- ビットコインのバブルは存在してきた
- ビットコインは、大きく見ると50%以上の下落を繰り返しながら上昇を続けている
- アナリストによる今後のビットコインの価格は「上がる」と予想
ビットコインは、2017年12月に最高値230万円をつけました。しかしその後は、70万円代まで下落、現在は最高額の60%程度の、90~100万円前後の水準で推移しています。その他の仮想通貨についても、ビットコインと同様の道を辿っています。相場から見て、ビットコインバブルはもう崩壊を始めているでしょうか。これまでの動きと予想される未来について考えます。
ビットコインバブルはもう崩壊しかけているのか
ビットコイン (Bitcoin/BTC) の過去の相場推移
ビットコインの流通が始まったのは2009年です。2009年10月5日に初めて法定通貨との間のレートが提示されましたが、1ドル1,309.03BTC、日本円に換算すると約0.07円でした。実際に取引が成立したのはその一週間後で、レートは日本円で約0.09円でした。
2010年には初めて店舗での決済に使われましたが、マウントゴックスによる取引所の開設により広く取引されるようになります。この時点で相場はまだ7円程度ですが、翌年2011年には最初のバブルとわれる1,400円台を記録しました。
2013年はさらに12万円まで上昇します。しかし、2014年にはマウントゴックスでのビットコイン消失事件(実際は横領)により、一時18,000円台まで下落することになります。
しかし、中国人の高いニーズや複数の小規模取引所の開設、決済システムとして機能し始めたことから4万円台まで回復し、再び上昇を始めます。
2017年に入ると、日本では取引所が登録制になり、企業の参入も進んだことを背景に、2017年12月には230万円台の最高値をつけました。しかし、その後100万円以上上値を切り下げます。
ビットコインバブルはまだ続いているのか
ビットコインは最高値から6割以上も値を下げ、バブル崩壊に向かっていると言われていますが、実際はどうなのでしょうか。確かに、直近の動きを見るとバブル崩壊と取られるのも無理はありません。しかしサイクルを大きく見ると、50%以上の下落を繰り返しながら上昇を続けています。そのため、アナリストの間では長期的に見ると今後も上昇が続くという見方が強いです。
ただし、2014年のマウントゴックス事件をはじめ、流出や盗難のような仮想通貨の存在を揺るがす事件や、何らかの法規制が行われることをきっかけに、暴落する可能性についても考えておかなければなりません。一方で2017年12月には先物市場での取引も開始され、価格予測もある程度可能となりました。先物市場の開設は、意味なく上昇し続けるバブルの抑止力としても働くでしょう。
いつまでビットコインバブルは続くのか
そもそも、ビットコインがバブルであるかどうかも意見の分かれるところでもありますが、ビットコインバブルはいつまで続くのか、著名アナリストの見解について確認しておきましょう。
今後のビットコイン (Bitcoin/BTC) の相場予想
調査会社ファンドストラットのトム・リー氏は、ビットコインの価格は2018年末には2万5,000ドル(約280万円)まで上昇すると予測しています。さらに強気な予測を行っているのが、サクソバンクのアナリストKay Van-Petersen氏です。2018年半ばから3年以内に10万ドル(約1,100万円)に達すると見ています。
いつまで相場は上がるのか
多くのアナリストは今後ビットコインの価格はさらに上昇すると考えています。発行上限が2,100BTCと決められているため、将来的にゴールドのようにリスク分散先としての役割を果たすようになるのではという説が有力です。
ビットコイン相場の確認方法
ビットコイン相場を把握するために、価格の推移が確認できるサイトをご紹介します。
bitFlyer (ビットフライヤー)
日本最大のビットコイン取引所で、口座未開設でもPCおよびスマートフォンアプリで現在価格および取引量が確認できます。
みんなの仮想通貨
仮想通貨のリアルタイムレートが確認できるサイトです。主要通貨に円価格のほか、対ビットコイン価格についても表示されています。
Bitcoin日本語情報サイト
主要取引所別のビットコインの価格相場、出来高を確認できます。ビットコインFXや海外取引所の価格情報についても網羅しているサイトです。
まとめ
ビットコインは一時の高値よりも値を下げましたが、数年サイクルではさらに成長を続けると予測されています。ビットコインのシステムは革新的なもので、バブルと単純に言い切れるものではありません。仮想通貨市場が拡大し、本格的に決済手段として採用されるようになったとき、ビットコインの価値は大きく変化するでしょう。