- 取扱通貨
- 取引手数料
- 最大レバレッジ
- 日本語対応
- スマホアプリ
- 法人口座
Coinbaseはアメリカ最大手の仮想通貨取引所です。2021年8月に日本でのサービスを開始し、話題となりました。
この記事では日本でサービスを開始したCoinbaseについて基本情報からメリット・デメリット、評判などについて解説していきます。
Coinbase (コインベース) の概要
Coinbaseは2012年にアメリカのカルフォルニア州サンフランシスコで設立された仮想通貨取引所です。世界100カ国以上の国でサービスを展開しており、これまでCoinbaseグループで取引された暗号資産 (仮想通貨) の総額は16.4兆円を超えるなど、アメリカだけでなく世界的に見ても最大手の取引所のひとつです。
これまで日本向けのサービスを展開しておらず、日本からは利用できない状況が続いていましたが、2021年の6月に金融庁への登録を行い、同年8月から日本でのサービスを開始しました。
また、Coinbaseは2021年4月にNASDAQに上場し、仮想通貨取引所として初めてアメリカの株式市場に上場した企業として話題になりました。2021年8月31日時点での時価総額は、約6兆円となっています。
Coinbase (コインベース) の基本情報
販売形式 | 販売所 |
取引方法 | 現物取引 |
取引手数料 | 1.99% |
取扱通貨数 | 5種類 |
最低取引単位 | 0.00000001BTC ※ビットコインの場合 |
セキュリティ | コールドウォレット/二段階認証 |
サポート | メール/電話 |
スマートフォン対応 | ○ |
Coinbase (コインベース) の手数料
Coinbaseの取引手数料
Coinbaseの取引手数料は、一律で1.99%です。ただし、2万円以下の取引に対する手数料については以下の表のようになります。
1 | 000円以下の取引 | 99円 | |
1 | 000円を超える、2 | 500円以下の取引 | 149円 |
2 | 500円を超える、5 | 000円以下の取引 | 199円 |
5 | 000円を超える、20 | 000円以下の取引 | 299円 |
Coinbaseの入出金手数料
Coinbaseの入金手数料は無料です。出金手数料については以下の表のとおりです。
3万円未満の出金 | 110円 |
3万円以上の出金 | 330円 |
Coinbase (コインベース) の取扱通貨
2021年8月におけるCoinbaseの取扱通貨は以下の5種類です。
ビットコイン (BTC) |
ビットコインキャッシュ (BCH) |
イーサリアム (ETH) |
ライトコイン (LTC) |
ステラルーメン (XLM) |
Coinbase (コインベース) のメリット
Coinbase のメリットは以下の5つです。
- 高水準のセキュリティ
- ユーザー数が多い
- 使いやすいアプリ
- クイック入金が手数料無料
- 無料で暗号資産 (仮想通貨) を獲得できる
それぞれについて見ていきましょう。
高水準のセキュリティ
Coinbaseはセキュリティ体制が高水準なことで評判が高い取引所です。2012年にアメリカで創業して以来、一度もハッキングの被害にあったことがないという実績を誇ります。実施されているセキュリティ対策としては以下のようなものがあります。
- 顧客から預かった資産の98%をオフライン (コールドウォレット) で管理
- すべての口座で二段階認証を実施
- すべての通信とパスワードの暗号化
- バグ報奨金制度を導入
また、オンライン (ホットウォレット) で保管されている資産については保険が適用されるため、万が一Coinbaseが秘密鍵を紛失するなどの事態に陥ったとしても、預け入れていた暗号資産 (仮想通貨) の全額が補填されます。
ユーザー数が多い
Coinbaseはこれまで100カ国以上の国でサービスを展開しており、2021年8月時点における全世界のユーザー数は6,800万人を超えます。
使いやすいアプリ
Coinbaseはブラウザからだけでなく、アプリからも利用することができます。Coinbaseのアプリはみやすさや使いやすさが考慮されたUIで、簡単な操作で暗号資産 (仮想通貨) の購入や交換、日本円の入出金といった手続きを完了することが可能です。
クイック入金が手数料無料
Coinbaseは日本進出にあたって三菱UFJ銀行を決済パートナーに迎えています。三菱UFJ銀行の口座を持っていれば、インターネットバンキングを通じたクイック入金を手数料無料で行うことが可能です。銀行振込などとは異なり、クイック入金はタイムラグなしで入金ができるため、スピーディーな取引を行えるのがメリットと言えるでしょう。
無料で暗号資産 (仮想通貨) を獲得できる
Coinbaseでは、特定の暗号資産 (仮想通貨) について学ぶことでその通貨を無料で獲得できる「Coinbase Earn」というサービスを実施しています。特定の暗号資産 (仮想通貨) についてそれぞれのテーマごとに数分の動画を視聴してクイズに答えるだけなので、手間をかけることなく暗号資産 (仮想通貨) を獲得することが可能です。
サービス開始時点ではステラルーメン (XLM) が対象となっており、用意されているすべての動画を視聴してクイズに答えることで10XLMを獲得できます。
Coinbase (コインベース) のデメリット
Coinbaseのデメリットは以下の4つです。
- 取扱通貨数が少ない
- 手数料が高い
- 販売所での現物取引以外の取引が行えない
- 入出金に対応しているのは三菱UFJ銀行のみ
それぞれについて説明していきます。
取扱通貨数が少ない
先述したように、現時点におけるCoinbaseの取扱通貨数は5種類です。これは他の国内取引所と比較しても少ないと言えるでしょう。
Coincheck | 17種類 |
DMM Bitcoin | 12種類 |
GMOコイン | 14種類 |
bitFlyer | 12種類 |
Coinbase | 5種類 |
ただし、Coinbaseによると取扱通貨に関しては今後増やしていく予定とのことです。
手数料が高い
Coinbaseでは、すべての取引に対して1.99%の取引手数料が一律でかかります。他の国内取引所の多くで取引手数料が無料であることを考えると、この手数料は高いと言わざるを得ません。特に頻繁に取引を行う方には大きな負担となってしまいます。
販売所での現物取引以外の取引が行えない
Coinbaseでは現在、対応している取引が販売所形式の現物取引のみです。スプレッドを低く抑えられる取引所形式 (板取引) での現物取引や、レバレッジ倍率をかけることで大きな利益を狙えるレバレッジ取引には対応していません。上記の取引を行いたい場合には別の取引所を利用する必要があります。
また、レンディングやステーキング、積立といったサービスにも対応していません。
入出金に対応しているのは三菱UFJ銀行のみ
2021年8月時点で、Coinbase口座に対して入出金できる金融機関は三菱UFJ銀行のみです。つまり、三菱UFJ銀行の口座を持っていない人はCoinbaseで取引を行うことはできません。
Coinbase (コインベース) の評判・口コミ
Coinbaseに関するユーザーの評判や口コミを紹介していきます。
Coinbaseの良い評判・口コミ
Coinbaseの口コミのうち、まずはポジティブな評価をしているものを紹介します。利用する際の参考にしてください。
引用元:X (Twitter)
Coinbaseいいですね。ステーブル、Coinbase CardとApple Payを力技で頑張って欲しいところ。事業者向けはPayの方かな、こちらも相当やりやすくなりそう
— Shota Hirata (@me_champ_ty_all)
引用元:X (Twitter)
Hello Coinbase Japan!$BTC $ETH $BCH $XLM $LTC の5銘柄取扱いはいいとして MUFJのクイック入金はポイント高い口座開設するかどうかはまだ決めてないが 選択肢が増えたことは大歓迎#Coinbase https://t.co/8rI1ZuA9it
— KEN YAMAN (@KENYAMAN13)
引用元:X (Twitter)
coinbase登録してちょっと問題に答えたら10ドル分のXLM貰えるんかw
— 袁家あき△ Enkeaki (@enkeaki)
Coinbaseの将来性やクイック入金、Coinbase Earnを評価している人が多いようです。
Coinbaseの悪い評判・口コミ
続いて、Coinbaseの良くない評判・口コミを紹介していきます。
引用元:X (Twitter)
Coinbaseは取引銘柄少ないし、手数料2%前後取られるし、口座開設はしたけど、このまま休眠口座になっちゃうかな
— くまさぶ (@kogumasaburkoqu)
引用元:X (Twitter)
Coinbase 日本で今日から取り引き開始取扱い通貨は4つだし、入出金は三菱UFJしか使えないっぽいし、現時点では登録見送り日本の取引所と比べて価格差少ないなら開設したいところだけど、三菱UFJの口座がないとりあえず国内はGMOでいいと思います
— もこっち@退職しました (@mocottii)
引用元:X (Twitter)
CoinBaseの口座開設ですが、結局諦めましたwサイトは翻訳されていますがローカライズ(地域化)されていない印象なのと、いざトラブルが起きた時に日本語でサポートしてくれないのではないかと心配になったからです。#coinbase
— くろしば (@kuroshiba_vc)
やはり取扱通貨数の少なさと入出金の方法が限られている点がネックとなってしまっています。また、サポートに対する不安の声もありました。
Coinbase (コインベース) がおすすめな人・おすすめでない人
ここまで紹介した特徴やメリット・デメリットを踏まえて、Coinbaseをおすすめできる人とそうでない人について説明します。
Coinbase (コインベース) がおすすめな人
Coinbaseがおすすめな人は、暗号資産 (仮想通貨) 取引の経験がある人です。セキュリティがしっかりしていることやスマホアプリが使いやすいことから、安心してかつスムーズに使うことができるでしょう。
Coinbase (コインベース) がおすすめでない人
さまざまな暗号資産 (仮想通貨) を取引したい人
Coinbaseの取扱通貨数は現時点で5種類のみのため、さまざまな暗号資産 (仮想通貨) を取引したいという人には不向きの取引所となってしまっています。そういった方におすすめな取引所が「Coincheck」と「BINANCE」です。
- 取扱通貨
- 29銘柄
- 取引手数料
- 販売所:無料 取引所:無料
- 最大レバレッジ
- -
- 日本語対応
- ◯
- スマホアプリ
- 〇
- 法人口座
- 〇
Coincheck (コインチェック) は、2012年8月設立の日本の老舗暗号資産(仮想通貨)取引所です。東証プライム上場企業であるマネックスグループが主要株主になっており、セキュリティがしっかりとしています。また、スマホアプリが使いやすいと評判で、初心者にたいして門戸が広い取引所です。
Coincheckは、国内取引所で最多の17種類の暗号資産 (仮想通貨) を取り扱っています。国内取引所でさまざまな暗号資産 (仮想通貨) を取引したい方におすすめです。
- 取扱通貨
- 取引手数料
- 最大レバレッジ
- 日本語対応
- -
- スマホアプリ
- 〇
- 法人口座
- 〇
BINANCE (バイナンス) は、取引高世界1位を誇る仮想通貨取引所です。シンガポールを拠点に全世界へ展開しています。300種類以上の豊富な取扱通貨数や、手数料の安さなどが高い評価を受けています。セキュリティ体制も充実していて、信頼性の高さも魅力的です。日本語にも対応しています。
BINANCEは世界的に最大手と言える海外取引所で、取扱通貨数は380種類を超えます。国内取引所では購入できない暗号資産 (仮想通貨) も多数取り扱っているのが特徴です。
レバレッジ取引を行いたい人
Coinbaseは現時点でレバレッジ取引には対応していません。レバレッジ取引を行いたい方には、「DMM Bitcoin」と「Bybit」がおすすめです。
- 取扱通貨
- 38銘柄
- 取引手数料
- 販売所:無料 取引所:-
- 最大レバレッジ
- 2倍
- 日本語対応
- ◯
- スマホアプリ
- 〇
- 法人口座
- 〇
DMM Bitcoinは、DMMグループの子会社である株式会社DMM Bitcoinが運営する仮想通貨取引所です。豊富な種類のアルトコインでレバレッジ取引ができる点が大きな魅力となっています。さらに、DMMグループで培われたセキュリティ体制や使いやすさと高機能を追求した取引ツールなども魅力です。
DMM Bitcoinは国内取引所の中でもレバレッジ取引に特化した取引所で、12種類の暗号資産 (仮想通貨) でレバレッジ取引を行うことができます。
- 取扱通貨
- 300銘柄以上
- 取引手数料
- 現物取引:Maker 0.1% / Taker 0.1% デリバティブ取引:Maker 0.01% / Taker 0.06%
- 最大レバレッジ
- 100倍
- 日本語対応
- ◯
- スマホアプリ
- 〇
- 法人口座
- 〇
Bybitは、シンガポールに拠点を置く仮想通貨取引所です。海外取引所でありながら、日本語に完全対応しているうえ、クレジットカードでの入金も可能です。デリバティブに注力している点が特徴で、最大100倍のレバレッジ取引を行えます。
Bybitはシンガポールに拠点を置く海外取引所で、最大レバレッジ倍率が100倍と非常に高く設定されています。日本語対応もしているため、日本人にも使いやすい取引所です。
Coinbase (コインベース) の口座開設方法
Coinbaseの口座開設は以下の手順で行います。
STEP1 | メールアドレスの認証 |
STEP2 | 二段階認証の設定 |
STEP3 | 本人確認 |
STEP4 | 本人確認書類の認証 |
メールアドレスの認証
最初に以下のリンクからCoinbaseのページへと移動します。
移動したら上記画像の画面が表示されるので、それぞれ必要な事項を記入して、「口座を開設する」を押してください。その後、メールフォルダに届いたメールからリンクを開いてメールアドレスの認証を行います。
二段階認証の設定
二段階認証の画面が表示されたら、自分の携帯電話番号を入力します。「コードを送信する」を押すと自分の携帯電話にSMSでコードが届くので、次に表示される画面に入力しましょう。
本人確認
本人確認のために、住所や生年月日、氏名などを入力します。運転免許証に記載されているものと同じものを入力します。
本人確認書類の認証
本人確認まで完了すると画面にQRコードが表示されるので、それをスマホで撮影してください。自動的に本人確認書類の認証のためのページへと移動します。本人確認書類の認証では、運転免許証と申請者の顔写真を撮影します。
本人確認書類の認証が完了したら、Coinbaseによる確認の後、口座開設の準備が整ったことを知らせるメールが届きます。
Coinbaseの口座開設の手順についてより詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
Coinbase (コインベース) の口座開設・登録方法!海外最大手が国内でも誕生
Coinbase (コインベース) の使い方
ここではCoinbaseの入出金方法と買い方について説明していきます。
Coinbaseの入出金方法
Coinbaseの入金方法
Coinbase口座へ日本円を入金するには、三菱UFJ銀行の口座からクイック入金を行います。まずはホーム画面からポートフォリオのページを開きます。
ポートフォリオのページへ移動したら「入金する」を選択します。その後は画面の表示に従って入金額を入力してください。最後に内容を確認すると、三菱UFJ銀行の「ネット振込 (EDI) 」のページへと移動するので、そちらで手続きを完了します。
Coinbase の出金方法
Coinbase口座から日本円を出金する前に、まずは出金先の銀行口座を登録する必要があります。なお入金と同様、出金先の銀行口座として登録できるのは三菱UFJ銀行の口座のみです。
ホーム画面右上のアイコンから「設定」を選択します。
プロフィールページが表示されるので、ページ上部のタブから「決済方法」を選択します。
「決済方法を追加」を選択します。その後は画面の表示に従って、出金先の銀行口座を登録しましょう。
続いて、上記の方法で登録した銀行口座へ日本円を出金する方法を説明します。まずはホーム画面からポートフォリオのページへ移動します。そして「日本円」を選択したら、出金額を入力して登録した銀行口座へ出金を行いましょう。
Coinbaseの買い方・購入方法
Coinbaseで暗号資産 (仮想通貨) の売買を行うには、ホーム画面から「購入/売却」を選択します。その後は「購入」タブを選択して、購入する暗号資産 (仮想通貨) や数量、支払い方法を順番に入力してください。最後に表示される「今すぐ購入」を選択して購入は完了です。
Coinbaseの使い方の詳細については下記の記事も参考にしてください。
Coinbase (コインベース) の使い方ガイド 登録から入出金、購入方法までを解説
Coinbase (コインベース) のまとめ
現時点では取扱通貨数や取引方法などの部分で、他の取引所と比較すると物足りない点が多いと言えます。しかし、Coinbaseは今後日本でサービスを拡大していくにあたって、トレーダーや機関投資家向けのサービスなどを展開していく予定とのことです。まだ日本でサービスを開始したばかりなので、将来性が高い取引所と言えます。
また、セキュリティ対策が万全なことや操作のしやすいUIなど、暗号資産 (仮想通貨) の取引を行ったことがある人なら使いやすいと感じることでしょう。