- Dappsの中のキャラクターやアイテムはアセットになる
- 育成ゲームが圧倒的に多い
- よく使用される通貨はイーサリアム
今回は仮想通貨ブロックチェーンゲームについて説明します。どんどん増えている仮想通貨ゲームは現在30種類以上存在します。RPGや育成ゲームなど幅広いジャンルのゲームがあるのでさまざまな方が楽しめるでしょう。特徴やおすすめのゲームなどをご紹介していきます。
仮想通貨のゲームとは
仮想通貨を利用するゲームは「ブロックチェーンゲーム」と呼ばれます。ブロックチェーンゲームはゲーム内で仮想通貨を利用できます。ではこのブロックチェーンゲームは普通のゲームとどう違うのでしょうか?
仮想通貨のゲームとは
仮想通貨のゲームとはその名のとおりブロックチェーン上で動作するゲームのことです。ブロックチェーンは複数のコンピュータが相互に情報をやり取りし、共通の台帳をもつことでネットワークが維持されます。中央管理者が存在せず、プログラムに従って自動的に動作することが特徴です。
一方通常のゲームは、情報を集約・配信するサーバーによってゲーム情報が端末に送信されます。中央管理者によってプログラムが管理されています。
どこで仮想通貨が使われるのか
ブロックチェーンゲームと通常のゲームの違いのひとつは、ゲーム内通貨として仮想通貨を利用できる点です。
通常のゲームにおいてもコインなどと呼ばれるポイントを貯めて、アイテムと交換できますが、それはあくまでそのゲームの中でしか使えません。たとえばスーパーマリオゲームでコインを一定枚数貯めるとライフを1UPできますが、現実世界にそのコインをもってくることはできません。
ブロックチェーンゲームで使われる仮想通貨の場合は、現実世界で利用できる通貨です。ゲーム外の口座へ引き出すことが可能ですし、仮想通貨取引所で日本円へ交換することができます。またアイテムに課金する際は、仮想通貨取引所で購入した仮想通貨を使えます。
キャラクター・アイテム
仮想通貨を支払う対象のひとつにキャラクターやアイテムがあります。アイテムはスマホの課金ゲームと同じなのでわかりやすいかもしれません。仮想通貨をゲーム内に送って、キャラを強くするためのアイテムを購入します。
同様に強いキャラクターをゲーム内で売買できます。Cryptokittiesというイーサリアムベースのブロックチェーンゲームでは、ゲーム内で育てた猫を他のユーザーと売買することができます。仮想通貨は売買するときの支払い通貨として使われます。
データを保存する
ブロックチェーン上に新たにデータを記録するとき、ブロックチェーンネットワークを支えるマイナーに対して手数料を支払います。これはブロックチェーンゲームにおいても同様で、ゲーム内に新たなデータを書き込むときに仮想通貨の支払いが必要になります。
たとえばキャラクターやアイテムを購入したり、ゲーム内で新たなコンテンツを利用したりするときです。
コンテンツの利用料
ブロックチェーン上のアプリケーションを動作させるときには、手数料の支払いがです。ゆえにブロックチェーンゲーム内でコンテンツを利用するときも、仮想通貨を支払う必要があります。
たとえば育てたキャラクターを強くするためにゲーム内の育成レースに参加させるとき、参加料として仮想通貨を支払います。
なぜ仮想通貨のゲームで稼げるのか
ゲーム内で仮想通貨を稼げるしくみを持つブロックチェーンゲームがあります。どのようなときに仮想通貨をもらうことができるのでしょうか?
アセットの売買
キャラクターやアイテムを他のユーザーと売買することで、仮想通貨を得られます。たとえばCryptokittiesというブロックチェーンゲームでは、育てた猫が1,000万円以上の高値で取引されたことがありました。このゲームでは猫を交配することによって珍しいタイプの子猫が生まれ、さまざまな見た目の猫が育ちます。
権利収入が発生する
ゲームによっては、権利収入が発生するしくみをもつものがあります。たとえばゲーム内で土地を購入し、それをほかのユーザーへ貸し出すことで不動産収入を稼ぐというものです。
ゲーム内で利用されるお金はもちろん仮想通貨ですので、得た仮想通貨は日本円に換金できます。日本円に換金しなくてもそのゲーム内でアイテム購入などに使うことも可能です。
配当や報酬
ゲーム内のイベントでランキング上位に入ると報酬を貰える、という制度があるゲームがあります。こういったイベントに参加することで仮想通貨を稼ぐことができます。
またゲーム内で一定の条件を満たすとアイテムや配当を貰える場合があります。ゲームの腕に自信があれば、ぜひチャレンジすることをおすすめします。
仮想通貨のゲームをするには
ブロックチェーンゲームのプラットフォームとしてメジャーなのはイーサリアムです。イーサリアム上で動作するブロックチェーンゲームはState of DAppsにまとめられており、この中から好きなゲームを選ぶとよいでしょう。
ゲームのユーザー登録と平行して、ゲーム内で使うイーサリアムとイーサリアムを保管するためのウォレットを用意しましょう。
イーサリアムを購入する
イーサリアム系のブロックチェーンゲームで遊ぶには、イーサリアムを購入しておく必要があります。イーサリアムを購入できる仮想通貨取引所に登録し、イーサリアムを準備しましょう。
イーサリアムを取り扱っている国内取引所はCoincheckやbitFlyer、GMOコインなどがあります。
ウォレットの準備
ウォレットとは仮想通貨を保管したり送付したりするためのアプリケーションです。ウォレットを用意し、仮想通貨取引所で購入したイーサリアムをウォレットへ送付しましょう。
ゲーム内で仮想通貨が必要になったときは、ウォレットから指定されたアドレスへ仮想通貨を送付します。
イーサリアムであれば、MyEtherWalletが無料で使えるのでおすすめです。
仮想通貨のゲームの特徴
キャラクターやアイテムをブロックチェーン上のアセットにする
アセットとは「資産」のことです。ゲーム上に登場するキャラクターやアイテムを売買取引することが可能なのです。このアセットを利用してお金を稼げる仕組みになっています。
取引所で換金可能
ゲーム内通貨はバトルをして増やしたり、歩いて稼ぐこともできます。稼いだトークンなどのゲーム内通貨をビットコイン(BTC)と取引したりすることができるため「仮想通貨ブロックチェーンゲーム」は現実性の高いゲームです。
キャラクターやアイテムをマーケットで売買・レンタルできる
ゲーム内通貨を利用して売買やレンタルすることができます。仮想通貨を使用するので、仮想通貨取引をしたことがない方もゲームを通して気軽に楽しめるのではないでしょうか。
ゲーム同士が繋がっていく
管理者がいないブロックチェーンゲームのため、個々のゲームを繋ぐことができるのです。ゲームする側としては運営している会社がある方が安心する方も多いかもしれませんが、ブロックチェーンの仕組みやゲーム同士で繋がり、利益を増やしていくことを多くの人が学んだら需要が高まるでしょう。
非中央集権型のゲームなので、会社が潰れてゲームができなくなるなどのリスクがない
運営会社や管理者がいないためゲームの提供がなくなったり集めたアイテムやキャラクター、通貨が消えたりすることも基本的にはありません。管理者はいませんがそういったリスクの心配をすることなくゲームをプレイできます。
「DApps」とは?
DAppsとは分散型アプリケーションのことです。暗号化されて分散化されたブロックチェーンで成り立っています。運営者がいないため、ユーザーによってより良くアプリケーションが改善されていくのも特徴です。
仮想通貨に関する日本初のゲームは?
日本ではまだ仮想通貨に関わるゲームが開発されていません。ですが、日本は技術力があるのでこのようなゲーム開発に期待されているでしょう。
株式会社モバイルファクトリーではブロックチェーンを使ったゲームを開発すると2018年1月に報じられているので、近々実現するかもしれません。
仮想通貨ブロックチェーンゲーム20選
今人気がある「ブロックチェーンゲーム」を集めてみました。育成ゲームや不動産投資ゲームなど種類があるので、自分の好きなタイプのゲームで遊んでみましょう!
育成ゲーム
育成ゲームはレアなキャラクターが出たりすると高値で売買されることがあるようです。アクションゲームが苦手な方や女性の方に楽しめるようなゲームが揃っています。
- ビットペット
- イーサエモン
- aethia
- ethersark
- Etherions
- cryptokitties
- ETHERBOTS
- world of ether
- Crypto Crystal
- Love.pet
ビットペット
四角くて可愛らしい動物たちを成長させたり、繁殖させたりと正統派の育成ゲームです。イーサリアム(ETH)を入金してPOPトークンという通貨を購入すると動物を購入することができます。
イーサエモン
イーサエモンというモンスターを捕まえて進化させたり戦わせたりすることのできるゲームです。バトルを繰り返すことでゲーム内通貨を集めることができ、モンスターのコレクションはどんどん増えていきます。
aethia
たくさんある卵の中から好きなものを選び、卵から生まれた生き物を育てるゲームです。無料で手に入れることのできる「アルファ卵」と紹介リンクを共有することでもらえる「リフェラル卵」があります。卵を育成することによってゲーム内通貨が手に入ります。
ethersark
動物たちは種族関係なく繁殖していき、繁殖した赤ちゃんを誰かが買うと通貨がもらえるゲームです。需要の高い赤ちゃんを産むことが大事なゲームです!実際にいる動物たちなので生物の知識も増えそうな気がします。
Etherions
可愛いドラゴンたちが登場する育成ゲームです。戦わせることもできて、最強のドラゴンを育成することが目的です。小さなドラゴンが走り回る姿がとても可愛いです。育てたドラゴンは売買することもできるのでこのゲームの人気が出てくるとさらに高値のドラゴンが販売されるでしょう。
cryptokitties
目がぱっちりしたカラフルな子猫たちを育てるゲームです。育成の他にも交配したり、コレクションしたりすることもできます。熱狂的なファンも多く子猫が過去に1,000万円以上で売れたこともあるようです。
ETHERBOTS
ロボットを育てたりバトルさせたりするゲームです。ロボットの育成はとても珍しいですが、ロボットゲームは日本でも人気があります。パーツを購入・売却したり、レベルを上げたりすることができます。ロボットを作るには4つのパーツが必要でそのパーツによってレア度が変わってきます。
world of ether
このゲームもモンスターを育てるゲームですがモンスターは200種類ほどいます。属性には「太陽」「海」「生」「死」「アストラル」があり、繁殖させてモンスターを増やすこともできます。モンスターではなくプレイヤーのレベルが上がっていくのが他のゲームと少し違うポイントです。
Crypto Crystal
目口や手足がついたクリスタルたちは生きている鉱石であり、ツルハシで採掘するゲームです。100種類の鉱石があり、合成や交換も可能です。きれいな色合いと可愛らしいクリスタルたちが女性に人気が出そうな予感がします。
Love.pet
通貨で購入した犬を育成するゲームです。育てると自分のショップで犬を販売することができます。お店の開設には費用が必要ですが、購入すると犬やプロモーションが付いてきます。最初の投資が必要ですね。今後アップデートして交配して産まれた赤ちゃんも販売できるようになるそうです。
不動産投資ゲーム
続いて不動産投資ゲームについて説明します。バーチャル世界での不動産投資であり、代表的な「ETH.TOWN」です。自分が投資した不動産が変わっていくのはとても楽しそうで仮想通貨取引している人たちには人気が高そうなジャンルです。
- ETH.TOWN
- Crypto Cities
ETH.TOWN
少し個性的なキャラクターたちが登場し、クリプトタワーのフロアを購入して収益を出すゲームです、不動産投資だけではなくフロアごとにミニゲームも用意されているようです。個性的なキャラクターたちはヒーローといいチームを作ることによってフロア収入を得るためのサポートをしてもらえます。
Crypto Cities
クリプトシティーズは都市規模で不動産投資を行い、都市を発見して購入・売却をするゲームです。他にも「国」や「大陸」「世界」を買うことができ、ETH.TOWNのタワーのフロアとはかなりの差がある大規模なゲームです。珍しい発見をすることによって賞金がもらえる制度もあります。
カードゲーム
カードをトレードしたり対戦させたりと馴染みのあるゲームジャンルです。まだ種類は少ないですが、「ポケモン」や「遊戯王」が好きだったカードゲームファンの支持は高いのではないでしょうか。
- Spells of Genesis
- Nova blitz
Spells of Genesis
カードには属性や特殊能力があり、自分のデッキを作って勝負するゲームです。絵が鮮やかで視覚的にもワクワクするようなデザインです。仮想通貨を利用したゲームのカードゲームというジャンルの中で最初に登場したものなので知っている方も多く人気があります。
Nova blitz
このゲームはまだブロックチェーンを利用していませんが、今後実装される予定です。SFの世界観を持ったカードゲームでゲームの進め方は「Spells of Genesis」同様、デッキを作ったり、トレードしたりすることができます。「カード・エクスチェンジ」というカード取引所で売買して収益を出します。
シュミレーションゲーム
シュミレーションゲームは現在「krypto war」のみとなっていますが、ブロックチェーンを使用してないゲームでも様々なタイトルがあるので今後増えていくかもしれません。
- krypto war
krypto war
戦争ゲームであり、「国」「軍隊」「工場」は購入して他のユーザーと戦います。工場では「武器」を生産することができて他の国の人と売買して収益を出すことができます。
RPGゲーム
RPGゲームは多くの人がプレイしたことがあるのではないでしょうか。ブロックチェーンゲームでは現在4タイトルあります。目的があるゲームが好きな方はオススメのジャンルです。
- Crypto Saga
- ETHER DUNGEON
- ETHER CRAFT
- BitHunters
Crypto Saga
モンスターを倒しながらダンジョンを攻略する王道のRPGゲームです。ステータスには「ATK」「DEF」「AGL」「LUK」「HP」とよくあるRPGのシステム。ダンジョンを攻略していく他に4対4でヒーローをアリーナで戦わせることも可能です。
ETHER DUNGEON
「Crypto Saga」はデフォルメされたキャラクターなのに対し、「ETHER DUNGEON」はリアルなキャラクターです。ダンジョンをクリアしていくことで通貨を入手することができ、武器などの装備を強化していくことで強くなります。
ETHER CRAFT
昔のゲームのような懐かしさのあるドットのゲームです。ファミコン世代に人気がありそうな予感がします。ダンジョンをクリアするとダンジョン内で手に入れたアイテムをゲットすることができます。アイテムは通貨となりますが、ダンジョンをクリアできなかった場合は装備もなくなってしまいます。
BitHunters
「ポケモンGO」のような位置情報を使ったゲームです。歩くことでモンスターが出現し、バトルで経験値を稼ぎます。経験値を貯めると通貨も配布されるので歩けば歩くほど収益が得られ、現実世界とリンクしている特徴があります。
学習ゲーム
学習ゲームも現在「Crypto Zombies」しかありません。学習ゲームとは言ってもプログラミングに関した学習ゲームとなっています。では、詳しく説明してきます。
- Crypto Zombies
Crypto Zombies
イーサリアム上でブロックチェーンゲームを開発したいけど知識がないという方に向けて作られたゲームです。初心者でもわかりやすいようにレッスンごとに解説してくれるので理解しやすくなっています。
【ゲーム別】仮想通貨ゲームをプレイするに必要なトークン
必要なトークンはゲームごとにちがうので確認していきましょう。
一部を除き、ほぼイーサリアム (Ethereum/ETH)
ブロックチェーンゲームはほとんどがイーサリアムです。イーサリアムを取り扱っている取引所で登録しておきましょう。
例外
以下のゲームはイーサリアム以外を使用したものです。まだ開発中で通貨が定められていないものや、使用していないものもあります。
Love.pet→トロン (Tron/TRX)
トロンは中国発のトークンです。日本の取引所では扱っていないためBINANCEという取引所で取引するのがオススメです。
Spells of Genesis→BCY (ビットクリスタル, ビットクリスタルズ/Bitcrystals)
ビットクリスタルズは日本ではザイフのみ取り扱いしています。
Nova blitz→Nova Token(NVT)
Nova Token(NVT)はイーサリアムをお財布ソフトの「メタマスク(Metamask)」に移す必要があります。
BitHunters→開発中のため、不明
このゲームはまだ開発段階のため仮想通貨が決まっていません。
Crypto Zombies→フリーのため、トークンなし
学習ゲームであるCrypto Zombiesは仮想通貨を使用しません。
まとめ
仮想通貨をゲームで扱うことは楽しく収益を得られるためこれからさらに人気が出てくると思います。簡単に収益は生まれませんが気軽にブロックチェーンゲームをプレイしてみましょう。