- ビットコイン開発陣が出している唯一の公式ウォレット
- 使うなら200GBオーバーの空き容量が必要
- WindowsだけでなくMac、Linuxに対応
Bitcoin Coreとは
Bitcoin Coreは、ビットコインの公式クライアントで、ウォレットとして唯一ビットコインの開発陣が提供しているものです。管理者不在で機能するビットコインにふさわしく、ソースコードはGitHubで公開され、誰でも中身を確認し、修正などの提案ができるようになっています。
ビットコインの開発にまったく関わっていなくてもウォレットのソースコードを閲覧でき、改善提案ができるのです。
ソースコードとは、「Aの場合はBする」と言うように機械に命令するための命令・事例文集のようなものです。例に挙げたような動作がたくさん集まってソフトウェアが動くのです。普段ソフトウェアを使ってはいてもソースコードは見えないようになっていますが、その実質的な頭脳部分はソースコードと呼ばれるテキストの羅列です。
Bitcoin Core (ビットコイン・コア) のメリット・デメリット
Bitcoin Coreのメリット・デメリットを見てみましょう。「ビットコインの開発部隊が提供している唯一のウォレット」ということで、安定して動作しそうで安心感を感じられる面もありますが、そこにはメリットとともにデメリットもあります。
Bitcoin Coreのメリット
Bitcoin Coreのメリットは以下3つです。
- 唯一のビットコイン公式ウォレット
- 最新の取引情報を常に確認可能
- ビットコインの仕様やルールのまとめ役としての役割を果たしている
Bitcoin Coreは、ビットコインとの相性がよく最新の取引情報を常に確認可能で、ビットコインの仕様やルールのまとめ役としての役割を果たしています。
またウォレットでありながら取引情報の検索機能が備わっているため、あなたが気になる取引情報を検索、表示できます。つまり、あなたが行った取引の状況もこのウォレット内で検索すればすぐ出てくるのです。
しかも、Bitcoin Coreは、正確に言えば単なるウォレットではなく、ビットコインのソフトウェアです。このソフトウェアの中で「半減期はいつか」「ブロックの生成間隔は」などビットコインが管理者不在でも健全に動くようにプログラムが組まれています。
これが「ビットコインの仕様やルールのまとめ役としての役割を果たしている」と言われる理由です。
Bitcoin Coreのデメリット
Bitcoin Coreのデメリットは以下3つです。
- 必要な容量が大きい。
- 初めての起動には1日かかる
- スマートフォン版はなし
Bitcoin Coreでは、Bitcoin Coreそのものに加えて全ブロックチェーン (200GBオーバー) もダウンロードされることになっています。そのため、スペックの高いパソコン(デスクトップパソコン推奨)が必要となります。
インストールをする前に自分のパソコンの空き容量を確認しましょう。空き容量が足らない場合、ディスクを増設するか、Bitcoin Coreの利用を諦めるかの二択となります。
また、初めて起動する際には全ブロックチェーン (200GBオーバー) の取引内容がダウンロードされるため、インターネットの接続環境によっては起動完了するまでに1日以上全ブロックチェーン情報のダウンロードに費やすことになります。
「全ブロックチェーン情報のダウンロード(200GBオーバー)」という性質により、Bitcoin Coreのスマートフォン版は存在しません。
Bitcoin Core (ビットコイン・コア) の使い方
Bitcoin Coreのインストールをする
まずはbitcoin.orgからBitcoin Coreをダウンロードします。ダウンロードが完了したら実行ファイルを起動します。
セットアップ画面が立ち上がります。
「Next」ボタンをクリックします。
インストール先を決定→「Next」をクリック
インストール先を聞かれるので、インストール場所を確認し「Next」をクリックします。ここでインストール場所を変えることもできますが、よほどの理由がない限りはインストール場所の変更はおすすめしません。
「Install」をクリック
「Install」をクリックします。そうするとBitcoin Coreのインストールが始まります。
緑の帯が100%&「Completed」と出たら「Next」をクリックします。
インストールが完了するまでしばらく待ちます。
「Finish」をクリックします。
「Completing the Bitcoin Core Setup Wizard」という表示が出るので「Finish」をクリックします。このときに「Run Bitcoin Core」にチェックを入れておくと、「Finish」をクリック後Bitcoin Coreが自動で起動します。
初期設定
「OK」をクリックします。
初めてBitcoin Coreを起動すると「ようこそ」画面が出てきてデータの保存場所 (ブロックチェーン情報) を聞かれます。すでに「デフォルトデータを使用」が選択されているので、「OK」ボタンをクリックします。
データの同期が開始
すべてのブロックチェーンのデータがあなたのBitcoin Coreの中にダウンロード(同期)されます。インターネット環境により1日以上かかることがあるので、その点を留意して同期を開始しましょう。
データの同期が完了すれば、Bitcoin Coreが使える状態になります。
バックアップを取る
Bitcoin Coreも他のウォレットと同様、バックアップを取ることができます。「ファイル」メニューから「財布のバックアップ」をクリックします。
保存場所を選んで「保存」をクリック
保存場所はどこでもあなたが好きな場所を選びましょう。ファイル名にもわかりやすい名前を入力して「保存」をクリックします。これでバックアップ完了です。
ビットコインの受信方法
Bitcoin Coreはウォレットの機能がついていますので、当然入金が可能です。上部の「受信」をクリックし「支払い要求」をクリックします。すると入金用アドレスとそのQRコードが表示されます。
そのアドレスを入金元の取引所などにコピー&ペーストするか、QRコードを撮影し送信します。
ビットコインの送金方法
上部の「送信」をクリックし「支払い宛先」と「残高」を入力し、再度送信をクリックします。これでビットコインの送金が完了です。
Bitcoin Core (ビットコイン・コア) のよくある質問
Bitcoin Coreの削除がうまくできない時の対処法は?
「Bitcoin Coreを削除したはずなのに空き容量が増えない」という場合は、まだブロックチェーンのデータが残っているのが原因です。C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Bitcoinをまるごと消しましょう。これで空き容量が増えます。
Macでも使えるの?
Bitcoin CoreはWindowsだけでなくMac、Linuxでも使えます。
容量不足で同期できない時の対処法は?
Bitcoin Coreはそれ自体の容量よりは、ブロックチェーン情報の容量の方が大きいです。そのため、Bitcoin Coreをインストールするところまで行っても、ブロックチェーン情報の同期時に容量が足りずにエラーになってしまうことがあります。
そんなときは必要とされている空き容量まで不要なファイルを消すか、もしくはディスクを増設してそこにブロックチェーン情報をダウンロードするようにしてください。
まとめ
Bitcoin Coreはどちらかというと、ビットコインについて深く知りたい、貢献したい人向けのウォレットです。また唯一の公式ウォレットと言うことで安心感はありますが、利用するには空き容量がブロックチェーン情報だけでも200GB以上必要となり、この情報は今後さらに増えていきます。
Bitcoin Coreを使用するためには、まず十分な空き領域を確保し、初期設定に1日以上の時間が取れるときにインストールをするのがおすすめです。