- 1000WのGPUを1ヶ月フル稼働させた場合、電気料金は約2万円
- マイニング向けの電気プランへの変更がおすすめ
- マイニングにはマイナーなアルトコインがおすすめ
「これからマイニングを始めようと考えているけれど、電気代がどれくらいかかるか気になる....」
そう思っていませんでしょうか。
マイニングを行う上で気になるのが電気代です。たとえマイニングで利益が出たとしても、高額の電気代がかかってしまうと、収支が合わなくなってしまう可能性があります。
今回の記事では、マイニングにおける電気代について解説していきます。
マイニングの電気代はどのくらい?計算方法とシュミレーション
1,000WのGPUを1ヶ月フル稼働させた場合を考えてみましょう。
1ヶ月を30日とすると、1ヶ月の消費電力は、
1,000[W]×24[h]×30=72,000Wh(720kWh)
となります。
電気料金計算によると、一般的な1kWhあたりの電気料金は約27円とあります。
よって、この場合の電気料金は
720[kWh]×約27[円/kWh]=約19,440円
と計算できます。
ただし、より高性能のGPUを使用したり、複数のGPUを組み合わせたりなどすると、これよりも電気代がかかることとなります。
マイニングの電気代を節約する2つの方法
電気プランを見直す
1つめの方法は、電気プランの見直しです。
マイニングにおすすめの電気プラントして、株式会社Looopが提供する「マイニングフラット」があります。
マイニングフラットを使えば、月額6,170円で250kWhまで使い放題になります。250kWhを超過した分については、1kWhあたり22円の電気料金となります。
1,000WのGPUを1ヶ月間フル稼働させた場合、電気料金は19,440円でした。しかし、マイニングフラットを使えば、6,170+ (720-250) ×22=16,510円となり、結果的に1ヶ月で2,930円の節約になります。
このように、マイニングに適した電気プランがいくつか存在するので、調べてみましょう。
電気代が安い地域でマイニングを行う
電気代は地域差があるので、電気代の安い地域に移動するのも、中々現実的ではないですが一つの手として考えられます、
ちなみに、日本で一番電気料金が安いのは北陸電力です。北陸電力は水力発電を中心としているので、発電コストが小さく、電気料金も良心的になっています。
マイニングの電気代が安い国はどこ?
電気代が安い国は、上からベネズエラ、トリニダード・トバゴ、台湾です。ちなみに日本は81位です。
日本で1BTCをマイニングするのに必要な電力は約$9000と言われています。最も安いベネズエラは$531であり、差は歴然です。
マイニングの電気代を確定申告時に経費計上するやり方とその証明方法
マイニングにかかった電気代は、確定申告の時に、必要経費として経費に計上できます。
ただし、自宅でマイニングする場合、電気料金は自宅全体にかかった電気代として請求されるため、全体からマイニングにかかった電気代の分がいくらか把握しておく必要があります。
マイニングのために使用した電気代を把握するには、先に説明したPCやGPUのワット数と稼働時間の関係から計算する方法もありますが、簡易電力計や積算電力量計を購入して、手動で測定する方法もあり、そちらが確実です。
もちろん、個人事業主で一般的な、床面積の割合で按分して経費にする方法をとることもできますが、もしも税務調査が入った場合に備えて、しっかりとした計上報告を行いましょう。
マイニングの電気代に関するよくある質問
日本でマイニングをして利益は出せますか?
残念ながら、大手企業や団体が大規模なマイニング工場を設立してマイニング競争に参加していることもあり、2022年現在、マイニングで利益を出すのは非常に難しいです。
加えて日本の高い電気代だと、どうしても赤字になってしまうことの方が多いです。
ただし、人気のビットコイン (BTC) やイーサリアム (ETH) ではなく、競争するマイナーの少ない草コインをマイニングすれば、利益を出せる可能性もあります。
さらに、自宅に太陽光発電などの自家発電システムがあると、電気代を節約でき有利でしょう。
マイニングをして儲かる国はどこですか?
電気代が最も安い国としてよく挙げられるのがベネズエラです。日本の1/15ほどの電気代でマイニングを行うことができるため、日本でマイニングをやるよりは儲けを出しやすいです。
マイニング事業を行う大手企業では、中国の寒冷地にマイニング工場を設立する動きも見られます。電気代が安いのに加えて、年間を通じて寒冷な気候を利用して、マシンの冷却コストを抑えれるためです。
マイニングで利益を出すには、プールマイニングかクラウドマイニングがおすすめ
マイニングの手段としては、以下の3種類があります。
- ソロマイニング
- プールマイニング
- クラウドマイニング
ソロマイニングは、個人で行う一般的なマイニング方法です。ただ、先述したとおり、多数の大手企業や団体がマイニング競争に参加する今日では、ソロマイニングで利益を出すのは非常に難しいです。
プールマイニングは、完全な個人ではなく、複数人でそれぞれマイニングマシンを稼働させ、マシンパワーを共有することによってマイニング権を獲得しようとする方法です。
獲得するマイニング報酬は、プールマイニングに参加したマイナーで分配するため、一気に大きな利益を得ることは難しいですが、マシンパワーを共有することでマイニングの成功確率が高まるので、より安定的に利益を狙えます。
クラウドマイニングは、マイニングを事業にしている企業や団体に投資をすることで、金額に応じた報酬を獲得する方法です。
これまで紹介したマイニング方法とは異なり、マイニングに参加するための契約料さえ払えば、自前でマイニング設備を用意する必要がなく、当然電気代も考えなくて良いです。
ソロマイニングにこだわりがないのであれば、プールマイニングかクラウドマイニングを選択した方が、着実に利益をあげられるでしょう。
マイニングの電気代まとめ
2022年現在、個人のマイニングで収益を上げるのは難しい状況にありますが、挑戦したいという方は、電気プランを見直したり、電気代が安い地域でマイニングを行うのが良いでしょう。
マイニングには、ビットコイン (BTC) ではなく、マイナーなアルトコインをおすすめします。ビットコイン (BTC) は競争が激しく、マイニングを成功させるのが困難なためです。
アルトコインのマイニングについては、以下の記事で詳しく解説しています。