- Telegramとは世界的に人気のチャットツール
- 仮想通貨の情報共有にも使え、匿名性の高さなどが魅力
- Telegramのインストール方法から使い方までも解説
Telegramは全世界で2億人以上が使うチャットサービスであり、仮想通貨の情報収集にも役立ちます。
今回はTelegramの使い方を知りたい人のために、特徴や利用方法などを解説します。これを読めばTelegramの全体像がわかり、使い方も学べるでしょう。
Telegram (テレグラム) とは?
Telegramは世界的に人気なコミュニケーションツールであり、チャット機能に特化されています。日本国内でいうところのLINEとコンセプトが似ている印象です。さまざまな会話用チャンネルがあり、なかには仮想通貨に関連したものも多数あります。
ロシアでメジャーのSNS「VK」を作ったニコライ、パーヴェルのドゥーロフ兄弟が開発を行い、2019年現在は拠点をドバイに移しています。
2018年にはICOへ参入し、日本円で約1800億円という世界最大規模の資金調達に成功したことも話題になりました。以上からTelegramは仮想通貨業界においても多大な注目を受けており、使い方をマスターすれば仮想通貨における視野が広がるでしょう。
Telegram (テレグラム) の特徴
匿名性が高くセキュリティ機能が充実している
Telegramが人気である理由にセキュリティ機能の充実が挙がります。特に個人情報保護の徹底性が高評価を受けています。
たとえばシークレットチャットでは、特定の人物だけが会話に参加できるだけでなく、参加者の誰かがメッセージを消せば、どのサーバーの画面でも同じメッセージは二度と見れません。このように他人が見て困る情報はすぐに完全消去できます。
通信速度が非常に早い
Telegramは通信速度が速くてスムーズに使えます。暗号化プロトコルの工夫を凝らした組み合わせにより、アクセスが進みやすくなるしくみだからです。その速さはメッセージを送ったり、受け取ったりするのに1秒もかからないほどです。
仮想通貨は24時間365日価格が動くので、少しでも新しい情報を早く仕入れたい人にとって、高速サーバーによるチャットサービスはお得でしょう。
非営利企業が運営している
Telegramの運営を行っているのは非営利企業あり、株主や広告主もいません。そのためユーザーも利用料を払わずに参加できます。
設立者であるパーヴェル兄弟が多額の寄付を募集しており、ユーザーなどの有志が寄付金を出すことで運営を続けています。この運営形態は同じ非営利企業であり、誰でも編集できる百科事典として話題のWikipediaから影響を受けているそうです。
ICOで約1800億円を調達した
Telegramは2018年2~3月に、新プロジェクトの資金調達を目的とした新しいトークンの販売会であるICOに参入しました。その結果、世界最大規模である約1800億円の調達に成功し、仮想通貨業界で話題です。
その背景にはTelegram自体の知名度も上がります。加えて新トークンとして開発したグラムや、そのベースとなるブロックチェーンのTONがセキュリティに優れていたことなども成功要因でしょう。
最大10万人のグループを作れる
Telegramでは一度に大多数への情報発信ができ、その数は最大10万人にもおよびます。メッセージの送信自体にも数秒しかかからず、多くの人へ速報を届けられることがポイントです。
メッセージを受け取る人にとっても旬な情報をキャッチしやすいことから、仮想通貨コミュニティとして役立つと考えられます。
Telegram (テレグラム) のメリット
Telegramには仮想通貨の情報起業に役立つこと、広告がないことなど主に5つのメリットがあります。この章ではTelegramを使ううえで重要なメリットをそれぞれ掘り下げていきましょう。
仮想通貨の情報プラットフォームとして有名
Telegramは仮想通貨の情報共有スペースとして使いやすいと話題です。Telegram自体がメッセージの送信・受信速度がトップクラスなので、仮想通貨の速報をキャッチしやすく、売買の判断を正しく行いやすいと考えられます。
仮想通貨に特化したコミュニティも活発であり、ビットコインキャッシュやネムなど、公式情報にTelegramを使っているケースもあります。
広告がない&無料
Telegramは株主や広告主がいない非営利企業であり、ユーザーも無料で使えるオープンソースです。ほかのSNSなら広告が入ることで画面が見づらくなったり、データ容量を食ってアクセスに時間がかかることもありますが、Telegramにそのような心配はありません。
広告による邪魔を受けないことも、Telegramでのメッセージの送受信スピードが速い要因でしょう。
セキュリティが安全
Telegramはハイレベルなセキュリティ機能にも要注目です。特に匿名性が高く、参加によってプライバシー侵害を受ける心配もありません。指紋認証や二段階認証も行えて、ハッキング対策にも抜かりない状態です。
Telegramにはシークレットチャット機能があり、参加者を限られるだけでなく、メッセージを届けてから消したい情報をすぐに消去できます。ネットにありがちな情報流出リスクへの対応もTelegramの特徴です。
利用者数は多くないが、セキュリティ面で選ばれている
Telegramの利用者数は全世界で約2億人です。これは2016年1月時点で、もっとも多いSNS利用者として9億人を数えるWhatsAppよりは少ない状況ですが、Telegramはセキュリティ面を重視して選ぶ人が多い印象です。
人気のあるSNSはセキュリティ面に問題を抱えたものも多く、個人情報流出などの報道を受けるケースもあります。Telegramは徹底したセキュリティなので情報流出のリスクが少なく、億単位のユーザーを呼び込んでいます。
グループ機能とチャンネル機能があるなどできることが多い
Telegramは充実した機能性も特徴です。英語版ですがPCとスマートフォン両方で使用可能です。
最大10万人という大人数でグループを組めるので、コミュニティやチャンネルなどを使って自由自在なコミュニケーションが可能です。シークレットチャットを使って2人きりの交流もできます。
セキュリティによる保護を受けながら、LINEのように使えることがTelegramの象徴といえるでしょう。
Telegram (テレグラム) のインストール方法を紹介
Telegramのインストール方法はOSにより異なります。手順や表示画面などが違うので、自身の持っている機種に応じたやり方を覚えましょう。ここではスマートフォンやPCの機種に応じてそれぞれのインストール方法を、画像つきで解説していきます。
Telegram (テレグラム) のインストール方法【iPhoneアプリ編】
Telegramの公式サイトへのアクセス後、「Telegram for iPhone / iPad」を押しましょう。App Storeに入りTelegramの紹介が出るので、インストール作業を行います。
Telegram (テレグラム) のインストール方法【Androidアプリ編】
「Telegram for Android」にアクセスします。こちらはGoogle PlayにおけるTelegramの紹介ページに入りますが、インストールまでの手順はiPhone/iPad版とあまり変わりません。
Telegram (テレグラム) のインストール方法【Mac編】
「Telegram for macOS」という入口は、公式サイトトップ画面の下部にあるため、下方向へ画面を動しましょう。
保存先を指定し、「保存」をクリックするとダウンロードへ進みます。
ファイルを開き、TelegramのアプリケーションをMacのアプリケーションフォルダ内へ、ドラッグ&ドロップしましょう。その後アプリケーションのダブルクリックでTelegramのインストールが進みます。
Telegram (テレグラム) のインストール方法【Windows編】
トップ画面内の下部へ動き、「Telegram for PC/Mac/Linux」を押します。
「Get Telegram for Windows」を押しましょう。ダウンロード完了後にファイルへアクセスし、「このファイルを実行しますか?」の問いに「実行」と答えましょう。その後言語選択画面が出ます。日本語には対応していないため、得意な外国語がない限りは「English」のままにしましょう。
インストール先のフォルダ名が出るので、「Next」を押します。
Telegramへのショートカットを作成したいなら、フォルダ名を指定しましょう。必要なければ「Don’t create a Start Menu folder」にチェックを入れて、「Next」をクリックします。
ショートカットを作りたい場合は、「Create a desktop shortcut」にチェックを入れ、「Next」を押します。次のページで「Install」をクリックすることでTelegramが起動するので、インストール完了を待ちましょう。
Telegram (テレグラム) の登録方法
ここではWindows版を例にしますが、どのOSでも基本的な手順が似ているので参考にしてください。
インストール後のトップ画面より「START MESSAGING」を押します。
国籍と携帯電話番号を入れ、「NEXT」を押しましょう。携帯番号にショートメールで5ケタの認証コードが出るので、この次の画面で入力します。
Telegram内のネームを入れます。First NameとLast Nameにわかれているので、それぞれ入力しましょう。右上のカメラマークからアイコンや写真も設定が可能です。「SIGN UP」を行えば登録完了となります。
Telegram (テレグラム) の使い方
左上にある三本線を押すと、以下のようにメニュー欄が出ます。
6つの項目が登場しました。それぞれの機能を紹介します。
NEW Group | 新しくグループを作成
NEW Groupは、Telegram内で新しいチャットグループを作る機能です。ほかのユーザーにコンタクト招待を送れば、グループを結成して会話や情報共有ができます。
コンタクト希望のユーザーは検索で探せます。ひとつにつき75,000人なので、規模を問わずに好きなグループを作れるでしょう。
NEW Channel | 新しいチャンネルを立てる
NEW ChannelはTelegram内に新規チャンネルを作るコーナーです。チャンネル名だけでなくアイコンや概要も設定できるなど、作りたいチャンネルをさまざまな方法でアピールできます。
ひとつのチャンネルに入れるユーザーの上限は75,000人なので、プライベートな会話から公式企画まで幅広く使えます。
Contacts | ユーザーを検索する
ContactsはTelegram内のユーザーを探す機能です。検索欄に特定のユーザーの名前を入れれば、検索結果により相手を見つけやすくなります。自身のグループやチャンネルへの相手の招待も可能です。
つながりたい仲間とコミュニケーションを取るきっかけとして役立つでしょう。
Calls | 通話履歴を確認する
Callsは通話機能です。相手と電話のように話し合えるだけでなく、通話履歴も残ります。履歴から特定のユーザーを探してもう一度通話を始められるなど、手間をかけずに連絡を取れる方法もあります。
通話履歴を活かせば、ほかのチャットグループを探す必要もないので、ユーザー探しにも役立つでしょう。
Setting | 設定を確認・変更
Settingは、Telegram内の設定をチェックしたり、一部を変えられたりできます。Telegramの持ち味であるセキュリティ設定もここからできます。
使用中に不便を感じたら、問い合わせの前にSettingに向かいましょう。利便性を上げるための設定方法が見つかるかもしれません。
Night Mode | 通知をオフにする
Night Modeは通知オフ機能です。Telegramでは情報を見逃さないように通知をしてくれる機能がありますが、寝ている間や同居者がいるときなど迷惑がかからないように通知をオフにもできます。
PCを使い終わる前は、通知で睡眠を邪魔されないように、オフにするよう心がけたいところです。
友達を招待するには?
友達を自身のグループやチャンネルへ招くには、相手の電話番号を知っているか知らないかで方法がわかれます。
アドレス帳などで電話番号を把握しているなら、「Contacts」や「Invite Friends」のリストから希望のユーザーを選びましょう。相手にダウンロードURLが届くので、向こう側の初期設定が済み次第コンタクトを行います。
一方で電話番号を知らないなら、「< Share Telegram」よりTwitterやLINEなどのSNSを通じてアカウントシェアを行いましょう。
Telegram (テレグラム) で仮想通貨の情報を得るおすすめチャンネル
Telegramは柔軟に使えるチャット機能なので、仮想通貨関連のチャンネルも多く見られます。この章では有名な取引所など、仮想通貨に興味があるならぜひチェックしていただきたいチャンネルを紹介していきましょう。
Liquid by Quoine
Liquid by Quoineは2014年設立の仮想通貨取引所です。拠点は日本ですが、国内よりもアジア圏内で人気を誇っています。QASHという独自通貨があるなど充実なサービス内容も話題です。
公式Telegramは日本語対応なので、Liquid by Quoineを使っている人はここから情報を集めやすいでしょう。
Bitmex
Bittmexは香港の仮想通貨取引所であり、最大レバレッジが100倍もあります。日本では昨今レバレッジに対する規制が強まっているので、一攫千金を狙いたい人におすすめの取引所です。
ハイレベルな安全性でも人気のBittmexなので、公式Telegramでも有用な情報が見つけやすいと考えられます。積極的にチェックしましょう。
Binance
Binanceはマルタ島を拠点とした世界最大の仮想通貨取引所です。手数料の安さやハイレベルなセキュリティなど信頼性も高く、取引パターンも先物やIEOまで幅広くなっています。
上場中の仮想通貨も世界トップクラスで、ここから日本では手に入れられない銘柄を買っている日本人も多いでしょう。その場合はBinanceの公式Telegramから、有益な情報がないか定期的にチェックすることがおすすめです。
その他おすすめチャンネル
上記で紹介した取引所以外にも、仮想通貨をテーマにした公式コミュニティなど、有益な情報を流しているチャンネルが多数あります。その中から充実した情報が得られそうなチャンネルをピックアップしました。
Bitcoin Cash
ビットコインキャッシュは2017年8月1日に、ビットコインからのハードフォークで誕生しました。32MBという仮想通貨としては珍しい大容量などで注目を受けており、2020年3月時点では世界第4位の時価総額を誇ります。
Telegramでの公式チャンネルは英語ですが、Googleの翻訳機能を使えば情報の大筋がわかるでしょう。
Cardano Japan
カルダノエイダコインの日本公式グループです。この仮想通貨は日本国内の取引所では扱っていませんが、世界的には将来性の高さなどで人気です。
Telegramのコミュニティは日本語なので、Binanceなどからカルダノエイダコインを買った人なら利用価値はあるでしょう。注目度の高さから日本国内の取引とか興味を示す可能性もあるので、今のうちに情報を集めておきたいところです。
NEM JAPAN
仮想通貨ネムの日本語チャンネルです。CoincheckやGMOコインなどでもネムを扱っているので、こちらのチャンネルに参加すれば有益な情報を集められるでしょう。
ネムは決済スピードの速さも注目ポイントですが、最近では「Catapult」という技術アップデートなど本格的な動向が興味を引いています。現在ネムの保有または注目を行っているなら登録しておきたいチャンネルでしょう。
Bitcoin Gold [Official]
ビットコインゴールドは、2017年10月24日にビットコインからハードフォークを受けて誕生しました。本家ビットコインとは違い、ASICという専用機械を使ったマイニングができないなど独自の特徴があります。
2019年12月3日にはbitFlyerがビットコインゴールドを日本円にして配布を行うなど、国内との関わりも始まっています。こちらのチャンネルでビットコインゴールドの動向を見守ると、有益な情報をいち早く手に入れられるかもしれません。
Bitpie_jp
Bitpieは、スマートフォンウォレットの一種であり、2018年3月には日本語版も出ています。対応通貨が豊富であり、セキュリティも優秀で使いやすく話題です。
Bitpieには連携により使えるスマートウォッチ型コールドウォレット「BIT HD」もあります。「ビットシールド」という別名を持つBIT HDは安全性の高さから注目を受けています。
以上からBitpieはさまざまな動きを見せているので、定期的にBitpieのチャンネルを訪れ、重要なニュースがないか確かめましょう。
Binance Japanese
世界的人気を誇るBinanceの日本語チャンネルです。取引所としてのBinanceは日本語に対応していません。以前は日本語で利用できたこともありましたが、2018年3月に金融庁から無許可営業という警告を受け日本市場より撤退したからです。
そのためBinance Japaneseは日本語で公式情報を得られる貴重な場所です。利用者はこちらも確認してみましょう。
Red Pulse Japan
金融情報サイトが開発した仮想通貨であるレッドパルスの日本語チャンネルです。レッドパルスはユーザーが有益な情報を投稿すれば仮想通貨としての報酬がもらえます。2017年11月のICOから人気を得るなど、草コインの中では話題性が高い印象です。
このような独自の機能があるマイナーコインの日本語チャンネルは貴重です。レッドパルスに限らず、Telegramで展開する草コインの日本語チャンネルを探してみましょう。
COT – Cosplay Token JP
コスプレトークンの日本語チャンネルです。コスプレ産業にブロックチェーンを使った独自の経済圏を作る目的で登場しました。35,000人規模のコミュニティ参加者を数えるなど世界的な人気を誇ります。
コスプレ文化は日本でも発達していることから、密接に関わるコスプレトークンの情報をこのチャンネルから見つけ出せます。
COMSA Japan
COMSAはICOプロジェクトの一種であり、取引所Zaifの運営当時だったテックビューロ社が立てました。日本企業がICOを行いやすくなるようにするのが目的です。こちらも日本語で情報を発信しているため、利用しやすいチャンネルと考えられます。
COMSAによる独自トークン「CMSトークン」の情報もここから仕入れられるかもしれません。
Telegram (テレグラム) のまとめ
Telegramは非営利のチャットサービスであり、優秀なセキュリティや大規模チャンネルを作れる可能性など、さまざまな特徴があります。
仮想通貨の情報収集にも有用で、通貨や取引所による公式コミュニティもあるなど注目です。今回の記事でTelegramに興味を持ったら、アカウント登録を行い、目当てのチャンネルに参加してみましょう。