少額から始められる資産運用方法・注意点まとめ

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1分で理解する要約
  • 少額投資はリスクを抑えてコツコツと利益を狙う資産運用方法である
  • 少額投資可能な商品は手数料が高いため扱い方に注意が必要
  • iDeCoやNISAを活用すると利益に対して税金が発生せず所得控除も受けられる

近年では一時期「老後2,000万円問題」が話題になり、年金だけでは老後の生活を賄いきれないことが認知されています。労働収入の他には投資や資産運用によって現金を稼ぐことも可能ですが、まとまった資金なしでは大きな利益を稼げないと考える人も多いでしょう。

しかし少額投資を理解して実行することで、少ない金額からでも将来的に大きな利益を獲得することが可能です。

本記事では少額投資の特徴や取り組み方、おすすめの少額投資方法などを解説しています。

そもそも資産運用とは?

資産運用は自分が所持するお金を使い、資金を増やすしくみです。

資産運用を行うにあたって、資産運用の結果得られる利益を表すリターンとリターンの振れ幅であるリスクを考えなければなりません。

少額投資について

少額投資とは一般的に10万円以下ではじめられる投資のことを指します。投資をはじめるための準備資金が少なく済むため、資産額が多くない人でも入門編として取り組みやすい方法です。

取り組み方法もスマホで気軽に行えて100円代からはじめられるサービスも登場していることから、資産運用に堅苦しさを感じていた人々が利用しやすくなっています。

さらに「老後2,000万円問題」も注目されており、少しづつ将来の貯えを増やす少額投資は有効的な資産運用方法として注目されています。

資産運用の種類

資産運用では運用する投資項目によってリスクリターンの度合いが変動します。リスクが高くなるほどリターンも上昇するため大きな利益を狙えます。

しかし投資対象の価値や価格が下がることで、獲得するはずだった利益が損失になる危険性を理解しなければなりません。

それぞれのリスクリターンに似合った運用項目は以下の通りです。

資産運用のリスク・リターン一覧

ローリスクローリターン

外貨預金/預金/債権/金投資/アンティークコイン

ミドルリスクミドルリターン

ソーシャルレンディング/投資信託/ETF/REIT/外貨MMF/株式/iDeCo/不動産

ハイリスクハイリターン

先物取引/FX/仮想通貨

2020年の時点でインターネットが広く普及しており、資産運用の手段も種類が増えました。

今後資産運用を行うことを考えているなら、ミドルリスクミドルリターンの資産運用に挑戦することをおすすめします。

初心者が資産運用で注意すべき点

少額投資を継続させる

少額を投資する場合、大きな利益は短期間で得られません。そのため長期間投資を続けることで少しずつ収益を増やすことが大切です。長期間投資をしていれば、中には相場が暴落し損がでることも考えられます。そのときすぐに投資をやめてしまうのは、もったいないです。

落ち着いて投資を行うように心がけましょう

モチベーション管理

資産運用はリスクが大きくなるほど、失敗したときの損失も大きくなります。これまで一般的な株式や債券といった投資に触れてこなかった人からすると、リスクを抱える資産運用をはじめるには大きな壁があるかもしれません。

日本の銀行預金では0.001%ほどの微々たる金利が付くことは知られていますが、その程度では大きな資産の伸びは期待できないです。

本格的な資産運用に乗り出すならシュミレーションを行い、資産運用でどれくらいの資産増加を実現できるかを算出してみましょう。仮に毎月1万円づつ運用金額が増えていくと、年数を重ねるごとに総資産額も増えます。これを聞くと資産運用をしたくなりませんか?

資産運用に関する知識

資産運用は知識があれば成功率が高まり失敗確率が下がります。資産運用をはじめたての初心者なら、当然知識ゼロから運用をはじめることになるでしょう。知識を得るためには経験者の情報を集めるのが手っ取り早いです。

本屋では資産運用に関する多くの書籍が発行されています。またインターネットでは経験者によるブログも公開されており、情報を得る手段は多岐にわたります。

情報筋によっては真偽性が疑われるものや難易度が高いものもあるため、ご自身のレベルに合わせた正しい情報を獲得していきましょう。

少額資産運用の利点

低リスク

これまで投資や資産運用に触れてこなかった人が考える「投資」とは株式投資やFX取引などが多くあげられるようです。株式投資ではまとまった資金を準備することではじめて株式が購入できます。また株式投資とFXは共に低くない資産変動リスクを抱えており、投資の結果元本割れすることも珍しくありません。

しかし少額投資ではあまり資金を用意できない人でもはじめられる手段がそろっています。はじめた運用方法で仮に失敗しても、元々少額のため損失を少なく抑えられます。

分散投資が可能

分散投資は資産運用における変動リスクを分散させる方法です。例として株式投資で銘柄を1本に絞り資産運用を行っている場合、投資先の銘柄が価格変動によって大きく下落してしまうことで投資家の資産は大きく減少してしまいます。

しかし投資先を分散させておくと、1つの銘柄が暴落しても残りの銘柄が株価を維持することで大きなダメージを受けずに済みます。

分散投資では1つ1つの運用資金も少なく済むので、様々な運用方法で具合を確かめることも可能です。

税制上の優遇がある

株式投資やFX取引では発生した所得金額に対して、所得税と住民税を合わせた20.315%の税金が発生します。しかし少額投資の代表である「NISA」や「つみたてNISA」、「iDeCo」と呼ばれる投資法を利用すると、税制上の優遇が発生します。

NISAやつみたてNISAでは獲得する利益の一定額が非課税となり、税金として取られることはありません。またiDeCoでは投資金額を所得控除で申告可能で、課税金額を減らして実質的な利益を増やせます。

これらの資産運用は国からも奨励された比較的リスクが低い方法で、積極的に利用できるでしょう。

スマホアプリが多数ある

最近の少額投資の種類にはあまり投資に触れてこなかった層へのアプローチ手段として、スマホアプリで気軽に資産運用を行えるサービスが誕生しています。

利用可能な資産運用サービスは以下の通りです。

資産運用サービス一覧

トラノコ

はじめに設定した金額分がクレジットカード利用時に投資金額として利用される

CREAL (クリアル)

1万円から行える不動産に特化したクラウドファンディングで毎月配当金が獲得可能

FANTAS funding

1口1万円からはじめられる不動産投資型クラウドファンディングで知識を必要としない

ネオモバ

Tポイントを利用したSBIネオモバイル証券が運営するサービス

One Tap Buy

スマホで行う株式投資サービスで取引をワンタップで実行可能

WealthNavi (ウェルスナビ)

利用者ごとにAIによるポートフォリオが構築され自動的な投資が実行される

これらのサービスははじめる難易度が非常に低いため、はじめての資産運用としておすすめです。

少額資産運用の注意点

利益獲得までの時間が長い

少額投資は少ない資金を利用して利益を狙っていくので掛け金はどうしても少なくなります。そのため早い段階で大きな利益を狙いたい投資家には、向いていない投資方法となっています。また投資はいくらリスクが少なくても、100%利益が保証されているわけではありません。

金融市場の影響を被り投資している商品が元本割れすることも考えられるため、過信しすぎず分散投資などを心がけるといいでしょう。

手数料で損益が出る

少額投資では通常の投資サービスよりも手数料が割高になりやすい傾向があります。手数料は投資や取引を1回行うごとに運営者に支払う手数料です。当然取引回数が増えるほど発生する手数料も増していきます。

1回当たりの手数料は少額かもしれませんが、知らぬ間に手数料が大きくなり獲得できたはずの利益も小さくなります。

少額投資を売りにしているサービスでは特に気をつけるべきポイントのため、利用するサービスの特徴をよく理解して取引に臨むことが大切でしょう。

おすすめの少額資産運用方法

暗号資産(仮想通貨)

暗号資産(仮想通貨)市場は近年の盛り上がりで一気に成長を遂げています。暗号資産(仮想通貨)の代表格として有名なビットコインは2020年10月27日時点で約136万円に到達しており、今後も成長性の高い銘柄として注目されています。

そのビットコインや暗号資産(仮想通貨)はコイン1枚当たりの金額ではなく数百円単位から購入が可能です。1BTC分の値段を支払うと100万円以上の資金を用意しなけばなりませんが、少額でも購入できることで投資としてのハードルが低いといえるでしょう。

しかし暗号資産(仮想通貨)自体がリスクの高い投資手段のため、価格変動リスクが大きいです。

実際に購入するなら暗号資産(仮想通貨)市場の情報収集やチャートの監視ももちろんですが、投資資金を誰かにプレゼントする気持ちで取り組んだ方が心理的ストレスも抑えられるでしょう。

iDeCo (イデコ)

iDeCoは個人型確定拠出年金と呼ばれる投資商品です。わかりやすく言い換えるなら「自分で積み立てる2つ目の年金」です。iDeCoは掛け金として毎月5,000円以上を準備すれば運用をはじめられます。

運用中に獲得した利益について、税金は発生しないため余計な徴収を受けることもありません。また掛け金とした資金は所得額から控除できるため、発生する税金を少なくできます。

なおiDeCoの弱点として、積み立てた資金や獲得した利益の受け取りは60歳からになるという点があります。

すばやく利益を獲得することはできませんが、将来的にまとまった資金が返ってくることを考えると取り組んで損のない投資商品だといえるでしょう。

投資信託

投資信託は投資歴の短い初心者でも扱いやすい投資商品です。運用方法は投資のプロに完全委託する形となるので、投資に関する知識は一切必要ありません。初期資金として1万円を用意することではじめられますが、ネット証券を利用することで100円単位からでも取り組めるようになっています。

このように初期資金が少なく済むことで、日本株や外国株など複数の商品に分散投資しやすいです。

外貨建て個人年金保険

すでに紹介したiDeCoは日本円の掛け金を運用していく投資商品ですが、外貨建てで運用する投資方法が外貨建て個人年金保険です。本商品は月に1万円単位で外貨を積み立てていく方式が一般的です。

積み立てた資金を受け取れるのは老後からになりますが、外貨建てでiDeCoよりも利回りが高いため人気の投資商品となっています。掛け金分を所得金額から控除されるメリットも受けられます。しかし中途解約を行うことで戻ってくる資金は元本割れしてしまう危険性があるため、外貨建て個人年金保険で投じる掛け金は余剰資金を利用しましょう。

変額個人年金保険

変額個人年金保険は株式と債券を運用しており、運用実績によって獲得できる年金額が変動します。変額個人年金保険でも月1万円の掛け金からはじめられる場所があり、初心者でもおすすめできる保険です。

iDeCoとは性質が似ているものの、中途解約時に払戻金の返金率が高いという違いがあります。また保険と銘打ってあることで、契約締結時に定めた死亡保険金額に影響しないという特徴も持っています。

変額個人年金保険は保険として利用するついでに、投資面での利益を狙えるという特徴が評価されて利用者から高い注目を集めている投資商品です。

ポイント投資

ポイント投資は用意する資金がない状態でもはじめられる投資方法です。ポイント投資で利用する原資は、普段の買い物や支払いで貯めた各種ポイントになります。

生活するうちに貯まった楽天ポイントやTポイントといったポイントを活用することで、株式投資や投資信託をはじめられます。この投資法では貯まったポイントを利用するため、初期費用を用意する必要がありません。そのためポイント投資で失敗しても失う資金がないので、気軽に運用を行えます。

ポイントは支払いでも利用できますが、心理的に「お金を投じることに抵抗があっても、ポイントなら投資をはじめやすい」といった気持ちが働きやすく、はじめての投資としてもおすすめできます。

株式累積投資

株式累積投資は「るいとう」と呼ばれる投資方法です。毎月決められた金額を積み立てることで、任意の株式を購入していきます。株式累積投資のメリットはドルコスト平均法が取り入れられており、1単価あたりの平均取得金額を下げやすくなる特徴があります。

つまり大きな損失を抑えて安定した利益が出しやすいです。

また価格変動によって追加投資などを考慮する必要が一切ないことから、初心者でも取り組みやすい投資法になっています。

ミニ株

通常の株式投資では数十万円規模のまとまった資金が必要です。1単元に含まれる株式は100株1,000株となっていますが、ミニ株では1単元以下の単位から購入が可能になっています。

注意点として株式を保有すると株主優待の受け取りや株主総会への出席といったメリットを行使できます。しかしミニ株のように一定の単元数に満たない場合は株主としてメリットを享受することはできません。

おつり投資

おつり投資はクレジットカードで買い物したときに設定した金額を「おつり金額」として運用資金に回す方法です。おつり投資ではアプリを利用することで、買い物の記録を読み取って自動的に少額投資が実行されます。

普段のショッピングやサービス利用で自動的に投資金額が増えていくため、手間を省くことができます。

少額投資非課税制度

少額投資非課税制度は通称NISAと呼ばれる投資商品です。少額から資産運用を行うことで獲得した利益は非課税として扱われます。

NISAには以下の3種類が利用可能です。

NISA一覧

種類

一般NISA

つみたてNISA

ジュニアNISA

対象者

日本国内の満20歳以上の人

日本円の満20歳以上の人

日本国内の0歳から19歳 (親権者による資産運用)

非課税枠

毎年120万円まで

毎年40万円まで

毎年80万円まで

投資期間

最長5年

最長20年

最長5年

対象商品

公募株式投資信託、上場株式、ETF (上場株式投資信託) など

公募株式投資信託、ETF (上場株式投資信託)

公募株式投資信託、上場株式

注意点

つみたてNISAとの併用不可

NISAとの併用不可

18歳まで資金を引き出せない

これらの種類の中でもつみたてNISAは、金融機関によって100円から運用できる場合もあります。

外国為替証拠金取引

外国為替証拠金取引は一般的にFXと呼ばれています。日本円と外国通貨の為替相場で発生する価格変動を活用することで、利益を狙う投資商品です。FXでは証拠金を収めることで最大25倍のレバレッジをかけることが可能で、元手が少ない状態でも一気に稼げる可能性があります。

しかしレバレッジを高く設定するほど損失も大きくなるので、相場変動によっては巨額の借金を背負うこともあります。

FXで稼いでいくならレバレッジが低い状態からはじめ、資金管理や知識を身に着けていくことが必須事項です。

少額の資産運用に関するQ&A

少額投資の利点は何ですか?

少額投資はまとまった資金を用意できない人でも、気軽に資産運用ができるように設計されている商品が多いです。そのためスマホを利用した手軽な資産運用や、NISAとiDeCoといった税制上の優遇を受けられるものもあります。

また用意する資金も少なく済むことで、複数の資産運用を並行して分散投資をすることも可能です。

少額投資の注意点は何ですか?

少額投資は掛け金が少ないことで、大きな利益が発生するまでに時間がかかります。また投資商品の性質上手数料が高く設定されており、利用方法を誤ると元本割れする危険性もあります。

おすすめの少額投資方法は何ですか?

iDeCo呼ばれる個人型確定拠出年金は将来的に獲得できる年金額を増やし、所得控除が受けられます。また少額投資非課税制度であるNISAも資産運用で得た利益分が非課税扱いになるのでおすすめです。

おつり投資の場合はこれまで買い物で貯めたポイントを利用できるので、貯金を投資に充てることに抵抗感がある人でも取り組みやすいでしょう。

少額の資産運用に関するまとめ

少額投資では資産運用をはじめるためのハードルが低く、投資をしたことがない人でも気軽に行える手段が多く用意されています。しかし利用するサービスによっては高い手数料で利益が目減りしやすい場合もあり、FXなどのハイリスクな投資商品もあります。

iDeCoやNISAのように税制上の優遇を受けられる等のメリットがある商品もあるので、賢く利用するサービスを選定しましょう。

少額投資は続けることで真価を発揮するため早い段階から取り組むと将来的に大きな利益を獲得することも夢ではないでしょう。

本サイトに掲載される記事の執筆と管理を行っております。ユーザーの皆様が納得して意思決定を行えるよう、経験豊富なライターや専門家とともに、世界中の情報を網羅的かつ正確に、理解しやすいコンテンツにまとめています。ユーザーの皆様の中には、初めての投資をする方、熟練の投資家の方、企業経営者の方、専門家の方、仮想通貨について学習したい方など、多様なバックグラウンドを持つ方々がいらっしゃると思いますが、仮にどなたであっても、私達の「Kasobu」がお力になれることと存じます。

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