テクニカル分析 初級編一覧【初心者入門】すぐに使える頻出テクニカル分析を厳選紹介!


テクニカル分析はトレードをする上で重要
テクニカル分析は3つの種類に分けられる
初級テクニカル分析はどれも頻出で使いどころが多いものばかり

投資を始めてみたけれど、どのように取引すればいいか分からない」といった方に向けて、本記事ではトレード初心者でもすぐに使える初級テクニカル分析をまとめました!

どれも簡単でわかりやすい上に、実戦のチャートの中で使える場面が多いためとても実用性が高いです。1つずつ覚えて実際のトレードの中で活用してみましょう。

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テクニカル分析とは

テクニカル分析とは、過去の相場の値動きのデータから今後の値動きを予測する技術のことをいいます。

相場の値動きを示すチャートには、取引に関わる全ての人の心理状態が反映されています。そしてその人間の心理状態の変化にはいくつかの規則性があるため、それを活用して将来の値動きを予測するのです。

もちろん全ての相場がテクニカル分析が示す方向に進むわけではありませんが、後ほど紹介するパターンを1つずつ覚えることで、少しずつ期待値の高い取引ができるようになります。テクニカル分析を覚えることでトレードがより確実で、より奥深いものになるので、まずは分かりやすいと感じたものから覚えて実際の取引で使ってみましょう!

テクニカル分析の種類

テクニカル分析は以下の3種類に分けられます。それぞれ使える場面や示してくれる情報が異なるので、詳しく見ていきましょう。

  • トレンド系
  • オシレーター系
  • チャートパターン

トレンド系

トレンド系のテクニカル分析では、相場のトレンドの方向性をつかむことができます。主に中長期に渡る順張りのトレードに用いられることが多いです。

他のテクニカル分析に比べてトレンドの流れを視覚的に捉えやすいため、トレード初心者の方に特におすすめです。トレンド系の指標を用いた順張りトレードは王道の手法の1つといえます。

代表的なトレンド系のテクニカル分析としては、移動平均線ボリンジャーバンドなどが挙げられます。

オシレーター系

オシレーター系のテクニカル分析では、相場のトレンドの転換点をつかむことができます。主に短期の逆張りトレードに用いられることが多いです。

相場の買われすぎ・売られすぎを判断する際に役立つ指標で、主にレンジ相場で効果を発揮します。ダマシはある程度発生するものの、頻繁に売買シグナルが出現するので、短期間で集中してトレードをしたいという方に特におすすめです。

代表的なオシレーター系のテクニカル分析としては、RSIやMACDなどが挙げられます。

チャートパターン

チャートパターンとは、チャートに特定の形状が出現した際に、その先の値動きを経験則や帰納法から予測する手法です。チャートのパターンから相場を分析する手法は「フォーメーション分析」と呼ばれます。

チャートパターンには、反転パターン継続パターンの2種類があります。反転パターンはトレンドの転換時に相場の天井や大底で出現することが多く、継続パターンはトレンドが継続している最中に出現することが多いです。

代表的なチャートパターンとしては、ローソク足やコマ足が挙げられます。

初級テクニカル分析一覧

これから紹介するテクニカル分析は、初心者でも覚えやすく実戦でも使う頻度の多いものばかりです。わかりやすいと感じたものから覚えて実際に使ってみることをおすすめします。


ボリンジャーバンド,勢いの変化や反転の目安、方向を見るテクニカル指標
MACD,移動平均線を元にしたテクニカル指標
ローソク足,価格を4つの値段で表し、価格推移を表示したもの
移動平均線,相場の方向性を見るテクニカル指標
ゴールデンクロス,価格の上昇を判断するテクニカル分析手法
出来高,売買の数量を確認できる指標
ダウ理論,全てのテクニカル分析の基礎として現在も多くの投資家に支持されている
支持線,過去の価格推移から反発を予想
新値足,トレンドを把握するためのテクニカル分析
サヤ,価格変動において生じる値幅のこと
ストキャスティクス,買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標
一目均衡表,相場の動向を見るためのテクニカル指標
RSI,買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標
ダイバージェンス,様々なオシレータ系指標に見られる現象
逆ウォッチ曲線,価格と出来高から相場を分析する手法
コマ足,売買シグナルをわかりやすく出してくれる

RSI


ひとこと特徴,買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標
ジャンル,オシレーター系
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,主にレンジ相場
主な使い方,**20%以下**で買い、**80%以上**で売り

RSIは相場の買われすぎ・売られすぎを判断するオシレーター系のテクニカル指標です。RSIの値が20%以下になったら売られすぎ、80%以上になったら買われすぎと判断されることが多く、主に逆張りのシグナルとして活用されます。

20%と80%というラインは買われすぎのシグナルとして機能しますが、エントリーポイントはRSIの天井や底である「ピーク」の少し後が一般的です。「ピーク」に達した後にトレンドが反転したと見えたタイミングでエントリーするようにしましょう。

勝率を上げるための+α
オシレーター系のテクニカル指標は比較的ダマシが多いため、1時間足で方向性を確認し15分足や5分足でトレードをするという戦法をおすすめします。短すぎる時間足だとトレードの勝率が低くなり、長すぎる時間足だと誤差が大きくなってしまうため、それらを組み合わせてチャートを分析するようにしましょう。

ボリンジャーバンド



ひとこと特徴,勢いの変化や反転の目安、方向を見るテクニカル指標
ジャンル,オシレーター系
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,主にレンジ相場
主な使い方,**+2σ以上**で売り、**-2σ以下**で買い

ボリンジャーバンドは相場の変動幅を表してくれるオシレーター系のテクニカル指標です。ある一定の確率で値動きが収まりやすいレンジを「σ (シグマ) 」と呼び、平均値からみて上のレンジを+1σ、下のレンジを-1σと呼びます。これを2倍、3倍したものがそれぞれ「+2σ・-2σ」、「+3σ・-3σ」になります。

正規分布の理論によれば、この+1σ、-1σに収まる確率は約68.2%、+2σから-2σに収まる確率は約95.4%です。つまり価格変動の多くが±1σに収まり、±2σに達することが珍しいケースということになります。

主な活用法としては、「+2σを越えたら上昇しすぎなので売り、-2σを越えたら下落しすぎなので買い」といった判断ができます。ただし、あくまでも±2σに入る確率が95.4%ですので、そうでない可能性も4.6%あるというのが注意点です。例外的な値動きもあるという前提のもとで、ボリンジャーバンドを使うようにしましょう。

勝率を上げるための+α
ボリンジャーバンドは逆張りのトレードだけではなく、順張りのトレードにも活用することができます。本来であれば、価格が+2σから-2σに収まるはずなのに、±2~±3σを超えて推移しているような場合は、これまでのトレンドが転換した可能性があります。これを利用し「-2~-3σにきた時は売りポイント」、「+2~+3σにきた時は買いポイント」と判断できます。

ボリンジャーバンドの設定


ひとこと特徴,トレードスタイルに合わせて設定値を変更可能
ジャンル,オシレーター系
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,-
主な使い方,推奨期間は「**9**」か「**10**」

ボリンジャーバンドには設定期間が存在します。それぞれのトレードのスタイルごとに効果のある設定期間は異なり、それにより表示されるボリンジャーバンドにも違いが出てきます。中でも自分のスタイルと同じ多くの投資家が使っている設定値を使うことで、その指標に基づいて行うチャート分析の精度が高くなります。そうした結果、分析と同じ方向に相場が動く確率がさらに高まります。

現代のトレードスタイルは主に「短期」「中期」「長期」に分けられ、それに適したボリンジャーバンドの設定期間はある程度確立しています。それぞれに相性の良い設定期間とその考え方をチェックしておきましょう。

勝率を上げるための+α
デイトレードでボリンジャーバンドを使うときの設定期間は 「9」か「10」が一般的です。デイトレードのような短期間のトレードでは1回でそれほど大きな値動きが期待できないので、エントリーの回数を多くする必要があります。そのため、小さな値動きもチャート上に反映されやすくなる「9」や「10」のような短期のボリンジャーバンド設定がおすすめです。

ゴールデンクロス



ひとこと特徴,価格の上昇を判断するテクニカル分析手法
ジャンル,トレンド系
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,主にレンジ相場
主な使い方,短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に抜けたら買い

ゴールデンクロスは価格が下落した後に、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に抜ける現象のことをいいます。価格が下落するときは高値で買って売り損なっている人が大勢いるため、高値で買っていた人の「良い売り場まで待ちたい」という心理が価格上昇を阻んでいる状態になります。

このような時に売りたい人の多くが上昇を待ち切れずにあきらめて売ってしまい、需給関係が良くなったときにゴールデンクロスが発生します。その後は売りたい投資家がいなくなるため価格は上昇していきます。

勝率を上げるための+α
ゴールデンクロスは非常に有効な分析手法ですが、全てのゴールデンクロスが買いサインになるわけではありません。ゴールデンクロスには「期待値の高いゴールデンクロス」と「期待値の低いダマシのゴールデンクロス」があります。

「期待値の高いゴールデンクロス」とは、価格が大きく下落して横ばいの推移を続けた後に出たゴールデンクロスです。一方で、価格が急落した後に急騰して切り返すようなV字型の上昇で出たゴールデンクロスは、「ダマシのゴールデンクロス」です。このような場合には既に価格が上がりきっていることが多いので気をつけましょう。

出来高



ひとこと特徴,売買の数量を確認できる指標
ジャンル,オシレーター系
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,常時
主な使い方,市場の活性度合いを判断する

出来高とは一定期間中に成立した売買の数量のことです。株の場合でも仮想通貨の場合でも1日、1週間など、ある一定期間内に売買が成立した数のことを指します。銘柄ごと以外に、市場全体や取引所ごとでの出来高も評価できます。

出来高は、投資家が必ずといっていいほど確認している重要な指標です。「出来高は価格に先行する」といわれることもあり、市場の活性度を測るバロメーターとして使われます。出来高が大きいほど市場での取引が活発であるため、取引に適しているといえます。

勝率を上げるための+α
ローソク足だけではなく出来高も参考にすることで、より高度な市場分析が可能になります。価格が上昇しているのに、出来高が伴っていないような場合は、「見た目だけの価格上昇」であることが多いです。中身のない価格上昇に乗ろうとして焦って買うことは、非常にリスクが高くなるので注意しましょう。

ダウ理論


ひとこと特徴,全てのテクニカル分析の基礎として現在も多くの投資家に支持されている
ジャンル,チャートパターン
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,常時
主な使い方,-

ダウ理論とは、19世紀の終わりにチャールズ・ダウが提唱した相場理論です。古典的な理論と思われがちですが、全てのテクニカル分析の基礎として現在も多くの投資家に支持されています。ダウ理論は「6つの基本原則」から構成されており、それらを理解することで株式や仮想通貨、FXなどあらゆる相場を分析するための基本的な考え方を身につけることが出来ます。

勝率を上げるための+α
ダウ理論では高値と安値をとらえることが非常に重要になります。Zigzag (ジグザグ)を活用することで高値と安値をかんたんに結ぶことができるため、さらに効率的なトレードができるようになります。

移動平均線



ひとこと特徴,相場の方向性を見るテクニカル指標
ジャンル,トレンド系
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,主にトレンド相場
主な使い方,価格の傾向を読む、他の指標と組み合わせる

移動平均線とは、ある一定期間の価格から平均値を計算し、それをなめらかな折れ線グラフで表したものです。代表的なテクニカル指標の一つで、価格の傾向や流れなど相場の方向性を見る手掛かりとなり、現状の価格を表すローソク足と組み合わせて、売買のタイミングを判断します

移動平均線はゴールデンクロスやデッドクロス、パーフェクトオーダーなど様々な分析手法で用いられる重要な指標であり、MACDやボリンジャーバンドなど、他のテクニカル指標にも応用して利用されています。

勝率を上げるための+α
移動平均線に限らず、全てのテクニカル指標は、多くの投資家に意識されることによって機能します。そのため移動平均線の設定期間も、意識されやすい期間に設定することが重要です。

日足チャートであれば5日線や25日線、週足チャートであれば13週移動平均線や26週移動平均線などが一般的です。取引を重ねていきながら、自分の取引スタイル合った設定を探しましょう。

支持線



ひとこと特徴,過去の価格推移から反発を予想
ジャンル,トレンド系
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,トレンド・レンジ相場
主な使い方,安値同士を線で結ぶ

相場は投資家の心理が反映されて価格が推移するので、他の投資家にも意識される支持線を引くことが重要になります。たとえば多くの投資家が「可能な限り安いところで買い、高いところで売りたい」と考えている場合、安値同士を結んだ支持線で買い支えられるという判断をすることができます。

しかし注意しなければならない点は、全ての安値部分を結ぶわけではないということです。支持線でトレンドラインを作るということを意識し、もっとも顕著な安値に注目するようにしましょう。

勝率を上げるための+α
支持線で買い支えられず、価格が割り込んでしまった場合には「もっと価格が下がるかもしれない」「上昇トレンドが終わるかもしれない」という心理が働きます。これにより不安感が強まるため、このあと価格は一気に下がる可能性が高くなります。このような局面では、出来高なども考慮したうえで「順張り」を行うことが最適です。

新値足



ひとこと特徴,トレンドを把握するためのテクニカル分析
ジャンル,トレンド系
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,主にトレンド相場
主な使い方,陽線に転換すれば「**買い**」、陰線に転換すれば「**売り**」

テクニカル分析の一種ですが、多くのテクニカル分析と異なり、時間の概念がありません。終値が高値を更新した場合には陽線を、安値を更新した場合には陰線が記入されます。基本的に、陽線に転換すれば「買い」、陰線に転換すれば「売り」と判断します。

新値足の中でも、一般的によく使われるのが「新値3本足」です。直近三本の陰線を上回れば陽転となり「下降トレンドから上昇トレンドへの転換サイン」、直近三本の陽線を下回れば陰転となり「上昇トレンドから下降トレンドへの転換サイン」と判断します。

より中・長期的な予測をするには、「新値5本足」や「新値10本足」などを使用することもありますが、書き方は同様です。

勝率を上げるための+α
陽転の場合は、その前に続いている陰線の本数が多いほど、その後上げ相場になる可能性が高いです。一方で陰転の場合は、その前に続いている陽線の本数が多いほど天井である可能性が高くなります。

サヤ


ひとこと特徴,価格変動において生じる値幅のこと
ジャンル,オシレーター系
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,先物取引
主な使い方,将来の値動きの予測

サヤとは、価格変動において生じる値幅のことをいいます。先物取引では「順ザヤ」「逆ザヤ」などがよく使われます。先物取引において、期近物と比べて期先に行くほど値段が高い状態を「順ザヤ」、あるいは「コンタンゴ」といいます。限月間のサヤ形態の基本の状態です。順ザヤになる理由は、同じ商品を今すぐ買う場合に比べて、数ヶ月後に買う契約をする場合には倉庫料や金利分を加算されるためといわれます。

一方、順ザヤとは反対に期近物と比べて期先に行くほど値段が安い状態を「逆ザヤ」、あるいは「バックワーデーション」といいます。逆ザヤになる理由は「目先は品薄感が支配するが、いずれはそれが解消するだろう」という思惑が働くためです。また、豊富な資金力を持っていて意図的に価格を操作しようとする大口の投資家などによる買い占めの結果として逆ザヤが発生することもあります。

勝率を上げるための+α
順ザヤや逆ザヤ以外にも、「天狗ザヤ」や「おかめザヤ」、「同ザヤ」などが存在します。期中物だけが高い状態を「天狗ザヤ」、逆に期中物だけが安い状態を「おかめザヤ」といい、一年草の農産物などの相場で出現しやすいです。また、「同ザヤ」は全限月がほぼ同じ値段であることをいいます。

ストキャスティクス



ひとこと特徴,買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標
ジャンル,オシレーター系
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,主にレンジ相場
主な使い方,**%Kが75%以上**で売り、**%Kが25%以下**で買い

ストキャスティクスは一定期間の高値と下値を元にして、現在の相場が買われすぎなのか売られすぎなのかを判断する指標です。一定期間の値動きの中で現在の相場がどの位置にあるかで算出されます。売買のポイントとしては、「%Kが%Dを上抜いた地点が買いシグナル」「%Kが%Dを下抜いた地点が売りシグナル」となります。

一定の範囲で値動きを繰り返すレンジ相場や相場のトレンドが転換するタイミングではっきりとしたシグナルを出すので使いやすいですが、明確なトレンドが発生している場面ではダマシが多いのが欠点です。

ストキャスティクスは過去の値動きを元に今後の相場の動きを推測する指標なので、他のテクニカル指標と合わせて使うことをおすすめします。

勝率を上げるための+α
ストキャスティクスは厳密には「ファーストストキャスティクス」と「スローストキャスティクス」の2種類が存在します。ファーストストキャスティクスはその名の通り素早く売買シグナルを出す短期売買向けの指標ですが、ダマシが多いという欠点があります。それをカバーするのがスローストキャスティクスで、こちらを利用することの方が多いです。

一目均衡表



ひとこと特徴,相場の動向を見るためのテクニカル指標
ジャンル,オシレーター系
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,主にレンジ相場
主な使い方,相場の動き出しを予想

一目均衡表は、相場は「売り手」と「買い手」の均衡が崩れた方向へ動き、方向性が確立したあとの相場の行方というものは「一目瞭然」であるという考えに基づいています。一度方向性が確認されれば、その流れは続いていくだろうということです。

相場のパワーバランスを眺めながら、「いつ相場が変化するか」「いつ目標値が達成されるのか」など、時間軸を重要視して相場の動向を予測します。

一目均衡表は「基準線」「転換線」「先行スパン1」「先行スパン2」「遅行スパン」という5つの指標が存在します。それぞれ表しているものが異なるので、確認しておきましょう。

勝率を上げるための+α
「転換線が基準線を上抜けたとき」、「遅行スパンがローソク足を上抜けたとき」、「ローソク足が雲を上抜けたとき」は買いシグナルとなり好転したといえます。さらに、上記全ての買いシグナルがそろった状態は「三役好転」といい、より強い買いシグナルとなります。

MACD



ひとこと特徴,移動平均線を元にしたテクニカル指標
ジャンル,オシレーター系
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,主にレンジ相場
主な使い方,**ゴールデンクロス**で買い、**デッドクロス**で売り

MACDは「Moving average Convergence/Divergence Trading Method」の略称で、日本語に訳すと「移動平均・収束拡散トレード法」と呼ばれます。MACDでは短期の移動平均線と中長期の移動平均線を使用することで、買いと売りを判断することができます。

基本となる線である「MACD」が下向きでその移動平均線シグナルがMACDより上にある時には、相場は弱いと見ます。その後にMACDの調整がなだらかになり、シグナルを上抜けるとゴールデンクロスといって買いのタイミングになります。反対にMACDが上向きで、シグナルを上回っている時は相場が強いと見ます。その後、MACDの上昇がなだらかになり、シグナルを下抜けるとデッドクロスといって売りのタイミングとなります。

MACDは、ゴールデンクロス・デッドクロスといった「買い」と「売り」を判断させるタイミングが単純移動平均線と比べて格段に早くなるため、相場の転換をより早く判断するのに有効です。またダマシが少なく使いやすいので、多くの投資家から支持を集めています。

勝率を上げるための+α
グラフの数値に「0」がありますが、買いのタイミングとなった後に、MACDとシグナルがともにゼロ水準を上回った場合には、より信頼度が高い買いシグナルになります。反対に、売りのタイミングとなった後に、ともにゼロ水準を下回った際には、より信頼度が高い売りシグナルになります。

MACDの設定


ひとこと特徴,トレードスタイルに合わせて設定値を変更可能
ジャンル,オシレーター系
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,-
主な使い方,中期パラメーターがおすすめ

MACDの設定をする際にトレードのスタイルによって違いが出るのが設定期間です。設定期間とはMACDを算出する元の値の日数を指します。設定期間を変えることで大きなトレンドを掴みやすくなり、売買サインが出現しやすくなります。また、「パラメータ」とはテクニカル分析に使う設定値のことです。トレードのスタイルによって設定すべきパラメータが異なるので、自分の手法にあったパラメータを設定することが重要になります。

MACDを発明したジェラルド・アペル氏が推奨するパラメータは「短期・中期・長期」の3種類にわかれていて、トレードスタイルによって使い分けるのが良いとされています。その中でも中期のパラメータはデフォルトで設定されていることが多いです。もしも、中期パラメータの設定に迷ったら、「期間1:12」「期間2:26」「シグナル:9」にするのがおすすめです。

勝率を上げるための+α
一般的に短期のパラメータの方が売買サインが出現するタイミングが早くて数も多く、長期パラメータは売買サインが出現するタイミングが遅く数も少ないです。この傾向を理解して自分の手法に合った設定期間を選ぶことで、エントリーポイントと決済ポイントを決めやすくなります。ちなみにデフォルトで設定されている中期の設定期間が最も多くのユーザーに使われているものなので、トレードを始めたばかりの方はひとまず中期を使うことをおすすめします。

ローソク足


ひとこと特徴,価格を4つの値段で表し、価格推移を表示したもの
ジャンル,チャートパターン
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,常時
主な使い方,-

ローソク足は、FXのチャートで最もよく使われるチャートで、始値(OPEN)、高値(HIGH)、安値(LOW)、終値(CLOSE)の4本値の値動きを時系列に沿って表示したものです。日本で考案され、ローソクに似た形からその名が付けられていますが、現在では海外でも”キャンドル・チャート(Candle Chart)”の名称でよく知られるポピュラーなチャートです。

ローソク足の描画には、1日や1週間、1ヶ月などの単位期間を定め、単位期間の開始時に付いた値段を「始値」、期間中で最も高い値段を「高値」、最も安い値段を「安値」、最後に付いた値段を「終値」とし、この4種類の値段(四本値)を使用します。
4本値の中でも「終値」は、相場が最終的にたどり着いた価格として最も重要視され、多くのテクニカルチャートが描画に終値を使用します。

ローソク足の1本1本は「足(あし)」と呼ばれることもあり、1日単位のローソク足を「日足(ひあし)」、1週間単位を「週足(しゅうあし)」、1ヶ月単位を「月足(つきあし)」と呼びます。チャート分析では、日足よりも長い期間のローソク足を重視する傾向がありますが、FXでは時間足や分足もよく利用されます。

勝率を上げるための+α
ローソク足は、その形によって投資家の心理を読み取ることができます。様々なパターンのローソク足が存在するので覚えるのは大変ですが、勝率向上につながるので確認しておきましょう。

ローソク足の組み合わせ


ひとこと特徴,パターンを読み取ることによって市場参加者の行動がわかる
ジャンル,チャートパターン
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,常時
主な使い方,底値圏で大陽線がでたら**買い**

ローソク足は形や組み合わせによって相場の変化を読み取ることができます。ローソク足の組み合わせのパターンを読み取ることによって市場参加者の行動がわかるため、相場の転換点や次の価格の動きを読むのに役立つ情報になります。

ローソク足の型の基本 (一部紹介)

抱き線 (包み線)
包み戦は前日の陰線を包み込む形で陽線が出る二本のローソク足の組み合わせです。同様に前日の陽線を包み込む方で陰線が出る二本のローソク足の組み合わせも包み線と呼びます。

はらみ線
はらみ線は前日の始値から終値の範囲の動きに沿って始値から終値まで動いた当日のローソク足の組み合わせです。

出合い線
大きな陰線の後にそれと鉢合わせする形で大きな陽線が伸びた組み合わせです。出合い線が現れた場合は相場の傾向が変化する可能性が高いです。

上記以外にもローソク足の型はあります。もちろん必ずしもローソク足の理論に相場が従うわけではないので注意しましょう。

勝率を上げるための+α
底値圏における買いシグナルのタイミングは「大陽線が出たとき」や「長い下ヒゲが出たとき」などがあります。一方で高値圏における売りシグナルのタイミングには、「大陰線が出たとき」や「長い上ヒゲが出たとき」があります。

ダイバージェンス



ひとこと特徴,様々なオシレータ系指標に見られる現象
ジャンル,オシレーター系
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,主にトレンド相場
主な使い方,トレンドの転換を判断する

ダイバージェンスは日本語では「逆行」という意味で、オシレータ系指標の示す方向が実際の相場と逆行している現象のことをいいます。ダイバージェンスがわかるとそれらオシレータ系指標をさらに有効に使えるので非常に便利です。

例えばビットコイン/円の相場が上昇し続けている場合、通常はオシレータ系指標も上昇を示しますが、このときに下落を示していればこれはダイバージェンスが発生しているといえます。ダイバージェンスが確認されたら、トレンドの終わりが近いと予想することができます。

オシレータ系指標はトレンド相場に弱いといわれていますが、ダイバージェンスをきちんと読み取れればその弱点をカバーできるため、改めて確認しておきましょう。

勝率を上げるための+α
ダイバージェンスには、「ダイバージェンス」と「ヒドゥンダイバージェンス」の2種類があり、一般的なダイバージェンスは前者のものを指します。ヒドゥンダイバージェンスの「ヒドゥン」は「隠された」という意味で、通常のものよりも隠れて見えにくいダイバージェンスのことを指します。このヒドゥンダイバージェンスも便利な指標なのでぜひ押さえておきましょう。

逆ウォッチ曲線


ひとこと特徴,価格と出来高から相場を分析する手法
ジャンル,オシレーター系
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,主にレンジ相場
主な使い方,需要曲線から売買タイミングを判断する

株式市場や仮想通貨市場では日々ニュースや経済指標など多くの情報が飛び交い、買いたい価格や売りたい価格、その数量が常に変化します。このとき需要曲線と供給曲線からなる均衡点も合わせて動きます。この需給曲線が動いていくパターンを8つの段階に分けることで売買のタイミングを探る手法を「逆ウォッチ曲線」と呼びます。

出来高は価格に先行するともいわれており、売買のタイミングをいち早く捉えるために逆ウォッチ曲線はとても有効な手法となっています。

勝率を上げるための+α
8局面からなる逆ウォッチ曲線は、成長企業や衰退企業にはあてはまらないことが多いです。グロース株と呼ばれる成長型企業では、株価と出来高がともに上昇を続けトレンドが長く続く傾向にあります。反対に業績が振るわない衰退型企業では、株価と出来高がともに下落するトレンドが続く傾向にあるので注意が必要です。

コマ足



ひとこと特徴,売買シグナルをわかりやすく出してくれる
ジャンル,チャートパターン
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,常時
主な使い方,**長い上ヒゲ**は上昇力が強い、**長い下ヒゲ**は下降力が強い

ヒゲの部分はローソク足と同じように、上ヒゲが高値を指し下ヒゲが安値を指します。ローソク足と違うのは、上昇局面においては下ヒゲがなく陽線の上ヒゲが長い状態が続き、逆に下降局面においては上ヒゲがなく陰線の下ヒゲが長い状態が続くことです。つまり、長い上ヒゲは「高値を更新していて上昇力が強い」ことを示し、長い下ヒゲは「安値を更新していて下降力が強い」ことを示します。

さらに、陽線でも下ヒゲが伸びている場合は上昇が失速する可能性があり、陰線でも上ヒゲが伸びている場合は下降が失速する可能性があります。

勝率を上げるための+α
コマ足では現在値がどこにあるかわからないため、その点に注意する必要があります。上昇力が強いときには高値が現在値になることが多く、そこで買いを入れた場合に思わぬ高値づかみになってしまう恐れがあります。細かい値動きをしっかり追うという点ではローソク足のほうが優秀といえますが、平均足の「陽転なら買い、陰転なら売り」といったわかりやすさも非常に優れているので、うまく使い分けることをおすすめします。

初級テクニカル分析のまとめ

今回紹介したテクニカル分析はトレード初心者から上級者まで幅広く使えるものばかりです。さらにレベルの高いテクニカル分析の基礎となっているものも多いため、きちんと理解しておくことでさらに確率の高いトレードができるようになります。

いろいろなテクニカル分析を組み合わせて使ってみて、自分なりのトレード手法を見つけてみましょう!

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