仮想通貨の取引所と販売所の違いまとめ

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松本 頌平 (Shohei Matsumoto)
この記事の編集者
松本 頌平

暗号資産 (仮想通貨) を専門に扱うライター兼編集者であり、執筆作品はKasobuにて紹介されています。

編集ポリシー
1分で理解する要約
  • 取引所と販売所の違いがわかる
  • 取引所や販売所の選び方を紹介

仮想通貨を購入する方法は、「販売所」を利用する方法と「取引所」を利用する方法の2種類が存在します。それぞれに長所と短所があり、特徴をしっかりつかんで、自分にあった方法を利用することが重要です。

本記事では、『販売所』と『取引所』の違いを紹介していきます。

仮想通貨『販売所』と『取引所』の違い・比較

かんたんに2つの違いを説明すると「誰と仮想通貨を売買するか」です。販売所では『販売会社』と、取引所は『利用者同士』で売買が可能です。では、詳しく見ていきましょう。

取引相手の違い

販売所ではその名の通り、販売しているところから仮想通貨を買うことができます。一般にこの販売をしているのは取引所を運営している会社です。売り値は取引所の相場よりも若干低く、買値は若干高い価格で取引されています。この差額をスプレッドといい、取引所はこの差額で利益を得ています。

対して取引所ではユーザー同士が取引を行います。あなたが「仮想通貨を買いたい」と思ったときに、「仮想通貨を売りたい」と思っている人と取引できます。

注文方法の違い

販売所では販売所が定めた値段で仮想通貨を売買することしかできません。そのため注文方法は1種類になります。基本的に販売所が提示する価格に納得した場合に買いたい数量、もしくは金額を記入し購入します。一方、取引所ではさまざまな取引方法があります。中でも多くの人が使っているのが「成行注文」と「指値注文」です。

成行注文は、売買取引を行う際に値段を指定しない注文方法です。値段は売買相手によって決まります。成行注文を出した人にとっても最も有利な相手と取引が成立することになります。

指値注文は逆に、価格をしていして注文をする方法です。指値を出した後に価格がその指値まで下落すると自動的に買い注文が実行され、売り指標を出した後に価格がその指値まで上昇すると売り注文が実行されます。チャートを見れなくても、目標値を定めて利益確定や損切りができるのでとても便利な注文方法です。

仮想通貨『販売所』のメリットデメリット

それではここからは、販売所と取引所、それぞれにどのようなメリットデメリットがああるのかをご紹介指定校と思います。販売所と取引所の大きな違いは「手間」と「価格」です。この違いを知っておかないと、人によっては損をしてしまうこともあるので、注意が必要です。

販売所のメリット

注文が確実に通る

販売所では常に指定された値段で仮想通貨を取引できるので、取引所のように注文が通らないということがありません。

注文すればすぐに約定しスムーズに売買することができます。取引所のように相場のあれや取引量の少なさから取引ができないという自体に陥らないため、素早く購入したいユーザーから重宝されるのが販売所です。

シンプルな操作で購入する事ができる

取引所と違い、販売所では非常にシンプルに仮想通貨を売買することができます。基本的に注文をする際には「金額指定」か「数量指定」のどちらかを選択すれば良いので、普段買い物をするように簡単に仮想通貨を購入する事ができます。

販売所のデメリット

取引所と比べてスプレッドが高い

販売会社が仲介を行って、オーダーを元に仮想通貨の売買を行うため、 その分手数料がかかり、取引所に比べて買値が高く、売値が安くなってしまいます。

この売値と買値の差のことを「スプレッド (スプレッド手数料)」と呼びます。『取引所』では手数料によってトレーダーが取引するたびに利益を得ることができますが、『販売所』では手数料は基本的に無料で設定されており収入源がスプレッドのみとなるので、 必然的にスプレッドは高い割合でかけられます。

仮想通貨『取引所』のメリットデメリット

『取引所』とは、利用者同士から仮想通貨を売買する場所です。取引所は利用者同士の取引を仲介することなく、利用者同士で取引をし合う「場」を提供する役割のみ果たします。例えるならば、フリーマーケットのようなものです。

上で述べた『販売所』との様々な違いをメリット・デメリットの観点でまとめてみました。

取引所のメリット

スプレッドが狭い

販売所を利用して仮想通貨を購入売却する場合、取引価格は販売所の言い値になります。売値と買値の差のことをスプレッドといいますが、 販売所でのスプレッドを見てみるとだいたい2~5%ほど離れています。結果として、投資家が短期間で利益を得ることが難しくなります。

しかし、取引所では投資家同士が取引をするため、取引価格も自分たちで決定します。スプレッドも幅が狭くなっているので、投資家が利益を出しやすくなります。

注文方法が選べる

『販売所』とは異なり様々な注文方法にも対応しているので、自分が市場を見ていないときにでも売りたい価格、買いたい価格で売買できるなど 臨機応変な取引が可能となっています。具体的な注文方法は以下のようなものがあります。

  • 成功注文・・・取引所の市場価格に基づき値段を指定せず、数量のみを指定する注文方法のことです。指定した数量に基づき、約定レートが自動で算出されます。
  • 指値注文・・・値段と数量を指定する注文方法のことです。価格が指定したレートに達し、数量がマッチングしたタイミングで約定します。
  • 逆指値注文・・・値段と数量を指定する注文方法のことです。基本的には指値注文と同じ仕組みですが、現在レートよりも不利なレートを指定することから逆指値という名前がついています。
  • OCO注文・・・利益確定と損切りの注文を同時に発行できる注文方法のことです。片方の注文が約定すれば、もう一方の注文は自動的にキャンセルされます。
  • IFD注文・・・新規注文と決済注文を同時に発行する注文方法のことです。IFDは「If Done」の略称のことで、「もし注文が約定したら、同時に決済注文も出す」という意味が込められています。
  • IFO注文・・・IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法のことです。注文が約定した後、利益確定の注文と損切りの注文の2つが発行され、決済時には約定しなかった片方の注文が自動でキャンセルされます。

初心者の方が頻繁に使用するのは「成行」と「指値」になりますが、 すぐに取引を完了させたい場合は「成行」を、 自分の言い値で取引をしたい場合は「指値」をと、自分の目的にあった取引方法を選択しましょう。

取引所のデメリット

注文が失敗することがある

『取引所』は『販売所』に比べて、市場の混乱時にサーバー負荷が増大して取引が成立しづらくなることがあります。

それに加えて主に指値注文では個人対個人での取引となるため、自分で取引価格を決定しても 合意する価格を指定する取引相手がいなければ取引は成立しません。また、先に誰かが自分の指定する取引価格での取引をおこなうと、希望価格での取引はできなくなる場合もあります。

いずれの場合においても 取引の速さを求めるならば、取引所で成行注文をするか販売所を使うと良いでしょう。

高値づかみする可能性がある

取引所で成行注文をおこなうときは、 その時点でのもっとも有利な価格で取引をします。取引所での取引価格は取引板を見て確認しますが、成行注文をする場合、取引板に表示してある購入板と売却板のそれぞれでもっともお得な価格が選択されます。

取引時に適した価格帯の板がなくなると、その次の表示価格で購入することになり、希望価格での購入ができない場合があります。

どうしても取引希望価格で売買したければ指値注文をする必要があるなど、 『販売所』に比べて考えることが多くなってしまう点も初心者にとってはデメリットの一つかもしれません。

仮想通貨『販売所』と『取引所』の選び方

『販売所』と『取引所』の違いや特徴、メリットデメリットを見てきましたが、どちらを利用するかは自分のトレードスタイルに合わせる必要があります。『販売所』と『取引所』を選ぶ上で参考になる観点は以下の4つです。

手数料から選ぶ

『販売所』と『取引所』を選ぶ際に手数料も重要な要因の1つになります。手数料と一口に言っても、入出金手数料や送金手数料、取引手数料やスプレッドなど、様々な種類があります。

初心者の方で選ぶのが難しいと感じる方は、『販売所』ならスプレッドが狭いところを、『取引所』であれば取引手数料が無料のところを選ぶといいでしょう。

取扱通貨から選ぶ

取扱通貨から選ぶ取扱通貨が何種類あるのか、どのような種類の仮想通貨があるのかということを前もって調べることをおすすめします。

例えば取引所によってはアルトコインが「販売所形式」でしか対応していなかったり、アルトコインが「現物取引」と「レバレッジ取引」に対応しているなど 取引所によって異なるので選ぶ際は用途に合わせて選びましょう。

スマホアプリの使い安さから選ぶ

スマホアプリの使いやすさも重要な要因になります。目まぐるしく変わっていくチャートに即座に対応していくために、 アプリは必要不可欠な取引ツールの一つとなりつつあります。事実最近ではほとんどの仮想通貨取引所がアプリに対応するようになってきました。

アプリは「見やすさ」や「使いやすさ」、「取引が完結できるか」、「チャートは見やすいか」など様々な観点から選ぶ判断材料にしましょう。

セキュリティから選ぶ

セキュリティは選ぶ際に特に重要となります。実際過去に 仮想通貨取引所でハッキング事件などが起きユーザーの資産などが流出してしまう事件が起きました。

自分の資産を守って安全に取引をするためにも、セキュリティが強固な取引所・販売所を選ぶことは必須と言えます。

仮想通貨の『販売所』はこんな人におすすめ

  • トレード初心者の人
  • 希望価格ですぐに取引したい人
  • たくさんのアルトコインを購入してみたい人

仮想通貨初心者の方であれば、販売所がおすすめです。スプレッドが負担になってしまいますが、その分難しい注文方法がなく、誰でもかんたんに仮想通貨投資を始めることができます。加えて販売所の方が取引銘柄数が多いので、ビットコインやイーサリアム、リップル以外の仮想通貨を取引したいかたにも販売所はおすすめです。

仮想通貨 (暗号資産) の『取引所』はこんな人におすすめ

  • トレードに慣れている中〜上級者の人
  • 価格変動を敏感に察知し、大きく儲けてみたい人
  • デイトレードのように短期で取引したい人

取引所は中級者以上の方でしょう。販売所では価格が低いときに買い、高い時に売ること以外で利益を出す方法はありませんが、取引所では様々な取引方法があり利益を出す可能性も高くなります。

このように初心者の方はまずは『販売所』でトレードに慣れていき、次第に『取引所』でトレードしてみることがおすすめです。

仮想通貨『販売所』と『取引所』の違い まとめ

一般的に一度の取引でに支払う金額 (手数料とスプレッドを足した金額) は 『取引所』