
中国のいくつかの都市で大規模なデジタル人民元テストが行われている中で、中央銀行のデジタル通貨用のハードウェアウォレットの開発を主導している一部の金融機関もその他のテストと歩調を合わせている。
通信社の新華社によると、中国郵政儲蓄銀行はこのプロジェクトのために生体認証ハードウェアウォレットを作成したという。
生体認証ハードウェアウォレットにより、カードの指紋センサーを介してユーザーの身元を簡単に確認できる。
北京での中央銀行デジタル通貨(CBDC)トライアルに参加している消費者は、このカードを使用してヘルスケアサービスにアクセスすることも可能である。
実際、中国郵政儲蓄銀行は、ハードウェアウォレットはまだテスト段階にあるが、スマートフォンを使用せずに高齢者がCBDCやヘルスケアサービスに簡単にアクセスできるように設計されていると述べている。
「このカードを使えば、公共の場所への出入りがはるかに便利になり、ワンタッチで支払うことができる。特にスマートフォンが苦手な高齢者に適している。」
Cointelegraphが以前に報告したように、中国郵政儲蓄銀行は1月に初めての物理的なウォレットカードの開発を開始した。
生体認証カードは、デジタル人民元のハードウェアウォレットを進化させるもの一部である。2月の初め、中国農業銀行の雄安新区支店もデジタル人民元用のハードウェアウォレットを開発した。
中国の銀行と金融機関は、CBDCに関連づく開発の中心にある。中国農業銀行は、ハードウェアウォレットの作成とは別に、市民が現金をデジタル人民元に換金できるATMパイロットプログラムも開始した。
いくつかの地方自治体は、デジタル通貨電子決済の早期採用を自然に推進していくための手段として、エアドロップと宝くじも利用している。