仮想通貨取引所とは
仮想通貨取引所とは、仮想通貨と法定通貨、もしくは仮想通貨と仮想通貨同士を交換できるプラットフォームで、正確には暗号資産交換業者と呼ばれます。
2017年4月以降、日本国内で仮想通貨取引所を運営するには金融庁からの認可が必要です。2021年6月18日時点で登録されている業者数は30[1] 金融庁, 暗号資産交換業者登録一覧, 2021年6月20日参照社です。
仮想通貨取引所には「取引所」と「販売所」の2種類があります。取引所では、仮想通貨を持っている投資家同士で取引します。
買い手はいくら取引したいのか取引所に注文し、口座に日本円を入金します。注文条件が売り手と一致すれば取引が成立し、取引所のアカウント口座に仮想通貨が送られます。取引所は、この取引を仲介することで手数料として収益を得ています。
販売所では、業者と直接取引します。イメージとしては、取引所が証券会社で、販売所は通販サイトに該当します。取引の手順としては、取引所と同様に口座に日本円を入金し、購入したい通貨と数量を指定すれば購入が完了します。
取引所と異なり、取引の相手が見つからないために取引できないということがないので、初心者の方に向いています。なお販売所では売却価格よりも購入価格のほうが高く設定されているため、その差額が手数料となり販売所の収入になっています。
販売所の方が取引所よりも利便性はあるといえますが手数料が割高なので、長期間仮想通貨を保持する予定であれば販売所、取引を頻繁に行う可能性がある場合は取引所を利用するとよいでしょう。
【日本国内】暗号資産(仮想通貨)取引所紹介
- ①Coincheck (コインチェック) : 取扱通貨最多、アルトコイン投資におすすめ
- ②DMM Bitcoin (DMM ビットコイン) : セキュリティ面に信頼を置きたい方向け
- ③GMOコイン : 初心者向け初めの1社としておすすめ
Coincheck (コインチェック)
DMM Bitcoin (DMM ビットコイン)
GMOコイン
【海外】暗号資産(仮想通貨)取引所紹介
- ①BINANCE (バイナンス) : 取引高ランキング世界1位の実績
- ②Bybit (バイビット) : サポート体制や損失補填が充実
- ③FTX (エフティーエックス) : デリバティブ商品を取引したい方向け
BINANCE (バイナンス)
Bybit (バイビット)
FTX (エフティーエックス)
仮想通貨取引所でできること
仮想通貨取引所には、仮想通貨取引に関わるさまざまな機能が備わっています。
1つめは、仮想通貨の売買です。販売所では、取り扱っているさまざまな仮想通貨を購入・売却できます。初心者でもすぐに売買を成立させられるので、簡単に取引できるのがメリットです。
2つめは、現物取引です。取引所では、仮想通貨を買いたい人と売りたい人がそれぞれ希望する条件を提示し、互いに合意したら売買が成立します。買い手と売り手のバランスによって価格は細かく上下動するので、それを利用して利益を出すこと (トレード) が可能です。
3つめは、口座管理です。仮想通貨取引所には、銀行の預金口座と同じように仮想通貨を保管しておくウォレットという機能が備わっています。
4つめは、両替機能です。仮想通貨取引所に日本円を入金することで仮想通貨を購入でき、出金の際は仮想通貨を売却して日本円に戻した上で銀行口座に振り込まれる仕組みになっています。
5つめは、貸仮想通貨サービスです。仮想通貨取引所に仮想通貨を一定期間貸し出すと、期間と額に応じた手数料が受け取れます。貸出期間は3ヶ月から1年間が一般的で、最大年率5%程が相場です。
この他にも、仮想通貨を他人に送金したり、通販サイト向けの決済機能が備わっているケースもあります。
仮想通貨取引所のメリット・デメリット
ここからは仮想通貨取引所のメリット・デメリットを、取引所と販売所に分けて解説します。
取引所のメリットは、スプレッド手数料が安い点です。取引所ではユーザー同士が取引したい通貨の希望価格と数量をすりあわせ取引が成立するので、取引所が価格設定する販売所と違い、購入金額と売却金額の差額であるスプレッド手数料は割安になっています。取引コストを抑えて取引したいなら、取引所を利用するようにしましょう。
一方デメリットは、取引量が少ないと取引が成立しない場合があることです。取引所では買い手と売り手が合意した上で取引が成立するので、もし相場が下落していて今すぐに売却して利確したいというときに買い手が見つからないと、損失が膨らんでしまうリスクもあります。
販売所のメリットは、取引したいときにすぐに取引できる点です。販売所と直接取引を行うため、いつでも取引が可能です。また取引方法も簡単で、取引所のようにチャートを見て分析したりする必要はなく、買うと売るボタンで気軽にできるので、初心者におすすめです。
デメリットとしては、やはりスプレッド手数料が高い事が挙げられます。取引を行うたびに損失は重なっていくので、基本的には取引所を利用してコストを抑えるのが望ましいです。
仮想通貨取引所の選び方
金融庁の認可を受けている仮想通貨取引所は30社ありますが、数が多くてどれを選べばよいか迷っている方も多いでしょう。
取引所を選ぶ際は、それぞれの特徴と自分の投資スタイルを照らし合わせて考えることが大切です。取引所の比較ポイントとしては、取扱通貨、手数料・スプレッド、セキュリティ、使いやすさ、レバレッジ取引の適正などが考えられます。それぞれのポイントで選んだ取引所を紹介します。
取扱通貨数の多い取引所でアルトコイン投資を楽しみたいという方は、Coincheckがおすすめです。Coincheckは東証一部上場のマネックスグループが親会社の仮想通貨取引所で、国内最多の16種類[2] Coincheck公式, Coincheckの取扱通貨一覧, 2021年6月20日参照の通貨を取り扱っています。ビットコイン (BTC) からエンジンコイン (ENJ) 、アイオーエスティー (IOST) といったこれからの将来性が期待できるアルトコインまで幅広い通貨を取引できます。
手数料・スプレッドの安い取引所で取引コストを抑えて取引したいという方は、bitbankがおすすめです。bitbankは入金手数料無料、出金手数料550~770円[3] bitbank公式, bitbank手数料, 2021年6月20日参照と安いうえ、取引手数料もMaker (指値注文) が-0.02%、Taker (成行注文) が0.12%と高水準で、Makerにいたっては手数料を受け取ることも可能です。スプレッドもビットコイン (BTC) で0.01%と、国内取引所の中でもトップクラスの狭さを誇ります。
セキュリティの高い信頼できる取引所で取引したいという方は、bitFlyerがおすすめです。bitFlyerは2014年に設立された株式会社bitFlyerが運営する仮想通貨取引所で、国内取引所における取引高ランキングでは1位の実績[4] bitFlyer公式, bitFlyerの取引高実績, 2021年6月20日参照を誇ります。二段階認証、マルチシグといったセキュリティ対策からオフラインのコールドウォレットの活用など、ハッキングから顧客の資産を安全に管理する施策が徹底されています。まずは信頼と実績のある取引所を選びたいという方はbitFlyerがおすすめです。
便利な取引ツールやチャートを駆使して取引を楽しみたいという方は、GMOコインがおすすめです。GMOコインの取引ツールやチャートは、シンプルなUI設計な一方、自分の好みに合わせて機能を設定することもできるので、初心者からベテランまで幅広いユーザーに支持されています。GMOコインの専用スマホアプリ「暗号資産ウォレット」は、多数のテクニカル指数をカバーした高機能チャートから、1タップで即時発注できるスピード注文といった機能が充実していて、PCでもスマホでも場所を選ばず高度な取引が可能です。
レバレッジ取引をしたいという方は、DMM Bitcoinがおすすめです。DMM Bitcoinのレバレッジ取引では、ビットコイン (BTC) はもちろんイーサリアム (ETH) 、リップル (XRP) など12種類の仮想通貨が最大レバレッジ2倍[5] DMM Bitcoin公式, DMM Bitcoinのレバレッジ取引 3つのオススメポイントをご紹介!, 2021年6月20日参照で取引できます。さらにDMM BitcoinではBitMatch注文と呼ばれる独自の注文方法を採用していて、スプレッドを気にせず取引が可能です。
仮想通貨取引所に関するQ&A
国内の仮想通貨取引所はいくつありますか?
2021年6月18時点で、金融庁に登録された暗号資産交換業者は30社です。
仮想通貨取引所を使用する前に気をつけるべき点は何ですか?
金融庁、消費者庁、警察庁が開示する「暗号資産を利用する際の注意点」を必ず読み、仮想通貨取引所利用に伴うリスクやトラブルについて理解を深めましょう。
仮想通貨取引所に関するトラブルはどこに相談すればいいですか?
詐欺やハッキングなど、仮想通貨取引所との間で個別のトラブルがあった場合は、一般社団法人 日本仮想通貨交換業協会、または独立行政法人国民生活センターの相談窓口にご相談ください。