マイニングウイルスの症状・対策・確認方法・除去する方法を徹底解説!

1分で理解する要約
  • 1度ウイルスに感染したら有効な対処法はあまりない
  • マイニングウイルス感染しないためには対策が大事

価格の大幅な上昇や下落が話題になる暗号資産(仮想通貨)。そんな暗号資産(仮想通貨)にも「マイニングウイルス」と言われるものが存在します。暗号資産(仮想通貨)はネットワーク上のものなので、ウイルス対策は必要不可欠です。そこで今回の記事では「マイニングウイルス」とはどんなものなのか、感染したときの症状、対策、確認方法、除去する方法を解説します。

そもそもマイニングとは?

マイニングとは英語の「mining」からきており、発掘するという意味です。金銀の発掘とプロセスが似ていることからマイニングと比喩を用いて表現されています。

どう金銀の発掘のプロセスと似ているかというと、単純にマイニングした分だけビットコインが手に入ります。大きく見ると、ビットコインの市場に出回る数が、ビットコインをマイニングする人たち (マイナー) の堀ったビットコインのおかげで増えていくということです。

しかしマイニングとは比喩なので実際には、全てコンピューターでマイニングを行います。

凄腕プログラマーであるマイナーたちが自らPCに向かってプログラミングしてマイニングしているわけではなく、マイニング専用の機械で自動でマイニングを行なっています

マイニングウイルスとは

マイニングウイルスとは、ユーザーのPCがユーザーの許可なしに暗号資産(仮想通貨)のマイニングを勝手にはじめてしまうウイルスのことです。マイニングウイルスに感染すると、自分のパソコンのCPU (処理能力) を勝手に使われて強制的にマイニングが行われます。

そしてマイニング報酬はマイニングウイルスを感染させたハッカーの手に渡ってしまう、というしくみになっています。

ただしマイニングウイルスは勝手にマイニングさせることを目的としているため、パソコンを起動不能にするなどの攻撃性は持っていないことが特徴です

とはいっても他人のパソコンを勝手に使うということは、電気代やパソコン本体の費用などは負担せずにマイニング出来るため悪質であることに変わりはありません。

またパソコンを使用する上では動作が重くなったり強制終了するなど、不都合なことが多くなります。

マイニングウイルスの影響

もしコンピューターがウイルス感染すると、データが壊されたりOSが傷ついてしまったりはしません。

実際に起こることといえばマイニングの処理速度が低下したり、パソコンがとまってしますなどが考えられます。

マイニングウイルスの種類

主なマイニングウイルスを紹介します。

主なマイニングウイルス
コインマイナーウェブサイトの広告に含まれている
CoinHiveウェブサイトを見ている間に暗号資産(仮想通貨)Moneroをマイニングする
Adylkuzz暗号資産(仮想通貨)Moneroをマイニングする
HiddenMinerAndroid対応のマイニングウィルス

特にCoinHive (コインハイブ) は、ニュースなどで頻繁に物議を醸すので、名前だけでも覚えておくと暗号資産(仮想通貨)の知識としては重要です。

こんな症状が見られたらマイニングウイルスかも

では、実際にマイニングウイルスに感染すると、どのような症状が見られるかを解説していきます。

ファンの音がうるさくなる

マイニングではパソコンに高い負荷が掛かります。するとパソコン本体は熱くなり、冷却装置であるファンが激しく回り出します。

そのため、パソコンを使用している時にファンが回りっぱなしで音がうるさく感じた場合には、マイニングウイルスに感染している可能性が考えられます。

パソコンの動作が重くなる

パソコンやスマートフォンにはCPUが内蔵されていますが、マイニングではこのCPUが使用されます。パソコンやスマートフォンにとってCPUは様々な情報を処理する中心的な装置のため、この部分が勝手に使用されるとその他の動作に影響が出てきます。

そのため、サイトを閲覧している時や作業をしている時に動きが重くなるという症状が出てきます。

セキュリティソフトに検知される

マイニングウイルスの中にはブラウザ上でマイニングするタイプも存在します。これはサイトを閲覧している間だけマイニングすると言うもので、無断でマイニングが行われます。しかし、このようなタイプはセキュリティソフトで検知さるため、警告が表示されてアクセスをブロックしてくれます。

マイニングウイルス・クリプトジャッキングの手口

クリプトジャッキングとは、マイニングウイルスを感染させることで人が持っているコンピューターを許可なくマイニングのために使う手口です。

手口1 マルウェア型

メールに不正リンクを張ったり、添付ファイルを開かせたりする方法です。

これにより、いつもどおりパソコンなどを使用している裏でマイニングが行われてしまいます。

手口2 Web埋込み型

サイトにスクリプトを貼り付けることで、サイトに訪れた人のデバイスがマイニングに使われていしまいます。

実際におこったマイニングウイルス事例

Webサイトの改ざん

サイトに訪問した人のパソコンをマイニングマルウェアに感染させる改ざんが起こってしまいました。

セキュリティ対策ソフトにより発見されましたが、サイトは閉鎖に追い込まれてしまいました。

プラグインへの不正組み込み

目が見えない方へのプラグインに不正なくみこみがあり、マイニングが勝手に行われる事件がありました。

配信元がそのプラグインを使えなくしたために事件は収束しました。

マイニングウイルス感染しないように対策する方法

マイニングウイルスはちょっとしたことで感染してしまうため、対策方法をご紹介します。感染経路を知っておけば、一定の防止策にもなるため参考にして下さい。

怪しいファイルは開かない

一般的に多いのが、メールやメッセージアプリに添付されていたファイルを開いてしまって感染するというものです。

そのため、知らない人や海外からのメールは無視し、ファイルが添付されていた場合にはむやみに開かないようにすることが大切です。

また、そのようなメールは、内容が巧妙化しており、つい開いてしまいたくなるような一文が添えられているため注意が必要です。

最新版のセキュリティソフトでチェックする

マイニングウイルスの多くはセキュリティソフトで対策することが出来ます。そのため、セキュリティソフトは常に最新版を保つようにし、安全管理を徹底することが重要です。

しかし、マイニングウイルスの中にはセキュリティソフトをすり抜けてしまう物もあるため、CPUの使用率をこまめにチェックすることも大切です。

怪しいサイトにアクセスしない

感染したときの症状でも解説しましたが、マイニングウイルスの中にはサイトを閲覧している時だけマイニングするタイプも存在します。そのため、怪しいと思ったサイトは開かないようにすることが重要です。

特定のサイトを閲覧した途端ファンの音がうるさくなったと感じたら、マイニングウイルスに感染している可能性があるため、すぐにそのサイトを離れましょう

iPhoneにマイニングウイルスが入るのを防ぐ方法

iPhoneにウイルスが感染すると、普通に使用している裏でマイニングが勝手に行われることとなります。

そのため動作が遅くなった感じがしたりします。

対策方法1 セキュリティアプリを用いる

広告ブロックソフトを用いることで、広告に含まれたマイニングウイルスを防ぐことが可能です。

特におすすめなのは、Adfilterなどがあります。

対策方法2 iOSアップデート

最新版のiOSにアップデートすることで、セキュリティの脆さの修正などが起こりマイニングウイルスを防ぐことができます。

そのためできるだけ、アップデートを行うようにしましょう。

マイニングウイルスが入っていないか確認・チェック方法

マイニングウイルスはパソコンだけでなく、スマートフォンにも感染します。そして、感染している場合にはCPUの使用率が異常に高くなります。そこで、Windows、Mac、iPhone、Androidそれぞれの確認方法を解説します。

Windows

パソコンでは、内蔵されているシステム監視ツールを使うことで確認できます。

Windowsでは、タスクバーを右クリックしてタスクマネージャーを開きます。そして、パフォーマンスのタブを開き、CPUの項目を選択します。するとCPUの使用率が確認できるため、100%近くになっていないかを確認します。

Mac

Macでは、アプリケーション→ユーティリティ→アクティビティモニタの順で選択するとCPUの状態が分かるため、100%近くになっていないかを確認します。

iPhone

iPhoneはApp Storeの審査が厳しく、ウイルスを無効化する機能もあるためウイルス感染の心配はありません。

何か対策をしたいという場合には「Adfilter」という広告ブロックアプリを使うことでマイニングウイルスをブロック出来ます。なお、このアプリは新たなマイニングツールが出てきた場合には、その都度新たにアドレスを追加する必要があります。

Android

Androidでは、「セキュリティプロテクター」というアプリでスキャンと保護が可能です。

スマートフォンの場合には、バッテリーの消耗が早くなったり本体が熱くなるなどの症状があるため、気になる方は確認してみて下さい

マイニングウイルスが入っていたら!駆除する方法

では、実際にマイニングウイルスに感染しているとわかった場合には、どのように対処すれば良いのでしょうか?残念ながら、現在ではこれと言った有効な対処法はありません。

マイニングウイルスは常に新しいプログラムが開発されています。そして、それに対応するセキュリティソフトが開発されても、それをすり抜けるための新たなマイニングウイルスのプログラムが開発されます。こうなるとイタチごっことなってしまい、いくら対策を考えても終わりがありません。

そして、もし自分のパソコンがマイニングウイルスに感染しているかも?と思ったら、パソコンの専門家やパソコンに詳しい店員に相談してみるくらいしか対処法がありません

そのため、マイニングウイルスは事前の対策が何より重要です。怪しい添付ファイルを開かない、セキュリティソフトで安全管理をする、怪しいサイトにアクセスしないなど、これらを徹底することが何よりの対策方法と言えます。

マイニングウイルスは違法なのか

サイトに訪れたユーザーのPCを許可なくマイニングするウイルスでマイニングした方々の中には、罰金や逮捕された方がいます。これからより法整備がされていくことでしょうが、現状としては、ユーザーの許可をとってマイニングしない限り、法的な措置が取られる傾向にあります。

某海賊版の漫画サイトもマイニングをしていたことと、著作権侵害の理由で、サイト閉鎖に追い込まれたのも記憶に新しいです。

ちなみに発掘する暗号資産(仮想通貨)は主要なビットコインなどではなく、モネロが多いようです。

マイニングのウイルスに関するQ&A

クリプトジャッキングとはなんですか。

マイニングウイルスを感染させ、コンピューターにマイニングをさせることをいいます。

マイニングウイルスへの対策はありますか。

まず怪しいと思ったサイトやメールを開かないことを心がけて下さい。

そして、セキュリティソフトを導入することも重要です。実際にソフトを導入していた人がマイニングウイルスに気づいた事例もあります。

マイニングのウイルスに関するまとめ

マイニングウイルスはパソコンを起動不能にするなどの攻撃性は持っていませんが、他人のパソコンを勝手に使用してマイニングを行います。

そして現状では感染した場合の対策方法がないため、事前の対策が何より重要になります。

またマイニングウイルスにはサイトを閲覧している間だけ動作するタイプもあるため、特定のサイトを開いたら動作が重くなった、ファンの音がうるさくなったといった場合にはそのページをすぐに離れることが大切です。

暗号資産(仮想通貨)の情報収集は、保有しているコインだけではなくマイニングウイルスなど周辺情報にもアンテナを張る必要があります

つまり、結果的にそれが自分の資産を守ることに繋がります。

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