ネム (NEM/XEM) これまでの価格動向
2015年にリリースされたネムですが、2017年のはじめまで価格は1円前後を推移していました。しかし、同年の3月に入るとだんだん価格が上昇し、1円以上の価格がつくようになってきます。
さらに、2017年後半になると仮想通貨市場が活発化してネムの価格もつられて上がり、12月には1XEMの価格が50円に、年末には100円を超えました。
2018年に突入してもネムの価格は上昇を続け、1月7日に史上最高値の211円を記録します。しかし、2018年1月26日に国内取引所のCoincheckがハッキングされ、ネムが大量に流出しました (参考:ロイター) 。
2019年には、ネムの普及活動などを行っているNEM財団が組織再編を行ったことで倒産の噂が流れ、価格は下落しています。仮想通貨市場も全体的に価格が下がっていた時期で、ネムの価格も9月以降、5円未満を推移しました。
ネムは2019年7月から大型アップデート「カタパルト」プロジェクトを開始します。その後、カタパルトアップデートによって誕生する新たなプラットフォームの名前は「シンボル (Symbol) 」と発表され、2020年1月にはその内部通貨の名前を「ジム (XYM) 」とすることが投票によって決定されました。
そして、2021年3月にシンボルは稼働をスタートしたことで、ネムの価格は80円近くまで急上昇しました。しかし、その後価格は少しずつ下落し、5月末は10円代後半を推移しています。
シンボルのアップデート後もネムの開発は続いていると公表されており、今後の動向によってはネムが値上がりする可能性もあるでしょう。
ネム (NEM/XEM) の買い時はいつ?
シンボルアップデートにより期待が高まってネムの価格は一時期高騰しましたが、2021年5月現在はおよそ20円
しかしネムは、将来性が期待されていないわけではありません。買い時を逃さないように、以下に紹介する3つのポイントに注目しましょう。
仮想通貨全体が値上がりしているとき
仮想通貨全体が値上がりしているとき、ネムの価格も値上がりしやすくなります。ネムの価格だけを確認するのではなく、仮想通貨全体の動向もチェックしましょう。逆に仮想通貨全体が値下がりしている状況で、ネムだけが値上がりするような状況は多くありません。ネムの値上がりにつながるニュースやイベントは現状少ないため、仮想通貨全体に注目することがより大切です。
仮想通貨全体が大暴落したとき
仮想通貨が大暴落した際、その後価格が大きく上昇する場合があります。暴落で適正価格よりも価格が大幅に下がると、適正価格に戻そうという動きが生じるためです。
価格が下がり続けると、ネムが割安になるという点もあります。買い時のポイントは、ネムの下げ止まりを確認してから、購入することです。
しかし単に「ネムの価格が上がったから、あるいは下がったから買う」と判断するのではなく、チャート分析などを行って価格変動をある程度予測することも重要です。
ネム (NEM/XEM) のポジティブなニュースが発表されたとき
ネムに関するポジティブなニュースが発表されたときも、ネムの買い時です。
「企業がネムを利用したプロジェクトを発表」や「ネムがアップデートを行うと発表」といったニュースは、ネムの将来性への期待が高まる傾向にあります。そのため、多くの投資家が今後に期待して買い注文を入れることになるでしょう。売り注文よりも買い注文が多くなることで、ネムの価格上昇につながります。
ただし、ニュースの発表から時間が経つと値下がりするケースも多いため、発表後すぐに購入するとよいでしょう。
ネム (NEM/XEM) の買い時となるポイント
ネムを取り扱う国内取引所が増えたとき
ネムを取扱っている国内取引所は、あまり多くありません。
仮想通貨の価格は、需要と供給のバランスで決まります。ネムを取扱う国内取引所が少ないと需要が増えにくく、価格は上昇しにくいといえます。
ネムを取扱う国内取引所が増えれば、需要が増加して価格が上昇しやすくなります。ネム新規上場の動きもニュースなどで随時チェックしましょう。
ネム (NEM/XEM) で決済可能な店舗が増えたとき
ネムの処理スピードは非常に速く、さらに送金手数料が安く設定されています。取引の追跡もできるため透明性が高く、決済手段の1つとして期待されている仮想通貨です。
ネムで決済可能な店舗は日本国内にもあり、飲食店やダーツバーなどで導入されています。ネムで決済できる飲食店は「NEM-MAP」から確認可能です。
今後上記のようなネムで決済可能な店舗が増えると、需要の増加にもつながるでしょう。価格が上昇する可能性も出てくるので、買い時と言えます。
また、たとえばAmazonや楽天市場といった大手通販サイトや、大手飲食チェーン店などがネムを決済に採用すれば、ユーザーが大幅に増える可能性もあるでしょう。
ネム (NEM/XEM) のブロックチェーンを利用したサービスが普及したとき
ネムは個人でICOを行えます。ICOとは、企業などが独自で仮想通貨やトークンを発行することで資金調達を行う方法です。ネムのプラットフォームを利用すれば、手間をかけずに個人でもICOを行えます。
またネムにはアポスティーユ機能が備わっており、公証の作成が可能です。公証とは、私文書に対して公証人がその内容が偽造されたものでないことを証明することです。ネムは公証人の代わりに、ブロックチェーンの改ざんされない性質を用いて公証を作成することができるのです。
上記で挙げたネム特有の機能は、まだ普及しているとは言えません。今後ICOでよりネムが使用されるようになったり、アポスティーユ機能で作成された公証が公的機関に認められるようになれば、ネムの価値は上がると考えられます。
ネムの価格を考える上では、ネムの技術を使用したブロックチェーンサービスである「mijin」も重要です。mijinとは、企業に対してビジネスで利用できるブロックチェーンを提供しているサービスで、医療や物流、金融機関など300社以上で導入されています。
各国の政府や企業との連携が発表されたとき
ネムはブロックチェーン技術に関するサービスを開発している日本企業のテックビューロ や、リトアニアの通信会社FIX Networkと提携しています。
企業や政府とネムの提携が発表されると、ネムの知名度向上につながり、利用拡大にもつながるでしょう。法定通貨がさほど機能していない国での利用者も増えるかもしれません。
ネム (NEM/XEM) の買い時まとめ
ネムの価格はこれまで上昇と下落を繰り返してきましたが、2021年現在は伸び悩んでいます。しかしシンボルへのアップデート後もネムの開発は続けられているので、今後ネムがより使いやすいプラットフォームになることは期待できます。
仮想通貨全体の値上がりや大暴落、ネムのポジティブなニュースの発表時が、ネムの買い時です。ネムや仮想通貨に関する動向を日々チェックし、ネムの買い時を見極めましょう。