ビットコイン (BTC) 以外に何がある?仮想通貨の種類総まとめ

1分で理解する要約
  • ビットコインとアルトコインの違いがわかる
  • 主要仮想通貨の特徴がわかる
  • 現在注目のアルトコインがわかる

仮想通貨には種類が多く、その全体像を把握するのは容易ではありません。

本記事では、ビットコインとメジャーなアルトコインの特徴をまとめました。

最後まで読んで、投資してみたい通貨を決めてみてください。

ビットコイン (BTC) とアルトコイン

仮想通貨はビットコイン (BTC) とアルトコインの2種類に大別*されます。ビットコイン (BTC) は世界ではじめて仮想通貨として誕生し、数ある仮想通貨のなかでももっとも人気が高く、誕生してから常に時価総額は1位**を誇ります。

ビットコイン (BTC) は法定通貨に代わる決済手段として使われることを目的に開発され、ブロックチェーンという技術を用いて銀行や政府といった中央の管理者が存在しない、個人間の直接取引を可能にしています。

一方でアルトコインとは、一般的にビットコイン (BTC) 以外の仮想通貨を指します。アルトコインは「alternative (代替するもの) 」に由来し、それぞれがビットコイン (BTC) にない特徴を持ち、ビットコイン (BTC) に代わる仮想通貨になる可能性があるという意味合いで名付けられました。

今やアルトコインは10,000種類以上もあるといわれています。アルトコインにはイーサリアム (ETH) のように革新的な技術を持ち人気の高い通貨がある一方、ほとんどは知名度も価格も低いのが現状です。このようなアルトコインの中でもさらに流動性や時価総額が低いものを草コインと呼びます。

将来的に価格が上がると期待されるアルトコインは、投機対象として取引される傾向にあります。

国内仮想通貨取引所の上場通貨一覧

国内仮想通貨取引所に上場している通貨は以下の32銘柄です。

  • ビットコイン (BTC)
  • イーサリアム (ETH)
  • ビットコインキャッシュ (BCH)
  • キャッシュ (QASH)
  • リップル (XRP)
  • イーサリアムクラシック (ETC)
  • ライトコイン (LTC)
  • モナコイン(MONA)
  • リスク (LSK)
  • ベーシックアテンショントークン(BAT)
  • ネム (XEM)
  • ステラルーメン (XLM)
  • テゾス (XTZ)
  • ポルカドット (DOT)
  • クアンタム (QTUM)
  • ファクトム (FCT)
  • オーエムジー (OMG)
  • エンジンコイン (ENJ)
  • フォビトークン (HT)
  • トロン (TRX)
  • アイオーエスティー (IOST)
  • こばん (RYO)
  • リキッドビットコイン (L-BTC)
  • フィスココイン (FSCC)
  • ネクスコイン (NCXC)
  • カイカコイン (CICC)
  • カウンターパーティー (XCP)
  • ザイフ (ZAIF)
  • ゼン (Zen)
  • コムサ (CMS)
  • シンボル (XYM)

ここではその中でも知名度のある18銘柄の特徴について解説します。

ビットコイン (BTC)

ビットコイン (BTC) は世界ではじめて誕生した仮想通貨です。時価総額は誕生以来常に1位を誇っています。2021年6月時点で全国内取引所において取扱があり、アルトコインを購入する際には法定通貨以外にビットコイン (BTC) で購入することも多く、仮想通貨の基軸通貨となっています。

ビットコイン (BTC) は決済通貨としての利用を目的に開発され、ブロックチェーンを用いて分散型の取引システムを構築しています。

イーサリアム (ETH)

イーサリアム (ETH) は、時価総額がビットコイン (BTC) に次ぐ2位の代表的なアルトコインです。

決済通貨として利用されることを目的としたビットコイン (BTC) とは違い、イーサリアム (ETH) は分散型アプリケーションのプラットフォームとして開発されました。スマートコントラクトと呼ばれる自動化システムを利用し、取引契約を人の手を介さずスムーズに実現することを目指しています。イーサリアム (ETH) の技術は仮想通貨市場のみならず実社会の幅広い分野への応用が期待されています。

リップル (XRP)

リップル (XRP) もアルトコインを代表する通貨です。中央の管理者を持たない非中央集権的な仮想通貨が多いなかで、リップル (XRP) はアメリカのリップル社によって運営・管理される中央集権型の仮想通貨です。

リップル (XRP) はビットコイン (BTC) よりも決済スピードが速いのが特徴です。ビットコイン (BTC) が10分程度かかるのに対し、リップル (XRP) では最短4秒で取引が完了します。

リップル (XRP) を開発するリップル社の技術は高く評価されていて、世界各国の金融機関や大手企業と提携しています。日本では三菱UFJ銀行やみずほ銀行などが提携に参加しています。

ポルカドット (DOT)

ポルカドット (DOT) は、非中央集権的な分散型のWeb世界「Web3.0」の実現を目指すプロジェクトで利用される仮想通貨です。

これまでのWebの世界は、ホームページをユーザーが一方的に閲覧する「Web1.0」SNSによって双方向に情報を発信できる「Web2.0」と時代を経てきました。

しかしWeb2.0は、一部の企業や管理者が情報を中央のサーバーで管理し仲介するという中央集権型の世界であったため以下のような課題がありました。

  • 個人情報が集中することによるプライバシーの侵害
  • サーバーがハッキングされたときの被害が大きい
  • アクセスが集中するとサーバーが遅延する

これを解決するのが「Web3.0」です。Web3.0はブロックチェーンを活用し、情報をユーザー同士で分散型で管理します。これにより、情報が速く正確に伝達されるネットワークを実現することを目指しています。

ビットコインキャッシュ (BCH)

ビットコインキャッシュ (BCH) はビットコイン (BTC) が2017年にハードフォークした際に誕生した仮想通貨です。

ビットコイン (BTC) はネットワークの処理能力の限界から、取引に時間がかかってしまうスケーラビリティ問題を抱えています。

この問題を取引データを格納するブロックのサイズを大きくすることによって解決しようとしたのがビットコインキャッシュ (BCH) です。

決済のスピードが評価され、アメリカ大手取引Coinbaseへの上場や決済大手のビットペイでも採用など、今後さらなる利用の拡大が見込まれます。

ライトコイン (LTC)

ライトコイン (LTC) は、ビットコイン (BTC) に続いて世界で2番目に誕生した仮想通貨です。ビットコイン (BTC) と同じソースコードを使っているので共通点が多く、マイニングも行われています。

ビットコイン (BTC) との違いは取引承認の速さです。ビットコイン (BTC) では一回の取引に約10分かかりますが、ライトコイン (LTC) では約2.5分と4倍のスピードで決済処理ができます。

ステラ (XLM)

ステラ (XLM) は2017年にリップル (XRP) をベースに誕生しました。

ステラ (XLM) は非営利団体のステラ (XLM) 開発財団によって開発・運営される中央集権型のプロジェクトです。

リップル (XRP) が企業間の送金・決済向けに開発されたのに対し、ステラ (XLM) は個人間向けに開発されています。

例えばドルを円に換金して送金する場合、ドルをステラ (XLM) に換金し、その後ステラ (XLM) を円に換金して送金とステラ (XLM) を介する形を取ります。これにより格安の送金手数料と2~5秒という送金速度で送金が可能です。

イーサリアムクラシック (ETC)

イーサリアムクラシック (ETC) は、イーサリアム (ETH) のハードフォークによって誕生した通貨です。

イーサリアム (ETH) のブロックチェーンを利用したプロジェクト「The DAO」でのハッキング事件を受け、イーサリアム (ETH) とは別の方針でハッキングに対応しようとイーサリアムクラシック (ETC) が誕生しました。

そのプロジェクト「The DAO」には集められた約1億5000万ドルの投資金と、当時流通していたすべてのイーサリアム (ETH) の約14%が含まれていました。

基本的な機能はイーサリアム (ETH) とほぼ同じですが、発行の上限枚数が設定されていて、拡張性を制限することでハッキングに対応しようとしている点が特徴です。

イーサリアムクラシック (ETC) はIoT分野での活用が期待されています。

テゾス (XTZ)

テゾス (XTZ) は、スマートコントラクトや分散型アプリケーションで利用するブロックチェーンプラットフォーム上で使われる仮想通貨です。

テゾス (XTZ) は独自のスマートコントラクトを採用し、もし自動でなされた契約にエラーやバグがあっても、スマートコントラクトの安全性を数理的に確認できるように設計されている点が特徴です。

またハードフォークをせずに自身をアップグレードできる自己改定機能を備えている点も特徴的です。コミュニティが分裂して開発リソースが分散することなく、安定した運営が可能です。

ネム (XEM)

ネム (XEM) は本来プロジェクトの名前で、仮想通貨の名称はゼム (XEM) です。しかし一般的に通貨自体もネム (XEM) と呼ばれることが多いです。

ネム (XEM) はコンセンサスアルゴリズムにPoI (Proof of Importance) を採用しています。

ビットコイン (BTC) などのコンセンサスアルゴリズム (PoW) では、いかに速く正解のハッシュ値見つけられるかの勝負で、多くのマシンパワーを投下した一部の大企業がマイニングの権利を独占してしまう問題がありました。

一方PoIは通貨の保有量や取引回数、取引量など複数の指標に基づいてユーザーに重要度というスコアを付け、それが高いユーザーから優先的にマイニングの権利を与えます。

エンジンコイン (ENJ)

エンジンコイン (ENJ) はオンラインゲームのプラットフォーム「Enjin Platfrom」で発行される仮想通貨です。エンジンコイン (ENJ) の特徴は、NFTの価値の裏付けとなる仮想通貨であることです。

NFTとはNon Fungible Token (非代替性トークン) の略で、ゲーム内のアイテムやキャラクターに資産性をもたせてトークン化したものです。

Enjin Platform内では35種類のオンラインゲームが提供されていますが、そのゲーム内で発行されたNFTはエンジンコイン (ENJ) を使って売買が可能です。

クアンタム (QTUM)

クアンタム (QTUM) は、オープンソースのブロックチェーンを利用した仮想通貨です。

ビットコイン (BTC) の残高管理システムUTXOとイーサリアム (ETH) のスマートコントラクトをあわせもち、高い匿名性と分散型アプリケーションの開発に用いれる利便性を両立しています。

クアンタム (QTUM) はビジネスシーンで活用が期待されており、実際Google CloudやAmazon Web Serviceなどの大手企業と提携しています。

ベーシックアテンショントークン (BAT)

ベーシックアテンショントークン (BAT) は2017年5月に誕生した仮想通貨です。ベーシックアテンショントークン (BAT) は、Brave Software社が提供するWebブラウザBraveで活用されています。

Braveはブロックチェーンの仕組みを活用し、広告を自動で検出し削除した上、ユーザーに最適な広告を抽出して表示させるサービスを提供しています。

ユーザーは広告を閲覧するかどうかを任意で選択できますが、閲覧すると報酬としてベーシックアテンショントークン (BAT) が付与される仕組みになっています。

オミセゴー (OMG)

オミセゴー (OMG) はイーサリアム (ETH) をベースに開発された、OMG Network上で使用される仮想通貨です。

イーサリアム (ETH) のスケーラビリティ問題を「More Viable Plasma」というネットワークを用いることで解決し、取引処理の高速化と手数料の削減を目指しています。

アイオーエストークン (IOST)

アイオーエストークン (IOST) は、独自のコンセンサスアルゴリズムPoB (Proof of Believability) を採用した仮想通貨です。

SERVIと呼ばれるネットワークへの貢献度を表す指標に基づきマイニングを行う権利が付与され、特定のユーザーがマイニングの権利を独占することを防ぎ、非中央集権性を保っています。

またアイオーエストークン (IOST) はイーサリアム (ETH) のようにスマートコントラクト機能が実装されていて、分散型アプリケーションの開発やNFTの作成といった用途にも用いられています。

リスク (LSK)

リスク (LSK) はイーサリアム (ETH) と同じスマートコントラクトが実装された仮想通貨です。世界的企業であるマイクロソフト社がパートナーシップを組んだことでも注目されました。

リスク (LISK) の特徴は、メインのブロックチェーンとは別に複数のサイドチェーンを設けることによって、ブロックチェーン機能の拡張や処理速度の向上が容易になっている点です。

モナコイン (MONA)

モナコイン (MONA) は2013年12月に日本で誕生した仮想通貨です。当時「2ちゃんねる」掲示板にアイデアが示されたのがはじまりです。

ブロックの使用容量を削減し、より多くのデータを短時間で処理できる「Segwit」を導入しています。他にも実用的な機能を多数搭載しており、海外送金やオンラインショッピングの決済への普及が期待されています。

ファクトム (FCT)

ファクトム (FCT) は、アメリカのFactom社が2015年に開発した分散型プラットフォームです。ファクトム (FCT) は主に2つのプロジェクトで注目されています。

1つめは、dLocプロジェクトです。QRコードやバーコードを読み込むだけで、ウェブから必要な情報を得られる機能を開発しています。特に医療分野などで患者のカルテ情報を管理することへの利用が期待されています。

2つめは、ファクトムハーモニーです。土地や建物といった不動産の登記情報や、住宅ローンのデータなどをブロックチェーンの仕組みを使って管理し、管理コストの削減を目指しています。

これらのプロジェクト以外にも幅広い分野への応用が進んでおり、今後の将来性に期待できるでしょう。

2021年海外で注目されている通貨

海外取引所では国内取引所にはない通貨も取り扱っています。ここからは2021年に入って海外で注目されている通貨を5つ紹介します。

バイナンスコイン (BNB)

バイナンスコイン (BNB) は海外の大手仮想通貨取引所であるBINANCEが独自に発行する仮想通貨です。バイナンスコイン (BNB) は、BINANCEで利用することによって取引手数料が一律0.1%から最大0.05%まで割引されるメリットがあります。

さらにBINANCEを利用していて取引の際に余ってしまった通貨をバイナンスコイン (BNB) に両替することもできます。

またバイナンスコイン (BNB) は定期的にバーンを実施しているのも特徴です。バーンとは運営側が仮想通貨の一部を処分することで、希少価値を高める行為です。BINANCEでは四半期ごとに前四半期で得た営業利益の20%に相当するバイナンスコイン (BNB) をバーンしています。

テザー (USDT)

テザー (USDT) は、Tether Limited社が管理・発行しているペッグ通貨です。ペッグ通貨とは別の通貨を担保にして価格を安定させた通貨で、テザー (USDT) は米ドルの価格に連動しています。

常に1USDT=1USDになるように価格が調整されているため、投資の対象というより仮想通貨市場の基軸通貨としての役割を担っています。暴落・暴騰が起きていて相場が不安定なときの利確先として活用される傾向にあります。

カルダノ (ADA)

カルダノ (ADA) はオンラインカジノ「Cardano」で利用されることを目的に開発された仮想通貨です。Cardanoはオンラインカジノにブロックチェーンの仕組みを取り入れ、プレイの記録を分散型で管理するため、不正ができず公平性の高いプラットフォームを築いています。

またカルダノ (ADA) はオンラインカジノで利用できるだけでなく、ブロックチェーンやスマートコントラクトの技術開発にも用いられています。大学や大企業との提携も進んでいるので、今後の動向に注目です。

ドージコイン (DOGE)

ドージコイン (DOGE) は2013年にソフトウェア開発者のBilly Markus氏とJackson Palmer氏によって開発された仮想通貨です。ビットコイン (BTC) を模倣して作られていて、発行枚数の上限やマイニングに要する時間を除き、ほぼビットコイン (BTC) と同じ機能を持っています。

2020年末からテスラ社CEOのElon Musk氏がTwitterでドージコイン (DOGE) に関するツイートを繰り返したことにより、わずか2ヶ月間で60倍以上価格が高騰しました。最近の価格は落ち着いていますが、いかに草コインの価格が投資家心理で動いているかを示す例だったと言えます。これから価格がどう動いていくのか注目です。

ユニスワップ (UNI)

ユニスワップ (UNI) はDEX (分散型取引所) であるUniswapのガバナンストークンです。

DEXとは、従来の中央集権型の取引所とは違い管理者がおらず、ブロックチェーンの仕組みを用いて個人同士の直接取引を可能にした取引所です。

ユニスワップ (UNI) は、Uniswapに仮想通貨を預け流動性を提供することの報酬として配布されています。獲得したユニスワップ (UNI) はUniswapの方向性を決める投票権になるほか、他の仮想通貨と交換して取引することも可能です。

仮想通貨の種類まとめ

仮想通貨は大きく分けると、ビットコイン (BTC) とそれ以外のアルトコインの2種類です。

今やアルトコインは10,000種類以上もあるといわれていますが、現在国内の取引所で取扱のある仮想通貨は32種類です。

仮想通貨にはそれぞれの特徴があり、利用される分野もさまざまです。将来的に価格が上がると期待されるアルトコインは投機対象として取引される傾向にありますが、通貨を選ぶときは、通貨の発行目的や運営情報を確認し、客観的な情報をもとに将来性が期待できるか判断するようにしましょう。

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