仮想通貨は終わりなのか?過去の価格推移から見る今後の価格上昇について

1分で理解する要約
  • 過去の仮想通貨の暴落・高騰には原因がある
  • 「ライトニングネットワークの実装」と「著名人の発言」が今後の鍵
  • 仮想通貨で破産をしないためのリスクヘッジは必ずするべき

日本はビットコインの取引量が全体の36%を占めており、ビットコイン取引量世界一です。2017年仮想通貨元年を迎え、仮想通貨バブルと言われていましたが、2018年1月コインチェックのハッキング事件により、仮想通貨の価格が全体的に下落傾向に陥りました。

仮想通貨はもう終わりなのか

過去のビットコインの価格推移

上場後から2017年までアップダウンを繰り返しながら、2万〜6万円台を推移してきました。2017年に入り、10万円台を突破し、2017年末ビットコイン最高額となる230万円近くの高騰を見せました。

その後、2018年2月頭には68万円にまで暴落し、そこからは少しづつ回復傾向にあるものの、昨年末に感じられた勢いは見られません。

過去の暴落期・反発期

暴落①中国のICO規制

2017年9月4日世界有数の仮想通貨市場である中国がICOを規制すると発表しました。これにより、ビットコインを始めとする仮想通貨も禁止になるのではという噂が流れ、大きな混乱を招きました。

50万円ほどだったビットコインの価格が33万円にまで暴落しました。

暴落②Coincheck (コインチェック) 事件とテザー (USDT) 疑惑

2017年末230万円近くまで値をつけたビットコインがわずか2ヶ月ほどで69万円にまで大暴落しました。

そのきっかけとなったのは、2018年1月26日大手仮想通貨取引所コインチェックがハッキングされ580億円相当のNEMが流出したという事件も要因の一つです。これにより、仮想通貨の信頼性が薄れ、ビットコインを始め多くの仮想通貨が暴落しました。

また、2018年1月31日テザー社がテザー発行量に相当するドルを保有していないのではという疑惑が広がりました。
テザーとはドルと連動する法定通貨と同じ価値を持つ仮想通貨です。テザー発行量に相当するドルを保有していないということは、すなわち信頼性が崩壊するということです。

この二つの事柄が、仮想通貨の信頼性が薄れ、「仮想通貨が冬の時代に突入した」と言われる要因となりました。

高騰①ハードフォークによりビットコインキャッシュ (Bitcoin Cash/BCH) の誕生

2017年8月ビットコインのハードフォークによりビットコインキャッシュ が誕生しました。ハードフォークとは旧仕様のブロックチェーンと新仕様のブロックチェーンに分岐することをいいます。

ビットコインの「スケーラビリティ問題」を解決するために行われたこの時のハードフォークでは、ブロックサイズが8MB拡張したビットコインキャッシュ が誕生しました。これにより、価格を上げ、約30万から50万ほどへと高騰しました。

高騰②ハードフォークによりビットコインゴールド (Bitcoin Gold/BTG) の誕生

2017年10月再びビットコインのハードフォークが行われ、ビットコインゴールドが誕生しました。

ビットコインゴールドのマイニング方法は「GPU」を利用しており、マイニングの集中化を避けています。ビットコインゴールドの誕生によりビットコインは約49万から69万ほどへと高騰しました。

高騰③ビットコイン (Bitcoin/BTC) の先物取引が開始

2017年12月アメリカの大手取引所CBCEとCMEでビットコインの先物取引が開始されました。ビットコインの先物取引とは、あらかじめビットコインの将来の価格を予想して約束し、取引を行う方法です。

これは大きな話題を呼び、ビットコイン過去最高額の230万円近くまで値を上げました。

このように、ビットコインは価格を高騰させたり、下落させたりを繰り返しながら成長していきました。

仮想通貨は今後上がるのか?

価格上昇に必要な要素

  • 金融機関や機関投資家による投機マネーの流入
  • 法規制や税規制の緩和
  • ハードフォークによる分岐コインの配布
  • 技術的な機能の改善
  • 影響力が高い人物がポジティブな発言をする

先述した2017年12月のビットコインの先物取引の開始はビットコイン史上最大の価格を記録しました。このように金融機関や機関投資家による投機マネーの流入は高騰の大きな要因になり得ると考えられます。

また、逆に2017年9月の中国のICO規制は大きく値を下げました。世界各国の法規制や税規制の緩和は仮想通貨の価格上昇に貢献するものと見られます。

2017年8月と10月にハードフォークによって新しいコインが誕生したことによって高騰が見られました。これはハードフォーク時に、元のコインを保有していると分岐した新しいコインが配布されるという性質からビットコインの買い注文が増えたからだと考えられます。そのため、ハードフォークは価格の上げ材料としても機能しています。

ビットコインはスケーラビリティ問題など多くの課題を残しています。今後ビットコインのライトニングネットワークの実装などが値をあげる要因となる可能性があります。

また、影響力の高い人物が仮想通貨に対してポジティブな発言をすることで、価格が上がることは過去の実績からも見て取れます。今後ニュースなどをチェックして著名人の発言にも注意するようにしましょう。

今後の価格はどうなる?

FRB議長であるベン・バーナンキ氏は仮想通貨に関してこう発言しています。

「まず最初に根底の価値が特定できないことが非常に問題がある。変動が大きく取引の中間も不透明な部分がある。そして、本当の問題は匿名性である。ビットコインの特徴でもあるが、これは非常に危ない用途として使用される可能性が大いにある。例えば、危険な取引、ドラッグ売買、金融テロなどなど。このようなことは国の政府がとても嫌なことである。」

このような考え方から、仮想通貨の法規制が厳しいものとなったら下落は避けられません。

一方で、投資銀行JPモルガン・チェースのCEOであるジェイミー・ダルモン氏は、

「ブロックチェーンは本物です。今後仮想円や仮想ドルといったものも出てくるでしょう。」

と仮想通貨技術を評価する姿勢を示し、未来にブロックチェーン技術がより浸透していくことを予言しています。仮想通貨の需要が増えれば、当然価格も上がります。

このように様々な意見がありますが、世界各国で仮想通貨の革新的な技術が日々開発されています。それらが日常に浸透していけば、よりよいスマートな経済が可能になると考えられます。仮想通貨の発展に向けた未来が期待されます。

仮想通貨で終わった…とならないために

急な価格変動はあるものと心得る

過去の価格推移を見て分かるように、価格は上昇したり下降したりを繰り返します。仮想通貨投資はボラティリティが高いことが特徴です。

価格に振り回されて売買したりせず、中〜長期的な目線で見守ることが大事です。

レバレッジをかけすぎない

レバレッジ取引はハイリスクハイリターンです。無理なレバレッジをかけすぎないことが大切です。

余剰資金で行う

必ず余剰資金で投資をし、常に危機感を持って投資を行うことが大切です。

まとめ

仮想通貨の今後について考察しました。今後も高騰と下落を繰り返すことが予想されますが、自分の身を守るために危機感を持って無理のない仮想通貨投資を行いましょう。

国内 暗号資産(仮想通貨)取引所比較ランキング
  1. Coinceck(コインチェック)

    取引量・ユーザー数は日本で最大級!使いやすいスマホアプリと豊富な取扱通貨で人気の取引所!

    詳細を見る
  2. Bitbank(ビットバンク)

    全ての暗号資産(仮想通貨)が板取引形式 (最安手数料) で売買できる!

    詳細を見る
  3. GMOコイン

    安心のGMOインターネット (東証一部上場)グループの暗号資産(仮想通貨)取引所

    詳細を見る
※ 2023年11月22日 最新更新国内取引所ランキングをもっと見る
海外 暗号資産(仮想通貨)取引所比較ランキング
  1. Bybit(バイビット)

    クレカ入金可能!レバレッジの効いたFX取引に特化した暗号資産(仮想通貨)取引所!海外ならココ一択!

    詳細を見る
  2. Zoomex(ズームエックス)

    レバレッジ取引に特化した次世代仮想通貨取引所!

    詳細を見る
  3. MEXC(メックスシー)

    取り扱い銘柄数1,500種類以上の大手仮想通貨取引所!

    詳細を見る
※ 2023年11月22日 最新更新海外取引所ランキングをもっと見る
目次
詳細表示