
ラッパーのSnoop DoggとKiss’ Gene Simmonsは、TeslaのCEO Elon Musk氏と並んで“Doge Army”への支持を表明した。その結果、芝犬をモチーフとした仮想通貨DOGEの価格は2月7日に再び27%も暴騰した。DOGEは、ここ数ヶ月で一躍有名になったDogecoinのネイティブコインだ。
So … it’s finally come to this … pic.twitter.com/Gf0Rg2QOaF
— Elon Musk (@elonmusk) February 7, 2021
GamestopとRobinhood sagaに続いて、多くのトレーダーが仮想通貨市場に突入した。DOGEは、特にr/Wallstreetbetsコミュニティのメンバーの間で小売のfear of missing out (FOMO) を見た最初の仮想通貨であった。
「私はもっとたくさんのDogecoinを買った。」とSimmonsは2月6日にツイートし、次のように続けた。「なぜって?私が上がると信じているからだ。」
トレーダーはDOGEの値動きに注意喚起
DOGEは、一般的に冗談として始まったミーム仮想通貨と考えられている。それはユースケースを持っていないが、アクティブなコミュニティを持つ。それゆえ、Elon MuskのDOGEミームやr/Wallstreetbetsの給油ポンプのような予期せぬ触媒による値動きをDOGEが開始すると、それはしばしば短期間で爆発的な上昇トレンドを見せる。
しかし、トレーダーはDOGEコインの取り扱いに注意を促している。人気の仮想通貨トレーダーであるDonaltは、DOGE周辺のnormie shillingの量は前例がないと述べている。
彼は、DOGEはいずれ下がるので慎重なアプローチが必要になると強調している。
「現在のDOGEの状況は非常におかしい。normie shillingの量が異常なのだ。一日おきに別のセレブが出てきてDOGEの話をしている。それに対抗して取引する理由はゼロだと思う。長期的にDOGEに参加する、というのは稼いだお金は全て返します、と言っているようなものだ。 だから、上昇途中のpartialを売るなり、normie shillタンクにどれだけの蒸気が残っているかを分析して、トップのタイミングを計るなりするべきだ。DOGEの買いは売りを念頭に置いてのみ行うべきである。」
1月29日にr/Wallstreetbetsの値動きが発生したとき、DOGEの取引量はBinance上でビットコインを一時的に上回った。これは現在、多くの誇大広告が出ていることを意味する。
資金調達率も異常値
1月29日は、先物の資金調達率が大きくマイナスになった。仮想通貨の資金調達率というのは平均で0.01%前後で推移するものだ。当時、DOGEの先物資金調達率は-0.1%前後で推移していた。つまり、その期間の平均よりも10倍も下がっていたことになる。
先物資金調達率とは、市場のバランスに応じて買い手や売り手にインセンティブを与える仕組みだ。市場に買い手が多ければ、売り手は8時間ごとに買い手に手数料を支払わなければならない。資金調達率がマイナスの場合は、売り手が買い手に手数料を支払っていることを意味し、プラスの場合は買い手が売り手に手数料を支払っていることを意味する。
現在、DOGEの資金調達率は約0.1%と平均を大きく上回っている。これはロングスクイーズの可能性が高く、カスケードリクイデーションが発生した場合、短期的に下落する可能性がある。