MACDの設定方法は?取引スタイル別のおすすめ設定期間をご紹介!!

  • MACDは相場の傾向をみるテクニカル指標
  • ゴールデンクロス・デッドクロスが売買ポイント
  • パラメータの設定が勝率を上げるキモ

チャート分析のテクニカル指標の中でもMACDは特に有名です。

一目で売買シグナルがわかるという強みがありますが、MACDはその設定方法を工夫することでさらに信頼度の高い指標になります。MACDを今よりも有効に使いこなすために設定方法や使いどころを見ていきましょう。

MACDの設定の基本情報


ひとこと特徴,トレードスタイルに合わせて設定値を変更可能
ジャンル,オシレーター系
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,-
主な使い方,中期パラメーターがおすすめ

【MACD 設定のポイント】
MACDの設定をする際にトレードのスタイルによって違いが出るのが設定期間です。設定期間とはMACDを算出する元の値の日数を指します。設定期間を変えることで大きなトレンドを掴みやすくなり、売買サインが出現しやすくなります。また、「パラメータ」とはテクニカル分析に使う設定値のことです。トレードのスタイルによって設定すべきパラメータが異なるので、自分の手法にあったパラメータを設定することが重要になります。

MACDを発明したジェラルド・アペル氏が推奨するパラメータは「短期・中期・長期」の3種類にわかれていて、トレードスタイルによって使い分けるのが良いとされています。その中でも中期のパラメータはデフォルトで設定されていることが多いです。もしも、中期パラメータの設定に迷ったら、「**期間1:12**」「**期間2:26**」「**シグナル:9**」にするのがおすすめです。

勝率を上げるための+α
一般的に短期のパラメータの方が売買サインが出現するタイミングが早くて数も多く、長期パラメータは売買サインが出現するタイミングが遅く数も少ないです。この傾向を理解して自分の手法に合った設定期間を選ぶことで、エントリーポイントと決済ポイントを決めやすくなります。ちなみにデフォルトで設定されている中期の設定期間が最も多くのユーザーに使われているものなので、トレードを始めたばかりの方はひとまず中期を使うことをおすすめします。

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他にも公式に発表されたニュースや指標も見ることができます。トレードに必要な情報はこれ1つですべて手に入るといっても過言ではありません。

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MACDの設定を決めるために知っておくべき基礎知識

まずはMACDがどのような指標なのか確認しておきましょう。

MACDとは

数あるインジケーターの中でもMACDを使っている人は特に多いです。MACDは正式名称を「Moving Average Convergence Divergence」といい、2つの移動平均を使って計算するオシレーター系のインジケーターです。これによって相場の周期やタイミング、傾向を見ることができます。

また、MACDを算出する際に用いる移動平均は単純移動平均(SMA)ではなく指数平滑移動平均(EMA)というものです。こちらは単純移動平均(SMA)よりも反応が早いという強みがあります。

単純移動平均(SMA)とは

単純移動平均(SMA)は過去の終値の平均から求められるために、相場が反転した後の新しいトレンドへの反応が遅いという欠点がありました。これを解決するために発明されたのが指数平滑移動平均(EMA)です。

指数平滑移動平均(EMA)の使い方は単純移動平均(SMA)とほとんど同じなのですが、より直近の価格を重視して計算するため単純移動平均(SMA)よりも早くシグナルを出してくれる点が大きな強みだと言えます。

実際に上のチャート画面を見てみると、緑の指数平滑移動平均(EMA)の方が赤の単純移動平均(SMA)よりも早くトレンドの転換点で反応を示しています。

MACDの計算式

MACDは2種類の移動平均を用いて算出すると解説しましたが、実際の計算式はこちらになります。


短期のEMA - 長期のEMA = MACD

計算式も少し頭に留めておくと、トレードの中で役に立つ場面があるかもしれません。

MACDのメリット・デメリット

メリット

MACDのメリットをいくつか挙げてみました。


初心者でもわかりやすい
多くのトレーダーが使っている
トレンド発生時はより信頼度が増す
実際の値動きにも影響を与える

MACDは2本の移動平均のラインをクロスするタイミングを見ればよいので初心者にも使いやすいツールです。また初心者だけでなく世界中の多くのトレーダーが使っているツールなので、実際のチャートにも影響を与えていると言われています。勝率を上げるためにはMACDのように多くの人が実際に使って結果を出しているツールを使うことも重要なポイントです。

デメリット

一方でMACDにはデメリットもいくつかあります。


レンジ相場やボックス相場に弱い
他のインジケーターと併用する必要がある

もみ合いが起こっているレンジ相場やボックス相場では短期間に激しく価格が変動するので、MACDはあまり効果を発揮できません。多くのクロスが出現するもののそのほとんどがダマシに終わってしまう危険性が高いのです。

対策としてはMACDと一緒にトレンドの勢いを把握するオシレーター系指標を使うことである程度ダマシを回避できます。それでもMACDの発するシグナルと実際のチャート上の価格が見合わないときはMACDを信頼しすぎないようにするなどその場に適した対応が求められます。

MACDの見方

MACDを実際に使う中での売買ポイントや、ヒストグラムの見方について解説します。

MACDの売買サイン

MACDはMACDライン、シグナルライン、ヒストグラムの3つの要素からできています。ここでMACDラインとは指標の中に表示される「MACD」というラインのことを指します。また、指標の中に出てくるもう一本のラインのことをシグナルラインと呼びます。

下の画像が実際にMACDを表示したチャートになります。上が通常のローソク足のチャートで下がMACDです。MACDの中では青いラインがMACDライン、赤いラインがシグナルライン、水色の棒のようなものがヒストグラムです。

MACDを使った取引の基本的なセオリーは「MACDラインがシグナルラインを下から上に抜いたら買い」と「MACDラインがシグナルラインを上から下に抜いたら売り」の2つです。1つ目をゴールデンクロス、2つ目をデッドクロスと言います。下の画像ではゴールデンクロスとデッドクロスを分かりやすく示してみました。

右側の丸で囲まれた部分では、青いMACDラインが赤のシグナルラインを下から上に抜いています。これがゴールデンクロスで、価格が上昇に転じるサインになります。一方で左側の丸で囲まれた部分では、青いMACDラインが赤のシグナルラインを上から下に抜いています。これがデッドクロスで、価格が下落に転じるサインになります。

上のチャートではMACDのサインの通りに価格が上昇・下落を起こしています。しかし必ずしも毎回MACDが正しいサインを送ってくれるとは限りません。MACDを使う前にここ最近のチャートの様子を見てMACDが正しく機能しているかを見る必要があります。どうもきちんと機能していないようであれば、今回はMACDのサインを信用しないとする判断も重要です。

ヒストグラム

ヒストグラムには主に2つの機能があります。下の画像はヒストグラムを拡大して表示したものです。

ヒストグラムの1つ目の機能はゴールデンクロスとデッドクロスを見やすくする機能です。上の画像でデッドクロスの部分を丸く囲んでいます。そしてその下にヒストグラムが表示されていて、ちょうどデッドクロスが起こったタイミングを赤い矢印で示しました。見ての通りこのタイミングでヒストグラムの線が中央より下に出てきています。

このようにヒストグラムが中央より下に転じるとデッドクロスが起こり、中央より上に転じるとゴールデンクロスが発生します。ヒストグラムにはMACDラインとシグナルラインの位置関係を分かりやすく表示する機能があるのです。

ヒストグラムの2つ目の機能はトレンドの継続を測る機能です。実際にはこちらの機能の方が使う機会が多いです。例えば上昇トレンドが起こっているときに、ヒストグラムが直近のものより高くなっていればトレンドは継続していると考えられます。しかし逆にヒストグラムが直近のものより低くなっていれば、トレンドが終わりに近づいている可能性があるので警戒が必要ということになります。

下落トレンドが起こっているときにも同じように考えられます。直近のヒストグラムよりも低くなっていればトレンドの継続、高くなっていればトレンドの終結が近い可能性が高いということです。

MACDの使い方

売買シグナルの強さを見る

MACDの売買シグナルには強い・弱いものがあります。それは売買シグナルが出現した地点や形状によって判断できます。ゴールデンクロス・デッドクロスや0ライン、ヒストグラムの上下など注目すべきポイントがいくつかあるので下の表にまとめました。また複数の条件が同時に起こっていると、それはより強いシグナルだと言えます。


注目する場所,特徴
急角度のクロス,水平よりも×に近い形状である
0ラインとの位置関係,ゴールデンラインなら0より下、デッドクロスなら0より上
ヒストグラム,直近よりも数値が極化

ゴールデンクロス・デッドクロスが発生した際に、急な角度で交わっているときの方が上昇・下落の勢いが強いと判断できるので強い売買シグナルになります。また、これまで解説してきた通りゴールデンクロス・デッドクロスが出現する位置やヒストグラムの値の大きさも売買シグナルの強さを示す指標になります。

このような条件を多くクリアしているほどシグナルの信憑性は高いと判断できます。ただし全ての条件を満たすことは非常に稀なので、複数のシグナルが同じ方向を向いていれば優位性が高いと言えます。

異なるパラメータのMACDを複数使う

上の画像はディエゴ・アペル氏という人物が推奨するパラメータ設定の組み合わせです。短期・中期・長期の3つのパラメータ設定のMACDを同時に表示させることでエントリーポイントと決済ポイントが読み取りやすくなります。

例えば強い上昇トレンドが発生していてエントリーをしたとします。その後に長期のパラメータ設定のMACDを見ることで、このトレンドが大きくて精度の高いものか調べることができます。現在のトレンドが長期のものなら決済ポイントは遠くに設定し、あまり長くはなさそうなら早めに決済しようと判断できます。このように短期・中期のものだけを見ているときよりも根拠のある優位性の高い取引ができるようになるのです。

このようにパラメータの異なるMACDを使い分けることができると、多くの根拠に基づいた優位性の高い取引をすることができます。さらに相性の良い他のテクニカル指標とも組み合わせることで、違った観点からの相場の分析が可能になりより勝率の高い取引ができるようになります。

MACDのおすすめの設定方法

MACDの最適な活用法は人によって異なります。いくつかのパターンの設定方法を紹介するのでぜひ参考にしてみてください。

MACDの設定期間

MACDの設定をする際にトレードのスタイルによって違いが出るのが設定期間です。設定期間とはMACDを算出する元の値の日数を指します。この値を変えることで大きなトレンドを掴みやすくしたり、売買サインを出現しやすくしたりできます。

上の画像は同じチャートに異なるパラメータでのMACDを表示したものです。売買シグナルを赤と青の丸で囲ってみましたが、このようにパラメータを変えると売買シグナルが全く違ったものになるのです。

ちなみに「パラメータ」とはテクニカル分析に使う設定値のことです。トレードのスタイルによって設定すべきパラメータが異なるので、自分の手法にあったパラメータを設定することが重要になります。今回のMACDでは設定期間がパラメータにあたります。

推奨設定

MACDを発明したジェラルド・アペル氏が推奨するパラメータは「短期・中期・長期」の3種類に分かれていて、トレードスタイルによって使い分けるのが良いとされています。その中でも中期のパラメータはデフォルトで設定されていることが多いです。

それぞれのスタイルに分けられているので迷ったらこの値を使うのが良いでしょう。アペル氏の推奨するパラメータをまとめたものが下の表になります。


期間,期間1(日),期間2(日),シグナル(日)
短期パラメータ,6,19,9
中期パラメータ,12,26,9
長期パラメータ,19,39,9

シグナルラインの日数はすべて同じ9日ですがMACDラインの日数がそれぞれ異なります。

一般的に短期のパラメータの方が売買サインが出現するタイミングが早くて数も多いです。逆に長期パラメータは売買サインが出現するタイミングが遅く数も少ないです。上の画像では短期・中期・長期の順番に並んでいますがまさにこの通りの傾向になっています。

この傾向を理解して自分の手法に合った設定期間を選ぶことで、エントリーポイントと決済ポイントを決めやすくなります。

ちなみにデフォルトで設定されている中期の設定期間が最も多くのユーザーに使われているものなので、トレードを始めたばかりの方はひとまず中期を使うことをオススメします。

短期取引向けの設定

クリス・マニング氏」という人物が考案したもので、先ほどの基本のパラメータ設定よりもさらに相場に敏感に反応するパラメータ設定です。

相場の変化をすぐに捉えられることのメリットは、デイトレードのような短期売買をする際にトレンドの発生をいち早く見抜いてエントリーできる点です。

デイトレードは数時間から長くても数日程度で取引を完結させるので、比較的小さなトレンドも捉える必要があります。それゆえトレンドの発生を素早く伝えてくれるこの設定との相性はとても良いです。

このような売買シグナルが早く・多く出る設定だと値動きが小さな時間帯でもトレンドを捉えて利益を出すことができます。また短期間の取引のためにその日のうちに損益が確定するというメリットもあります。しかし相場の変化に敏感なために、ダマシが発生する回数も多いので損切りを早めにできるかが成功のカギになります。

長期取引向けの設定

先ほどの短期取引向けの設定とは逆に、基準の設定値を非常に大きくすることによって小さなトレンドに流されない大きなトレンドに絞ってエントリーするという手法です。

大きなトレンドを掴むことができれば小さなトレンドに左右されずに売買することができます。例えば大きな上昇のシグナルを見て買いポジションを建てた直後に急激な下落をしたとしても、「大きなトレンドの中の小さな反転」と捉えることができるのです。

なぜかというと世界中のトレーダーの売買の思惑を受けて、相場はN字状に進む傾向があるからです。大きなトレンドに乗れていれば次にまた大きな上昇をする可能性が高いのです。また大きなトレンドが出現する頻度はそう多くないので、売買シグナルの出現頻度も少なくなる分ダマシも少なくなります。

ダマシの少ない大きなトレンドに絞った取引はリスクを抑えた取引だと言えます。エントリーチャンスは少なく時間もかかりますが、上手く使うことができれば高確率で利益を出すことができます。

ジョー・ディナポリ氏」が提唱する設定

ジョー・ディナポリ氏」はフィボナッチ級数を用いたトレードの第一人者と言われている方です。彼が提唱する設定期間はデフォルトよりも短く、相場の変化に敏感な設定です。

彼の設定の特徴は、短い期間設定に特有のダマシが多いという弱点を他のテクニカル指標と組み合わせて使うことでカバーするという点です。中でも移動平均線と組み合わせて短期売買を行うことが多いです。

設定の値は先ほどのクリス・マニング氏の短期売買向けの値と近いですが、他のテクニカル指標を用いているという点で大きく異なります。

この手法では「DMA」という移動平均線を組み合わせることが多いです。ディナポリ氏の移動平均線は一定期間の平均を算出して未来の相場に表示するという点で通常の移動平均線と異なります。

ちなみにDMAとは日足の移動平均線のことです。一定期間の価格の終値を平均して線で結んだものになります。DMAは平均値を使っているという点で長期戦略に向いていて、ここでは短期取引の弱点を防ぐ役割を果たしています。また、チャートの形から「ずらした移動平均線」や発明者の名前をとって「ディナポリチャート」など多くの名称で呼ばれています。

MACDとの組み合わせが有効なテクニカル分析

ここまででMACDの見方や設定方法を見てきました。ここからは実戦の取引で使うべき売買シグナルや異なる設定期間のMACDを複数用いた方法をいくつか紹介します。

ゴールデンクロス


ひとこと特徴,価格の上昇を判断するテクニカル分析手法
ジャンル,トレンド系
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,主にレンジ相場
主な使い方,短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に抜けたら買い

【ゴールデンクロスのポイント】
ゴールデンクロスは価格が下落した後に、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に抜ける現象のことをいいます。価格が下落するときは高値で買って売り損なっている人が大勢いるため、高値で買っていた人の「**良い売り場まで待ちたい**」という心理が価格上昇を阻んでいる状態になります。

このような時に売りたい人の多くが上昇を待ち切れずにあきらめて売ってしまい、需給関係が良くなったときにゴールデンクロスが発生します。その後は売りたい投資家がいなくなるため価格は上昇していきます。

勝率を上げるための+α
ゴールデンクロスは非常に有効な分析手法ですが、全てのゴールデンクロスが買いサインになるわけではありません。ゴールデンクロスには「期待値の高いゴールデンクロス」と「期待値の低いダマシのゴールデンクロス」があります。

「期待値の高いゴールデンクロス」とは、価格が大きく下落して横ばいの推移を続けた後に出たゴールデンクロスです。一方で、価格が急落した後に急騰して切り返すようなV字型の上昇で出たゴールデンクロスは、「ダマシのゴールデンクロス」です。このような場合には既に価格が上がりきっていることが多いので気をつけましょう。

ゴールデンクロス・デッドクロスは先ほども紹介した通り、相場の転換点を分かりやすく示してくれる売買シグナルです。MACDラインがシグナルラインを追い越したポイントがそのまま売買ポイントになります。さらにゴールデンクロスは0ラインよりも下、デッドクロスは0ラインよりも上で出現するとより信憑性が高いとされています。

ダイバージェンス


ひとこと特徴,様々なオシレータ系指標に見られる現象
ジャンル,オシレーター系
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,主にトレンド相場
主な使い方,トレンドの転換を判断する

【ダイバージェンスのポイント】
ダイバージェンスは日本語では「逆行」という意味で、**オシレータ系指標の示す方向が実際の相場と逆行している現象**のことをいいます。ダイバージェンスがわかるとそれらオシレータ系指標をさらに有効に使えるので非常に便利です。

例えばビットコイン/円の相場が上昇し続けている場合、通常はオシレータ系指標も上昇を示しますが、このときに下落を示していればこれはダイバージェンスが発生しているといえます。ダイバージェンスが確認されたら、トレンドの終わりが近いと予想することができます。

オシレータ系指標はトレンド相場に弱いといわれていますが、ダイバージェンスをきちんと読み取れればその弱点をカバーできるため、改めて確認しておきましょう。

勝率を上げるための+α
ダイバージェンスには、「ダイバージェンス」と「ヒドゥンダイバージェンス」の2種類があり、一般的なダイバージェンスは前者のものを指します。ヒドゥンダイバージェンスの「ヒドゥン」は「隠された」という意味で、通常のものよりも隠れて見えにくいダイバージェンスのことを指します。このヒドゥンダイバージェンスも便利な指標なのでぜひ押さえておきましょう。

基本的にはMACDラインとシグナルラインと同じ方向にトレンドは発生します。しかしそのどちらとも反対の方向に相場が動いているケースが稀に発生します。このことをダイバージェンスと呼びます。このダイバージェンスが起こった後には現行のトレンドが反転する可能性が高いので、シグナルとして非常に有効です。

MACDの設定 まとめ

MACDは世界中の多くのトレーダーが使っている信頼度の高いテクニカル指標です。それゆえパラメータの設定と使いどころを正しく身に着ければ実戦での勝率がグッと上がることが期待できます。

初心者の方でも覚えやすいテクニカル指標なので、まずはMACDを実際に使ってみるのが良いでしょう。

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こちらは編集部おすすめの、本当にトレードで役立つテクニカル分析まとめです。トレードでの勝率をさらに高めたいという方は気になったものから1つずつ覚えていきましょう!


ボリンジャーバンド,勢いの変化や反転の目安、方向を見るテクニカル指標
MACD,移動平均線を元にしたテクニカル指標
ローソク足,価格を4つの値段で表し、価格推移を表示したもの
移動平均線,相場の方向性を見るテクニカル指標
ゴールデンクロス,価格の上昇を判断するテクニカル分析手法
出来高,売買の数量を確認できる指標
ダウ理論,全てのテクニカル分析の基礎として現在も多くの投資家に支持されている
支持線,過去の価格推移から反発を予想
新値足,トレンドを把握するためのテクニカル分析
サヤ,価格変動において生じる値幅のこと
ストキャスティクス,買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標
一目均衡表,相場の動向を見るためのテクニカル指標
RSI,買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標
ダイバージェンス,様々なオシレータ系指標に見られる現象
逆ウォッチ曲線,価格と出来高から相場を分析する手法
コマ足,売買シグナルをわかりやすく出してくれる


VWAP,大口取引を行う、機関投資家などを中心に目標値とされている
モメンタム,トレンドの転換や強弱を表す指標
逆三尊,トレンドが転換するときに形成されるチャートパターン
ソーサー,頻繁に出現するチャートパターン
エリオット波動,相場は5つの上昇波と3つの下降波で1つの周期を形成するという考え方
パラボリック,トレンド追随型のテクニカル分析
三段高下,上昇・下降相場の波動理論
グランビルの法則,移動平均線とレートの関係性から売買タイミングを判断する
ダブルトップ,上昇トレンドが終了する際に現れるチャートパターン
DMI,市場の状態を見極めるための順張り指標
ポイントアンドフィギュア,○と×だけで値動きを表現して相場のトレンドを把握し予測する
アームズボックス,その日の高値と安値を示し、取引量を把握可能
練行足,一定の値幅を決めて、その値幅以上の値動きがあったときに足を記入する
リスクリワードレシオ,利益確定と損切りのバランスを表す指標
%Rオシレーター計算式,買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標
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