ロックドロップとは、イーサリアムをスマートコントラクト上に一定期間ロックすることで、その所有者に新しいネットワークのトークンを配布することです。多くの場合、資産をロックしている期間に応じて、新しいネットワークで受け取るトークンの数も多くなります。これは資金調達をせずにトークンを配布するための方法です。
似たような暗号資産 (仮想通貨) の配布方法としてエアドロップがあります。エアドロップは基本、トークンをランダムなアドレスに無料で送信します。これは、トークンの保有者を増やすことでプロジェクトへの参加を促すことが狙いです。しかし実際には、エアドロップで配布されたトークンはそのまま売却されたり、そもそも気づかれずにウォレットの中で眠ってしまったりといったことが多く起きています。
ロックドロップは、ユーザーに金銭的な負担を要求しないという点ではエアドロップと同じです。しかしわざわざ自分の資産を一部ロックしてまでトークンを受け取るということは、新しいネットワークのプロジェクトへある程度のコミットメントを示していると言えるでしょう。これにより、最初からプロジェクトに積極的に興味を示すユーザーを増やすことができるのです。
特に管理者の存在しない分散型ネットワークにとっては、プロジェクトに真剣に関心を持つユーザーは、より良いネットワークへの成長に欠かせません。