- Trust Walletは40種類以上の通貨を保管できる
- Dappのブラウザとしても利用可能
- BINANCEの公式ウォレット
「Trust Walletは他のウォレットとどう違うの?」と考えたことはありませんか。
本記事ではTrust Walletの特徴と使い方について画像付きでまとめています。本記事を読むことで、Trust Walletの概要がわかります。
Trust Wallet (トラストウォレット) とは
イーサリアムのウォレットからスタート
様々なコインの保管をサポートし、Dappのブラウザとしても利用できるTrust Walletは、2017年にERC20規格のトークンを保管するウォレットとして誕生しました。
そして2018年2月にDappブラウザ機能を追加。2018年半ばに大手仮想通貨取引所BINANCEに買収された後、複数の仮想通貨をサポートできるようになりました。
BINANCEと提携している
Trust WalletはBINANCEの公式ウォレットとなっています。
BINANCEの分散型取引所 (DEX) ではユーザー自身のウォレットが必要になりますが、このウォレットにTrust Walletが推奨されています。
Trust Wallet (トラストウォレット) のアセット
2020年10月現在、Trust Walletで保管できる仮想通貨は40種類以上です。
イーサリアムベースのERC20、BEP2やERC721トークンもサポートしており、対応するトークンの数は16万以上となっています。
サポートする40種類以上の仮想通貨は次の表のとおりです。
Trust Wallet (トラストウォレット) のメリット
マルチウォレットである
Trust Walletのメリットの1つは、複数のコインをサポートできるマルチウォレットであることです。Trust Walletひとつだけで複数のコインを保管できます。したがってウォレットを複数管理する手間が不要になるでしょう。
イーサリアム系のコインだけではなく、ビットコインやリップル、バイナンスコインなどのコインにも対応しています。
イーサリアムカスタムトークンが自動表示できる
Trust Walletでイーサリアム系のカスタムトークンを保管する際、他のウォレットで行う作業が不要になります。
多くのウォレットではイーサリアム系のトークンが着金しても、自動的にウォレットに表示されることはありません。いちいちユーザーが表示するよう設定する必要があります。
ですが、Trust Walletではカスタムトークンが着金すると自動的にウォレットに表示されます。ユーザーは設定作業する必要がありません。
カスタム系トークンを利用する方は非常に便利にお使いいただけると思います。
DEXなどを容易にアプリに入れることがでる
Trust Walletの3つ目のメリットはTrust Walletひとつだけで仮想通貨の交換や売買が行えることです。Trust WalletはDappのブラウザとして利用できるからです。
Dappとはブロックチェーン上で動作するアプリケーションのこと。分散型取引所 (DEX) もDappのひとつです。
Dappは通常、Google ChromeやSafariといったWebブラウザを通じてアクセスしますが、Trust Walletではアプリ内で表示できます。
したがっていちいちTrust WalletとWebブラウザを切り替える必要がなく、ワンストップで売買を完結できます。
Dappでの認証も自動的に行ってくれます。このようにTrust Walletはセキュリティ機能も標準装備されたウォレットといえるでしょう。
Trust Wallet (トラストウォレット) のデメリット
取引できない有名な仮想通貨が多い
これはTrust Walletに限ったことではありませんが、サポートされていない有名通貨も多いです。
たとえば日本人に人気のあるネムやモナコインはまだ対応していません。
イーサリアムのみ強い
イーサリアム系の通貨を持たない人にとっては他のウォレットと比較すると魅力が少ないかもしれません。
イーサリアムベースのトークンにほぼ対応し、イーサリアムをベースとするDappにも対応していますが、イーサリアム系の通貨を保有してない方にとっては利便性は高くありません。
Trust Wallet (トラストウォレット) の登録手順
STEP1 アプリのインストール
AndroidまたはiPhoneから下記のボタンをクリックし、Trust Walletをダウンロードしましょう。
STEP2 バックアップフレーズの確認
アプリをインストールしたら、早速新しいウォレットを作成しましょう。新しいウォレットを作成する際、バックアップフレーズが表示されますのでスマートフォン以外の場所に控えてください。
このバックアップフレーズはウォレットを復元するために必要です。フレーズがないと、スマートフォンを紛失したらウォレットにアクセスできなくなります。
STEP3 ウォレット作成終了
バックアップフレーズが表示された後、バックアップフレーズを正しく控えたかどうかをテストされます。
正しい順番でバックアップフレーズを並べ、テストに合格しましょう。テストに合格できたらウォレットの作成は完了です。
Trust Wallet (トラストウォレット) の使用方法
表示通貨を変更する方法
Trust Walletの初期設定ではウォレット残高がドルで表示されます。表示通貨を日本円に変更するには、右下の設定アイコンをタップし「設定」へ進みます。
次の画面で「通貨」をタップし、「JPY-日本円」を選択しましょう。
パスコードの設定
セキュリティを高めるため、Trust Walletを開くときにパスコードを入力するよう設定しましょう。右下の設定アイコンをタップし「セキュリティ」へ進みます。
そしてパスコードをオンにしましょう。パスコードを2回入力すれば設定は完了です。
復元コードを確認
設定へアクセスする
リカバリーフレーズを確認したいときは右下の①設定アイコンをタップし、②「ウォレット」へ進みます。
そしてウォレットのメニューボタンをタップします。
次の画面で「リカバリーフレーズを表示する」をタップしてください。そうするとリカバリーフレーズを確認できます。
リカバリーフレーズの確認・検証
リカバリーフレーズの検証画面がでてきたときは控えたメモを元に、表示されているフレーズを正しい順番にタップしましょう。
スマホの機種変更をしたときの復元方法
アプリへアクセスする
新しいスマートフォンでTrust Walletを復元するときは、まず新しいスマートフォンにTrust Walletアプリをインストールしましょう。
そして最初の画面で「すでにウォレットを持っている方」をタップします。次に「ウォレット」をタップしましょう。
リカバリーフレーズの入力をする
リカバリーフレーズを入力する画面が表示されます。フレーズを正しい順番で入力し「インポート」をクリックしましょう。以上でTrust Walletの復元は完了です。
Trust Wallet (トラストウォレット) の入金方法
Trust Walletへ入金するには、まず下メニューの左にある①「ウォレット」アイコンをタップしましょう。
そして、画面中央にある②「受信する」をタップします。次の画面で受信する通貨を選択すると、入金用のアドレスが表示されます。
コピーボタンを押すとワンタッチでコピーできて便利です。入金アドレス宛に通貨を送金しましょう。
Trust Wallet (トラストウォレット) の出金方法
出金情報の入力
Trust Walletから通貨を送金するには、まず左下にあるウォレットアイコンをタップします。
そして画面中央にある「送信する」をタップしましょう。そして通貨を選択します。
そうすると送金情報を入力する画面が表示されます。送金先のアドレスと送金金額を入力しましょう。
送金先のアドレスはQRコードからも入力できます。そして「次へ」をタップします。
出金完了
次の画面で「送信する」ボタンを押すと、送金手続きが行われます。送金手続きが完了すると画面の表示が「送信済み」に変わりますので、確認しておきましょう。
ブロックチェーンの承認と送金先の業者によるチェックが終われば、通貨は着金します。
Trust Wallet (トラストウォレット) でクレジットカードを使って暗号資産 (仮想通貨) を購入する方法
Trust Walletでは50ドルから最高20,000ドル相当のビットコイン、ライトコイン、トロン、リップル、イーサリアムをクレジットカードで購入することが可能です。
今回はビットコインを用いて解説したいと思います。
アプリのインストール
上述しているTrust Walletの登録手順に従い、アプリをインストールしてください。
購入するボタンをクリック
購入したいビットコインの数を打ち込みます。
クレジットカードを使用
「続ける」をクリックすることで、クレジットカードを用いた支払いが完了します。
Trust Wallet (トラストウォレット) の注意点
Trust Walletを利用するときはリカバリーフレーズを必ず控えましょう。控えていなければ、アプリが不具合を起こしただけであなたの資産は永久に取り出せなくなってしまいます。
スマホ以外の媒体に控えるだけでなく、紙に印字するなどして複数バックアップしておくことが有効です。
TrustWallet (トラストウォレット) に関するQ&A
ETHガス料金とは何ですか?
ETHガス料金とは、イーサリアムブロックチェーンにおいて通貨を送金するときやスマートコントラクトを実行するときに必要な料金のことです。
ステーキングのリスクは何ですか?
仮想通貨のステーキングとは、ブロックチェーンのトランザクションの検証作業を行う「バリデーター」に対して資金を「賭ける」ことによりバリデーターのマイニング報酬の一部をもらうしくみのことです。仮想通貨のステーキングに参加する場合、次の3つのリスクがあります。
- ステーキング中、預けた通貨は引き出せない
- 仮想通貨の価格が下落する可能性
- バリデーターの信用リスク
ステーキングに参加するためには一定量以上の仮想通貨を保有する必要がありますが、ステーキングに参加している間はその仮想通貨を引き出したりすることはできません。
よって仮想通貨の価格が値下がりしたとしても、売って損切りすることができません。
仮想通貨の価格が変動することにより、ステーキング報酬を得たとしても報酬額はわずかとなってしまう可能性があります。
またステーキングを始めるときに「バリデーター」 を選択しますが、バリデーターがよからぬ行為を行う可能性があります。
報酬の配分はバリデーターが変更できるため、ユーザーが知らないうちに報酬配分が減らされているかもしれません。
またユーザーに対し報酬をいつ配分するかはバリデーターが決められるため、事前によく確認しておく必要があるでしょう。
利用している機器がダウンすることでバリデーターがトランザクションの検証が行えなくなった場合ペナルティの対象となり、バリデーターに賭けた仮想通貨を失う可能性があります。
Trust Wallet (トラストウォレット) のまとめ
BINANCEの公式ウォレットであるTrust Walletは40種類以上の仮想通貨をサポートし、Dappのブラウザとしても利用できる多機能のウォレットです。
Trust Walletから仮想通貨の交換も行えますし、ステーキングにも対応。性能のよいモバイルウォレットを検討している方にTrust Walletはおすすめです。