- Bybitの現物取引手数料は一律0.1%で初心者にもわかりやすい
- Bybitのデリバティブでは取引所から手数料が貰えるケースもある
- Bybitの手数料は他の大手取引所と比較しても優良、特に国内取引所とは比べ物にならない
- Bybitで手数料負けしない方法を3つ紹介
「Bybitで取引を始めたいけど、手数料は高いの?」とお悩みではありませんか?
本記事では、Bybitで発生する全ての手数料について詳しく解説します。
本記事を読むことで、どんな時に何の手数料の支払いが必要なのかがわかります。
Bybitの手数料を徹底的に把握して、賢く仮想通貨取引を始めましょう。
Bybitの取引で発生する手数料とは?一覧をご紹介
まず、Bybitの手数料の全体感を把握していきましょう。
一覧を表にまとめました。
Bybitの手数料における最大の特徴は、デリバティブ取引時のメイカー注文時の手数料がマイナス(手数料が貰える)となっている点です。
メイカー注文とは、「価格が〇〇ドルまで落ちてきたら買い注文を行う」/〇〇まで上昇したら売り注文を行う」というような注文方式を指します。
メイカー注文をするとBybitから手数料をもらえますので、投資戦略を工夫すれば取引時の手数料を抑えられるでしょう。
また、現物取引時の手数料はどの注文方式でも一律0.1%となっていて、初心者でも手数料の仕組みがわかりやすくなっているのも特徴です。
これらの取引手数料については、次の章で詳しく解説します。
Bybitの取引手数料を解説!手数料は高い?
Bybitの取引手数料は、現物・デリバティブ(レバレッジ取引のこと)ともにユーザーに優しい利率設定となっています。
それぞれの取引手数料は以下のとおりです(2022年1月時点)。
取引手数料とはどんな手数料?
取引手数料とは、仮想通貨を売買する際にBybitへ支払う手数料です。
Bybitでは、現物取引とレバレッジをかけたデリバティブ取引とで異なる手数料システムを持っていますので、順番に解説していきます。
Bybitの現物取引手数料は一律0.1%
Bybitの現物取引手数料は、**メイカー(予約注文)、テイカー(現行価格で取引)問わず一律0.1%**となっています。
いくらの取引を、どの注文方法で行っても、手数料の計算方法同じなため、初心者の方でも気軽に取引が行えます。
なお、Bybitでは2021年の途中まで現物メイカー取引の手数料を無料にするキャンペーンを行っていましたが、現在は終了しています。
それでも、0.1%という手数料は、世界規模で比較しても一般的な値です。
なお、本記事の後半では、関連する他の取引所と比較を行っていますので合わせて御確認ください。
Bybitのデリバティブ取引手数料の紹介
Bybitのデリバティブ取引では、テイカー注文に手数料を課し、メイカー注文には手数料を与えるしくみとなっています。
メイカー注文とは、予約注文のことで、「価格が〇〇ドルまで落ちてきたら買い注文を行う/〇〇まで上昇したら売り注文を行う」というような注文方式です。
主なメイカー注文には、指値注文があります。
テイカーとは、現行価格での取引(注文の予約をしない)のことです。
主なテイカー注文には、成行注文があります。
なお、「現行価格より高いメイカー買い注文」や「現行価格より安いメイカー売り注文」は、テイカー注文として現行価格で約定するため注意が必要です。
なお、ビットコイン (BTC) 価格が1枚42,550の際に1ビットコイン (BTC) を購入した際の手数料は以下の通りです。
Bybitでは、手数料を獲得できるメイカーをうまく利用して、取引を行うとよいでしょう。
Bybitで口座開設すると手数料はかかる?
Bybitには口座開設時に徴収される手数料はありません。
どなたでも無料でBybitの口座を開設できます。
Bybitの入金時にはどのような手数料がかかるのか
入金手数料は無料
入金手数料とは、仮想通貨を入金したときに差し引かれる手数料のことです。
2022年1月時点で、Bybitへの入金手数料は無料となっています。よほどのことがないことが限り、今後も入金手数料は無料でしょう。
ただし、入金時にはBybitから手数料は徴収されなくても、関係する他の所から徴収されるされる手数料もあるので、一旦整理していきましょう。
Bybitの入金時に間接的に発生する手数料は何?
ブロックチェーンのネットワーク利用手数料(ガス代)
Bybitへの入金手数料は発生しませんが、Bybitへの送金の情報を処理する際に、ブロックチェーンに対してネットワーク利用手数料を支払います。
この手数料は「ガス代」と言われ、仮想通貨を送付する際には原則としていかなる場面でも発生します。
ただ、別の取引所からBybitへ仮想通貨を送付する際は、送り元の取引所に送付手数料を払えば、その手数料をもとに取引所が「ガス代」の支払ってくれるケースが一般的ですのであまり心配しなくても大丈夫です。
例えば、国内仮想通貨取引所のCoincheckからBybitにビットコイン(BTC) を送る際は、送付する枚数とは別に0.0005BTCをCoincheckに出金手数料として支払い、ガス代はこの出金手数料から自動的に徴収されています。
クレジットカード入金手数料
Bybitへ仮想通貨を送付して入金する際は手数料がかかりませんが、クレジットカードを用いて仮想通貨を購入し入金を行う場合には、手数料がかかります。
Bybitの主要通貨の出金手数料はいくら?
上記に、Bybitの主要な仮想通貨の出金・送金手数料をまとめました。
Bybitでは出金・送金する仮想通貨によって、個別に手数料を定めています。
送金手数料とは、Bybitに保管してある仮想通貨を、他の取引所や外部ウォレットへ送付するときに必要となる手数料のことです。
また、Bybitに手数料を支払えば、その金額から「ガス代」も捻出されるため、追加で支払う手数料は存在しません。
なお、2022年1月時点での、Bybitの全仮想通貨の出金・送金手数料は本記事の末尾に掲載しています。
Bybitの手数料を国内取引所と比較
この記事をご覧の方の中には、「海外取引所って胡散臭い」「Bybitの手数料は国内の仮想通貨取引所と比較して見た時にはどうなる?」と疑問に感じている方もいるでしょう。
そこで、国内最大級の取引所国内取引所であるbitFlyer・CoincheckとBybitの手数料を比較しました。
お疲れさんです!
— ゆうちき@米国株×仮想通貨をガチホする銀行員🏦 (@Yuutiki_Blog) December 20, 2021
仮想通貨毎日チャレンジする前に思ったけど販売所でチビチビ買うのってどうなんだ?スプレッド高いから普通に損しそうじゃない?現時点で30万くらいスプレッドあるし🙄
しかもCoincheckって他の販売所に比べてスプレッドが広く設定されてるらしいしね笑🤔 pic.twitter.com/otI0p6iP1O
国内取引所とBybitを比較してみると、Bybitでは現物の手数料が最も安く、その他の手数料に関しても一般的な数値をとっています。
また、デリバティブ取引でマイナス手数料の仕組みを持っているのもBybitのみとなっています。
Bybitを使えば様々な場面で、お得に取引が行えるでしょう。
Bybitの手数料を海外取引所と比較
次に、世界有数の海外取引所とBybitを比較して、グローバル基準の中でBybitの手数料を評価していきます。
世界の主要取引所の手数料と比較すると、Bybitの手数料は現物で若干高くなっている一方、デリバティブの手数料は世界トップクラスに安くなっています。
また、他の海外取引所では、取引実績等に応じて手数料が安くなる仕組みが設けられていますが、Bybitには同様の機能がないこともわかります。
ただし、こうした取引実績の条件を満たすには、非常に高額な金額が要求されるため、初心者や一般の方には難易度が高いです。
結果として、多くの方が割引を受けられずに利用しているのが実態です。
そう考えると、誰に対しても平等にマイナス手数料を用意しているBybitは非常に良心的で、初心者でも他のユーザーと対等に取引ができる取引所と言えそうです。
参考までにFTXの取引実績の要件をご紹介します。 FTX, Trading fees, 2022年1月14日参照
1ヶ月の間の取引量が2百万ドル以上でないと手数料割引の特典は受けられません[1]。
払うだけじゃない!金利が貰えるBybitのFunding手数料とは
Funding手数料とは
Funding手数料は、Bybitの無期限先物取引で発生する手数料の1つです。
また、Bybitの無期限先物取引とはレバレッジをかけた取引のうち、限月がないものを指します。
限月とはポジションを手放す期限のことで、限月がある先物取引ではその期限までに利益を上げないといけません。
反対に、無期限先物取引では好きな時にポジションを保有して、好きな時にそのポジションを手放せるのが特徴です。
Funfing手数料は、無期限先物取引の市場価格が、現物の市場価格と離れすぎないように設置されています。
Funding手数料に関しても、プラスとマイナスの値が存在し、条件によっては取引所から手数料を貰えることがあります。
例えば、仮にBybit上でビットコイン (BTC) の現物価格が50,000ドル、無期限先物の価格が45,000ドルでは同じ通貨を取引しているのに売買金額に大きな乖離が生じ、話になりません。
そこで、現物の市場価格に対して無期限先物取引の価格が高すぎる場合、さらなる価格上昇を招くロングポジションには手数料を課し、価格下落(=現物の価格によっていく)を促進するショートポジションには手数料を与えることで、市場価格の乖離を調整します。
市場価格に対して無期限先物取引の価格が安い場合は、上記の逆で手数料の支払いと受取りが行われます。
Fundig手数料の受け取りと支払いのタイミングは?
誰がFundig手数料をもらえるの?
Fundig手数料はデリバティブの取引ページから把握できます。
ログイン後、PC画面上部の「デリバティブ」をクリックすると、その下に「資金調達率/次回まで」との項目があります。
その下の数値は、次回のFundig手数料の詳細と、徴収までの時間がカウントダウンされています。
Fundig手数料の受け取りと支払いの関係性は以下の表の通りです。
上記の表からも分かる通り、Fundig手数料がプラスの場合はショートポジションが、マイナスの場合はロングポジションが手数料を受け取れます。
Funding手数料の決済時間
Funding手数料は下記の1日3回、以下の時間の時点でポジションを保有している人に対して課されます。
Fundig手数料の計算方法は?
先述の画像の場合、Fundig手数料は-0.0092%です。
手数料率がマイナスの値をとっているので、ロングポジションの人が手数料を受け取り、ショートポジションの人が手数料を支払います。
例えば、1BTC分のポジションを持っていた場合の事例を考えて見ましょう。
*計算に使用するビットコインの時価は先述の画像時点の時価を参照しています。
ポジションを長期に保有すればするほど、Funding手数料が差し引かれる可能性や回数は増えます。画面に表示されている「資金調達率」をこまめにチェックしましょう。
Bybitで手数料を抑えて取引をする方法3選
ここまで、Bybitの手数料体系を紹介してきました。
Bybitでは、マイナス手数料を提供しているので投資戦略を工夫することでお得に取引を行えます。
ここからは、Bybitで手数料を安くする小技を紹介していきます。
手数料負けを防ぐ
手数料負けとは、支払う手数料の金額が売買の利益より上回ってしまうことを言います。
Bybitではデリバティブ取引のメイカー手数料がマイナスなので取引所から手数料を受け取ることができます。
ゆえにメイカー注文を多様することで支払う手数料の総額を抑えられるどころか手数料で稼ぐことがでしょう。
Finding手数料で稼ぐ
Funding手数料をうまく活用することでも手数料を獲得できます。
Bybitの無期限先物取引では、現物の価格と先物取引の価格が剥離しないよう、Funding 手数料が設定されています。
Funding手数料が発生する時間は、1時・9時・17時の固定です。
手数料率は取引画面の上部に表示されており、「自分が支払う立場になるか・もらう立場になるか」と「手数料率が高いか」は事前に把握できます。
ゆえに、「より高い手数料率のとき」に「手数料をもらう側」のポジションを意識することで手数料を稼げるでしょう。
デルタニュートラル戦略で金利をタダ取り
BybitのFundig手数料を応用した投資戦略にデルタニュートラル戦略があります。
デルタニュートラル戦略では、まず現物で仮想通貨を保有し、その保有する量と同額のショートポジションをレバレッジ1倍で保有します。
仮想通貨の価値が上がった場合、ショートポジションでは損失が出ますが保有する現物の価値が上がっているのでトータル収支はプラスマイナスゼロになります。
仮想通貨の価値が上がった場合、ショートポジションでは利益が出ますが保有する現物の価値が下がっているのでトータル収支はプラスマイナスゼロになります。
このように投資のリスクを0に近づけた状態で、ショートポジションにかかるFunding手数料をタダ取りします。
というのも、BybitのFunding手数料を統計学的に見た時、Funding手数料がプラスの値を取っていたケースの方が多かったのです。
そこで、ポジション保有によるリスクをデルタニュートラル戦略で相殺すれば、50%以上の確率でBybitから手数料を受け取れます。
Bybitのデルタニュートラル戦略に関しては以下の記事で詳細をご確認ください。
Bybitの手数料 まとめ
Bybitの手数料の特徴は、デリバティブの取引手数料にマイナス(手数料が受け取れる)仕組みがあることと、現物の取引手数料が一律0.1%で大変わかりやすいことです。
また、各種手数料は他の取引所と比較しても安め〜一般的な金額であるため、手数料の面から見ても非常にユーザーフレンドリーな取引所であると言えます。
さらに、メイカー手数料の多用やデルタニュートラル戦略などの投資戦略によっては手数料を通じて収益をあげることも可能です。
仮想通貨取引の際に手数料を重視したい方にはBybitは最もおすすめできる取引所の一つと言えます。
【参考】Bybitの全仮想通貨の出金・送金手数料
記事の本文では、主要な仮想通貨におけるBybitの手数料を紹介しました。
このセクションでは、2022年1月14日時点でBybitに上場している全仮想通貨[2] Bybit, Bybit 出金に関するよくあるご質問, 2022年1月14日参照の出金手数料をまとめます。
【参考】そもそもメイカーとテイカーは何が違うの?
まずはじめに、テイカーとメイカーの違いを簡単に解説します。
メイカーとは、予約注文のことで、「価格が〇〇ドルまで落ちてきたら買い注文を行う/〇〇まで上昇したら売り注文を行う」というような注文方式です。
主なメイカー注文には、指値注文があります。
テイカーとは、現行価格での取引(注文の予約をしない)のことです。
主なテイカー注文には成行注文があります。
仮想通貨の取引は、以下の図のように、メイカーとテイカーのマッチングで成立するため、メイカーの多さはその価格帯での取引可能な仮想通貨の総量に直結します。
実際の例を使って、理解を深めてみましょう。
上記はBybitのビットコイン (BTC) 取引の画面です。
「ビットコイン (BTC) 価格が42,550.5ドルになったら売る」というメイカー注文がおよそ三百万ドル分あります。
この時に、4百万ドル分のテイカー注文を飛ばしても、百万ドル弱の注文は約定されず、42,551ドル以上のメイカー注文で約定(取引の成立のこと)します。
Bybitでは、より多くのメイカー注文をユーザーに行ってもらい市場によりおおきな流動性を提供するために、メイカー手数料をマイナスにしているのです。
【廃止済み】Bybit (バイビット) のコンバート手数料
ある仮想通貨を別の仮想通貨に両替する際にかかる手数料のことを、コンバート手数料といいます。
以前、Bybitではビットコイン (BTC) 、イーサリアム (ETH) 、イオス (EOS) 、リップル (XRP) 、テザー (USDT) の5通貨の間で両替サービスを行っていました。
こちらの手数料は、現在廃止されて現物取引に組み込まれています。
コンバート手数料は両替をするごとに両替額の0.1%発生します。
両替額の制限は以下のとおりです。