- XBTはビットコインの単位
- 国際基準に準じてXを頭文字につけている
- BitMEXがXBTを採用している
「 XBTとBTCってどう違うの?」そう疑問に思っていませんか?実はXBTもBTCもビットコインの単位であって、大きな違いはありません。本記事ではXBTの由来とBitMEXにおいて採用されているXBT価格について解説します。
XBTとは
XBTはビットコイン (Bitcoin/BTC)の単位を表す表記
XBTはビットコインの通貨単位です。ビットコインの通貨単位というと、多くの人は「BTC」を想起すると思いますが、「XBT」という表記もあるのです。「XBT」は「特定の国に依存しない通貨の頭文字にはXをつける」という国際基準ISO4217に則ってつけられました。
ゆえにXBT=BTCと捉えても問題ありません。
XBT以外のビットコイン (Bitcoin/BTC)の単位
ではXBT以外にもビットコインを表す単位はあるのでしょうか?取引を行うときに目にされることは少ないかもしれませんが、ビットコインの数量に応じて次のような単位があります。
ビットコインの最小単位であるsatoshiはビットコインの論文を記したサトシ・ナカモト氏の名前が由来です。ちなみにビットコインが100万円のとき1satoshiは0.01円です。
BitMEX (ビットメックス)のXBTマーク価格(公正価格)って何?
XBTの表記を用いている仮想通貨取引所はBitMEXです。BitMEXでは現物取引ではなく、レバレッジを掛けた取引が行えることが特徴です。このBitMEXで用いられる価格は数種類あります。
- 直近価格
- インデックス価格
- マーク価格 (公正価格)
一番大きく表示されてる価格
トレード画面で一番大きく表示されているのは「直近価格」です。これは一番直近に成立した価格ということです。多くの国内取引所の注文板にも表示されています。
インデックス価格
BitMEXでは「直近価格」の左下に「インデックス価格」が表示されています。「インデックス価格」とはビットコインの市場価格のこと。Bitstamp、Coinbase Pro、Krakenといった仮想通貨取引所からデータが提供されており、ビットコインの市場価格が1分ごとに更新されます。
マーク価格 (公正価格)
BitMEXでは「直近価格」の右下に「マーク価格」が表示されています。この「マーク価格」は最も重要な指標です。というのも、BitMEXではロスカット基準を「直近価格」ではなく「マーク価格」にしているからです。つまり「価格が〇〇USDになるとロスカットされる」とするときの「価格」は、「マーク価格」となります。
なぜロスカット基準を「直近価格」ではなく 「マーク価格」にしたのかというと、仮想通貨は市場操作されやすいからです。大口の投資家が一度に大量のビットコインを売買すると価格が乱高下しやすくなり、ロスカットが大量発生します。これを防ぐためにあまり価格が上下しない指標をつくる必要がありました。
マーク価格は次の計算式で算出されます。
公正価格 = インデックス価格 × (1 + 資金調達基準率)
基本的に仮想通貨取引所から提供されるインデックス価格に近い数値となります。
何故BitMEX (ビットメックス)では1BTCが1XBTと表される?
上記ではBTC=XBTとしても構わないと述べましたが、BitMEXがビットコインの通貨単位にXBTを用いている理由は他にもありそうです。
XBTによってハイレバトレードが可能に
BitMEXでは、「XBTはビットコインとは異なる別の通貨」として取り扱われているフシがあります。なぜなら100倍ものレバレッジをかけて取引できるBitMEXは、本来大量のビットコインを保有している必要があるからです。
たとえば0.1BTCを証拠金にして100倍のレバレッジをかけたとき、一人あたりの注文金額は10BTCですが、5000人もの人が同時に発注すると5万BTCの建玉が発生します。1BTC=100万円だとしたら500億円もの金額です。この金額をBitMEXは常に過不足無く保有しているのでしょうか?
BitMEXではこのような大きな金額の保有を保証するのではなく、あくまでBitMEX内で行われているゲームとしてトレードを取り扱っているのかもしれません。利益を出した人にだけ支払いを行うことで、保有する金額が少なくても資金がショートすることはなくなります。
何故XBTを採用したのか
上記で述べたように、ビットコインを実際に取引する必要がなくなるためXBTを採用している可能性があります。
まとめ
利用している取引所にXBT表記があったとしても、特に身構えたり気にしたりする必要はありません。XBT=BTCと捉えて、トレードを行ってください。