ライトコイン (Litecoin/LTC) の将来性と今後 | 2020年・2021年の投資戦略

1分で理解する要約
  • ライトコインはアルトコインの中で1番最初に作られた
  • 機能的に優れている一方、起案者であるリー氏に依存していることが懸念点

世界初のアルトコインは「ライトコイン」です。アルトコインとはビットコイン以外の仮想通貨のことを指し、「ライトコイン」はビットコインの決済速度の遅さや送金手数料の高さを解決するために生まれた仮想通貨で、決済に特化しています。2017年には強力な競合相手であるビットコインキャッシュが現れたライトコインですが、2020年以降はどうなるのでしょうか?

この記事では、ライトコインの今後・将来性について詳しく解説していきます。

仮想通貨の2020年・2021年相場予想

将来性のあるライトコイン (Litecoin/LTC) とは

ライトコイン (Litecoin/LTC)の基本情報

LTC (ライトコイン)の基本情報
通貨名LTC (ライトコイン)
発行年月2011年
発行上限8400万LTC
コンセンサスアルゴリズムPoW
公式サイトhttps://litecoin.org

ライトコインは2011年に開発された比較的歴史のある仮想通貨です。開発者はGoogleのエンジニアだったチャーリー・リー氏。ビットコインのコードにいくつか変更を加えてライトコインがリリースされました。ビットコインと異なる点はブロック生成速度や発行上限枚数、ハッシュ暗号方式などです。具体的な違いについては次の表をご覧ください。

BTC (ビットコイン) とLTC (ライトコイン) の違い
-BTC (ビットコイン)LTC (ライトコイン)
ブロック生成速度10分2.5分
発行上限枚数2100枚8400枚
ハッシュ暗号方式SHA-256scrypt

ライトコイン (Litecoin/LTC)の仕組み

Segwitの導入

ライトコインはメジャーな通貨ではじめてSegwitを導入しました。Segwitとはブロックにデータを保存する方法を変更する技術のこと。

ライトコインはSegwitに対応することでブロックに取り込めるトランザクション数を増やすことができ、通貨を送金する人が増えたときに送金づまりを起こしたり送金手数料が高騰してしまったりする 「スケーラビリティ問題」を解決しました。

2017年5月にビットコインよりも先にライトコインはSegwitに対応しました。

Segwitとは

データの一部をブロックチェーン上とは別の場所で処理することです。保存に必要なデータのみをブロックチェーン上に保存することで仕様を変えることなく多くの取引履歴を保存することができます。Segwitを実装することで、10分あたり5,000件程度しか処理できないビットコインに比べ、ライトコインは20,000件ほど処理することができます。

ライトニングネットワーク上の送金に成功

ライトコインはライトニングネットワークの実装が可能です。ライトニングネットワークとは、メインのブロックチェーン以外で送金を処理できるサイドチェーン技術の1つです。ライトニングネットワークを使うことで送金が瞬時に完了し、送金手数料もほとんどかかりません。普段の支払いにライトコインを使う上で非常に重要な技術といえるでしょう。

ライトコインはビットコインに先んじて2017年9月にライトニングネットワークのテストを行い、送金を成功させています。

アトミックスワップ導入の検討

アトミックスワップとは、第三者機関を利用せずに見ず知らずの人と仮想通貨を交換できる機能のことをいいます。普段わたしたちは仮想通貨取引所を通じて仮想通貨を別の仮想通貨へ交換しますが、アトミックスワップ機能がある通貨は仮想通貨取引所を利用せずに交換できます。

仮想通貨取引所のハッキングなどが相次いでいますが、アトミックスワップがあると仮想通貨取引所を利用しなくてもよくなるため、ユーザーはハッキングによる通貨の流出を防ぐことができるでしょう。ライトコインは2017年9月にビットコインとのアトミックスワップのテストが完了しています。

ライトコイン (Litecoin/LTC) とビットコイン (Bitcoin/BTC) の違い

ライトコインとビットコインの機能的な違いは、ブロック生成速度と発行上限枚数がビットコインの4倍であることと、ハッシュアルゴリズムにScryptを用いていることです。ビットコインのコードを元に作成されたライトコインですが、ビットコインを打ち負かそうとして作られたわけではありません。

ライトコインの開発者であるチャーリー・リー氏は 「ビットコインは金ライトコインは銀」つまり「あくまでライトコインはビットコインの補助的な通貨」ということを強調しているからです。たびたびビットコインとライトコインの連携ついてツイートするなどしており、ビットコインとライトコインをセットにして普及させようとする意図が見受けられます。

今後将来性の見込まれるライトコイン (Litecoin/LTC) の特徴

特徴1 発行上限が約8,400万枚

ライトコインの発行上限枚数は8,400万枚でこれはビットコインの4倍です。8,400万枚としたのは、ビットコインの補助的な通貨として使われるように設計されたためだとされています。ビットコインが1万円札だとすれば、ライトコインは500円玉のようなイメージです。

特徴2 ライトコイン (Litecoin/LTC) を管理する団体や組織は存在しない

ライトコインのマイニングはビットコインと同様に機材さえあればだれでも参加できます。ゆえにライトコインは中央集権的な通貨ではないといえるでしょう。ただライトコインの開発はライトコイン財団と協力関係にあるグループが行っています。ライトコイン財団のトップはライトコイン開発者のチャーリー・リー氏が就任しているため、実質的な実権はチャーリー・リー氏が握っています。

特徴3 ブロック生成速度がビットコイン (Bitcoin/BTC) より速い

最初に誕生した仮想通貨であるビットコインはブロック生成速度が10分のため着金を確認できるまで時間がかかるという問題を抱えていました。このビットコインの欠点を改善したのがライトコインです。ライトコインはブロック生成速度が2.5分となっており、ビットコインの4倍のスピードとなっています。ゆえにビットコインよりも4倍速く送金できます。

特徴4 優れた決済サービスを提供

ライトコインはビットコインと同様に決済サービスに使われることを目的としています。ゆえに海外の仮想通貨決済サービスには、ライトコインを決済通貨として採用しているものが多くあります。

たとえば2019年7月には、加盟店舗が29000店舗以上ある米flexa社の決済アプリに決済用通貨として採用されました。2019年6月に米仮想通貨取引所Coinbaseが仮想通貨決済を行えるVisaデビットカードを発行しましたが、決済に選択できる仮想通貨にライトコインがリストされています。決済に使われる通貨としての認知が広がっています。

特徴5 ライトコイン (Litecoin/LTC) は2019年8月に半減期を迎える

ライトコインの注目イベントのひとつに半減期があります。半減期とはマイナーへの採掘報酬が半分になる時期を表し、通貨のインフレを防ぐためにあらかじめプログラミングされているものです。ライトコインでは84万ブロックごとに半減期を迎えますが、今回の半減期では採掘報酬が25LTCから12.5LTCにダウンします。

多くの通貨がこの半減期を迎えることで価格上昇しているため、大きな注目が集まっています。

特徴6 送金機能に長けている

ライトコインは送金が速く安いという特徴があります。2018年4月19日には、1回の取引で約107億円分のライトコインが送金され、かかった手数料は40セントだけであったという例があります。しかも、この巨額の取引が約2〜3分で完了したという実績でライトコインは一躍有名になりました。

特徴7 マイニングが比較的容易

ライトコインはビットコインと違いScriptというアルゴリズムを採用しています。このアルゴリズムは、計算スピードが優れているため、ブロック生成時間が速いのが特徴です。

ライトコインのアルゴリズムでは、それほど高性能なコンピューターを必要としません。大規模な設備や電力も必要としないため一般の人もマイニングに参入しやすい通貨であると言えます。

特徴8 中心的な開発者が存在する

ライトコインはGoogleの元社員であるチャーリー・リー氏が中心となって開発しています。この点は中心となる開発者がいないビットコインとは大きく異なる点です。リー氏は2017年12月に自身の保有していたライトコインをすべて売却し、価格変動に関係なくライトコイン開発に専念することを表明しています。

特徴9 もっとも長く稼働しているアルトコイン

ライトコインは2011年に開発がスタートし、ビットコインと同じく1度もシステムダウンを起こしたことがありません。中国では実際に決済手段として利用されてきた実績があり、コミュニティも根強いです。決済手段という性質上、長期間安定して稼働しているという実績は利用者の安心に繫がります。

ライトコイン (Litecoin/LTC) の今後・将来性

決済サービスに多く導入されている

ライトコインはさまざまな仮想通貨決済サービスに決済用通貨として採用されています。ゆえに仮想通貨決済が普及することでライトコインの需要が増えることが期待されます

送金手段としても優秀

さまざまな仮想通貨決済サービスに採用されている背景には送金手数料が安い点が背景にあります。2019年5月に行われたアップデートを適用すると従来の送金手数料0.001LTC (約12円) から、10分の1となる0.0001LTC (約1.2円) まで下がります。ほとんど手数料を支払うことがなく送金できますので、送金手段として優れています。

開発コミュニティが強い

ライトコインは開発チームが非常に優秀です。新しい技術はどの通貨よりも先に実装しており、開発スピードは非常に速いです。たとえばSegwitの導入やライトニングネットワークのテストなどです。開発陣が優秀なことはライトコインの強みだといえるでしょう。

大手企業と提携に積極的

決済用通貨として普及させるには仮想通貨決済サービスの決済用通貨にライトコインが採用されなければはじまりません。現在のところ、ライトコインはさまざまな仮想通貨決済サービスに採用されています。ゆえにマーケティングが非常にうまく、企業との提携に積極的だといえるでしょう。

ライトコイン (Litecoin/LTC) の過去の値動き

過去の価格推移

ライトコインは2017年12月に約40,000円の最高値を付けましたが、2018年はライトコインにとってあまり良いスタートを切れた年ではありませんでした。2018年2月末にスタートしたデビットカード「LitePay」はライトコインに対応したカードとして注目を集めましたが、システム上のトラブルから約1ヶ月で運営が中止され、失敗に終わりました。これを受けて、ライトコイン価格は他のアルトコインに比べて大きな下落率を記録しています。

ライトコイン (Litecoin/LTC) の半減期について

暗号資産 (仮想通貨) の半減期とは

暗号資産の半減期とは、採掘報酬が半減するタイミングのことをいいます。最初に「採掘報酬」について説明しましょう。

採掘報酬とは、取引を承認する作業の報酬として「マイナー」に対して支払われるものです。何が支払われるかというと、仮想通貨です。たとえばビットコインのマイニング報酬は、ビットコインで支払われます。

このマイナーに支払われるビットコインは、新しく発行されたものです。取引を承認するマイナーの作業によって、新たに通貨が発行されていきます。

発掘報酬が半減する

「採掘報酬」は、取引を承認する作業の報酬として、マイナーに対して支払われるものだということはおわかりいただけたと思います。では、採掘報酬が半減する「半減期」は、なぜ設定されているのでしょうか。

実は、通貨の供給量をゆるやかに少なくするためです。通貨の供給量をだんだんと減らしていくことで、インフレを防ぎ通貨の価格下落を抑えられるとしています。

ただこの「半減期」はすべての暗号資産に設けられているものではありません。マイニング自体がないものもあります。半減期が設けられている代表的な通貨は、ビットコインやライトコイン、ビットコインキャッシュ、モナコインです。

半減期が起こるとどうなるか

半減期は、暗号資産の価格に影響を及ぼすと考えられています。一般的には、「半減期によって新規発行される通貨量が減少し、希少価値が高まる」ため、価格が上昇すると考えられています。

ただ価格上昇することを見込んで、半減期前に暗号資産を購入する人が増え、半減期前に価格が上昇することもしばしばあります。上記のパターンの場合は、半減期後に売り圧があるため、価格が下落することがあります。

今までのライトコイン (Litecoin/LTC) の半減期による影響

2015年8月25日の半減期

ライトコインは初めての半減期を2015年8月25日に迎えています。8月25日から採掘報酬は50LTCから25LTCに減りました。そしてライトコインの価格は半減期前に上昇し、半減期の直前に下落しました。

具体的には、半減期の7ヶ月前である2015年1月にこの時期の最安値である1.12ドルを記録。そして半減期の1ヶ月前である2015年7月にこの時期の最高値である8.72ドルをマークしました。半減期当日8月25日より前に4ドルを下回りました。

上記のことから、トレーダーは半減期の7ヶ月前からライトコインの仕込みを行っていることが伺えます。

2019年8月5日の半減

ライトコインは、2019年8月5日に2回目の半減期を迎えました。採掘報酬は25LTCから12.5LTCに半減されました。ライトコインの価格の動きは、1回目の半減期と同様に半減期前に上昇し、半減期の直前に下落しました。

具体的には、半減期の9ヶ月前2018年12月にこの付近の最安値である22ドルを記録。そして半減期の2ヶ月前の2019年6月に、この時期の最高値142ドルをマークしました。ですが半減期前に100ドルを割り、半減期以後も価格は下落し続けました。

半減期当日の価格を1時間単位で見てみると、半減期の3時間前に最大13%もの上昇を見せています。ただ1日単位で見ると、最終的に前日の価格を割り込む形になりました。

1回目の半減期と比べると、仕込みの開始時期が2ヶ月ほど前倒しになっていること、高値で売れる最適な時期も1ヶ月前倒しになったことが伺えます。

2013年5月〜2017年3月

2013年5月~2017年3月までの約4年間で最も価格が上昇したのは、2013年末のキプロス危機のときです。キプロスの銀行が封鎖されるとして、キプロスに金融資産を預けていた人たちが資産を守るためにビットコインや他の仮想通貨を購入し価格が上昇しました。

2015年8月にも価格がわずかに上昇していますが、このときにライトコインの1回目の半減期を迎えています。

2017年4月〜2018年4月

2017年4月~2018年4月の1年間は仮想通貨市場がバブルに沸いたときです。他の多くの通貨と同じように2017年12月に過去最高値を記録し、その後は価格が下がりました

2018年5月〜現在

2019年5月まではビットコインの価格と連動しています。ビットコインが上昇すればライトコインも上昇し、ビットコインが下がればライトコインも価格が下がりました。

ですが2019年5月以降は、ビットコインの価格が下がっているにもかかわらずライトコインの価格が上昇しています。これは、2019年8月に半減期を迎えるため、価格上昇を期待してライトコインを購入する人が増えているためだと思われます。

ライトコイン (Litecoin/LTC) は今後・将来的に上がるのか?

ライトコイン (Litecoin/LTC ) がGemini (ジェミニ) に上場

2018年10月、仮想通貨のカストディサービスを提供する米企業Geminiでライトコインが取引できるようになりました。Geminiはニューヨーク州金融サービス局の認可を受けている企業のため、ライトコインがNY州のホワイトリスト入りを果たしたことになります。

Geminiはウィンボルクス兄弟が創設したことで有名です。

ライトコイン (Litecoin/LTC) がドイツの「WEG Bank AG」の株式を9.9%取得

ライトコイン財団は、ドイツの銀行WEG Bank AGの株式の9.9%を取得しています。これは仮想通貨支払いプラットフォームを提供するToken Pay社との提携で取得したものです。

TokenPay社は2018年5月にWEG Bank AGの株式を非公開の金額で取得し、追加で9.9%の株式を取得しました。Token Pay社が銀行の株式を取得した理由は 「 Token Payの加盟店がお客様から暗号資産を受け取ったあと、TokenPayのシステムを通じてWEG Bank AGの口座で現金を受け取る 」 という仕組みを構築するためです。

Token Pay社は2018年7月にライトコイン財団と提携することをきっかけにWEG Bank AGの株式の一部をライトコイン財団へ譲渡しました。

ヨーロッパのキックボクシング団体「GLORY」と提携

2019年2月、ライトコインは世界中で格闘競技のイベントを開催しているGLORYと提携することを発表しました。GLOLYのオンラインショップGLORYshop.comにおいて、ライトコイン支払いが行えるとのこと。またライトコイン支払いを選択することで各種特典がつくようになります。

ライトコイン (Litecoin/LTC) がK-POPレーベルと提携

2019年3月、ライトコインはK-POPのコンサート制作を手がけるC&U Entertainment社と提携し、コンサートを通じてライトコインを宣伝していくと発表しました。またコラボレーションの一貫としてライトコインで購入できるVIPチケットを用意するとしています。

ライトコイン (Litecoin/LTC) は2019年8月7日に半減期がくる

ライトコインは2019年8月に半減期を迎えます。半減期は採掘報酬が半減するタイミングのことを指します。多くの通貨が半減期を境に価格が上昇しているため、ライトコインの価格も上昇すると期待されています

2019年末、ライトコイン (Litecoin/LTC) がリップル (Ripple/XRP) を上回る?

金融系のジャーナリストBilly Bambrough氏は、2019年3月にForbesに寄稿した際、ライトコインがリップルを時価総額で上回る可能性について言及しました

ライトコインは2018年末から2019年3月までにプライバシー機能の実装についての言及やパートナーシップの提携などで価格を倍増させており、これを踏まえてBambrough氏は価格の上昇が2019年8月の半減期まで続くと予想しました。

一方リップルはJPモルガンが独自トークンを発行しリップルが開拓しようとしていた市場と競合することが判明したため、見通しが悪くなっていると述べました。

2020年のライトコイン (Litecoin/LTC) はどうなる?

2019年8月の半減期までライトコインの価格上昇が続くことは想像に難くありません。またライトコインが決済用通貨として採用されている事例がたびたびニュースとなっていますので、将来的に見ても価格が上昇する可能性は高いでしょう。

ライトコイン (Litecoin/LTC) が今後上がると言われている理由

ライトコインは数ある仮想通貨の中でも今後の将来性が明るいと言われています。その理由は大きく分けて4つあります。

理由1:決済手段としての普及が加速

Aliant Payment Systemsがライトコイン決済を導入

2018年に入り、アメリカの決済代行会社「Aliant」がライトコイン決済を導入することが明らかになりました。

ライトコインにとっては初の公式決済パートナーです

We're excited to share that Aliant will be attending the first-ever Litecoin Summit by @LTCFoundation this September in San Francisco, and our CEO @BigEtheword will be speaking about Litecoin payments solutions! Who's going? #PayWithLitecoin

— Aliant Payments (@AliantPayment) April 2, 2018

※日本語訳「Aliant社はサンフランシスコで9月に初開催されるライトコイン財団主催のライトコインサミットに出席します。そして、弊社CEOがライトコイン決済について発表する予定です」

また、2018年後半にはモバイル決済サービス「LitePal」のリリースも控えており、決済手段としての普及拡大が見込まれています。

#### モバイル決済サービス「LitePal」

LitePalは世界中の商取引にライトコインが利用されることを目指したプラットフォームサービスです。まだ詳細は発表されていませんが、2018年後半にリリース予定で、決済手段として普及することが見込まれています。

### 理由2:2019年8月に半減期を迎える

ライトコインは「マイナー」という特別なコンピュータによって、安全性が担保されており、「マイナー」には仕事の報酬として約2分半に1度、25LTCが支払われます。半減期とは「マイナー」への報酬が半分になる時期のことで、次回は2019年8月中旬の予定で、半減期前の数ヶ月は価格が上昇する傾向にあります

### 理由3:異なる仮想通貨との分散取引に成功している

現在はライトコインを他の仮想通貨と交換するには、取引所を利用する必要がありますが、取引所を介さずに異なる仮想通貨を交換する「分散取引」のための技術開発が進んでいます

分散取引のメリットは交換時の手数料が抑えられ、取引所の都合に関係なく用途に合わせて様々な仮想通貨を利用できるため、利用者の利便性が向上します。ライトコインはすでにビットコインなど数種類の仮想通貨との分散取引に成功しており、技術的な検証が他のアルトコインよりも進んでいると言えるでしょう

### 理由4:Block Withholdig Attackへの耐性があり、安全性が高い

2018年5月中旬に仮想通貨モナコインが「Block Withholdig Attack (ブロックの隠し持ち攻撃) 」と呼ばれるハッキングに遭い、過去の取引記録の巻き戻しが起きました。取引記録の巻き戻しが起こると成立したと思っていた決済が無かったことになります。

この攻撃は仮想通貨を支えるマイナーたちの全計算能力の51%以上を悪意あるマイナーが一時的に掌握することによって可能になります。今回の事件をきっかけに、ライトコインがこの攻撃への耐性があることが判明したため、決済手段としての評価を高めたと言えるでしょう

## ライトコイン (Litecoin/LTC) の今後の懸念点

### 懸念1:競合であるビットコインキャッシュ (Bitcoin Cash/BCH) の存在

ライトコインと同じく「スケーラビリティ問題」の解決を目指して、生まれたビットコインキャッシュは強力な競合相手と言えるでしょう。ライトコインと比べて高い拡張性を持ち、将来的にはライトコインに勝る決済速度を持つ可能性があります。

ただし、現時点ではビットコインに次いで歴史のあるライトコインの方が決済手段として普及している点はライトコインの優位性だと言えるでしょう。

とはいえ、変化の激しい仮想通貨業界では、1〜2年というスパンで勢力図が変わります。少なくとも2018年中はライトコインの決済手段としての優位性は変わらないかもしれませんが、それ以降の見通しは専門家でも予測が困難です。

### 懸念2:チャーリー・リー氏への依存度の高さ

ライトコインの起案者であり中心的な開発者であるチャーリー・リー氏が開発リーダーのような役割を果たしています。開発リーダーの存在は効率的な開発には役立ちますが、誰かがライトコインの機能を停止させたいと思ったとき、リー氏を排除すれば良いという事になりかねません。

もともと仮想通貨はビットコインのようにリーダーのいない非中央集権型の仕組みを実現するために誕生したので、ライトコインの開発体制はこの理念に反していると考えられます。実際にリー氏はこの状況を問題視しており、将来的にはライトコイン開発から手を引くかもしれないと語っています

## 今後ライトコイン (Litecoin/LTC) を購入するときのおすすめ取引所

### Coincheck (コインチェック)

Coincheck (コインチェック)
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29銘柄
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販売所:無料 取引所:無料
最大レバレッジ
-
日本語対応
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法人口座
           
概要説明

Coincheck (コインチェック) は、2012年8月設立の日本の老舗暗号資産(仮想通貨)取引所です。東証プライム上場企業であるマネックスグループが主要株主になっており、セキュリティがしっかりとしています。また、スマホアプリが使いやすいと評判で、初心者にたいして門戸が広い取引所です。

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### DMM Bitcoin (DMM ビットコイン)

DMM Bitcoin (DMM ビットコイン)
取扱通貨
38銘柄
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販売所:無料 取引所:-
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2倍
日本語対応
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法人口座
           
概要説明

DMM Bitcoinは、DMMグループの子会社である株式会社DMM Bitcoinが運営する仮想通貨取引所です。豊富な種類のアルトコインでレバレッジ取引ができる点が大きな魅力となっています。さらに、DMMグループで培われたセキュリティ体制や使いやすさと高機能を追求した取引ツールなども魅力です。

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### bitFlyer (ビットフライヤー)

bitFlyer (ビットフライヤー)
取扱通貨
21銘柄
取引手数料
販売所:無料 取引所:0.01~0.15%
最大レバレッジ
2倍
日本語対応
スマホアプリ
法人口座
           
概要説明

bitFlyer (ビットフライヤー) は2014年に設立された、日本の仮想通貨取引所です。取引量、ユーザー数、資本金と、いずれの点でも国内では最大級の規模を誇っています。アルトコインも取引所形式で購入でき、様々な投資戦略に対応できます。

bitFlyerは、国内最大級のユーザー数・取引高を誇る仮想通貨取引所です。取引量が多いため、流動性が高く決済がしやすいです。それゆえ少額でも快適なトレードを実現できるため、少額投資に向いている取引所といえます。

### GMOコイン

GMOCoin (GMOコイン)
取扱通貨
26銘柄
取引手数料
販売所:無料 取引所:Maker -0.01% / Taker 0.05%
最大レバレッジ
2倍
日本語対応
スマホアプリ
法人口座
           
概要説明

GMOコインは、東証一部上場のGMOインターネットグループの子会社であるGMOコイン株式会社が運営する仮想通貨取引所です。GMOインターネットグループが培ってきたIT・金融関連事業でのノウハウを活かし、安心のセキュリティ体制と取引環境を提供しています。

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登録はFacebook・Googleアカウントを使ってかんたんに行うことが出来ます。なお暗号資産(仮想通貨)取引専用アプリ「暗号資産ウォレット」も提供しており、プロ仕様のチャートを利用することができます。

## ライトコイン (Litecoin/LTC) の今後・将来性 まとめ

ライトコインは世界初のアルトコインであり、決済に特化した仮想通貨です。同じく決済手段としての利便性を追求しているビットコインキャッシュは強力な競合であり、2018年はライトコインの存在意義を確立させるために重要な年になるかもしれません。

ライトコインの行く末はモバイル決済サービス「LitePal」のような、利用者がよりライトコインを使いやすい環境の整備にかかっていると言えるでしょう。

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