この記事のポイント
  • IEOは新プロジェクトの発行トークンを取引所から買えるイベント
  • 大手取引所の告知や詐欺リスクの低さなどで人気
  • IEOへの参加方法を画像つきで解説

最近は仮想通貨取引所がIEOというイベントを開き、多くの投資者から好評を受けています。 今回はIEOを知りたい人のために特徴や参加方法などを解説します。これを読めば、今後のIEO参加に備えられるでしょう。

IEO (Initial Exchange Offering) とは?

IEOとは新規トークンの販売会の一種で、新プロジェクトを計画する事業者はトークンの販売を取引所に委託し、投資者は取引所から直接トークンを買えます

仮想通貨やブロックチェーンに関連した新プロジェクトの資金調達が目的なのはICOと同じです。しかしIEOは取引所を通してトークンを売るので、買う側にとっても信頼性が高いといえるでしょう。

2017年12月にBinanceが行ったのが最初のIEOです。それ以来多くの人気取引所でIEOの動きが高まっています。

ICOとの違い

IEOはICOと性質が似ていますが、トークンの売り方でことなります。

ICOは新プロジェクトの事業者が自身で販売会を開き、直接ユーザーとの取引を行う一方で、IEOでは新プロジェクトの事業者は取引所にトークン販売を委託して、取引所が準備を主導する形で販売会を開きます。そしてユーザーは取引所にログインして新しいトークンを買うという形です。

以上がICOとIEOの違いです。 IEOは取引所を通じている分、買う側も安心しやすいといえます

▶ 『ICOの仕組み』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。

IEOが人気になった理由

IEO人気のきっかけは、2019年1月下旬にBinanceが開いた「ビットトレント」です。およそ18分で約7億7000万円の資金調達に成功し、仮想通貨業界でも話題になりました。

これにほかの取引所が追随した結果、HuobiのトップネットワークなどIEOがきっかけで有名になったトークンも多く出ています。

IEOの性質上、セキュリティに優れた取引所が販売を担当していて、ユーザーにとって信頼性が高く感じられることも人気の理由でしょう

IEOの特徴

IEOには、大手取引所によるプロジェクト告知や詐欺リスク軽減など4つのメリットがあります。この章ではそれぞれの詳細を解説するので、IEO参加でどのような恩恵を受けられるかをチェックしましょう。

大手取引所がプロジェクトを告知してくれる

IEOの決定的な特徴に、人気仮想通貨取引所によるプロジェクト告知があります。 取引所の公式ホームページやTwitterを見れば、IEOの開催情報をキャッチできるかもしれません

ICOは告知を行うのも新プロジェクトの事業者自身ですが、知名度が低いため、草コインを求めるユーザーでもキャッチしづらい難点があります。IEOは定期的な情報の届けやすさでICOと違います。

資金の持ち逃げ詐欺が起こりにくい

ICOで問題になっているのが資金の持ち逃げですが、IEOはこうしたリスクへの対策を徹底しているのも特徴です。IEOを開くには取引所の審査に合格する必要があります。

技術力や正当性の高さなどが審査対象になるので、詐欺目的のプロジェクトはまず受かりません。取引所はユーザーの利益保護を優先的に考えるので、IEOは買う側にとっても安全な新トークンを買えることがメリットです。

取引所が正当なプロジェクトか審査

IEOは取引所が新トークンやプロジェクトの正当性をチェックし、詐欺コインを販売しないように審査基準を厳しく設けています。これによりICOでは起きがちだった詐欺コインの事案を門前払いできます。

ICOは誰でも気軽に販売会を開けるので、ユーザー自身が正当性を確かめる必要がありました。しかし IEOでは取引所がユーザーより先にトークンやプロジェクトの質を見極めてくれます。以上からユーザーの負担が軽くなりやすいのもIEOの強みです。

IEOした取引所で売買も可能になる

取引所に出てきた新トークンはIEOに限らず、ビットコインやイーサリアムなど既存の通貨と一緒に上場することがあります。

ICOではトークンセールが終わった後も上場の保証がなく、詐欺コインなら資金調達後に消息を絶ってしまうことがあります。そうでなくても宣伝などがうまくいかなくて人気を得られず、上場を実現できないケースもあります。

IEOは販売会の時点で取引所からお墨つきをもらっているので、会場となった取引所でほかの仮想通貨とともに通常売買できる可能性があります

有名なIEOプラットフォームの状況まとめ

IEOも千差万別なので、代表例を知っておくことが大切です。この章ではBinanceやHuobiなどIEOを開いている取引所と専用プラットフォームの特徴を紹介します。ここでの情報を参考に、どのIEOプラットフォームが自身に合っているかを見極めましょう。

Binance Launchpad

Binance Launchpadは2017年末に活動開始しましたが、そのときは評判にならずプロジェクトが休止状態になりました。しかし2019年のサービス再開後は、ビットトレントによる約7.7億円調達成功を機に、毎月IEOを開催する盛況ぶりです。

Binanceで行うIEOは、 取引所の独自開発である「BNBトークン」を持っているとお得に参加しやすくなります。BNBトークンの平均保有量が多ければ、IEO通貨の抽選券をもらいやすいからです。

Coincheck (コインチェック)

CoincheckはIEO事業への進出を表明した、日本で数少ない取引所です。この発表は2019年8月に行ったのですが、現時点では進出表明以降の続報がありません。

日本では金融庁の審査やJVCEA (日本仮想通貨交換業界)のガイドラインなどによる厳しい運営基準があり、CoincheckもIEOをめぐる次の展開を見せづらい状況にあるのでしょう。

しかしCoincheckはマネックスグループ傘下であるなどで体制が強固です。IEO開催が決まれば多くのユーザーの集結が期待できます。

KuCoin Spotlight

KuCoin Spotlightは2019年3月に活動を始めたIEOプラットフォームです。株式会社リクルートからの出資を受けているCotiをはじめ、将来性の高いプラットフォーム系プロジェクトを数多くサポートしています。

Spotlightにおける初めてのICO案件になったMultiVACは、日本時間4月3日の23時にスタートしましたが、わずか7秒で完売しています。このようにKuCoin Spotlightに出てくる新トークンは需要が出やすいこともポイントです。

Huobi Prime

2019年に活動開始したHuobi Primeは、 第1弾の「トップネットワーク」というトークンが出たときに約13万人が参加し、3764名しか購入できないほどの盛り上がりを見せています

Huobiでは「Price Limit Rounds」としてセールを3段階にわけているほか、2019年4月からは「Huobi Prime Lite」という開催期間を短縮したIEOも展開中です。以上からHuobiでは、さまざまなパターンのIEOを見れることがポイントとなります。

OK Jumpstart

OK Jumpstartは、2019年4月に仮想通貨取引所のOKExがスタートしたIEOプラットフォームです。同年7月からは月2件のIEOを開くことが多くなり、IEOに慣れたり、情報を集めたりする場所としても使えます。

代表的なIEOトークンにはブラッククラウドがあり、取引所に正式に出たら価格が最大18倍も高騰しました。

IEOの懸念点

IEOはメリットばかりではなく、損失につながるリスクにも要注意です。上場後の価格下落はもちろん、IEOの性質に潜む問題点も警戒しなければなりません。この章ではIEOのリスクを4つ解説します。

IEO銘柄の価格下落が目立つ

最近ではIEOで話題になったトークンでも上場後の下落が目立つため、取引所で売買するには注意が必要です。

IEOから取引所に出たトークンの多くが、上場時より80%以上も価格を落としています。このようにIEOトークンは長期保有の効果が出づらいという懸念があります。

価格下落に乗じて安く買い叩いてから値上がりを待つ戦略もありますが、IEOトークンは価格回復を望みづらい印象です。

ICOと変わらず、即売りの問題点は残る

IEOはICO同様に、上場後の即売りが続出し、暴落後の価格を取り戻しづらいという問題点が残ります。

トークン自体の性質がICOと変わらないことが要因です。そのためIEOでの好評を受けて取引所で正式な上場にいたっても、持っていたユーザーが即売りしてしまえば暴落の可能性が出ます。

あとから来た人にとってもIEOトークンはただの草コインにしか見えないため、価格回復も期待できなくなります。このようにギャンブル要素の強さが残ることがIEOトークンの課題です。

VCの動きによっては価格割れの危機も

IEOに出るトークンはベンチャーキャピタル企業の投資を受けていることが多く、動向次第で価格割れを起こしたまま見せ場を作れないリスクもあります。

IEOを行えたプロジェクトにも、ベンチャーキャピタルの投資により資金調達のメドが立ったものがあります。しかし 上場後にベンチャーキャピタル企業の利益目的による即売りで、価格割れが起きることもあります

価格割れ後の回復が望めなければ、ユーザーにとってもIEOトークンに手を出しづらいでしょう。

大手取引所による集権的な資金調達

IEOは大手取引所が販売などを主導しているため、プロジェクトや投資者が取引所の意向に左右されるリスクもあります。

BinanceはICOトークン抽選券が当たりやすい基準にBNBトークンの保有量を当てはめています。このように 取引所側が自社プロジェクトを盛り上げるために、IEOを利用している印象を感じる人もいるでしょう

取引所がユーザーやプロジェクト、トークンなどに献身的なサポートを行わない限り、IEOトークンの長期的な人気が出づらいのが現状です。

BinanceでのIEO参加方法

現在でも多くの仮想通貨取引所がIEOを行なっているため、今参加してみたい人もいるでしょう。参加に備えられるように、その方法を画像つきで解説します。今回はBinanceを例にしますが、ほかの取引所でも手順の多くが似ていることがあるので、ぜひ参考にしてください。

Binance (バイナンス) に登録

IEO

Binanceトップ画面右上の「Register」を押しましょう。

IEO2

メールアドレスとパスワードを入力します。規約同意のチェックを入れて「Create account」を押しましょう。

IEO

スライドパズルの画面が出るので、下のボタンをクリックキープ状態で動かし、上のパズルを穴にはめましょう。認証コード入力ページが現れるので、Binanceから登録アドレスへのメールに出た6ケタの数字を入力しましょう。

本人確認を行う

IEO

トップ画面右上によるアカウントマークには、登録メールアドレスの頭2文字が出ています。そこにマウスを合わせて「Identification」をクリックしましょう。事前に二段階認証が必要になりますので、クリアしておきます。

IEO

多くの場合は個人専用ページより本人確認手続きを行います。

IEO

名前、生年月日、住所など個人情報を入力しましょう。

IEO

ID認証を開始するので「Start」を押します。

IEO

本人確認書類の種類を選びます。ここでは身分証明書を選んでいます。

IEO

ファイルから本人確認書類の写しをアップロードできます。ほかにもその場での撮影も可能です。

IEO

「Choose File」より写真を選び、アップしましょう。 身分証明書の表裏両方と自撮り写真が必要です

IEO

Binanceアプリをインストールし、そこからQRコードを読み込み、完了ボタンを押せば、本人確認クリアです。

BNBを購入しておく

購入前にビットコインなど国内で買える仮想通貨を購入し、Binanceに送金しましょう。

IEO

トップ画面左上の「Trade」から形式を選べます。ここでは簡易機能である「Basic」へ向かいます。

IEO

取引画面右上で通貨ペアを指定できます。 ここでは支払通貨をビットコインとし、「BNB」と検索してBNBトークンを注文対象とします

「Limit」は1枚あたりの価格を指定する指値注文を意味します。価格、数量を指定すれば支払い金額が出るので、内容に間違いがなければ買いボタンを押しましょう。

抽選を申し込む

Binance内のIEOページに行き、受付期間中のプロジェクトにある「Claim Tickets」をクリックすれば、抽選参加の権利をもらえます。定期的に確かめにいきましょう。

抽選結果を確認する

IEO

Binance Launchpadにログインし、「Lottery」タブから「Winning Ticket」に向かえば、自身がIEOに当選しているかがわかります。

IEOまとめ

IEOは取引所を通して行う新トークンセールです。 トークンの販売会で発行者が資金調達を行うことは変わりませんが、販売を担当する取引所による信頼性チェックがあるので、詐欺コインが出回るリスクが低くなっています

今回の記事でIEOトークンが気になったら、Binanceなどの人気取引所が行っているIEOへ参加してみてはいかがでしょうか。

執筆者情報
仮想通貨部 かそ部 編集部

名前。 はじめまして。本サイトの執筆を担当している、「仮想通貨部 かそ部」編集部です。本サイトは、仮想通貨の総合情報サイト「仮想通貨部 かそ部」の運営や、各種Web情報メディア事業を展開するドットメディア株式会社により運営されております。編集部一同、正確な論拠に基づいた調査のもと、読者(ユーザー)様にとって正確かつ最新の情報をお届けできるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願い致します。

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