この記事のポイント
  • リング署名技術により、匿名性の高い
  • マイニングの参入障壁が低い
  • 日本では匿名性の高いコインの取り締まりが厳しくなってきている

仮想通貨には純粋な決済手段としての通貨やプラットフォーム内でのガソリンの役割など、様々な用途や独自性があります。他に仮想通貨には匿名性を売りにしたものとしてモネロ (Monero/XMR) があります。

本記事では モネロの特徴から購入場所、将来性を紹介します

モネロ (Monero/XMR) とは

モネロ (Monero/XMR) の名称

モネロは匿名性の高い仮想通貨として知られています。モネロは2014年4月に公開され、当時はビットモネロと呼ばれていました。モネロの語源は、1887年にポーランド出身のルドヴィコ・ザメンホフによって誕生したエスペラント語にあります。 エスペラント語でモネロは「コイン」や「硬貨」の意味を持っています

モネロの発行上限は18,400,000XMRで、通貨単位は「XMR」と表示されます。秘密鍵は「閲覧用」と「送金用」が存在し、アドレスは4から始まる95文字で構成されています。

モネロ (Monero/XMR) はバイトコイン (Bytecoin/BCN) がベース

モネロは匿名性が高いことで有名ですが、バイトコイン (Bytecoin/BCN)を踏襲してつくられたことで匿名性を実現しています。バイトコインは2012年7月に公開された仮想通貨で、匿名性が掲げられた初のコインです。 承認時間は2分と、ビットコイン (Bitcoin/BTC)の10分よりも大幅に優れています

承認方法はプルーフオブワーク(PoW)が採用されています。 バイトコインのマイニングは専用のマシンを使用せずにおこなえて、消費電力の面ではビットコインよりも優れています

バイトコインはビットコインの透明性を改善し、匿名性のある取引を実現するためにつくられた仮想通貨です。バイトコインの基となるソースコードを利用してモネロができており、モネロとバイトコインは似た特徴を持ちます。

クリプトナイト(CryptoNight)と呼ばれるアルゴリズムが採用されて、匿名性を活かす技術としてクリプトノート(Cryptonote)が採用されることで、 モネロは高い匿名性を実現しています

モネロ (Monero/XMR) の特徴

CryptoNight

CryptoNightとは、主に匿名性の高い仮想通貨に採用されているアルゴリズムです。
モネロでも、2018年4月6日までCryptoNightを採用していました。しかし、2018年3月ごろからCryptoNight対応のASICが登場し始めたため、モネロ開発チームはASICを利用したマイニングの集中化を嫌い、アルゴリズムをCryptoNightV7変更しています。

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アルゴリズム
ある問題を解決するための方法や手順のこと。コンピュータにアルゴリズムをソフトウェア的に実装するものがコンピュータプログラムであり、人間より速く大量に計算ができるのがコンピュータの強みであるが、その計算が正しく効率的であるためには、正しく効率的なアルゴリズムに基づいたものでなければならない。
引用コトバンク

ステルスアドレス

ステルスアドレスとはモネロの取引を追跡させないための技術の1つです。モネロの送金の際に、1回きりのワンタイムアドレスを使用して取引をおこないます。モネロで使用されるアドレスには、「閲覧用」と「送金用」の2つのアドレスがあります。

閲覧用アドレスは一般には公開されないアドレスで、取引の確認のために使用されます
また送金用アドレスは取引ごとに発行されるワンタイムパスワードにより、使用されます。 1回のみの使用が可能となっており、外部からの追跡が不可能です

リング署名

通常の仮想通貨の場合取引履歴を追跡する際には、ブロックチェーンに記録された公開鍵から利用者を特定します。 モネロでは公開鍵から取引者の情報を明らかにさせないために、複数の公開鍵で署名することで実際の送金者が分からなくなります。複数の公開鍵で署名をおこなう技術をリング署名といいます。

公開鍵から分かる情報で明らかになることは、「複数署名者の中の誰かが送金者である」ことのみです。モネロの送金の際にはステルスアドレスとリング署名を組み合わせて、追跡がされない安全な取引環境を実現しています。

モネロ (Monero/XMR) のメリット

高い匿名性

モネロでは、「取引金額」「送信アドレス」「受信アドレス」を暗号化し、自分以外の人が残高を見ることや、追跡することができないようになっています。取引を選択的に公開できるZ-cashなどとは異なり、すべてのユーザーのプライバシーをデフォルトで保護しています。

マイニングが簡単

モネロではCPUやGPUでマイニングが可能なため、参入障壁が低いことが特徴です。

昨今、PoWを採用した仮想通貨では、一部のマイナーによるマイニング市場の独占化が問題になっています。PoWでは、仕事量に応じてマイニング報酬を与える仕組みであるため、マイニングに特化した回路(ASIC)を搭載したコンピューターが独占する傾向がありました。
モネロ開発チームは、ASICを利用したマイニングに抵抗する姿勢を見せています。資金力のあるマイナーがASICを使いマイニングを独占することで、51%攻撃を可能にしてしまうリスクがあることも理由のひとつです。
2018年3月、モネロ専用ASIC発売のニュースを受けて、モネロ開発チームは、ASICへの耐性を担保するためにアップデートの実施を発表しました。モネロ開発チームがASICへ抵抗する姿勢を見せている限り、個人でもマイニングが可能でしょう。

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マイニング
ブロックチェーン上で新しいブロックを生成する作業のことです。
具体的には「①仮想通貨の新規発行」と「②取引の承認」の2つの役割を担います。

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51%攻撃
一部のマイナーが採掘力の51%以上を占めることで、ブロックチェーンが改ざんされてしまうリスクのこと

ブロックサイズの制限がない

モネロのブロックサイズは、取引量の多さに応じて大きくなったり小さくなったりします。そのため取引量が増えたときは、1つのブロックにたくさんの取引履歴を記録でき、取引が遅延することがない仕組みになっています。
ただし、ブロックサイズが途方もなく大きなサイズにならないように、ブロック成長率は一定の制限がかけられています。

取引内容が知られない

モネロはその匿名性の高さから、取引内容が第三者に知られることがありません。ほかの通貨と異なり、「どこのアドレスから」「どこのアドレスに」「いくら送金されたか」が非公開になっています。
ビットコインやほかの多くの通貨では、「どこのアドレスから」「どこのアドレスに」「いくら送金されたか」が誰でも見ることができるようになっています。
名前や住所などの個人情報が公開されているわけではありませんが、アドレスを取引相手に伝えると、取引相手はアドレスからあなたの過去の取引状況を追跡することが可能となります。
仮想通貨を利用する上で、自分の口座残高や過去どのような取引があったかなどは、多くの人は秘密にしておきたいものです。そのため、プライバシー保護の必要性を求める人にとっては、モネロでプライバシーを守ることができる点はメリットだと言えます。

保有量が知られない

モネロは第三者が残高を把握することはできないようになっています。
ビットコインや多くの通貨では取引情報が公開されているため、第三者がアドレスをたどって残高を確認できてしまいます。多くの人にとって、自分の保有している通貨の残高が他人に知られてしまうのは、あまり気持ちの良いことではないでしょう。

モネロでは、ステルスアドレスを利用することによって、受取者のアドレスを公開せずに取引が可能となるため、第三者が通貨の保有量を知ることはありません。
ただし、モネロには閲覧専用の「view key」を使うことで、「view key」を持つ人のみが残高を閲覧できるようにすることも可能です。利用される場面としては、会計や会計監査の時だとしています。

取引時間が速い

モネロでは、ブロック生成時間が2分と、取引承認スピードが速い特徴があります。ビットコインやほかの多くの通貨ではブロック生成時間は10分となっているため、5倍のスピードをもっていることになります。
さらに、ブロックサイズに制限がないため、取引が多くなってもブロックサイズを大きくしてスムーズに取引することが可能です。決済の遅延がなく高いスケーラビリティを実装しています。

モネロ (Monero/XMR) のデメリット

犯罪に利用される可能性が高い

モネロは匿名性が高いことで、追跡されることなく安全に取引できるという特徴があります。便利なものは悪用も可能で、 匿名性の高いモネロはマネーロンダリングによる資金洗浄や、闇マーケットでの不正取引でも使用されやすいというデメリットもはらんでいます

過去には麻薬や銃器の取引がおこなわれていた闇サイト「AlphaBay」で、モネロの使用が確認されています。AlphaBayは現在閉鎖されていますが、モネロのように匿名性の高い通貨は犯罪行為に利用されやすいという点にも注意しておく必要があります。

モネロ (Monero/XMR) の取引のポイント

モネロは他の仮想通貨と同じように、市場全体の雰囲気に連動して値動きしやすいです。モネロの特性として匿名性がありますが、この匿名性はプラスとマイナスの2つの要素をはらんでいます。 匿名性の高い通貨は不正利用の対象になりやすく、各国の規制が厳しくなると価値が下落し悪い影響を受けやすいです

またプラスの面として 国の規制に左右されることなく自由に通貨を取り扱う意思が強まると、モネロのように匿名性の高い仮想通貨は価値が高まると見られます。モネロを取引の対象にしている場合やすでに保有している時は、「規制」と「マネーロンダリング」などのワードが出てきた際に注意を向けましょう。

モネロ (Monero/XMR) の買い方・購入方法

モネロ (Monero/XMR) は海外取引所でしか購入できない

モネロは以前Coincheckで取り扱っていましたが、金融庁の指導によって取り扱いリストから除かれました。匿名性のある仮想通貨のため、マネーロンダリングに使われる恐れがあるからです。2019年7月23日現在では、日本の取引所でモネロの購入はできません。 新しくモネロを保有するためには、海外取引所を利用する必要があります

モネロ (Monero/XMR) の購入手順

モネロを購入するためには、海外取引所を利用しなければなりません。 海外取引所は日本の銀行から振り込みができないため、まず国内取引所で仮想通貨を購入して海外取引所に送る必要があります

STEP1 国内取引所でビットコイン (Bitcoin/BTC) を購入

国内取引所は多くありますが、今回はDMM Bitcoinを紹介します。DMM Bitcoinは日本円と仮想通貨の入出金手数料が無料です。さらにビットコインとイーサリアムの現物取引でも、手数料無料です。仮想通貨取引では手数料を抑えることでより多くの利益を得ることができます。さらに24時間365日いつでも日本円を入金できるクイック入金も無料で利用できます。

DMM Bitcoinは金融会社DMM FXを運営するDMM.comのグループ会社として、万全のセキュリティを整えており知名度と信頼性も優れています。

STEP2 ビットコイン (Bitcoin/BTC) を海外取引所に送金してモネロ (Monero/XMR) を購入

日本の取引所でビットコインなどの仮想通貨を購入したら、海外の取引所に送金します。海外の取引所でおすすめはBINANCEです。

世界の取引所では取引手数料は0.2~0.25%が多い中で、BINANCEでは0.1%です。さらにBINANCEの独自トークンのバイナンスコイン (Binance Coin/BNB)を使用することで、取引手数料は半額の0.05%になります。手数料が他の取引所と比べてダントツに優れており、さらに取り扱い通貨の種類も160を超えていることから海外の取引所を抑えるならまずBINANCEだといわれています。

日本語表記には対応していませんが、グーグル翻訳を使うことで簡単に利用できます。

モネロ (Monero/XMR) のマイニング

CPUマイニング

CPUはコンピューターを構成する部品の1つです。中央演算処理装置とも呼ばれ、コンピューターの司令塔のような役割をこなします。 CPUマイニングは通常のパソコンに組み込まれているCPUを活用して、マイニングをおこないます

通常のマイニングではGPUマイニングがよく用いられていますが、モネロのような一部の仮想通貨ではGPUマイニングしにくいという特性があります。 モネロに採用されているCryptoNightのハッシュ関数がCPUと相性がいいため、モネロのマイニングをするならCPUマイニングが適しています

GPUマイニング

GPUとは画像処理装置を意味しています。CPUは複雑な処理が得意な一方で、GPUは演算処理など簡単な処理をするのに優れています GPUマイニングでは外付けのグラフィックボードを使用して、マイニングをおこないます

グラフィックボードは追加が可能なので、予算の許す限り追加して性能を高めることができます。主要な仮想通貨は、CPUよりもGPUでのマイニングが有利になっています。

Asicマイニング

Asicは日本語では特定用途向けの集積回路と呼ばれます。Asicマイニングではマイニングに特化した集積回路を使用します。 CPUよりも高度な処理能力を発揮するAsicは、マイニングを効率よくおこなえます。現在マイニングをおこなう企業の多くが採用しており、一般的なCPUやGPUマイニングでは利益を上げにくくなってきています。

またAsic耐性をつけることでAsicを無効化する仮想通貨も出てきています。Asicは特定の処理を効率化する集積回路なので、複雑な演算処理を求めることでAsicを作成する意味がなくなります。 モネロコミュニティはモネロの中央集権化を防ぐために、Asic体制をつけるためのハードフォークをおこなっています

モネロ (Monero/XMR) のウォレット

Monero Wallet

Monero Walletはスマホに対応したモバイルウォレットです。 気軽に持ち運べるので、モネロを利用した決済や急な取引にも対応できます。基本的にモバイルウォレットに保有するモネロは、日常的に使う額にとどめましょう

モバイルウォレットはスマホでの管理になります。 Monero Walletを利用する時には、スマホがハッキングされないように気をつける必要があります街中の怪しいフリーWIFIへの接続を控え、怪しいアプリもインストールしないようにしましょう

またスマホを紛失しないことももちろんですが、無くしてもすぐに復元できるように復元コードを保存しておくことも重要です。

My Monero

My MoneroはWeb上で管理するホットウォレットです。ホットウォレットは仮想通貨の秘密鍵をオンライン上で管理するため、どの種類のウォレットよりも資産流出の可能性が高いウォレットです。その代わりに オンライン上ですぐにアクセスできるため、すばやくどこにいてもモネロを取り扱えます

My Moneroには必要以上の額を保有せずに、大きな額はセキュリティの固いウォレットに保管しましょう

モネロ (Monero/XMR) 公式デスクトップウォレット

モネロ公式デスクトップウォレットは、パソコンにソフトをインストールして使用するウォレットです。 秘密鍵をパソコン上で保管するため、ホットウォレットよりも十分なセキュリティ体制が整っています。モネロを安全に保管するなら公式デスクトップウォレットがおすすめです。さらにマイニングをおこなった場合に、報酬の受取先としても適しています。

デスクトップウォレットを取り扱う場合に注意すべき点は、パソコンのハッキングやウイルスへの感染です。パソコンにウイルスソフトを入れるといった対策をとり、安全にモネロを保管しましょう。

モネロ (Monero/XMR) の開発状況

画像の黒点がすでに終わっているアップデートで、白点がこれからされるアップデートです。
モネロの計画では現在後半戦に入っています。ですが、まだマセキュリティ機能を向上させるマルチシグの導入や取引スピードの向上、スケーラビリティの改善の為のアップデートが控えています。引き続き今後も注目のコインです。

モネロ (Monero/XMR) の今後・将来性

モネロ (Monero/XMR) の現状

モネロのように匿名性を重視した仮想通貨は、追跡されないという安全性があるとともにマネーロンダリングや不正な取引でも利用されやすい通貨となっています。このような仮想通貨は世界各国の規制対象になりやすいです。

2018年1月にはモネロが北朝鮮の大学に流出した件が報告されています。またCoincheckは金融庁の指導の下にモネロを取り扱い通貨から外しました。 今後もモネロの規制が世界で進むと、モネロの価値上昇は見込みにくくなります

取引手数料90%オフのハードフォーク

匿名性が危惧されながらも、モネロの性能は向上を続けています。2018年10月におこなわれたハードフォークでは、問題点だった匿名化に必要なデータ容量が縮小し取引手数料も90%オフが実現しました。 手数料が減ることでユーザーはモネロを気軽に扱えるようになり、人気も上昇しています

モネロ (Monero/XMR) の人気ゲームの決済での採用

2019年初めにモネロが世界で人気のネットゲーム「フォートナイト」で決済手段として使用可能になった、という報道がありました。後日報道は訂正されましたが、この報道の影響で一時的にモネロの価格は14%上昇しました。

モネロが今後ゲームや他のサービスで使用されるようになれば、価値の高騰が期待できます

モネロ (Monero/XMR) のまとめ

モネロは匿名性が高く「どこのアドレスから」「どこのアドレスに」「いくら送金したか」を非公開にし、第三者に知られることがなく取引が可能です。一方で匿名性が悪用されて不正に利用されたりする可能性も高く、政府から規制が入るのではないかという見方もあります。
規制がかかることで暴落してしまうかもしれないため、保有するにはリスクが高い通貨かもしれません。ただし仮想通貨に匿名性を求める声は高まっているため、将来的に価格が上がる可能性も高いでしょう。

執筆者情報
仮想通貨部 かそ部 編集部

名前。 はじめまして。本サイトの執筆を担当している、「仮想通貨部 かそ部」編集部です。本サイトは、仮想通貨の総合情報サイト「仮想通貨部 かそ部」の運営や、各種Web情報メディア事業を展開するドットメディア株式会社により運営されております。編集部一同、正確な論拠に基づいた調査のもと、読者(ユーザー)様にとって正確かつ最新の情報をお届けできるよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願い致します。

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