この記事のポイント
  • ダッシュは決済の速さと匿名性を両立した仮想通貨である
  • 外部からの資金調達を行っておらず、マイニング報酬の一部を運営資金に充てている
  • 1000DASH以上保有でマスターノード認定され、方針決定の投票に参加できる

ダッシュは日本ではまだ知名度が低いですが、世界的には注目されている仮想通貨のひとつです。本記事ではダッシュを知らない人のために、概要や特徴、買い方、将来性などを紹介します。 この記事を読むことで、ダッシュに関する最低限の知識が学べます。

▶ 『仮想通貨のランキング』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。

ダッシュ (DASH) とは

ダッシュがどのような仮想通貨か紹介します。

ダッシュ (DASH) の概要

ダッシュは決済スピードの速さと匿名性を両立させた仮想通貨として、世界的に注目されています。開発資金は仮想通貨の存在を正当と認めるためのデータ計算処理作業を意味する「マイニング」の成功報酬から充てています。

2017年12月にはジンバブエでダッシュを公式通貨にする動きが見られるなど、世界的に動向が注目されています。

ダッシュ (DASH) の基本情報

ダッシュは2014年1月18日に「Xコイン」として公開された仮想通貨です。ビットコインから分裂する形で誕生しました。従来のお金のように決済できる資産を目指し、仮想通貨市場に流通しています。Xコインから「ダークコイン」に改名したのち、2015年に現在の名前になりました。

発行上限枚数は1,890万枚であり、2019年7月時点で発行済のダッシュは約892万枚です。時価総額は約1,072億円で、仮想通貨全体で第15位です。

ダッシュ (DASH) の特徴

ダッシュには3つの特徴があります。ブロックチェーンによる分散管理、マスターノード、マイニングアルゴリズムです。

ブロックチェーンによる分散管理 (DGBB) を採用したDAO

ダッシュにはブロックチェーンによる分散管理システムが採用されています。 分散型自動化組織という意味の「DAO (Decentralized Autonomous Organization)」タイプであり、株やFXのように中央集権的に管理する組織がありません。関わっているユーザー全員の合意で仮想通貨が生きており、それを許しているのがDAOです。

DAOにも複数のタイプがあり、ダッシュのタイプは「DGBB (Decentralized Governance by Blockchain)」と呼ばれます。ブロックチェーンを使い、ユーザー間の合意のもと仮想通貨が管理されるという意味です。以上のルールに基づいて資金調達や運営方針が決められていきます。

資金の調達方法

ダッシュでは外部からの資金調達を行いません。ダッシュのマイニングで得た報酬を運営資金に充てています。マイニングの報酬は45%がマイニングを行った人を意味するマイナー、45%がビットコインネットワーク参加者のうち重要度が高いユーザーであるマスターノード、残り10%が運営資金になります。

運営方針の決定方法

ダッシュの運営方針はマスターノードによる投票で決まります。ビットコインはただ「ユーザー全員の合意で運営」が決められているだけで、方針決定にも大人数が関わることで意見が対立し結論が出るまで時間がかかる難点がありました。

ダッシュはマスターノードに決定権を託すことで方針決定に関わる人の数を絞り、早く結論を出しやすくしています。投票は毎月末に行われ、賛成票と反対票の違いが10%超えで可決となります。

マスターノードの存在

マスターノードは仮想通貨ネットワークの参加者のうち、一定条件を満たし重要な存在と認められたユーザーを意味します。ダッシュでは1000DASH以上保有しているとマスターノードと認定され、2018年2月の時点では5000近くいるとされます。

マスターノードになると毎月末に行われる方針決定投票に参加できますが、それには24時間欠かさずノードを稼働させること、InstantSendおよびPrivateSendのネットワーク提供という条件が課されます。

InstantSendのネットワークを提供する

InstantSendは、ダッシュの決済スピード確保に重要な役割を持ったネットワークです。マスターノードがこれを提供することで、ダッシュは約1.3秒というスピードで取引処理を完了させられます。

以上のことからダッシュは現金もしくは電子マネーを使う感覚で決済できるともいわれ、ダッシュで決済できる自動販売機もあります。

PrivateSendのネットワークを提供する

PrivateSendは、ダッシュの匿名性を確保するのに必要なシステムです。これを提供すれば、ダッシュが誰からどのように取引されたかを第三者に見られなくさせ、不正利用を防止できます。

仮想通貨にはブロックチェーンという取引履歴を記録するシステムがありますが、多くの仮想通貨は過去に取引した人の名前が公開されます。ダッシュはそれを伏せたまま流通させることで、ユーザーのプライバシーを守ります。

しかしPrivateSendを使った匿名技術は、取引回数が少ないとうまく機能せず、関係したユーザーを当てられてしまう懸念も指摘されています。

マイニングアルゴリズム

ダッシュのマイニングアルゴリズムには「X11」と呼ばれる特殊な決まりがあります。X11はマイニングのデータ計算処理技術のひとつであるハッシュ関数を11種類使っていることに由来します。

専用のマイニング機材を開発しづらいように作られており、特定の人物や組織によるマイニング報酬の独占を防ぎます。X11を採用することで、ビットコインよりも消費電力が節約できます。

ダッシュ (DASH) の一大イベント・「DASH Evolution」のリリース

DASH Evolutionは、ダッシュ専用ソフトウェアです。2017年にリリースされる予定でしたが延期されています。 DASH Evolutionでは、3つの機能が実装される予定です。

ユーザーネームの実装

ユーザーネームを実装することで秘密鍵アドレスとリンクさせられます。仮想通貨には秘密鍵というコードが与えられますが、複雑で長い文字列なのでコピペやメモが面倒という声もあります。

アドレスは一文字でも間違うと、送金ミスになったまま仮想通貨を取り戻せません。こうした事態を防ぐため、アドレスとユーザーネームを結びつけ、送金先をユーザーネームで表示し、コピペやメモを容易にできます。

パスワードのリセット・秘密鍵の自動バックアップが可能に

秘密鍵に与えられたパスワードのリセットや秘密鍵の自動バックアップなどでセキュリティを強化できます。

ウォレットのパスワードを忘れると、仮想通貨を取り出せなくなります。また秘密鍵やパスワードが第三者に知られてしまうと、仮想通貨が盗まれる危険性もあります。安全かつシンプルに管理できるように、パスワードリセットや秘密鍵のバックアップ機能が設けられます。こちらは希望するユーザーのみが使えるとのことです。

支払いが簡単に

DASH Evolutionにより、定額支払いがウォレットからできるようになります。光熱費やスマホ代を毎月カードから自動決済している人が多いですが、仮想通貨ウォレットではまだそれに相当する決済方法が確立していません。

しかしDASH Evolutionを使えば、仮想通貨のウォレットから月額料金を直接決済できるようになります。まだ口座を貯蓄用と支払い用にわけるなど、柔軟に資産を扱えるようにもなります。

ダッシュ (DASH) のマイニング

ダッシュのマイニングについて解説します。

ダッシュ (DASH) のマイニング方法

ダッシュのマイニング方法は、個人でパソコンや機械を動かすソロマイニング、複数人で協力するプールマイニング、マイニングを行っている会社や組織に投資し配当金をもらうクラウドマイニングの3パターンです。

しかしソロマイニングやプールマイニングは自力で設備を用意しなければならず、月の電気代もかさむなどの難点があります。

クラウドマイニングは、会社や組織にマイニングを委ねるので、こちらで特別な機械などを用意する必要はありません。

ダッシュ (DASH) のマイニングはクラウドマイニングがおすすめ

ダッシュのマイニングで推奨されるのは、クラウドマイニングでしょう。その特徴とおすすめのクラウドマイニングを紹介します。

クラウドマイニングの特徴

クラウドマイニングとはマイニング行っている会社や組織に出資し、結果に応じて配当金をもらう方法です。出資先に作業を任せるので知識いらずです。そのため自力で設備を用意する必要もなく、電気代を気にする必要もありません。

ただしクラウドマイニングは出資先の企業やグループが信頼できるか見極める必要があります。ダッシュの価値が下がり配当が安くなることもあれば、ある日突然出資先が倒産する可能性もあります。なかには資金集めだけして行方をくらますなどの詐欺企業もあるので、信頼できる情報をもとに出資先を慎重にチェックしましょう。

おすすめのクラウドマイニングサービス

おすすめはジェネシスマイニングです。2014年からクラウドマイニングを展開しており、ダッシュだけでなくビットコイン、イーサリアムなど全6種類のクラウドマイニングを行っています。

仮想通貨により出資額やマイニング期間は異なりますが、 日本語に対応している、YouTubeでマイニングの様子を公開するなど、顧客想いのサービス内容が評判のようです。

ジェネシスマイニングを通せば、クラウドマイニングの大部分を学べるでしょう。

ダッシュ (DASH) の買い方・購入方法

ダッシュは2018年6月18日にCoincheckでの取り扱いが終了して以来、日本国内での入手が不可能になりました。ダッシュがほしい場合は海外の取引所で買い求めることになります。買い方を画像を交えて解説します。

なお、海外取引所はBINANCE、そこへの送金元はコインチェックを例にします。

STEP1 海外取引所の口座開設

BINANCEは日本語非対応ですが、英語に自信がない人でもGoogle翻訳機能でサイト内を日本語に訳せます。右上の青と白のアイコンをクリックし、表示された言語リストから日本語を選びましょう。

登録は「Login or Register」 (ログインか登録)よりできます。

まずはメールアドレス、パスワード (2度入力)、IDを入力します。「Please slide to verify」を押したまま右へスライドしましょう。下に青文字が表示されるのでスペースに正しく入力してください。最後に一番下の登録ボタンを押します。

登録したアドレスにメールが送られてくるので、「Verify Email」をクリックしましょう。これでユーザーのアカウントが有効になります。

改めて「Login」をクリックすると、初期画面で二段階認証を求められます。携帯検証は中国でしか対応しませんので、Google検証で二段階認証を設定することになります。

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STEP2 国内取引所から海外取引所へビットコイン (Bitcoin/BTC) を送金

ホーム画面上部にある「coincheck」の右側にある「ウォレット」をクリックします。そこから「コインを送る」→「ビットコインを送る」→「送金先リストを編集」とたどります。

BINANCEでログイン後、「Funds」→「Deposits (預入)」とたどります。

Select Deposit Coin」の▼マークを押すと、BINANCEの取り扱い仮想通貨リストが出ます。ここから「BTC」を選ぶと、BINANCEへビットコインを送るためのアドレスが出てくるのでコピーしてください。

ラベルは自由です。バイナンスからコピーした送金アドレスを貼り付けましょう。 ただしアドレスが一文字でも違うと送金ミスになったまま、仮想通貨を取り戻せなくなるので要注意です。

送金額を決め、手数料と送金可能額のチェックを済ませたらいよいよ送金です。

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STEP3 海外取引所でダッシュ (DASH) を購入

BINANCEでダッシュを購入しましょう。注文は3種類あります。

指値注文

ユーザーが値段を指定する注文で、英語で「Limit」と呼ばれます。

▶ 『指値注文』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。

成行注文

BINANCE内の相場通りに仮想通貨を注文することで、英語では「Market」と呼ばれます。

▶ 『成行』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。

逆指値注文

ユーザーが指定した値段に仮想通貨が到達したら、自動的に売買される注文です。英語では「Stop-Limit」と呼ばれます。

▶ 『逆指値』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。

注文方法

Exchange」を押して「Basic」か「Advance」かを選びます。上の画面は「Basic」のものです。支払い通貨を「BTC」に設定し、注文対象通貨のリストから「DASH/BTC」を選びます。 通貨リストは略称のABC順で並んでおり、上下スクロールも可能です。

ここでは指値注文を例に解説します。「Limit」に形式を指定し、「Price (価格)」と「Amount (数量)」に数字を記入しましょう。続いて「Buy (購入)」を押すだけで注文完了です。

「Advanced」はこのような画面になります。右上から注文通貨と支払い通貨の組み合わせを選べるので「DASH/BTC」に指定しましょう。注文スペースは画面右下にあります。

ダッシュ (DASH) のウォレット

DASH に対応しているウォレットのうち、おすすめを紹介します。

Ledger Nano S (レジャーナノS)


LedgerNanoS (レジャーナノS)

Ledger Nano Sはハードウェアウォレットのひとつです。 USBメモリに仮想通貨のデータを入れ、オフラインで管理できるのでハッキング被害の心配がありません。2019年7月時点で1185種類もの仮想通貨に対応するとされます。

ダッシュ以外の仮想通貨を買ったときも、Ledger Nano Sで一緒に管理できます。

▶ 『Ledger Nano S (レジャーナノS)』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。

TREZOR (トレザー)

TREZORでは、680を超える仮想通貨を保管できます。 こちらもハードウェアウォレットであり、ハッカーの魔の手が忍びよる懸念はありません。ただし紛失には注意しましょう。

Ledger Nano Sほどではありませんが対応する通貨が豊富なので、ダッシュのついでに何かがほしくなっても新しくウォレットを作る必要がありません。

▶ 『TREZOR (トレザー)』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。

ダッシュ (DASH) でよくあるQ&A

ダッシュは日本ではあまり知られていない仮想通貨なので、システムに関して様々な疑問を持つ人もいるようです。代表的な質問に対する答えを紹介します。

ダッシュ (DASH) は決済で活用される?

ダッシュ自体は現在、直接決済に使えるわけではありません。しかし2017年4月から翌年2月にかけてAmazonのギフトカードをダッシュを使えば2割引で決済できるキャンペーンが展開されていました。しかし、それ以外にダッシュで商品代金を払えるという情報は見当たりません。

マスターノードと一般のマイナーの関係は?

ダッシュでは1000DASH以上持っているか持っていないかで、マスターノードと一般マイナーを住み分けています。

マスターノードはInstantSendとPrivateSendでの取引承認を、一般のマイナーはそれ以外での取引承認を任されています。

ダッシュ (DASH) の今後・将来性

ダッシュの将来性には以下の4つのポイントがあります。

マスターノードに権力が集まる

マスターノードに権力が集中し、ダッシュが健全に運営されないのではと懸念する声もあります。マスターノードを持つ誰かがトラブルを起こした場合、ダッシュ暴落につながる可能性は考えられます。

ダッシュ (DASH) の価格が暴落したら資金難に陥る

ダッシュは外部からの資金協力を得ていません。マイニングで発生した報酬の10%がダッシュに充てられているのですが、全体の報酬が少なすぎると、その10%だけでまかなえなくなります。

万が一ダッシュにシステムトラブルや犯罪絡みのスキャンダルが発生すると、ダッシュは一気に資金難に陥り、仮想通貨の運営が困難になる可能性もあります。 しかしダッシュを運営しているのも仮想通貨開発のプロなので、健全な開発や運営には充分気を配っているからトラブルは起きないだろうという見方もあるようです。

決済にとても優れている

ダッシュを象徴するのは決済スピードの速さです。現実のお金や電子マネーのような感覚で決済できるのがダッシュの強みで、ダッシュで払える自動販売機も世に出ているほどです。

ダッシュのアップデートにつながるDASH Evolutionのリリース予定が未だわかっていないのは気がかりですが、これがリリースされることでダッシュがさらに使いやすくなるでしょう。ここから将来性を高いとすることも考えられます。

マーケティングに積極的

ダッシュは英語での公式YouTubeチャンネルを開設するなど、積極的な啓蒙活動を展開しています。YouTube チャンネルではダッシュに関する情報に限らず、 ブロックチェーンの仕組みなど仮想通貨初心者向けの解説動画などもあり、ここから仮想通貨の多様な情報を学べます。

まとめ

以上、ダッシュに関する情報を様々な観点から紹介しました。 ダッシュは決済の速さと匿名性の両立が特徴で、自動販売機の商品をダッシュで決済できるケースがあるなど利便性が証明されています。

購入する場合は海外の仮想通貨取引所で求めることになりますが、クオリティの高さから将来的には日本に導入されてもおかしくないでしょう。

執筆者情報
仮想通貨部 かそ部 編集部

名前。 はじめまして。本サイトの執筆を担当している、「仮想通貨部 かそ部」編集部です。本サイトは、仮想通貨の総合情報サイト「仮想通貨部 かそ部」の運営や、各種Web情報メディア事業を展開するドットメディア株式会社により運営されております。編集部一同、正確な論拠に基づいた調査のもと、読者(ユーザー)様にとって正確かつ最新の情報をお届けできるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願い致します。

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