資産運用方法って何種類ある? あなたにぴったりの資産運用選びをお手伝い!!

1分で理解する要約
  • 資産運用の種類とやり方を網羅的に紹介
  • 預金、投資信託などのスタンダードなものから、仮想通貨という新しいものまで
  • 投資初心者や短期間での利益確保など目的別におすすめの種類は異なる

これから資産運用を考えているが、どんな種類があるか知りたい人のために、資産運用のパターンや方法などを紹介します。これを読んで自身合ったスタイルを確かめましょう。

資産運用とは

資産運用とはお金、株、債権などの資産を管理しつつ、投資利益で増やすことです。現在では多くのパターンがCMやインターネットなどで知られています。

お金の増やし方も預金や国債などの金利で少しずつ増やすパターンから、iDeCoなどの将来の受け取りを見据えた積立、株やFX、仮想通貨などの値上がりで稼ぐものなど多様化しています

これから紹介する方法を網羅的に紹介するので、自身にはどれが最もやりやすいかをチェックしましょう。

資産運用の種類を選ぶ前に知っておくこと

資産運用の種類を選ぶだけでなく、お金を増やす目的や、何年後までにいくら増やすかの具体的な目標を計画することが大切です。

何歳までにいくらお金が必要なのか

自身が特定の年齢になったときや、一定の期間到達時点までに貯める金額を想定しましょう。もちろん計算している時点での資産状況も考慮することも大切です。すべてをまかなおうと無理な目標を立てると無用なリスクを負って大きな損をする可能性があります。現実の資産や貯金状況も考え、バランスの取れた目標設定が大切です。

10年後や自身が60歳になったときという風に時間で区切ってもいいですし、マイホーム購入や結婚資金などのイベントを夢見ても構いません。将来の自身の願いが叶った場面をイメージし、それまでにほしい利益を計算しましょう

自分はどれくらいリスクをとれるか

資産運用には必ずリスクがつきまといます。パターンによってリスクとリターンの大きさが異なるので、自身が背負いきれるリスクを見極めましょう

大損失を避けたければ、国債や預金のような元本割れの可能性が低いものが推奨されます。その代わりリターンも少ないです。

一方、大きく儲けたいなら株や仮想通貨などに賭けてもいいでしょう。ただし、価格暴落による損失も想定されますので、失っても生活に困らない程度の予算をセットしましょう。

各資産運用の種類と特徴

これから資産運用のパターンを18にわたり紹介します。スタンダードなものから新しいものまでまんべんなく紹介しますので、興味があるものを確かめましょう。下が紹介する資産運用パターンのリストです。

  1. 預金
  2. 外貨預金
  3. 金投資
  4. 投資信託
  5. ETF
  6. J-REIT (不動産投資信託)
  7. 外貨MMF
  8. 保険
  9. iDeCo (個人型確定拠出年金)
  10. 国債・地方債
  11. 外国債券
  12. 社債
  13. ソーシャルレンディング
  14. 不動産投資
  15. 株式投資
  16. FX
  17. 先物取引
  18. 仮想通貨

1. 預金

銀行口座にお金を預けることです。貯金と混同されがちですが、こちらは一般的にお金を貯めることを指しており、貯める場所を限定していません。

預金は銀行口座などの公的システムが対象で、普通、定期、貯蓄など複数のパターンがあります。銀行で定められた金利や利息に応じて、わずかながら自然にお金が増えます

ただし定期預金などはすぐにお金が引き出せないことがあるので注意しましょう。それでも銀行が破綻しない限りエンドレスに続けられるので、最もスタンダードかつローコストな運用法でしょう。

2. 外貨預金

ドルやユーロなど外国通貨でお金を預けることです。日本の銀行には見られない高金利もあります。円安効果で日本円が増えれば引き出しで多めにお金がもらえます

しかし逆に円高になると元本割れを起こすなどの損失があるので注意しましょう。銀行を使って通貨を行き来で2度はチェンジするので為替手数料にも気をつける必要があります。

住信SBIネット銀行を例に、外貨と金利、通貨あたりの為替手数料の関係を表にしたので参考にしてください。手数料は2017年8月10日、金利は1万通貨未満で2019年9月7日時点です。

住信SBIネット銀行の外貨預金メニュー
外貨手数料金利
米ドル4銭0.55%
ユーロ13銭0.001%
英ポンド28銭0.15%
豪ドル25銭0.3%
NZドル25銭0.3%
カナダドル25銭0.5%
スイスフラン28銭0.001%
南アのランド14銭2%
香港ドル5銭0.01%

3. 金投資

その名の通り純金に投資することです。プラチナや銀への投資もあります。金そのものが常時有限であり、素材としても活用されるため無価値になりづらいです。世界共通の資産価値であり、金の世界だけで値動きするため、経済情勢にも左右されません

ただし取引通貨も米ドルで共通なので、円安の影響で損をしないように注意しましょう。株の配当や仮想通貨の決済手段のような副次的な用途もなく、不労所得にもなりづらいです。本当に安く買って高く売る「せどり」でしか利用できないのがほとんどです。

4. 投資信託

ファンドマネージャーに投資金を預け、株などの金融商品の売買を一任する制度です。仕事や家事、勉強などで忙しくても投資を任せられるので、労せずに利益を得られます。100円から投資できたり、日本にない銘柄を買ってくれることもあります。

ただし元本割れや手数料など損失のリスクもあります。ファンドマネージャーも人間なので、経験が浅い、常識で考えられないミスを犯す、お金の持ち逃げなどのトラブルを起こす人も想定されます。こうした人は避けたいところです。

投資信託を扱っている事業の情報を複数のソースから調べ、信頼性をチェックしておきましょう。

5. ETF

投資信託のプログラム自体が株式上場されているケースがあり、上場投資信託と呼ばれます。株と同じように少額で分散投資したり、値動きを把握できるなど、投資を知らない層でも扱いやすい金融商品です。普通の投資信託より手数料もお得です。

ただし本来の上場信託同様、元本割れなどの損失リスクに注意しましょう。分配金は勝手に次の金融商品に投資されることもなく、ユーザー自身の手続きが必要という手間もあります。取引所と基準価格が離れすぎていたり、ある日突然上場廃止になることもあります。

6. J-REIT (不動産投資信託)

日本の不動産を対象にした投資信託サービスです。投資会社が複数のユーザーから資金を集め、建物に投資し、値上がりなどの利益を配当として分配するシステムです。

個人だけでの不動産投資はまとまったお金が必要で、ローンを組まなければ投資できない人も多いでしょう。J-REITなら投資金額の一部を出資するだけでいいので、経済的負担が軽い状態で不動産投資できます。

投資先の建物の価値暴落には注意が必要です。建物を扱う関係上、地震や豪雨などの災害に巻き込まれ、建物が価値を失うことがあります。利用している投資会社が事業破綻するリスクも考えましょう。

7. 外貨MMF

外国債券を対象にした投資信託です。少額で参入できるうえ、為替手数料が安く、外貨預金以上の金利もあり、資産運用のターゲットとする投資家も多いようです。為替で円高になれば儲かるチャンスもあり、そこに金利に従って計算された分配金も利益になります。

定期預金に見られる期間の縛りがないため、気が向かなくなったらいつでも解約できるのもポイントでしょう。

ただし円高などにより元本割れするリスクも想定しましょう。国際情勢にネガティブなニュースがあれば、為替変動にも大きな影響が及ぶことがあるので注意が必要です。

参考までに、SBI証券における2018年9月7日時点の年間利回り表を掲載します。

SBI証券の外貨MMFメニュー
外貨発行元金利
米ドルブラックロック・スーパー・マネー・マーケット・ファンド1.706%
カナダドルニッコウ・マネー・マーケット・ファンド0.870%
豪ドルニッコウ・マネー・マーケット・ファンド0.740%
NZドルニッコウ・マネー・マーケット・ファンド0.855%
南アフリカランドホライズン・トラスト5.897%
トルコリラトルコ・リラ・マネー・マーケット・ファンド18.085%

8. 保険

保険金での資産運用も可能です。一般的には有事の際に火災や医療保険などが下りて経済面を助けますが、学資保険などの貯蓄型は資産運用で払ったぶんより多くのお金を貯められます。生命保険料控除などとして節税を受けられることもあります。形式により定期預金以上の利率もあるので要チェックです。

ただし貯蓄型は掛け捨てよりも毎月の保険料が高く、解約のタイミングが早すぎて元本割れすることもあります。経済情勢の変化や保険会社の方針で予定利率を下げられることもあるので注意しましょう。

9. iDeCo (個人型確定拠出年金)

老後貯蓄を増やすのに最適とされる制度です。投資信託や定期預金などの金融商品を選び、主に毎月積立の形で運用します。60歳になると年金形式または金額を決めて一括で受け取れます

月々の積立金が5,000円などという形で安いのもiDeCoが注目される理由です。さらに掛金は所得税から控除され、運用益も税金対象になりません。iDeCoにも投資信託があり、手数料の安さから評判のようです。

60歳未満ならいつでも加入できますが、一度始めると60歳になるまで受け取れません。またiDeCoから年金を受け取るときは通常の年金や退職所得などに計算され一部が課税対象になることもあります。

10. 国債・地方債

お金を借りた証明となる債券も資産運用に使えます。国を対象にした国債と市区町村のような自治体の地方債が代表例です。地方債の方が金利が高いことが多いです。

決められた期間まで持ち続けることで、年率形式の金利を得られ、債券をもらうために預けたお金にプラスされます。国や自治体が破綻しない限り、繰り返し行われる資産運用です。1万円から臨めることもあり、ローリスクローリターンの代表例です。

ただし債券を売るときは市場価格なので元本割れに注意しましょう。市場価格が預けた分を下回っていたら、満期まで待つことが推奨されます。

11. 外国債券

海外の債権でも運用できます。外国債券なら国内よりも金利が高く、円高効果でリターンが大きくなることがあります

ただし、ほかの外国銘柄関連の資産運用と同じく、円安などによる元本割れに気をつけましょう。また、債券の発行元が倒産などのトラブルで利息どころか元本さえも支払えないトラブルも想定されるので情報精査などの注意が必要です。

岩井コスモ証券における2019年9月7日時点の主な外国債券リストを参考にしてください。

岩井コスモ証券の主な外国債券リスト
債券名発行元利回り
トルコ・リラ建ゼロクーポン債欧州復興開発銀行 (EBRD)12.805%
ロシア・ルーブル建利付債券国際金融公社 (IFC)4.951%
米ドル建利付債券トヨタ自動車1.513%
インド・ルピー建利付債券 (円貨決済型)世界銀行 (国際復興開発銀行)4.747%

12. 社債

企業が資金調達のために債券を発行するケースがあります。お金を借りた証拠である借用証書が債券とされ、金額と返済日、利息などの条件が示されます。

投資家がお金を借りたい企業に出資し、利息で稼ぐことで資産運用が成立します。種類も一般の普通社債、社債を企業株に切り替えられる転換社債など複数あります。

定期預金より利率が高く、信頼できる会社なら利息で儲けやすいメリットがあります。しかし、対象が企業であるため国や地方より破綻する可能性が高めで、本当に倒産したら貸したお金が返ってこないケースもあります。

社債を意識するなら、情報を精査し、貸した約束を守ってくれる企業かを見極めましょう。

13. ソーシャルレンディング

お金を借りたい人と投資家をマッチングするサービスです。社債をカジュアルにしたイメージと考えましょう。

基本的に1万円から投資でき、多くは社債や国債よりも短期でお金を取り戻せます。この際の利息や金利を意味する利回りで利益をもらえます。企業が返済日まで続けば元本割れもほとんどありません。

ただし社債と同じくレンディング先が倒産するとお金が一切返ってこないことがあります。一定期間の間は投資をキャンセルできない、期限より前にお金が返ってきてしまったり、延滞が起きるなども想定されます。

何よりマッチングサイトを使っているため、相手側の素性を把握しきれないケースもあります。詐欺企業にお金を騙し取られないように、徹底的な裏取りが大切です。

14. 不動産投資

不動産を購入したり、ファンドに出資するなどして、家賃や売値などの利益を受け取ることです。個人や法人での不動産購入なら、家賃や値上がり後の売却額を収入として得られます。ファンドへの出資なら、配当金として利益を投資者たちで山分けします。

一度軌道に乗れば、毎月安定した家賃収入を得られます。税金や減価償却費などは必要経費から差し引かれて節税になり、確定申告作業が複雑になりません。

ただし条件が悪い不動産だと空室の多い状態が長続きすることもあります。老朽化による修繕などのコストも見積もりましょう。不動産価値が暴落したり災害で損壊したりして価値を失う可能性もあります。

15. 株式投資

証券取引所に上場されている企業株に投資し、値上がり後に売ることで利益を得ます。資産運用のなかでスタンダードなジャンルのひとつで、金融商品を運用するだけでなく、企業利益から配当を受け取れたり、株主優待で特別なサービスを受けたりもできます

もちろん企業にトラブルがあるなどで株価が暴落すれば、その影響を受けやすいです。証券取引所の多くは100株単位での購入を条件とされ、まとまったお金がないと参入できないことが多いです。ただしSBIネオモバイル証券などは1株から買えて出費を少なくできます。

16. FX

株式投資と並んだ人気投資先です。こちらは日本円も含めた法定通貨が売買対象です。

金利差や為替変動などを活かし、安く買った法定通貨を高く売ることで利益を得ます。ペイオフ対象外なので、FXの取引会社が経営破綻しても、時価精算を経て保有資産分の全額が返還されます。

もちろん為替変動で買った通貨の価値が下がれば損失につながるので注意しましょう。保有している法定通貨を扱う国に関する経済や政治のニュースを注視しつつ、FX市場への影響力を見守ることが大切です。

17. 先物取引

金融商品を売買する時期を今ではなく、先の期日に決めて、当日が来たら取引する仕組みです。価格や数量などの注文内容を前もって決定するため、価格の暴落や暴騰に構わず約束した内容で取引できます。

約束から売買までの時間差を活かし、実際の市場価格より安く買ったり、高く売ったりしてお得に取引するのがポイントです。もちろん将来の価格を読み違えて、こちら側が損をするような条件で取引を強いられるケースもあります。

先物取引は資産運用のパターンというより、株、FX、仮想通貨などで使われるテクニックのようなものです。

18. 仮想通貨

デジタル空間内のデータで構成された通貨であり、実体はありません。開発者も個人やベンチャー企業である場合が多く、国家が一切関わっていないのがほとんどです。

本物のお金とは違った独自の価値を持っています。日本円や米ドル換算の相当額として価値が示され、24時間365日株と同じ要領で上がったり下がったりしています。

ブロックチェーンというスペースに取引記録が詳細に記録されるなど、独自の特徴を持っています。手数料が安い、送金スピードが速い、100円のような少しのお金でも買えるなどメリットが多いです。仮想通貨そのもので商品や食事の代金を払えるなど用途も多様化しています。

ただし、株と違って休みなく値動きし続けているため、暴騰や暴落のタイミングが読みづらいデメリットがあります。取引所がハッキングされて仮想通貨が盗まれる事件も起きているので、厳重なセキュリティによる対策が必至です。

【目的別】おすすめの資産運用の種類

自身のお金を増やす目的に応じて推奨される運用パターンも変わります。代表的な3つのパターンにおすすめの運用法を解説します。

投資初心者で資産運用を始めたい場合

まだ知識や自信がなく、リスクを背負いすぎたくない人は、ローリスクローリターンの金融商品がおすすめです。

代表的なのは預金や国債ですが、それ以上の利益を希望するなら投資信託も考えられます。ただし良質なファンドマネージャーに会えるよう、信託先に関係する複数の情報を集めてチェックし、理想に近いものを選びましょう。

ほかにもNISAのように、利益に税金がかけられないジャンルもおすすめです。

老後の資産形成を行いたい場合

年老いた後の生活に少しでも恵まれたいなら、iDeCoや保険を意識しましょう。少しリスクがアップするものの不動産投資で成功すれば、老後も安定した収入が見込まれます。

保険で資産運用すれば、有事で保険が下りて出費を抑えられるだけでなく、積立分を金利つきでもらい、生活費の足しにできます。

アンティークコインや金、銀、プラチナなどに貯金の一部を変えて資産防衛するパターンも考えられます。

いずれにしても老後資金を貯めるなら、途中の損失で目標が遠のいたりしないよう、高すぎないリスクの金融商品を中心に考えましょう

短期間で資産を増やしたい場合

リスクを背負ってでもなるべく早く資産を築きたい場合、株、仮想通貨、FXなどが考えられます。

時にはレバレッジという証拠金を預けてその倍数分を予算とできる取引スタイルを利用するのもいいでしょう。

ただし、株や仮想通貨などは価格が上下するため暴落でまとまった損失を出すこともあります。安定した利益を獲得し続けるためには値動きを分析するなどの知識やテクニックも求められます。

短期間でまとまった資産形成には、多くの知識が求められるため、基本的に中級から上級者向けです。ハイリスクであるために予算の大部分を失う可能性もあるため、貯金の数%のような余裕資産だけでの運用がセオリーです。

まとめ

資産運用の種類は数多くあり、初心者向けのローリスクローリターンから、投資知識が揃った人のためのハイリスクハイリターンなものまであります

自身の人生設計や実現に必要な貯蓄、背負いきれるリスクなどに応じて、理想の金融商品を見極めましょう。

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