VWAPとは | 初心者でも分かる設定方法とトレード活用法について解説!


VWAPについて基本内容が理解できる
VWAPのチャートの見方がわかる
Trading ViewでVWAPの設定方法がわかる

VWAPはテクニカル指標の一種で、1日単位での価格変動を読み取るときに使われます。

VWAPの基本内容やチャートの見方、設定方法を身につけ、取引に活かしてみましょう。

VWAPの基本情報


ひとこと特徴,大口取引を行う、機関投資家などを中心に目標値とされている
ジャンル,オシレーター系
難易度,中級テクニカル分析
使うタイミング,常時
主な使い方,-

【VWAPのポイント】
VWAPの正式な表記は「Volume Weighted Average Price」です。日本語で表現すると「出来高加重平均価格」となります。一般的には「ブイワップ」と呼んでいます。これはその日の平均約定価格を示すもので、取引の参考となる数値です。VWAPが銘柄の価格を上回っていれば、購入した全ての人の損益を合計するとプラスであり、逆に下回っているとマイナスであるということができます。

また、VWAPは以下の計算式に当てはめることで求めることができます。

**VWAP = 1日の総売買代金 ÷ 1日の総出来高**

なお、1日の総出来高とは「約定価格」と「約定数量を1日分足したもの」の掛け算になります。

勝率を上げるための+α
VWAPは大口取引を行う、機関投資家などを中心に目標値として活用されており、一度の取引に用いる資金が多いため、価格への影響も非常に大きいです。最近ではアルゴリズム取引 (コンピュータ) が主流になりつつあり、高速で連続取引をするため機関投資家はVWAPを売買の目標値にしています。

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さらに、ユーザー間のチャットやチャットルームの作成も可能で、全世界で数多くのトレーダーに愛用されています。

他にも公式に発表されたニュースや指標も見ることができます。トレードに必要な情報はこれ1つですべて手に入るといっても過言ではありません。

TradingViewは無料でも十分強力なツールですが、「PRO」「PRO+」「PREMIUM」といった3つの有料プランが用意されています。

一番手軽に始められる「PRO」でも「ボリュームプロファイル (価格帯別出来高)」という非常に強力なツールが使えるようになるので、本気でトレードに取り組みたい方にはとてもオススメです。


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VWAPとは

まずはVWAPとは何か、基本的な内容を確認していきます。

VWAPの概要

VWAPの正式は表記は「Volume Weighted Average Price」です。日本語で表現すると「出来高加重平均価格」となります。一般的には「ブイワップ」と呼んでいます。

少々難しい用語にはなりますが、その日の平均的約定価格を示すものです。株式などの投資にも使われる用語で取引に参考になる数値です。

VWAPが銘柄の価格を上回っていれば、購入した全ての人の損益を合計するとプラス、逆に下回っているとマイナスになります。

VWAPの計算式

VWAPの計算は以下の式に当てはめることで求めることが可能です。

  • VWAPの計算式
  • VWAP = 1日の総売買代金 ÷ 1日の総出来高

なお、1日の総出来高とは「約定価格」と「約定数量を1日分足したもの」の掛け算になります。

VWAPの特徴

VWAPは売買タイミングを考える目安になる数値です。ここからは、VWAPを用いる上での理解すべき特徴を紹介します。

目標値として機関投資家などに多く用いられる

VWAPは大口取引を行う機関投資家などを中心に目標値として活用されています。

チャートの見方でも解説した通り、一度の取引に用いる資金が多いため、価格への影響も非常に大きいです。成行注文をすると、もちろん価格の変動が大きくなります。指値注文をした場合でも、多くの投資家は注文内容に怪しさを感じることでしょう。

よって、機関投資家はVWAPを使って市場平均に近づけようとしているのです。最近ではアルゴリズム取引が主流になりつつあり、高速で連続取引をするため機関投資家はVWAPを売買の目標値にしています。

1日の加重平均として用いられる

VWAPはテクニカル指標の一つでもありますが、1日や前場、後場など限られた時間軸で活用する指標です。他のテクニカル指標には分足や日足、週足にしても連続性があります。

しかしVWAPは限られたチャートの表示になり、連続性はありません。計算式を思い出してもらうとわかるように、当日のデータで計算していますので最長でも1日に限定されます。

VWAPの特徴

VWAPの最たる特徴に、実際の市場より上下動しづらいことが挙げられます。

実際の値動きと比べて上下動が少ない

VWAPは、平均値を記録するシステムであるため、チャート上では激しく動くのはまれとされます。 その期間に価格の乱高下があっても、記録されるのはあくまでも取引額の平均値です。

しかし暴騰や暴落があったときは、VWAPでも急角度で動くでしょう。それでもアベレージを扱うので、目先の価格変動に一喜一憂せず投資判断をするのにVWAPは使いやすいとされます。

VWAPの見方

ここからはVWAPチャートの見方を解説します。用語解説や計算式だけでは活用方法がわかりにくいので、パターンに分けて取り上げていきます。

上方ブレイク

仮想通貨の価格がVWAPを上にブレイク (上方ブレイク) すると、価格上昇に弾みがつく傾向にあります。VWAPを超えると投資家達は売り注文を控えるため、価格上昇につながります。

上方ブレイク

上方ブレイクが起こった際は、価格が上がっていくと読みやすくなります。自分の売買方針に従い、売るのかキープするのか判断しましょう。

下方ブレイク

一方、価格がVWAPを下にブレイク (下方ブレイク) してしまうと、取引に参加する投資家の損益状況が悪化しているために買い控えが起きやすくなります

下方ブレイク

損失覚悟で損切りする投資家が増えるため、価格の下落が進むと考えられます。

支持線

価格がVWAP付近まで来ると、大口投資家達は多くの資金を使って買い注文を出す傾向にあります。言い換えると、VWAP付近にくるまでは注文待ちの状態です。

支持線

VWAP付近に価格が下がったところで、多くの資金を使うため価格の再上昇が見込まれます。このように価格の支持線として目安になることもあります。

抵抗線

支持線とは反対の考え方で、価格がVWAP付近まで上昇すると損失を覚悟する投資家が売り注文に走りやすくなります。その場合、VWAPは抵抗線の機能を果たします

抵抗線

やはり大口投資家はVWAPを指標にして取引するため、価格がVWAP付近になると動きが出てきます。

VWAPの使い方

VWAPは線グラフで表現されます。仮想通貨のローソク足との位置関係として見たり、支持線や抵抗線としてチェックしたりできます。

VWAPと価格の位置関係を見る

画像でいう緑の線がVWAPです。ここではVWAPよりもローソク足が低い状態が続いています。その日に仮想通貨を購入したユーザーのうち、損をしている方が多いことを意味します。

儲かっている人の方が多くなるときは、VWAPの上でローソク足が動き続けることになります。

VWAPを支持線・抵抗線として用いる

VWAPを支持線や抵抗線に見立てて活用し、投資に役立てられます。画像のようにVWAPよりローソク足が高ければ支持線、ローソク足が低いと抵抗線になります。

支持線なら買い待ちのユーザーが多いと考えられます。ローソク足がVWAPに上から近づくことで買い注文の増加が予想されます。

ローソク足が下から抵抗線のVWAPに近づくときは売り注文の増加が予測されます。

機関など投資のプロはその日の平均価格でしっかり取引したいと考える人が多いようで、VWAPが近づいたときに投資行動に出がちです。そのためにVWAPという概念が仮想通貨業界で機能しやすいと考えられています。

VWAPの設定方法

VWAPを活用して取引するときはTrading Viewを使うと有効です。設定方法を解説します。

VWAPをTrading View (トレーディングビュー) で設定する

Trading Viewは仮想通貨だけではなく、株式や先物、国債など多くの市場が確認できるチャートツールです。

様々な機能やコンテンツがあり、非常に重宝するツールでもあります。

Trading View (トレーディングビュー) にアクセス

まずは、Trading Viewのサイトにアクセスしましょう。その後、「市場」のプルダウンメニューから「仮想通貨」を選択します。

さらに、右脇に主要な銘柄の表示がありますので希望のものを選択します。

今回はビットコインのチャートをみることにします。

通貨ペア一覧から希望のものを選ぶ

ビットコインは様々な通貨で取引されています。通貨ペア一覧が表示されますので、好みのものを選んでチャートを表示させましょう。

今回はわかりやすいように日本円のチャートを選びます。

希望する通貨ペアを選択すると、直近のチャートや様々な情報が掲載される画面に変わります。

VWAPを設定するには「フル機能のチャート」を選択して、設定します。

さらに画面が変わり、詳しいチャートやツールバーが表示されます。

VWAPを設定する

フルチャート機能の画面の上部からインジケーターを追加するメニューを選びましょう。別窓が開き、各種インジケーターが検索できます。

一覧から探しにくい場合は検索窓に「VWAP」と入力してください。

VWAP (出来高加重平均価格) 」が表示されると思いますので、クリックして設定完了です。
チャート画面に追加されるオレンジの線がVWAPになります。

設定が完了したら、チャートの見方を参考にして取引に活かしてみましょう。

VWAPとの組み合わせが有効なテクニカル分析

ボリンジャーバンド


ひとこと特徴,勢いの変化や反転の目安、方向を見るテクニカル指標
ジャンル,オシレーター系
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,主にレンジ相場
主な使い方,**+2σ以上**で売り、**-2σ以下**で買い

【ボリンジャーバンドのポイント】
ボリンジャーバンドは相場の変動幅を表してくれるオシレーター系のテクニカル指標です。ある一定の確率で値動きが収まりやすいレンジを「**σ (シグマ)** 」と呼び、平均値からみて上のレンジを+1σ、下のレンジを-1σと呼びます。これを2倍、3倍したものがそれぞれ「**+2σ・-2σ**」、「**+3σ・-3σ**」になります。

正規分布の理論によれば、この+1σ、-1σに収まる確率は約68.2%、+2σから-2σに収まる確率は約95.4%です。つまり価格変動の多くが±1σに収まり、±2σに達することが珍しいケースということになります。

主な活用法としては、「**+2σを越えたら上昇しすぎなので売り、-2σを越えたら下落しすぎなので買い**」といった判断ができます。ただし、あくまでも±2σに入る確率が95.4%ですので、そうでない可能性も4.6%あるというのが注意点です。例外的な値動きもあるという前提のもとで、ボリンジャーバンドを使うようにしましょう。

勝率を上げるための+α
ボリンジャーバンドは逆張りのトレードだけではなく、順張りのトレードにも活用することができます。本来であれば、価格が+2σから-2σに収まるはずなのに、±2~±3σを超えて推移しているような場合は、これまでのトレンドが転換した可能性があります。これを利用し「-2~-3σにきた時は売りポイント」、「+2~+3σにきた時は買いポイント」と判断できます。

移動平均線


ひとこと特徴,相場の方向性を見るテクニカル指標
ジャンル,トレンド系
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,主にトレンド相場
主な使い方,価格の傾向を読む、他の指標と組み合わせる

【移動平均線のポイント】
移動平均線とは、ある一定期間の価格から平均値を計算し、それをなめらかな折れ線グラフで表したものです。代表的なテクニカル指標の一つで、価格の傾向や流れなど相場の方向性を見る手掛かりとなり、現状の価格を表すローソク足と組み合わせて、**売買のタイミングを判断します**。

移動平均線はゴールデンクロスやデッドクロス、パーフェクトオーダーなど様々な分析手法で用いられる重要な指標であり、MACDやボリンジャーバンドなど、他のテクニカル指標にも応用して利用されています。

勝率を上げるための+α
移動平均線に限らず、全てのテクニカル指標は、多くの投資家に意識されることによって機能します。そのため移動平均線の設定期間も、意識されやすい期間に設定することが重要です。

日足チャートであれば5日線や25日線、週足チャートであれば13週移動平均線や26週移動平均線などが一般的です。取引を重ねていきながら、自分の取引スタイル合った設定を探しましょう。

VWAPのまとめ

VWAPはテクニカル指標の一つで、その日の平均約定価格を示す数値です。特に機関投資家など、大口で取引する場合の目標値にもなります。

チャートの見方のコツは4つあり、価格変動を読む参考になります。VWAPの設定は「Trading View」を活用するのがオススメです。

【Trading View (トレーディングビュー) | 無料で使える多機能チャートツール】

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こちらは編集部おすすめの、本当にトレードで役立つテクニカル分析まとめです。トレードでの勝率をさらに高めたいという方は気になったものから1つずつ覚えていきましょう!


ボリンジャーバンド,勢いの変化や反転の目安、方向を見るテクニカル指標
MACD,移動平均線を元にしたテクニカル指標
ローソク足,価格を4つの値段で表し、価格推移を表示したもの
移動平均線,相場の方向性を見るテクニカル指標
ゴールデンクロス,価格の上昇を判断するテクニカル分析手法
出来高,売買の数量を確認できる指標
ダウ理論,全てのテクニカル分析の基礎として現在も多くの投資家に支持されている
支持線,過去の価格推移から反発を予想
新値足,トレンドを把握するためのテクニカル分析
サヤ,価格変動において生じる値幅のこと
ストキャスティクス,買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標
一目均衡表,相場の動向を見るためのテクニカル指標
RSI,買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標
ダイバージェンス,様々なオシレータ系指標に見られる現象
逆ウォッチ曲線,価格と出来高から相場を分析する手法
コマ足,売買シグナルをわかりやすく出してくれる


VWAP,大口取引を行う、機関投資家などを中心に目標値とされている
モメンタム,トレンドの転換や強弱を表す指標
逆三尊,トレンドが転換するときに形成されるチャートパターン
ソーサー,頻繁に出現するチャートパターン
エリオット波動,相場は5つの上昇波と3つの下降波で1つの周期を形成するという考え方
パラボリック,トレンド追随型のテクニカル分析
三段高下,上昇・下降相場の波動理論
グランビルの法則,移動平均線とレートの関係性から売買タイミングを判断する
ダブルトップ,上昇トレンドが終了する際に現れるチャートパターン
DMI,市場の状態を見極めるための順張り指標
ポイントアンドフィギュア,○と×だけで値動きを表現して相場のトレンドを把握し予測する
アームズボックス,その日の高値と安値を示し、取引量を把握可能
練行足,一定の値幅を決めて、その値幅以上の値動きがあったときに足を記入する
リスクリワードレシオ,利益確定と損切りのバランスを表す指標
%Rオシレーター計算式,買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標
フィボナッチ,サポートとレジスタンスの地点を判断する指標
RCI,買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標
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