ヴィチェーン (VET/VeChain) とは

編集:
安藤 啓明 (Hiroaki Ando)

ヴィチェーン (VET/VeChain) とは、ブロックチェーン技術を用いてサプライチェーン管理とビジネスプロセスを強化するために設計されたプラットフォームです。その目的は、分散型台帳テクノロジー (DLT) を利用して、複雑なサプライチェーンのこれらのプロセスと情報フローを合理化し、企業間のより良いデジタルコラボレーションを実現することにあります。

現在、ビジネスプロセスのサプライチェーンデータは、複数の利害関係者の間でサイロに区分されています。つまり、各部分で情報が孤立し連携されていない状態です。ヴィチェーンは製品とそのビジネスプロセスにリンクされた必要な情報を、サプライチェーンに関わるすべての人がアクセスできる状態にすることで市場の透明性を高めます。

たとえば、ヴィチェーンプラットフォームを利用して、品質から信頼性、保管温度、輸送媒体、および製造施設から顧客までの配送経路をといった、医薬品の流通過程をすべて追跡することが可能です。これにはスマートチップあるいはRFIDタグが用いられ、承認された人がリアルタイムでアクセスできる情報がヴィチェーンのブロックチェーン上にアップロード、検証され、保存されます。ブロックチェーンの改ざん耐性により、これらの情報を改ざんすることは不可能です。このような物流プロセスの効率化以外に、高級品市場での偽造防止にもヴィチェーンは活用されています。

ヴィチェーンは2018年にリブランドされ、名称が「VeChain Thor」に変更されました。それに伴い、プラットフォーム上のトークンもVeChain Token (VET) とVeChain Thor Energy (VTHO) の2種類となっています。