- デイトレードはコツコツと利益を積み重ねる取引方法
- 取引回数が増えて手数料がかさむためコストを抑えられる取引所選びが大切
- 生活スタイルや取引経験、資金力などで取引方法を選定するのがおすすめ
ビットコイントレードは数ある投資の種類の中でも、大きな利益を狙える方法として人気の分野です。そして投資手法にも選択肢が用意されており、生活スタイルや取引経験、資金力によってとるべき手段が変わってきます。
本記事ではデイトレードをはじめとするトレード手法とおオススメの取引所や選ぶべきトレード方法などを解説しています。
デイトレードとは
デイトレードとはトレード手法の1つで、1日たたない間にポジションを決済する方法です。他にも早朝にポジションをとって夜に決済するといった方法から数時間で決済する方法、さらにスキャルピングと呼ばれる方法もあります。
スキャルピングは1回あたりの取引時間を数秒にすることで、すばやく損益を確定させる取引手法です。スキャルピングを多用するトレーダーは、トレードを何回も繰り返すことで小さな利益を積み重ねていきます。
デイトレードでは時と場合によって大きな値動きを捉えられない場合もありますが、レバレッジを利かせることで効率よく利益を稼ぐことも可能です。また取引方法もスマホが普及したことで、パソコンの前でチャートを眺めていなくても、スキマ時間にスマホ操作することで気軽に行えるようになっています。
デイトレードに求められる要素
一定の出来高がある
デイトレードでは自分が指定したレートで確実に注文が通ることが大切です。一定の出来高がある通貨ペアなら取引量も多いため、注文価格がずれる (スリッページ) ことはないでしょう。
しかし一定量以上の出来高がない通貨ペアや取引所では自分が望む価格で注文しても通らないことも多いです。スムーズでリスクの少ない取引を心がけるために、利用する取引所と通貨ペアの出来高には注意しましょう。
値幅が大きい
デイトレードでは1日の値動きの中で利益を狙って取引を行います。当然ですが1日の値動きが大きいほどたくさんの利益を得やすいです。またエントリーする機会も多分に用意されているので、仕掛けやすくなるでしょう。
逆に言うと1日の間に大きな値動きをしない場合、デイトレードをする意味があまりありません。トレードでは1回ごとの取引で、数量やスプレッドなど取引コストが発生しています。せっかく利益を出しても取引コストが上回り損失にしかならないケースも珍しくありません。
小さな利益を積み重ねるのがデイトレードのため、ある程度の利益が見込めない場合はその時間帯の取引を見送った方がいいでしょう。
ビットコイン (Bitcoin/BTC) デイトレードのメリット
損切りしやすい
デイトレードでは予想と異なる値動きをした場合に「損切」を行います。損切は損失を確定させる行動のため、取引になれていない人にとっては精神的ダメージを背負うこともあるでしょう。
しかしデイトレードでは1日に数回から数十回の取引をする場合が多いです。つまり損失分をなくす機会がいくらでも存在しており、頭を切り替えて取引しやすいトレード手法だといえます。
損切はプロのトレーダーでも避けられない行為なので、安定して利益を得るためにデイトレードから取り組むのもおオススメです。
リスクを抑えられる
トレードをはじめるためにははじめに自分の資金を使ってポジションをとります。ポジションをとった瞬間から価格変動にさらされることを意味しており、いわばリスクを背負っている状態です。
しかしデイトレードはポジションを持つ時間が限られています。例えばポジションを次の日まで持ち越すことがないので、睡眠中の予想外な価格変動なども避けられます。仮に睡眠時間中もポジションがある状態では精神的にも熟睡できない場合が多いため、生活を安定させる意味でもデイトレードはおすすめです。
少額からはじめられる
少額から取引をはじめられる点もデイトレードの大きな魅力です。取引に時間をかける手法では、まとまった資金を動かさないと労力に見合った利益を獲得できません。しかしデイトレードは短時間で取引を繰り返すため、元手が少なくてもコツコツと資金を増やしていけます。
いつでも行える
暗号資産(仮想通貨)取引所はメンテナンス時間を除いて24時間365日いつでも取引が可能なトレードになっています。つまり時間を問わず取引を実行できるので、トレーダーのライフスタイルに合わせてトレードを実践可能です。株式投資やFX取引では平日以外市場が閉まっており、取引できません。
手数料が安い
デイトレードのように頻繁な取引をするなら、手数料には特に注意を払わなければなりません。手数料は取引のたびに発生するため、取引回数が多くなるデイトレードではどうしても負担が大きくなります。
取引所によっては手数料が安く設定されている場所もあるので、取引場所はしっかり選定しましょう。
ビットコイン (Bitcoin/BTC) のデイトレードのデメリット
労働時間が長い
デイトレードは短い時間でポジションを決済しますが、ポジションを保有している間は基本的にチャートに向かっている状態になります。すばやく利益確定できれば問題はありませんが、我慢の時間帯が続いている場合は、数分から数時間程度チャートに向き合う体力が必要です。
一定時間パソコンに向き合うことが苦手な場合は、デイトレードは向いていないといえます。
資金をすぐに失ってしまう可能性がある
デイトレードでは取引回数を回すことで、効率よく利益を積み重ねることが可能です。しかし逆に考えると取引回数が増えた結果負けが重なると、あっという間に保有資産を失うことを意味しています。
トレードはただ闇雲に行っていても、勝率を高めることはできません。
数回の取引の結果一時的なマイナスを被ったとしても、トレード方法や資金管理を徹底することで長期的には安定した利益を獲得できるでしょう。自分の欲望に負けないで、ルールに従って取引を繰り返すことが大切です。
利益が雑所得になる
暗号資産(仮想通貨)取引で発生した利益については、最終的に雑所得として課税金額が計算されます。雑所得では所得金額が一定額を超えるごとに課税額も増えていき、最大で45%分の金額がとられます。また住民税も所得に関わらず10%分発生するため、合計で最大55%の税金が発生してしまいます。
雑所得は利益から必要経費を引いた金額です。そのため手数料や電気代など暗号資産(仮想通貨)取引に関する費用を経費として差し引くことが可能です。
経費の詳細については税理士など専門家を頼りにするのが1番ですが、経費をうまく活用することで発生する税金が減り手元に残る金額が大きくなります。
ビットコイン (Bitcoin/BTC) はデイトレードに向いてる?
デイトレードは暗号資産(仮想通貨)取引が誕生する前の、FX取引や株式投資の時代から存在している投資手法です。
ビットコイン取引ではFXや株式と違い価格の変動性 (ボラティリティ) が激しいという特徴があります。この特徴はデイトレードを行ううえで重要な要素です。
デイトレードは1日の間に一定額以上の値動きが見られない場合、獲得できる利益が少なくなります。その場合まとまった利益を得るために取引回数が増え、その分リスクも増加します。
しかしボラティリティが高いと利益を得られる機会が多くなります。そのためビットコイントレードはデイトレード向きだといえるでしょう。
しかしボラティリティが高いことで予想外の値動きをする危険性もはらんでおり、あくまで資金管理を徹底することが必要不可欠です。
ビットコイン (Bitcoin/BTC) のデイトレードを成功させるコツ
情報収集を怠らない
ビットコインのデイトレードではビットコインに関する情報に加えて、暗号資産(仮想通貨)市場全体に関係するニュースなどを収集することで有利に立ち回れます。収集した情報によってビットコインの値動きに検討がつきやすくなり、精度の高い取引を行えるでしょう。
テクニカル分析を駆使する
デイトレードではチャートの状態を分析するテクニカル分析が必要不可欠です。チャートの値動きはある程度過去のデータから予測できるようになっており、テクニカル指標を活用することで気軽に高度な未来予測を立てられます。
出来高を確認する
出来高は値動きの激しさをチェックするのに適した項目です。出来高が増えると値動きが大きくなる可能性が高いことを理解できます。
ビットコイン (Bitcoin/BTC) をデイトレードするのにオススメの国内取引所
Coincheck
Coincheckは東証一部上場のマネックスグループの傘下企業として暗号資産(仮想通貨)取引所を運営しています。
Coincheckでは取引手数料と入金手数料が無料でお得にビットコインを購入可能です。また購入金額も500円からになっており、少額でもビットコインを購入可能です。スマホアプリは初心者でも使いやすい設計になっており、スピーディーでかんたんな暗号資産(仮想通貨)の購入と売却ができます。
Coincheckで取引できる暗号資産(仮想通貨)はビットコインを含めて13種類です。この数は国内取引所でトップクラスを誇っており、選択肢を増やしたい人におオススメです。
DMM Bitcoin
金融業界から教育分野まで他分野で事業展開するDMMグループの傘下企業である、DMM Bitcoinが運営する取引所です。DMM Bitcoinの特徴としてレバレッジ取引に特化している面があります。取扱銘柄はビットコインを含めて11種類となっており、レバレッジ取引を検討するなら登録しておきたい取引所です。
手数料に関しては取引手数料や入出金手数料、送金手数料まで無料なので、コストを抑えられます。さらにDMM Bitcoinでは、登録することで1,000円キャッシュバックを受けられるキャンペーンも実施しており、実質費用負担なしで取引をはじめることも可能です。
GMOコイン
GMOコインは金融事業を営む東証一部上場のGMOインターネットグループが運営する暗号資産(仮想通貨)取引所です。金融分野で実績のあるGMOグループが手掛けることで、取引所運営からセキュリティ対策まで万全の状態を維持しています。
取引コストについては入出金手数料が無料で、取引手数料についても取引所形式を利用することで0.01%と安く抑えられます。取扱通貨はビットコインを含めて5種類です。資金をそのまま利用する現物取引の他にもレバレッジ取引も可能で、自由に取引方法の選択ができます。
bitFlyer
bitFlyerは2014年から運営をはじめている実績のある暗号資産(仮想通貨)取引所です。ビットコインの取引量は国内No.1を誇っており、取引の安定感に定評があります。
手数料では取引手数料と入金手数料が無料です。bitFlyerのスマホアプリも使いやすいと評判になっており、多くのユーザーを集める要素になっています。
またbitFlyerでは「ビットコインをもらう」という独自の機能があります。この機能によってお買い物やサービスを受けることで、ポイントを獲得可能です。ポイントは暗号資産(仮想通貨)に交換できて、ポイント分だけで暗号資産(仮想通貨)取引をはじめることもできます。
ビットコイン (Bitcoin/BTC) をデイトレードするのにオススメの海外取引所
Bybit
Bybitは世界中のトレーダーに愛用されている暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引所です。海外の取引所ではありますが日本語対応もしっかりしており、わからないことや問題が発生しても24時間365日時間を問わず対応してくれます。Bybitのサーバーは遅延が少ない最新式のため、取引に時間がかかりイライラすることもありません。
またレバレッジを最大100倍までかけることも可能で、国内取引所よりもすばやい速さで利益を重ねていけます。レバレッジ取引をするうえで壁となる追証制度は、ゼロカットシステムによって発生しないため借金を背負う心配もありません。
BINANCE
BINANCEは世界でもトップクラスの取引量を誇る暗号資産(仮想通貨)取引所です。BINANCEの利点は格安の取引手数料と、豊富な取扱通貨数にあります。
取引手数料については元々0.1%と安いうえに、BINANCEが発行しているBINANCEトークンを活用することで0.05%まで引き下げられます。
またBINANCEで取引できる通貨は160種類以上用意されており、ビットコインやイーサリアムをはじめとして知名度の低いアルトコインも取引可能です。
日本語表示についてはGoogle翻訳を利用することで問題なく対応できています。
FTX
FTXは世界初のオプション取引ができる取引所として知られています。レバレッジ取引では倍率を最大101倍まで設定可能で、国内取引所よりもハイリターンを狙えます。
FTXで取引できる通貨は39種類用意されており、日本語対応も問題ありません。英語が苦手な人でも利用するためのハードルが低くなっています。
さらにハイリターンを狙うならレバレッジトークンの利用も可能です。レバレッジトークンはレバレッジを適用したポジションをトークン化したもので、より多額の利益を狙えます。
ビットコイン (Bitcoin/BTC) をデイトレードする際の注意点
いきなり大きな利益を得るのは厳しい
取引は利益を得る人がいる一方で、損失を被る人も出てくるゼロサムゲームです。長年経験を積んできたベテラントレーダーと同じ舞台に上がることになるので、まったく経験値がない状態ではすぐに勝つことは難しいです。
チャート分析などの勉強が必要
デイトレードで安定した成績を上げるにはチャート分析をこなす必要があります。チャート分析の基本を理解して勉強を続けることで、じわじわと利益を出せるようになるでしょう。
ビットコイン (Bitcoin/BTC) のデイトレードに関するQ&A
デイトレード以外にはどんなトレード手法があるの?
トレードの手法には短期から1日単位で取引を行うスキャルピングとデイトレード、数日から数週間にわたってポジションを保有するスイングトレード、さらに数週間から数か月間ポジションを保有する長期トレードがあります。
それぞれの手法によって日数や狙える利益幅は異なりますが、日々コツコツと利益を重ねていくならデイトレードかスキャルピングがおすすめです。
ある程度余裕を持つなら難易度の低いデイトレードから入るといいでしょう。スキャルピングは難易度が高いため、初心者にはおすすめしにくいです。またスイングトレードや長期トレードは長い時間をかけることで、大きな利益を狙うことができます。
どのトレード手法が1番オススメなの?
投資手法は様々なスタイルが用意されています。そのためトレーダーの生活や取引経験、資金力などを考慮し取引方法を決めることが大切です。
しかし毎日一定の利益を積み重ねていくという意味では、デイトレードが適しているでしょう。一気に大きな利益を狙うことは難しいものの、相場の急変の影響を受けづらく取引を繰り返すことで経験を積めます。
またその日の体調や相場の様子を見て取引の回数を調整できる点も魅力です。
ビットコイン (Bitcoin/BTC) のデイトレードに関するまとめ
これまで紹介してきたようにデイトレードは少ない資金でもはじめられて、毎日コツコツと利益を積んでいく手法です。
闇雲に取引しているのでは話になりませんが、チャート分析やビットコイン関連の情報を取りいれて取引に取り組むことで日々経験を積んでいけるでしょう。
はじめのうちは思うように勝てないことが多いですが、基本をマスターしていくことでだんだんと利益が積み重なっていきます。
また他にも取引方法は用意されているので、自分の生活スタイルや取引経験、資金力に合わせて最適な手法を試してみてください。