- 取引所によって売買手数料がかかるところもある
- 実質的な手数料であるスプレッドに注意が必要
- 手数料を抑えたいなら販売所よりも取引所を利用
リップルは代表的な暗号資産(仮想通貨)の1つで、ほとんどの取引所で利用できます。
暗号資産(仮想通貨)で利益を得るには、手数料をなるべく抑えることが大切です。
しかしどうすれば手数料を抑えられるのか、リップルの手数料が安い取引所がどこかわからない人もいるでしょう。
本記事ではリップルの手数料についてご紹介します。リップルの手数料が安い取引所、リップルの手数料を抑える秘訣もお伝えするので、ぜひチェックしてみてください。
リップル (Ripple/XRP) について
まずはリップルの特徴や概要についてご紹介します。
時価総額第3位の暗号資産 (仮想通貨)
リップルは2004年から開発が進められました。ビットコインの根幹となるブロックチェーンが発表されたのは2008年です。リップルはさらに4年早く開発をはじめていました。
正式にリップルの配布がはじまったのは2013年です。2018年にはビットコインとイーサリアムに続いて、時価総額第3位の暗号資産 (仮想通貨) とされています。
ブリッジ通貨
銀行を経由して国際送金する場合送金手数料が高い上、送金速度に問題があります。リップルは暗号資産(仮想通貨)のなかで処理コストが高くありません。さらに処理は数秒ほどで終わるため取引がすぐに完結します。
たとえば日本円と米ドルの間にリップルをはさめば、国際送金の架け橋として役割を担えるのです。
明確な管理主体
ビットコインを管理している国家や企業はありません。
リップルはビットコインとは異なり、リップル社 (Ripple Inc.) が管理しています。リップルは明確な管理主体があり、運営資金をきちんと確保しているのです。
リップル社がリップルを大量に保有しているため、高騰した場合には価格が正常化するように少しずつ市場へ放出できます。
なおリップルの総量は今以上に増えません。上限数まで発行が終わっています。リップル社が市場を見ながら価格のコントロールをしているのです。
中央集権型通貨
リップルの取引はブロックチェーンではなく、「バリデーター」と呼ばれる承認者を採用しています。バリデーターはリップル社が管理し、誰でも参加できるわけではありません。
リップルの取引はバリデーターの多数決で合意され、処理の大半はリップル社の管理しているサーバーが行います。
他の暗号資産(仮想通貨)に比べると、中央集権型といえるでしょう。送金処理が高速に進み、コスト低減にもつながっています。
ただし2018年2月にリップル社が発表した論文によると、分散化される可能性もあるようです。
リップル (Ripple/XRP) にかかる手数料の種類
リップルにかかる手数料の種類をご紹介しましょう。
売買手数料
リップルの取引が可能なのは暗号資産(仮想通貨)取引所での板取引、販売所での取引の2つです。暗号資産(仮想通貨)取引所のなかには板取引ができるところ、販売所のみのところがあります。
暗号資産(仮想通貨)取引所によっては売買手数料がかかるケースもあるため、注意してください。
売買手数料は売買する際に発生し取引が増えるほどかかります。売買手数料はそれぞれの取引所ごとに異なっているので、事前にチェックしておきましょう。
スワップ手数料
リップルの取引を行うと、スワップ手数料がかかる場合もあります。
スワップ手数料とはレバレッジ取引で発生する取引手数料のことです。レバレッジ取引時のみに生じる手数料なので、現物取引などではかかりません。
ポジションを決済せず、翌日に持ち越すと発生する手数料です。スワップ手数料は他の手数料とは性質が異なり、24時間ごとに発生します。
スワップ手数料を発生させたくない人は新規注文から決済までを1日で済ませ、翌日に持ち越さないようにしましょう。
入金手数料
リップルで取引したい場合日本円が必要です。日本円を入金するときには入金手数料が発生するので注意しましょう。
入金方法はさまざまで銀行振込やコンビニ入金、クイック入金などが挙げられます。
銀行振込での入金には入金手数料がかからない暗号資産(仮想通貨)取引所もありますが、振込手数料が別途かかるため注意してください。
コンビニ入金やクイック入金で入金手数料がかかるケースでは、入金額に応じて入金手数料が変わるのが一般的です。クイック入金はリアルタイムに入金が反映され、原則24時間利用できます。
入金手数料も暗号資産(仮想通貨)取引所ごとに違うので、あらかじめ確認しておくことが大切です。
暗号資産(仮想通貨)取引所のなかには入金手数料が無料のところもあります。コストを極力抑えたい人は入金手数料が無料の取引所を選びましょう。
出金手数料
リップルは日本円に換金が可能です。リップルを日本円に交換し暗号資産(仮想通貨)取引所から金融機関の口座へ出金する際、出金手数料がかかります。
出金手数料は有料のケースが多いので、頻繁に出金する人は出金手数料が安い暗号資産(仮想通貨)取引所を選びましょう。出金を何度も繰り返すと出金手数料がかさみます。
リップルの価格が上がり利益が出てから出金するのもおすすめです。利益があまり出ていないときに出金してしまうと手数料で利益が減ってしまいます。
送金手数料
暗号資産(仮想通貨)をウォレットや他の取引所へ送金するたびに、送金手数料がかかります。送金手数料は暗号資産(仮想通貨)ごとに変わるので、注意してください。
同じ暗号資産(仮想通貨)取引所を利用しているユーザー間であれば、送金手数料が無料になるところもあります。リップルの送金手数料だけではなく、誰と取引するかも考慮して取引所を選ぶとよいでしょう。
なお取引が完了すると、送金はキャンセルできません。送金先のアドレスや送金額を誤ってしまい再度取引を行えば、そのぶん余計な手数料がかかってしまいます。情報に誤りがないかしっかり確認しましょう。
リップル (Ripple/XRP) の手数料が安いおすすめ取引所比較3選
リップルの手数料が安いおすすめの取引所を、3つご紹介しましょう。
Coincheck (コインチェック)
リップルの手数料が安い取引所の1つが、Coincheckです。
Coincheck (コインチェック) の手数料一覧表
Coincheck (コインチェック) の特徴
Coincheckはリップルを安く購入できる暗号資産(仮想通貨)取引所です。スマホアプリが使いやすいと評判で、かんたんにリップルで取引できます。
手数料が全体的に安いため、コストを抑えたい人におすすめです。
取扱通貨は14種類で、国内でもっとも多いとされています。リップル以外の暗号資産(仮想通貨)でも取引する可能性がある人は、Coincheckを検討してみてください。
ただしレバレッジ取引は行っていないので注意しましょう。
GMOコイン
GMOコインの手数料一覧表
GMOコインの特徴
GMOコインは国内最大級の暗号資産(仮想通貨)取引所で、東証1部上場企業のGMOインターネットグループによって運営されています。資本金が多く、セキュリティ体制が充実しているのが特徴です。
GMOコインはリップルの手数料がほとんど無料で、送金手数料もかかりません。
ただし銀行振込による振込手数料、マイナーに支払う手数料はユーザーが負担するので注意しましょう。
現物取引もレバレッジ取引もできるので、リップルを中心に取引したい人はGMOコインがおすすめです。
BITPoint (ビットポイント)
BITPoint (ビットポイント) の手数料一覧表
BITPoint (ビットポイント) の特徴
BITPointは、ビットポイントジャパンが運営している暗号資産(仮想通貨)取引所です。
スマホアプリは見やすいデザインで設計されているので、初心者でも気軽に操作できるでしょう。
リップルを含め5種類の暗号資産(仮想通貨)を取扱い、手数料はほとんど無料なのが魅力です。
しかし新規建玉時、翌日に建玉を持ち越した際には建玉管理料が0.035%/日かかります。売買に関係なく最初の注文時にかならず発生するので、注意しましょう。
リップル (Ripple/XRP) の取引所全10社の手数料比較
リップル (Ripple/XRP) の手数料に関する注意点
リップルなどの暗号資産(仮想通貨)で取引を行う際スプレッドにも注意しましょう。
スプレッドとは売値と買値の差のことで、実質的な手数料にあたります。「スプレッドが広がるほど手数料もかかる」と意識することが大切です。
スプレッドは暗号資産(仮想通貨)取引所、暗号資産(仮想通貨)の種類によって異なります。あらかじめチェックしておきましょう。
リップル (Ripple/XRP) の手数料を抑える秘訣
リップルの手数料を抑える秘訣をお伝えします。
販売所よりも取引所を利用しよう
暗号資産(仮想通貨)は、取引所または販売所で利用可能です。
リップルを安く購入したいのであれば、暗号資産(仮想通貨)取引所を利用しましょう。
販売所ではスプレッドがあるため、企業が設定した価格によって実質的な手数料が割高になります。「手数料無料」と記載されていても、スプレッドが発生していれば手数料は無料とはいえません。
取引所なら自分で価格を決められるのでリップルを安くで購入でき、手数料も抑えられます。
スプレッドの狭い取引所を選択する
多くの取引所では、暗号資産(仮想通貨)を購入する際の手数料は無料です。
しかし取引所が設定している手数料だけではなく、実質的な手数料であるスプレッドにも注意しましょう。いくら手数料が無料であっても、スプレッドが広ければ意味がありません。手数料を抑えたいなら、スプレッドの狭い取引所を選択しましょう。
ウォレットで保有する
手数料が発生しないように、リップルを長期間保有するという方法もあります。リップルを売買せずに保有しているだけであれば、手数料はかかりません。
ただし放置しているとハッキングに遭う可能性もあるので、ウォレットで保管しましょう。おすすめはコールドウォレットです。オフラインで暗号資産(仮想通貨)を管理するため、ハッキングなどのトラブルを防ぎ、高いセキュリティで保管できます。コールドウォレットは一部の暗号資産(仮想通貨)取引所で利用可能です。
リップル (Ripple/XRP) 手数料のまとめ
リップルにかかる手数料は売買手数料、スワップ手数料、入金手数料、出金手数料などが挙げられます。送金手数料が発生する場合リップルを別の取引所やウォレットに送金するたびにかかるので、くれぐれも注意してください。
リップルの手数料を安くするためには販売所よりも、取引所を利用するのがおすすめです。しかし手数料は取引所によって異なります。少しでもリップルの手数料を抑えたい人は、手数料が無料に設定されている取引所を選びましょう。
実質的な手数料であるスプレッドに注意することも大切です。なるべくスプレッドが狭い取引所を選びましょう。