- 分散型動画プラットフォーム
- トークンと広告を組み合わせたエコシステム
- eSpotrsとの関連性
シータとはイーサリアムのブロックチェーン上で動作する分散型動画配信プラットフォーム「Theta Network」上で使用されるトークンです。
現在の動画配信サービスの欠点をなくすことを目的にシータは作成されました。しかし、具体的なシータの特徴や、評判、将来性が気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事ではシータについて解説していきます。
目次
シータ (THETA) とは
通貨名 (通貨単位) | シータ (THETA) |
---|---|
公開月 | 2018年1月 |
発行上限枚数 | 10億枚 |
トークン規格 | ERC-20 |
公式サイト | https://www.thetatoken.org/ |
公式Twitter | https://twitter.com/Theta_Network |
公式Telegram | https://t.me/thetanetwork |
ホワイトペーパー | https://s3.us-east-2.amazonaws.com/assets.thetatoken.org/Theta-white-paper-latest.pdf |
シータとは、ブロックチェーンを活用した非中央集権的な動画サイトの構築を目指した暗号資産(仮想通貨)プロジェクトです。
なぜこのシータが必要かというと昨今の動画配信プラットフォームは中央集権型といわれており、この中央集権型では多数の問題があります。
1つ目は、世界の多くの地域で読み込み時間が長くなっていること、2つ目はインフラストラクチャのボトルネックを生み出すことです。
そして3つ目は一元化された中央集権では、コンテンツ作成者に戻る収益が少なくなります。シータはコンテンツ作成者により利益を分散させて、 より良いコンテンツの世界を目指しています。
シータ (THETA) の価格・チャート
2018年1月の上場直後は10円前後でした。
2021年1月時点では約200円前後を推移しており、上昇傾向にあると言えるでしょう。
2021年1月現在、時価総額は1933億円でランキングは23位となっています。
シータ (THETA) の特徴
非中央集権的な動画サイトの構築
シータによれば現行の中央集権的な動画サイトのコンテンツ価値は低く、クリエイターに対する報酬が低いことを指摘しています。これまでの中央集権的な動画サイトは、コンテンツクリエイターが生み出した価値を搾取しており、さらには結果としてイノベーションが起きずらいともいっています。
そこでシータは動画プラットフォームにブロックチェーンを活用することでそのインフラ維持にお金をかけない取組みをしています。
中央集権的な動画サイトの場合その動画を維持するのにかなり費用が必要です。そのためシータでは、 プラットフォームを分散化させユーザーの多くに動画を支えてもらい、そのユーザーには対価を支払うことにしています。
一方動画を見るユーザーは広告を閲覧することでシータをプラットフォームから受け取ることが可能で、動画配信者に寄付したり、グッズ購入にシータをあてられます。また動画を再生することでシータが消費されることになっていることも特徴です。
無駄なコストを減らし、利用者やコンテンツクリエイターの報酬を増やすことで高い質を保つことができるのです。
▶ 『ブロックチェーン』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。
分散型で解決できること
今後ストリーミングや再バッファ(動画開始前に数秒から数分読み込むこと) によってサーバー代が増大します。
一般的な動画サイトでは年間数千万ドルに達する可能性があるうえ、4K、8K、360°VRストリーミングの時代が訪れる際には、さらに顕著になってコストが急増するといわれています。
シータのトークンは、様々なステークホルダーがDSNに参加するのに必要な長期的な持続可能なインセンティブメカニズムとして働いています。DSNとは分散ストリーミングネットワークのことです。
要するに、 サーバーを分散させることでサーバー代を浮かせて、その浮いたお金をステークホルダーに分配するのです。
分散型動画プラットフォーム「SLIVER.tv」
SLIVER.tvは仮想経済に構築された、毎月100万人以上の訪問者を持つ大手なeスポーツ・ライブ・ストリーミング・プラットフォームです。
ICOを行う前の2017年8月までに、シードラウンドとシリーズAラウンドで合計$36M (約36億ドル) の資金を調達しています。2018年3月には500万人以上の訪問者がいたそうです。
SILVER.tvにはウェブ版とアプリ版があり、スマホアプリではiPhoneとAndroidの他にもVRでのGEAR VRやOCULUS RIFTなどでも使用可能です。
有名な機関投資家が出資
シータとSILVER.tvには、日本、米国、そしてEUとイスラエル圏で投資を行うソニーイノベーションファンドが投資家として名が挙げられています。
その他にも GREEも投資家として名を連ねており、日本の機関投資家が出資していることも特徴といえます。また韓国からはサムスンが機関投資家として出資しているようです。
有名なメンバー
チームのメディアアドバイザーには、 Youtubeの共同創設者であるSteave Chen氏やソニーのSam Wick氏、Twitchの共同創設者であるJustin Kan氏、Rakuten VIKI、MicrosoftのJonathan Wong氏など有名なメンバーが並んでいます。
ICOが行われた
シータは過去にICOが行われました。トークン価格は0.12USDでした。ICOでの発行比率は40%でした。シータはICOにより20MUSDの資金調達を行いました。株式による資金調達は36MUSDでしたので、ICOと合わせると56MUSDの資金調達となります。
シータのICO投資によるリターンは2021年2月時点で約2.2USDのため、約18倍になっています。
イーサリアムのシステムを活用
シータのトークンは元々イーサリアムネットワーク上に発行されましたが、 2018年の後半には新たなネイティブトークンと1対1の割合で交換されました。
▶ 『イーサリアム (Ethereum/ETH) の特徴』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。
シータ (THETA) のしくみ
動画がスムーズに見れる
シータでは、プラットフォームに参加するノード数が多いほど動画視聴者の動画処理を代替してくれるため、 低スペックのスマホやパソコンでも高画質4K動画などを視聴できます。
暗号資産(仮想通貨)を稼げる
暗号資産(仮想通貨)シータのプラットフォームでは、企業がシータを支払って広告を配信します。
企業がプラットフォームに支払った広告費は、企業の広告を見たユーザーに一部のシータが支払われることになります。
シータのプラットフォームの利用者は、広告を見るだけで暗号資産(仮想通貨)を稼げます。また動画視聴者は、自分の好きな動画を見る際にはシータを支払う必要があります。コンテンツクリエイターは視聴者数に応じてシータを受け取れます。
シータ (THETA) の評判
THETA hasn't been able to claim this local red box as support for several days now
Today however could be different
Watching for THETA to claim the red box as support so as to enable the black pathway https://t.co/YEcg3oSJxg pic.twitter.com/ZWFV0PnOYy
— Rekt Capital (@rektcapital) January 24, 2021
シータの価格上昇を予想している方が居ました。
#Binance Lists #Theta Token ( $THETA ) https://t.co/kHtqnDg8j4 pic.twitter.com/Pgh9f3DSfj
— Binance (@binance) May 29, 2018
BINANCEに上場したことをお知らせするツイートです。世界最大級の取引所に上場しているのは安心感があります。
シータ (THETA) の買い方・購入方法
シータ (THETA) の買い方について説明していきます。シータ (THETA) は、日本の取引所では扱っていないため海外の取引所を使って取引を行う必要があります。
今回は、「国内大手のCoincheckと海外大手のBINANCEでの購入方法」と「クレジットカードを用いて直接購入する方法」の2つの方法について説明していきます。
シータ (THETA) は、以下の4ステップで購入できます。
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STEP1 Coincheckで口座開設
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STEP2 Coincheckで暗号資産(仮想通貨)を購入
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STEP3 海外取引所へ送金
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STEP4 海外取引所でシータ (THETA) を購入
STPE1 Coincheckで口座開設
その後の流れは以下のとおりです。
STEP1 | アカウントを登録 |
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STEP2 | 作成アカウントにログイン |
STEP3 | 本人確認書類を提出 |
STEP4 | ハガキを受取る |
本人確認書類を提出し、審査が完了次第取引を行えます。おおよそ1日~2日ほどで本人確認が完了します。
▶ 『Coincheckの口座開設・登録』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。
STEP2 Coincheckで暗号資産(仮想通貨)を購入
まず日本の取引所に登録して日本円を入金します。Coincheckの「日本円を入金する」の項目にある振込先の口座に入金しましょう。
注意点として振込をする時に振込人名義は「指定されたユーザーID+あなたの名前」にする点に注意しましょう。指定されたユーザーIDを記載しない場合正しく入金が反映されません。
Bitcoin (ビットコイン/BTC) を購入する
日本円を入金したら左のメニューから「コインを買う」を選択します。手に入れるビットコインの数量を入力したら「購入する」の項目を押して購入完了です。
▶ 『Coincheckの購入』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。
STEP3 海外取引所へ送金
BINANCE (バイナンス) への送金方法
BINANCEへ送金する前に、あらかじめBINANCEの口座を用意しておく必要があります。
まだ持っていない方は以下を参考にしてください。
▶ 『BINANCEの口座開設・登録』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。
BINANCEは海外の取引所なので、残念ながら日本円の取り扱いはありません。
したがって、BINANCEで取引を行うためには、ビットコインやイーサリアムなどをウォレットや日本の取引所から送金する必要があります。
以下にその手順を解説していきます。
まずBINANCEに入金するには、以下画像の「Deposits」から行いましょう。
以下の画像のように、検索フォームにBTCと入力しましょう。
BTCの場合は、表示されているアドレスに送金をするか、QRコードを表示させてウォレットアプリから送金を行いましょう。
少し承認までの時間はかかりますが、BTCが入金されます。暗号資産(仮想通貨)の送金をしたことがある方なら、特にトラブルなくスムーズに行えるでしょう。
STEP4 取引所でシータ (THETA) を購入
入金ができたらいよいよ取引を行いましょう。
取引所の中には、BTC建てなどの暗号資産(仮想通貨)を用いた通貨ペアではなくUSD建てなどの通貨ペアしか取扱っていない場合もあるため、そのときは一度暗号資産(仮想通貨)をUSDなどに替えてから取引を行ってください。
BINANCEの取引方法についてくわしく知りたい方は以下のページを参考にしてください。
▶ 『BINANCEの買い方・購入方法』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。
クレジットカードでシータ (THETA) を購入する方法
続いて、クレジットカードを用いて暗号資産(仮想通貨)を購入する方法を紹介します。
BINANCEでクレジットカードを使い購入する場合
クレジットカードで購入する際にもあらかじめ口座開設しておく必要があります。以下のボタンから登録しておきましょう。
「暗号資産(仮想通貨)購入」の「代行業者支払い」をクリックします。
購入したい額と支払い方法を入力し、規約に同意をして「Continue」をクリックします。
上記の必要記入欄を入力し、「PAY NOW」をクリックして購入完了です。
BINANCEで、クレジットカードを用いて購入できる通貨は以下のとおりです。
Bitcoin/BTC | Binance Coin/BNB | Binance USD/BUSD |
Ethereum/ETH | Ripple/XRP | Bitcoin Cash/BCH |
Hedera Hashgraph/HBAR | Cosmon/ATOM | TomoChain/TOMO |
Quantum/QTUM | Dash/DASH | EOS/EOS |
Litecoin/LTC | Nano/NANO | Paxos Standard/PAX |
Tron/TRX | Tether/USDT | Stellar/XLM |
BINANCEで取扱っている通貨の多くはビットコイン建てで購入することができるので、クレジットカードを用いてビットコインを購入し、購入したビットコインでシータ (THETA) を購入するようにしましょう。
シータ (THETA) のおすすめの取引所
BINANCE (バイナンス)
暗号資産(仮想通貨)の取引量が世界最大級の圧倒的スケール
BINANCEは 拠点を中国に持つ世界最大級の暗号資産(仮想通貨)取引所です。取引量・ユーザー数もさることながら100種類以上の通貨を取り扱っており、国内取引所では取引できない通貨も多数購入できます。まだ価格の低い「草コイン」に興味がある方には特におすすめの取引所です。
また取引所独自通貨バイナンスコインを発行していて、保有していると取引手数料が割引になったり新規上場する通貨を決める投票に参加できたりと多くのメリットがあります。
▶ 『BINANCEの評判・口コミ・メリット』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。
ります。
▶ 『BINANCEの口座開設・登録』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。
Huobi Global (フオビグローバル)
世界トップクラスのセキュリティ
スムーズな取引約定で快適な取引
独自トークンで取引手数料が半額
世界トップクラスの取引量を誇る取引所
Huobi Globalは、中国の仮想通貨交換業者である「Huobi.Pro」が世界的に展開する取引所です。「Huobi Token」という独自のトークンを発行しており、取引に使うと手数料が安くなるなどのメリットがあります。
日本では「Huobi Japan」が登場しており、ビットコインやイーサリアムなど6種類の仮想通貨を取引できます。ハイレベルなセキュリティにも定評があり、多くの投資者が安心して使えるしくみでしょう。
▶ 『Huobi Global (フォビ グローバル) の評判・口コミ・レビュー評価』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。
シータ (THETA) の保管におすすめウォレット
Trust Wallet
Trust Walletは40以上のブロックチェーンと16万以上の暗号資産(仮想通貨)に対応している大変優秀なモバイルウォレットです。
Trust Wallet内で暗号資産(仮想通貨)を購入でき、スマホ1つで快適な取引を行えます。暗号資産(仮想通貨)のステーキングもできる多機能なウォレットです。
▶ 『暗号資産(仮想通貨)のウォレット』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。
Theta Wallet
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このウォレットはGoogle Chromeの拡張機能でありデザインはイーサリアムのウォレットであるメタマスクを意識しています。
このウォレットはブラウザ上で暗号資産(仮想通貨)を直接管理できる上アカウントを複数作ったり送金したりガーディアンノードにステークしたりできることも大きな特徴です。
シータ (THETA) の今後・将来性
現時点では将来性があるといえるでしょう。
すでに数百万人以上の視聴者がいるという点は強力である上、優秀なメンバーが揃っています。
現状ではベンチマークもいないためそこもポイントが高いです。
ただ、SLIVER.tvはeSportsの発展に大きく依存しています。eSportsそのものが大きく停滞すれば、それに合わせてTheta Networkも滞る可能性が高いです。
その市場規模はどんどん大きくなっていく予定ですが、不安定な面もあることは心に留めておきましょう。
シータ (THETA) に関するFAQ
テストプラットフォームには何がありますか?
SLIVER.tv,SAMSUNG VR,MBN があります。
国内取引所で取扱いはありますか?
ありません。海外取引所を使用しましょう。
シータ (THETA) まとめ
シータの概要について解説を行いました。
しくみの珍しさに加え、パートナーやアドバイザー、出資会社の豪華さにも驚いた方もいるのではないでしょうか。
今後はブロックチェーンゲームの配信にも期待できそうです。特にVRなどの配信サービスにも対応予定であり、ディセントラランドなどの動画配信が行われる日も近いのではないでしょうか。
将来性の高いプロジェクトなので今後にも注目しておきましょう。