この記事のポイント
  • ウィンクルボス兄弟は仮想通貨投資家で過去にフェイスブックと訴訟も
  • ビットコインETFは経済指標と連動した金融商品で上場承認は先送り
  • ジェミニは独自の運営スタイルをとるユニークな仮想通貨取引所

この記事ではビットコインETFで話題のウィンクルボス兄弟について、その経歴や実績からビットコインETFの概要まで徹底的に解説していきます。

ウィンクルボス兄弟ってどんな人たち?」「ビットコインETFってどんなもの?」という方には特におすすめの内容となっていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

ウィンクルボス兄弟とは?

ウィンクルボス兄弟はアメリカの仮想通貨投資家です。仮想通貨取引所「ジェミニ」の運営ビットコインETFの上場に向けた取り組みなど、仮想通貨の投資家としてだけでなく関連事業においても積極的に活動しています。

ロジャー・バーなどと並び仮想通貨で財をなした「ビットコイン長者」の1人といわれています。

生い立ち・経歴

ウィンクルボス兄弟は1981年8月21日生まれで、テイラー・ウィンクルボス(Tyler Winklevoss)とキャメロン・ウィンクルボス(Cameron Winklevoss)からなる双子のアメリカ人です。

アメリカの名門大学であるハーバード大出身で、学業面での優秀さだけでなく在学中からボート部でも活躍し、卒業後に開催された2008年の北京オリンッピクには兄弟揃って出場し6位入賞という好成績を収めています。

フェイスブック訴訟

ウィンクルボス兄弟の有名な話として、 フェイスブック創始者のマークザッカーバーグとのフェイスブックの原案のアイディアをめぐった訴訟の話があります。

兄弟の在学時、別学年に所属していたザッカーバーグにハーバード大の社交クラブのサイト立ち上げを依頼し、そのアイディアをもとにザッカーバーグが後のフェイスブックとなるサイトを立ち上げたことが原因となってこの訴訟が起こっています。

日本でも公開されたフェイスブックの立ち上げを題材にした映画「ソーシャルネットワーク」でも取り上げられているため、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

この訴訟は最終的に、 フェイスブック側が兄弟に賠償金を支払うかたちで終了しています

仮想通貨投資

ウィンクルボス兄弟は仮想通貨の可能性に早い段階で目をつけており、2013年ごろからビットコインへの先行投資を行っています
この頃のビットコインのレートは1BTCあたりおよそ120ドル、日本円にして約1万2000円ほどとなっており、フェイスブックとの訴訟で得た賠償金をもとに兄弟は投資を行っていました。

また、現在まで一度もビットコインを売却していません。

このビットコインへの先行投資によって、ウィンクルボス兄弟の現在の資産額は10億ドル近くにまで登るといわれており、2018年に2月に米経済紙フォーブスが発表した「世界の仮想通貨長者ランキング」ではなんと4位に入っています。

▶ 『仮想通貨の投資』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。

ウィンクルボス兄弟の偉業その1 : 仮想通貨ETF申請

ウィンクルボス兄弟は仮想通貨の関連事業も積極的に展開しており、その中の1つの取り組みとしてビットコインETF」の開発を行っています。

そもそもETFとは?

ETFとは「Exchange Traded Fund」の略称で、日本語訳で上場投資信託のことを指しています。

上場投資信託とは日経平均株価や東証株価指数などの経済指標 (インデックス) と連動した価値の提供を目的とした金融商品です。
▶ 『仮想通貨のETF』についてくわしく知りたい方はこちらの記事が参考になります。

米国証券取引委員会 (SEC)による2度の申請却下

ビットコインETFの上場をめぐっては、過去に2度のSECによる否決を受けています。

1度目は2017年3月に上場申請を出していたウィンウルボス兄弟のビットコインETFで、2度目は2018年1月に4つの金融ファンドが出していたビットコインETFとなり、どちらもSECによる否決を受けています。

2018年8月22日には予定されていた、アメリカのシカゴ・オプション取引所 (CBOE) がSECに申請していたウィンクルボス兄弟のビットコインETFの上場承認が、SECにより9月末まで承認延期となることが決定されました。

SECは上場申請の承認否決・延期の要因に関して以下のことをあげています。

価格操作の可能性がある

ビットコインを含めた仮想通貨の市場はまだ未成熟で、他の金融資産と比べても時価総額が低いことから、価格操作を受ける可能性があること。

投資家保護策が整備されていない

新興市場のため現段階では法規制が整っておらず、投資家保護のための施策が十分になされていないこと。

ビットコインETF上場への可能性

ここからはビットコインETFの上場への可能性について解説していきたいと思います。

ウィンクルボス兄弟の発言

ビットコインETFの否決後、SECが懸念した価格操作に関して、株や先物、債券などと比べてもビットコインは価格操作の影響を受けにくいとウィンクルボス兄弟は発言しています。

SEC内でも分かれる意見

SECでは従来から新興の金融資産に関して保守的な立場をとっており、このことが今回の承認延期の要因ともなっています。

この対応に関してSEC内部からも批判の声が出ています。

SECでコミッショナーを務めるHester Peirce氏は、SECの役割は上場先の取引所の質を見極めることで、商品の内容を精査することではないといった旨の論文を発表しています。

ビットコインETF上場で起きること

ビットコインETFの上場によって起こることを解説していきます。

ビットコインの信頼性が公的機関によって承認される

CBOEのように公的な機関の認可を受けて運営している取引所に上場することで、ビットコインの信頼性が向上することが予測されます。

機関投資家の流入

従来の仮想通貨取引所に比べ、公的な機関の認定を受けている取引所に上場することで、保守的な機関投資家の資金の流入が予測できます。

これによって仮想通貨市場全体の成長も期待することができます。

ウィンクルボス兄弟の偉業その2 : 仮想通貨取引所「ジェミニ」創設

ウィンクルボス兄弟は 仮想通貨取引所である「ジェミニ」の運営も行っています。

この項ではその詳しい内容について見ていきましょう。

NYDFS (ニューヨーク州金融サービス局)の認可を受けている

ジェミニはNYDFSの認可を受けた取引所です。NYDFSは 日本における金融庁のような存在と考えるとわかりやすいでしょう。

そのためジェミニにおける取引ではセキュリティ面も含めて一定の信頼性が担保されています。

取引所全体の取引量に応じた手数料設定などユニークなシステム

ジェミニでの取引手数料は取引所全体での取引量によって変わってきます。取引量が多いほど手数料も安くなる仕組みとなっています。

手数料の支払いは基本的にアメリカドルで行われ、ビットコインとイーサリアムの交換でのみ、手数料のビットコインでの支払いが可能となっています。

世界初のビットコインオークション開催

ジェミニではビットコインの購入の際にオークション形式での購入も可能となっています。

これによって売り手は相場より高く、買い手は相場より安くビットコインを取引できる可能性があります。

BTC・ETHのブロックトレーディングを導入

ジェミニではブロックトレーディングも導入しています。
取引の最小単位は10BTC、100ETH大口顧客向けのサービスとなっています。
また取引の透明性を高めるため、取引成立後の10分後に取引履歴が公開されます。

editMEMO

– ブロックトレーディングとは –
大口顧客による取引所を使わない対面式の直接取引のこと。株の世界などでは昔からよく使われている。

現在日本からの新規登録は一時中断中

金融庁の規制の影響もあり、日本からの新規登録を現在は一時中断しています。

まとめ

フェイスブックの訴訟のイメージが強い兄弟ですが、解説したように投資家や事業家として優れた実績を持っています。今後の動向に目が離せません。

執筆者情報
仮想通貨部 かそ部 編集部

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