テクニカル分析 中級編一覧 | 頻出度・重要度の高い中級テクニカル分析を厳選紹介!


テクニカル分析は現在トレードで主流の手法
テクニカル分析は3つの種類に分けられる
中級テクニカル分析を使うことでより精度の高いトレードができる

少しトレードに慣れてきて、もっとトレードの勝率を上げたい」といった方に向けて、本記事ではトレード中級者向けのレベルの高い中級テクニカル分析を厳選して紹介します!

どれも一見すると難しいですが、使いどころさえわかれば大きな効果を発揮するテクニカル分析ばかりです。より精度の高いトレードを目指して1つずつ覚えていきましょう。

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他にも公式に発表されたニュースや指標も見ることができます。トレードに必要な情報はこれ1つですべて手に入るといっても過言ではありません。

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テクニカル分析とは

テクニカル分析とは、過去の値動きを表示したチャートから規則性を利用して将来の値動きを予測する技術です。チャートには投資家の心理状態が反映されているため、規則性が生じるのです。

テクニカル分析は過去の値動きというデータのみを用いて、数学・統計学・心理学から将来の値動きを予測します。一方で政治ニュースや経済情勢、企業の業績などから将来の値動きを予測する手法をファンダメンタルズ分析といいます。

どちらも世界中のトレーダーが用いる手法ですが、ファンダメンタルズ分析には不確定な要素が多いため、テクニカル分析の方が現在では主流となっています

テクニカル分析の種類

テクニカル分析は以下の3種類に分けられます。それぞれ使える場面や示してくれる情報が異なるので、詳しく見ていきましょう。

  • トレンド系
  • オシレーター系
  • チャートパターン

トレンド系

トレンド系のテクニカル分析を用いて分かることは相場のトレンドの方向性です。使う場面としては中長期に渡る順張りトレードが多いです。

トレンド系のテクニカル分析は、相場の方向性を目で見える形で示してくれるため初心者でも使いやすい点が特徴です。またダマシが少ないため、トレンド系指標が示す方向にポジションを保有すれば高い確率で利益を出すことができます。

代表的なトレンド系のテクニカル分析には、モメンタムパラボリックなどがあります。

オシレーター系

オシレーター系のテクニカル分析を用いて分かることは相場のトレンドの転換点です。使う場面としては短期間の逆張りトレードが多いです。

オシレーター系のテクニカル分析では相場の買われすぎ・売られすぎがわかるため、一定の範囲内で値動きをくりかえすレンジ相場で特に効果を発揮します。またダマシがある程度生じるものの、多くの売買シグナルを示してくれます。

代表的なオシレーター系のテクニカル分析には、VWAPやDMI (ディレクショナル・ムーブメント・インデックス)があります。

チャートパターン

チャートパターンとは、チャートに頻繁に出現する特定の形状のことで、これにより将来の値動きを経験則的・帰納法的に予測することができます。

チャートパターンを用いた分析手法は「フォーメーション分析」とも呼ばれ、世界中の多くのトレーダーに用いられています。また多くのトレーダーに意識されている知名度の高いチャートパターンほど、その法則の通りに動きやすいという特徴もあります。

代表的なチャートパターンとしては、ソーサー三段高下があります。

中級テクニカル分析一覧

これから紹介するテクニカル分析は少し難易度は高いものの、適切な場面で用いればかなり精度の高い予測を示すものばかりです。ある程度トレードについて理解していて、さらに勝率の高いトレードを目指したいという方におすすめのテクニカル分析を厳選して紹介します。


VWAP,大口取引を行う、機関投資家などを中心に目標値とされている
モメンタム,トレンドの転換や強弱を表す指標
逆三尊,トレンドが転換するときに形成されるチャートパターン
ソーサー,頻繁に出現するチャートパターン
エリオット波動,相場は5つの上昇波と3つの下降波で1つの周期を形成するという考え方
パラボリック,トレンド追随型のテクニカル分析
三段高下,上昇・下降相場の波動理論
グランビルの法則,移動平均線とレートの関係性から売買タイミングを判断する
ダブルトップ,上昇トレンドが終了する際に現れるチャートパターン
DMI,市場の状態を見極めるための順張り指標
ポイントアンドフィギュア,○と×だけで値動きを表現して相場のトレンドを把握し予測する
アームズボックス,その日の高値と安値を示し、取引量を把握可能
練行足,一定の値幅を決めて、その値幅以上の値動きがあったときに足を記入する
リスクリワードレシオ,利益確定と損切りのバランスを表す指標
%Rオシレーター計算式,買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標
フィボナッチ,サポートとレジスタンスの地点を判断する指標
RCI,買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標
サイコロジカルライン,市場参加者の心理を数値化した指標
酒田五法,日本の江戸時代に開発され、現在も使われる相場分析方法

VWAP


ひとこと特徴,大口取引を行う、機関投資家などを中心に目標値とされている
ジャンル,オシレーター系
難易度,中級テクニカル分析
使うタイミング,常時
主な使い方,-

VWAPの正式な表記は「Volume Weighted Average Price」です。日本語で表現すると「出来高加重平均価格」となります。一般的には「ブイワップ」と呼んでいます。これはその日の平均約定価格を示すもので、取引の参考となる数値です。VWAPが銘柄の価格を上回っていれば、購入した全ての人の損益を合計するとプラスであり、逆に下回っているとマイナスであるということができます。

また、VWAPは以下の計算式に当てはめることで求めることができます。

VWAP = 1日の総売買代金 ÷ 1日の総出来高

なお、1日の総出来高とは「約定価格」と「約定数量を1日分足したもの」の掛け算になります。

勝率を上げるための+α
VWAPは大口取引を行う、機関投資家などを中心に目標値として活用されており、一度の取引に用いる資金が多いため、価格への影響も非常に大きいです。最近ではアルゴリズム取引 (コンピュータ) が主流になりつつあり、高速で連続取引をするため機関投資家はVWAPを売買の目標値にしています。

モメンタム



ひとこと特徴,トレンドの転換や強弱を表す指標
ジャンル,トレンド系
難易度,中級テクニカル分析
使うタイミング,主にトレンド相場
主な使い方,プラスの時は上昇トレンド、マイナスの時は下降トレンド

「モメンタム」は日本語では「勢い」と訳します。チャートのテクニカル分析の中でもオシレーター系の指標で、売られすぎや買われすぎを判断することが可能です。短期的な相場の動きの予測に適しており、相場が上昇しているときでもその勢いが弱くなっていないか、相場が下落しているときにさらに勢いが増していないかといった判断に利用できます。

非常に便利な指標で、モメンタム単独の利用も可能ですが、他のテクニカル分析の指標と合わせて利用すればより精度の高い予測が可能になります。

勝率を上げるための+α
モメンタムが0ラインとどのくらい離れているかで、トレンドの強さを図ることもできます。モメンタムが0ラインから離れている場合は、トレンドが勢いを増しており、逆にモメンタムが0ラインに近づいてくると、トレンドの勢いが弱まってきていると判断できます。

逆三尊



ひとこと特徴,トレンドが転換するときに形成されるチャートパターン
ジャンル,トレンド系
難易度,中級テクニカル分析
使うタイミング,主にトレンド相場
主な使い方,下降トレンドが終了するシグナル

逆三尊とは、1つのヘッドと2つのショルダーで構成されるチャートパターンです。三尊の逆の形で、下降トレンドが終了するタイミングで形成されます。

トレードするポイントは、ネックラインを上に抜けて、逆三尊を形成した時です。上抜けすることで、ネックラインはサポートラインとして機能するようになり、効果を発揮しやすい傾向にあります。

勝率を上げるための+α
逆三尊 (ヘッドアンドショルダー) で勝率を上げるには「逆指値を利用する」ことが重要です。逆指値を入れておくことで、万が一下落した場合にポジションを保有していて損失を出すリスクを回避することができます。

ソーサー



ひとこと特徴,頻繁に出現するチャートパターン
ジャンル,チャートパターン
難易度,中級テクニカル分析
使うタイミング,-
主な使い方,ソーサ―が現れたらエントリー

ソーサーには、「ソーサートップ」と「ソーサーボトム」があります。ソーサートップとは、画像のような形を表しています。右側の部分はハンドルと呼ばれており、水平なレンジを形成した場合は全体を指してフライパンと呼びます。基本的には高値圏で発生する横ばい状態のことをソーサートップと呼びます。

ソーサーボトムはラウンドボトムとも呼ばれており、ソーサートップとは逆の形を形成します。基本的には安値圏で発生する横ばい状態のことをソーサーボトムと呼びます。

勝率を上げるための+α
スパイクという形もチャート上に頻繁に出現するチャートのパターンの1つで、急激に値上がり・値下がりした後に急激に値を戻す現象のことを指します。「スパイクトップ」と「スパイクボトム」の2種類があるので、確認しておきましょう。

エリオット波動



ひとこと特徴,相場は5つの上昇波と3つの下降波で1つの周期を形成するという考え方
ジャンル,トレンド系
難易度,中級テクニカル分析
使うタイミング,主にトレンド相場
主な使い方,推進5波、修正3波

エリオット波動とは、相場は5つの上昇波と3つの下降波で1つの周期を形成するという考え方です。画像のように上と下を交互に繰り返すという特徴があります。5つの上昇波を推進5波と呼び、3つの下降波を修正3波と呼びます。

エリオット波動理論には三原則があり、以下のような決まりがあります。

原則①:波動3が波動1・波動3・波動5の上昇の中で一番短くならない

原則②:波動2が波動1のスタート地点を下回らない

原則③:波動4が波動1の高値を割り込まない

エリオット波動理論の3原則は、エリオット波動が成立するための条件です。そのためエリオット波動の3原則がチャートで確認できた場合、その後の修正3波の動きが予想しやすくなります。しかしエリオット波動は結果論でしかないため、必ずしもエリオット波動理論が当てはまるとは限らないので注意しましょう。

勝率を上げるための+α
エリオット波動理論はフィボナッチと組み合わせることで、波動の転換点を予測できます。たとえば第2波の下がりから転換後の第3波の上り坂の長さは、第2波の1.618倍になることが多いといわれています。

パラボリック



ひとこと特徴,トレンド追随型のテクニカル分析
ジャンル,トレンド系
難易度,中級テクニカル分析
使うタイミング,主にトレンド相場
主な使い方,パラボリックSARがローソク足より下で買い、上で売り

パラボリックとはトレンド追随型のテクニカル分析手法です。途転 (ドテン) 買い・途転売りという、トレンドが転換したときにトレンドに沿って新規ポジションを保有する手法に用いられます。

パラボリックのメリットは「トレンドの転換点がはかれる」点です。パラボリックはポジションを保有することなく、トレンド転換点をはかるのに有効な手段となります。相場のトレンドが持続する場合に有効なので、買いでも売りでもトレンドが形成されていれば大きな利益を出せます。

勝率を上げるための+α
ボックス相場 (レンジ相場) では、価格が短いスパンで上下します。その時パラボリックを使用していると、頻繁に「買いサイン・売りサイン」が出現します。そのため買いサインが出現しても、すぐに売りサインが表示されて価格が下がり始める場合もあるため、ボックス相場になった場合は、他のテクニカル分析を使用して取引しましょう。

三段高下



ひとこと特徴,上昇・下降相場の波動理論
ジャンル,チャートパターン
難易度,中級テクニカル分析
使うタイミング,主にトレンド相場
主な使い方,上昇相場では3度目の大きな上げが天井

三段高下の法則は一種の波動理論による考え方です。上昇相場の場合では、大きな上げと小さな下げを2度繰り返して3度目の大きな上げが天井となります。その後は下降相場となり、上昇相場のときとは反対に大きな下げと小さな上げを2度繰り返して3度目の大きな下げがあり、そこが大底となります。

上昇相場については三段高下の法則とエリオット波動の理論とに特別な違いはありません。ですが下降相場においては、エリオット波動では天井から大底までに下降の2波と反動の1波の計3波を形成するのに対し、 三段高下では下降の3波と反動の2波で計5波を形成します。

勝率を上げるための+α
訂正波動や戻り・押しの程度がどれくらいになるかを判断する材料としては、エリオット波動と同様に方向波動の値動きの3分の1、2分の1、3分の2の地点や方向波動と同じ幅の値が使われます。

グランビルの法則


ひとこと特徴,移動平均線とレートの関係性から売買タイミングを判断する
ジャンル,チャートパターン
難易度,中級テクニカル分析
使うタイミング,8つのタイミング
主な使い方,8つの売買のタイミングを利用する

「グランビルの法則」とは、チャート分析家であるJ.Eグランビルによって作成された法則です。これは移動平均線とレートの関係性から、売買のタイミングを判断するための基本的な原則であり、世界中で多くのトレーダーが利用しています

買いのタイミング4つ、売りのタイミング4つの要素からなる基礎的かつ重要な売買手法であるので、「グランビルの法則」をしっかり理解した上で移動平均線を活用できるようになるとトレードの勝率はグッと高まります。

勝率を上げるための+α
グランビルの法則が機能する期間はトレードスタイルによって異なります。長期トレードを行う場合には「200日移動平均線」がおすすめです。反対に、短期・中期トレードを行う場合には「5日・20日・21日・25日・75日移動平均線」がおすすめです。

ダブルトップ



ひとこと特徴,上昇トレンドが終了する際に現れるチャートパターン
ジャンル,チャートパターン
難易度,中級テクニカル分析
使うタイミング,主にトレンド相場
主な使い方,ダブルトップを形成したら売り

ダブルトップとは、上昇トレンドが終了する際に現れるチャートパターンです。ダブルトップには3種類あり、全て天井となる高値 (トップ) が2つあり、高値が同じ価格帯で水平になることもあれば、どちらかの高値 (トップ) が高くなっている場合もあります。これら3つのパターン全てをダブルトップといい、谷の部分にあたる直近安値のサポートラインをネックラインと呼びます。

2つの山を形成するように高値を2つ付けて価格を切り下げていき、ネックラインを下抜けるとダブルトップが完成したことになり、上昇トレンド終了のシグナルになります。

勝率を上げるための+α
上昇トレンド終了のサインとして知られているダブルトップは、多くの投資家に意識されている手法ですが、ダブルトップの逆を突いて上昇トレンドが継続し価格が急騰する現象もまれに発生します。この上抜けは大口の仕掛によるものが多いため判断するのが難しいです。高値付近の取引板や出来高などを参照しながら、ダブルトップ上抜けも警戒するようにしましょう。

DMI



ひとこと特徴,市場の状態を見極めるための順張り指標
ジャンル,オシレーター系
難易度,中級テクニカル分析
使うタイミング,主にトレンド相場
主な使い方,+DIが-DIを下から上抜いたときが**買い**、+DIが-DIを上から下抜いたときが**売り**

DMI (Directional Movement Index) は日本語では「方向性指数」といいます。RSIやストキャスティクスなどの逆張り系指標に特有の、一方に傾くトレンド相場では役に立たないという弱点を補う目的で、 順張り指標として開発されました。DMIでは価格の上昇力を示す「+DI」、価格の下降力を示す「-DI」、トレンドの強さを示す「ADX」、ADXの向きを確認する「ADXR」という4つの指数を使ってトレンドの有無や強弱を探ります。

DMIは終値の比較ではなく、当日の高値や安値が前日の高値や安値に比べてどう変化したかで相場の強弱を判断します。これは上昇トレンドの場合当日の高値が前日の高値を上回ることが多く、逆に下降トレンドの場合は当日の高値が前日の高値を下回ることが多くなる傾向があるからです。売買ポイントについては、+DIが-DIを下から上抜いたときが買いシグナル、+DIが-DIを上から下抜いたときが売りシグナルです。

勝率を上げるための+α
+DIが-DIよりも上にあるときはプラスの方向への動きが大きく相場は上昇トレンドにあることを示します。反対に+DIが-DIよりも下にあるときはマイナスの方向への動きが大きく相場は下降トレンドにあることを示します。

ポイントアンドフィギュア



ひとこと特徴,○と×だけで値動きを表現して相場のトレンドを把握し予測する
ジャンル,トレンド系
難易度,中級テクニカル分析
使うタイミング,主にトレンド相場
主な使い方,上昇時は×、下降時は○を書き込む

ポイントアンドフィギュアとは、値動きからその特性を掴んで今後の相場の動向を予測するためのテクニカル指標の1つです。ポイントアンドフィギュアは直訳すると「点と図形」で、簡単にいうと○と×だけで値動きを表現して相場のトレンドを把握し予測する手法です。昔からよく使われる指標の一つですが、現代の複雑なチャートでも十分な効果を発揮します。

勝率を上げるための+α
ポイントアンドフィギュアは時間を考慮に入れない非時系列系チャートなので、見づらいと感じる方は、時系列チャートとあわせて利用するのがおすすめです。

練行足



ひとこと特徴,一定の値幅を決めて、その値幅以上の値動きがあったときに足を記入する
ジャンル,トレンド系
難易度,中級テクニカル分析
使うタイミング,主にトレンド相場
主な使い方,決めた一定の値幅の2倍以上の変化が反対方向にあったときに反転とみなす

練行足は新値足やポイントアンドフィギュアなどと同じ非時系列系のチャートの一種です。一定の値幅を決めて、その値幅以上の値動きがあったときに足を記入していきます。1本の足の長さが一定で変わらないのが練行足の特徴です。決めた一定の値幅の2倍以上の変化が反対方向にあったときに反転とみなします。

非時系列系のチャートの全般にいえることですが、細かい値動きを無視できるので大きな波を捉えやすく、トレンドの把握に向いているチャートです。練行足はもみあいの局面においてダマシにあいやすく、これが続くと損失がかさんでしまうという弱点もありますが、大相場に確実についていくための案内役を果たしてくれます。また、ダマシにあった場合でも損切りや途転は早くなるので、1回あたりの損失は大きくなりません。新値足やポイントアンドフィギュアのように、大きな流れについていける強みをいかして利用しましょう。

勝率を上げるための+α
練行足を扱っている取引ツールでは、MT4 (メタトレーダー4)がおすすめです。MT4では練行足は「Renko Chart」として扱われています。さらにMT4では「Oanda Renko Chart」というものがあり、非時系列系チャートの練行足と時系列系チャートのローソク足を重ねて表示することができます。そのため、非時系列系の練行足で大きな価格の方向性を把握した上で、ローソク足で細かな値動きも確認することができます。

リスクリワードレシオ


ひとこと特徴,利益確定と損切りのバランスを表す指標
ジャンル,オシレーター系
難易度,中級テクニカル分析
使うタイミング,常時
主な使い方,理想的なリスクリワードレシオは「**3**」

リスクリワードレシオとは簡単にいうと「利益確定と損切りのバランス」のことを指します。プロフィットレシオ・ペイオフレシオとも呼ばれます。リスクリワードレシオはある程度の回数のトレードの記録を取って、 (勝ちトレードの平均) ÷ (負けトレードの平均) という計算式を用いることで算出できます。

リスクリワードレシオを意識することで、「勝率は高いのに大きな損失を出して結局マイナスになってしまった」といったケースを防ぐことができます。

勝率を上げるための+α
リスクリワードレシオの値は同じでも損失の金額が異なる場合があります。例えば、利益6万円・損失3万円の取引と利益20万円・損失10万円の取引でもリスクリワードレシオの値は同じだということです。リスクリワードレシオが理想的だからといって、金額を度外視してしまわないように気を付けましょう。

%Rオシレーター計算式



ひとこと特徴,買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標
ジャンル,オシレーター系
難易度,中級テクニカル分析
使うタイミング,主にレンジ相場
主な使い方,ローライン (-80%) を上抜けで**買い**、ハイライン (-20%) を下抜けで**売り**

%Rオシレーターとはラリー・ウィリアムズが開発したテクニカル分析指標の1つで、売られすぎ・買われすぎを示す指標です。RSIでは値が大きいと買われすぎ、小さいと買われすぎとされていますが、%Rオシレーターは値が小さいと買われすぎ、大きいと売られすぎといったシグナルになります。

一般的には%Rが0%〜-20%にあるときは買われすぎ、-80%〜-100%にあるときは売られすぎと判断され、売買のシグナルとして使われています。MT4にデフォルトで設定されている「Williams’ Percent Range」を使うと、自動的に「-20%でハイライン」と「-80%にローライン」が表示されるので便利です。

勝率を上げるための+α
相場に強いトレンドが発生しているときは、天井や底に張り付く「ダマシ」が発生します。そのため、%Rオシレーターはレンジ相場や弱いトレンド相場で利用するようにしましょう。

フィボナッチ



ひとこと特徴,サポートとレジスタンスの地点を判断する指標
ジャンル,トレンド系
難易度,中級テクニカル分析
使うタイミング,主にトレンド相場
主な使い方,「**23.6%、38.2%、61.8%、76.4%**」で反転

フィボナッチ分析とは、「フィボナッチ比率」をトレードの世界にも応用した分析方法のことです。フィボナッチ比率は、1つのツールというわけではなく、いろいろな使い方がありますが、絶対覚えておきたいのが、「フィボナッチ・リトレースメント」です。

フィボナッチ・リトレースメントとは、高値と安値の値幅にフィボナッチ比率をかけて、どこがサポート・レジスタンスになるか判断するものです。相場は一方的に進むことはなく、必ず「押し目」や「戻り」を作る習性があるため、あらかじめフィボナッチ・リトレースメントを引くことで、反転する可能性を予測します。これによって、トレードの戦略がより一層立てやすくなります。

勝率を上げるための+α
市場では、トレンドが発生した時「半値押し」「3分の1戻し」という言葉が用いられます。それと同じように、フィボナッチでは「23.6%」、「38.2%」、「61.8%」、「76.4%」の比率が重要視されることが多いです。

RCI



ひとこと特徴,買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標
ジャンル,オシレーター系
難易度,中級テクニカル分析
使うタイミング,主にレンジ相場
主な使い方,**80%以上**で売り、**-80%以下**で買い

RCIは売られすぎなのか買われすぎなのかを見極め、相場の過熱感から売買のタイミングを判断するテクニカル指標です。具体的には、終値を一定期間で高い順に並べた際の順位と、現在の日付から近い順に並べた際の順位をもとに分析します。

一般的にRCIが80%以上で「買われすぎ」・-80%以下で「売られすぎ」と判断されるため、80%以上で売り、-80%以下で買いを行います。

勝率を上げるための+α
価格が上昇や下降を続けた場合、RCIは100%または-100%に近い位置で横ばいになります。このような強いトレンドを形成している時は、RCIが「買われすぎ(売られすぎ)」の範囲に到達していても、逆張りを行うのは危険です。そのような強いトレンドが形成されている場合にはRCIで押し目を確認してから、順張りトレードをするのがおすすめです。

サイコロジカルライン



ひとこと特徴,市場参加者の心理を数値化した指標
ジャンル,オシレーター系
難易度,中級テクニカル分析
使うタイミング,主にトレンド相場
主な使い方,期間を12日に設定する

サイコロジカルラインとは、市場に参加している「投資家の心理」を数値化した指標です。例えばコインを投げて裏表のどちらが出るかを予想するゲームで、10回連続で表が出たら次のゲームではどちらにかけるのが良いでしょうか。実際には表と裏どちらも出る確率は常に50%なので、どちらにかけても当たる確率は変わりませんが、ゲームに参加している人は「10回も表が出たから次はさすがに裏が出るはず」という心理に傾く可能性が高くなります。

これと同じ現象が市場で起こると、10日連続で上昇を続けた後に「さすがにもう下がるはず」と考えるトレーダーが多くなり、市場では売りが多くなることで価格が下がる可能性が高まります。

勝率を上げるための+α
サイコロジカルラインの理論に基づくと、期間を12日に設定した場合、そのうち9日以上価格が上がることはほとんどありません。また、同じく9日以上価格が下がることもほとんどありません。よって、サイコロジカルラインの値の幅は0%~100%までありますが、50%を通常の値として75%を超えたら買われすぎ、25%を下回ったら売られすぎと判断します。

酒田五法


ひとこと特徴,日本の江戸時代に開発され、現在も使われる相場分析方法
ジャンル,チャートパターン
難易度,中級テクニカル分析
使うタイミング,常時
主な使い方,5つのチャートパターンを利用する

酒田五法は日本の江戸時代に開発された相場分析方法です。山形県酒田市周辺の大地主だった本田宗久という人物によって考案されました。酒田五法はその名の通り「三山(さんざん)」「三川(さんせん)」「三空(さんくう)」「三兵(さんぺい)」「三法(さんぽう)」という5つのチャートのパターンから構成されています。これらのパターンはより応用的な相場の分析の基本として今でもなお使われているものです。

酒田五法は江戸時代の米相場から生まれた相場分析の手法ですが、人間心理の動きには一定の法則があるはずで、現代の複雑なチャートにも通じる興味深い技術になっています。

勝率を上げるための+α
酒田五法はどの時間足でも使うことができますが、より長い時間足で使う方が精度が高くなります。つまり1分足よりも10分足、10分足よりも1時間足、1時間足よりも8時間足、8時間足よりも日足や週足で使う方がより精度が上がり、勝率も高くなります。

中級テクニカル分析のまとめ

今回はテクニカル分析の中でもトレードに慣れてきた中級者の方向けの手法を紹介しました!

これらのテクニカル分析は基本的な指標と組み合わせて使うことで特に効果を発揮します。自分で使いやすい組み合わせを見つけて得意パターンを作れば安心して取引をすることができます。さらなる高みを目指して、今回紹介した手法を活用してみましょう!

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