- ベーシックアテンショントークン (Basic Attention Token/BAT)とはBrave内で使用されるトークン
- Braveはユーザー全てが利益を得る環境を作る
- Braveが広まることでベーシックアテンショントークンの価値も向上する
近年の仮想通貨の発展とともに、今まで考え付かなかったようなシステムや仕組みが多く考案されています。ベーシックアテンショントークン やBraveもその1つで、Googleなどが中心となっているネット環境の形を変え、ユーザーが最大限利益を享受できる仕組みを構築しようとしています。
本記事ではベーシックアテンショントークンとBraveの特徴や将来性を解説します。
ベーシックアテンショントークン (Basic Attention Token/BAT) の最新情報
国内大手暗号資産 (仮想通貨) 取引所のCoincheckが新たにBasic Attention Token (BAT) の取扱いを2020年7月21日に開始することを発表しました。
国内での取扱い開始はCoincheckに上場した時点で3つ目となり、Basic Attention Token (BAT) の勢いが感じられます。
また上場前後では価格が大きく変動する場合があるので、前もって購入しておくといいでしょう。
bitFlyer (ビットフライヤー) が取り扱いを開始!
アルトコイン販売所で新たにベーシックアテンショントークン(BAT)の取扱いを開始しました。
Web とスマートフォンアプリのアルトコイン販売所で売買いただけます。
BAT についての詳細はこちらをご覧ください。
引用元:X (Twitter)
アルトコイン販売所で新たにベーシックアテンショントークン(BAT)の取扱いを開始しました。Web とスマートフォンアプリのアルトコイン販売所で売買いただけます。BAT についての詳細はこちらをご覧ください。https://t.co/KaC8ehROxn #BasicAttentionToken #BAT #仮想通貨
— bitFlyer(ビットフライヤー) (@bitFlyer)
ベーシックアテンショントークンが国内大手仮想通貨取引所であるbitFlyerに上場すると発表されました。Web (PC / スマホ) とスマートフォンアプリ (iOS / Android) のアルトコイン販売所で売買できるようになっています。
さらに、ベーシックアテンショントークンの取扱いを記念し、4月9日から「BAT 取扱開始記念!抽選で 10,000 円プレゼントキャンペーン」が開催されています。キャンペーンは、2020年5月7日 (木) 午後11時59分 (日本時間) まで開催中です。
GMOコインが取り扱いを開始!
この度、GMOコインは販売所サービスにて、ベーシックアテンショントークン(BAT)を取扱開始いたしましたので、お知らせいたします。
引用元:X (Twitter)
この度、GMOコインは販売所サービスにて、ベーシックアテンショントークン(BAT)を取扱開始いたしましたので、お知らせいたします。https://t.co/y3pW7DiTib
— GMOコイン【公式】 (@gmo_coin)
ベーシックアテンショントークンが 2020年3月18日からGMOコインに上場すると発表されました。新たな取引所へ上場した際には大きく価格が変動する可能性があるので、この機会にGMOコインでベーシックアテンショントークンの購入を検討してみてはいかがでしょうか。
ベーシックアテンショントークン (Basic Attention Token/BAT) とは
ベーシックアテンショントークン (Basic Attention Token/BAT) の概要
ベーシックアテンショントークンは、イーサリアムをベースに作られたERC20トークンです。2017年5月に公開されたばかりの新しい仮想通貨で、ICOの段階では数10秒間で約38億円もの資金調達を成し遂げるほど注目が集まっています。
ベーシックアテンショントークンは独自のWebブラウザ「Brave」で利用されますが、ベーシックアテンショントークンとBraveが広まることでネット広告の形が一気に変わる可能性を秘めています。
ベーシックアテンショントークン (Basic Attention Token/BAT) の特徴
革新的な分散型広告システム
現在のWebブラウザでは、Googleのような検索エンジンが広告の管理をおこなっています。この中央集権型のシステムでは利用者とサイト運営者、広告主のそれぞれにデメリットが生じています。
- 利用者→広告表示によるバッテリーの余計な消耗
- サイト運営者→仲介者に広告費を余計にとられる
- 広告主→データ不足によるマーケティング難易度上昇
中央集権的な検索エンジンの管理下によって起きる状態を解決するために、ベーシックアテンショントークンを活用した分散型広告システムであるBraveが提唱されています。
BraveではWeb広告をブロックするアドブロック機能があり、利用者が広告表示の有無を選択できます。広告表示を許可した場合にはBraveの審査を通った広告が表示されて、閲覧された広告に応じて広告料が利用者とサイト運営者に分配されます。
Braveには仲介者は存在しないので、そのままの広告費が利用者とサイト運営者に流れます。また利用者が好感を持ったサイトや動画コンテンツには、ベーシックアテンショントークンを投げ銭として付与することも可能です。
つまりBraveを利用することで、利用者はネットサーフィンだけでお金を得ることが可能になり、広告表示の有無も自由に選択できます。サイト運営者は仲介者なしでより多くの利益を得られるようになります。広告主はマーケティングのために有益なデータを入手できます。
ベーシックアテンショントークンとBraveの活用で利用者とサイト運営者、広告主間の利益の最大化が実現します。
広告ブロックで高速ブラウジングができる「Brave」ブラウザ
Braveブラウザでは、パフォーマンスの高さにも期待が集まっています。Braveでは他のブラウザにはないアドブロック機能を活用して、膨大な広告やトラッカーの読み込み時間を省略した高速ブラウジングが可能になります。
過去の実験でBrave、Google Chrome、Mozilla Firefoxの3つのブラウザで同じニュースサイトを開いた際には、Braveは比較ブラウザよりも3倍も速い性能を証明しています。
またBraveでは高速ブラウジングに加えてトラッキングをブロックすることで、マルウェア感染を防いだ安全なネットサーフィンを実現します。
ベーシックアテンショントークン (Basic Attention Token/BAT) のメリット
メリット1 広告を見るだけで手に入る
Braveでは利用者は広告表示を認める代わりに、表示された広告の分だけ広告費の一部が報酬として手に入ります。Google ChromeやMozilla Firefoxなど従来のブラウザにはない機能ですが、広告主は利用者にデータを提供してもらった報酬として支払いをします。
利用者はネットサーフィンをおこなうほど収入が入るので、自分の時間を無駄なく換金でき十分なメリットといえます。
メリット2 爆速のブラウザ
広告を表示する場合は、サイトの読み込みに加えて余計な時間がかかります。広告をふくめたサイトのロードには、平均21%のバッテリー消費が見られるようです。広告の表示によってページの読み込み速度が遅くなることや、通信料の肥大化などの問題が発生しています。
Braveでは広告表示の有無を設定できるので、広告表示を拒否することで快適なネットサーフィンが実現します。広告ブロック状態では従来のブラウザよりも早い快適な環境となるので、ストレスなくネットを利用できます。
メリット3 効率的な広告配信
現状のブラウザで配信される広告では、トラッキング(追跡)によるプライバシー侵害や広告詐欺など広告のあり方が問題視されています。常に表示される広告をブロックするためにブラウザ利用者は拡張機能でアドブロックする場合も多く、広告費がペイできない問題も発生します。
現在広告配信の中枢にあるのはアドセンス配信者やGoogleなどです。今後はBraveとベーシックアテンショントークンが活用されることで安全な環境を実現し、確実で安全な広告が利用者に提供されるようになります。
ベーシックアテンショントークン (Basic Attention Token/BAT) のデメリット
デメリット1 「広告を見たらBATがもらえる機能」がまだ実装されてない
Braveブラウザはすでに公開され利用可能になっていますが、ベーシックアテンショントークンの配布機能はまだ実装されていません。Braveブラウザでは広告が表示されない爆速環境でのネットサーフィンも魅力の1つですが、広告視聴によるベーシックアテンションの獲得にも注目が集まっています。
実装の時期も具体的に明言されていないため、もし開発が進まず運営が悪化するとBraveの魅力の半分がなくなってしまいます。
デメリット2 使い道が不明
ベーシックアテンショントークンは仮想通貨として上場済みの取引所で取引が可能です。しかしBrave内での使用用途がいまいちはっきりしていません。Braveブラウザ内のお気に入りメディアにおこなう投げ銭機能やYouTubeでも投げ銭として使用可能にはなっていますが、現在では投げ銭以外の用途は存在していません。
ベーシックアテンショントークンがBraveの枠を超えて活躍の場を広げていくことで、普及も進んでいくでしょう。
デメリット3 不正利用の危険
広告視聴によるベーシックアテンショントークンの配布は、これまで強制的に広告を流されバッテリー寿命を消費させられてきたインターネット利用者にとって、革新的な機能です。
しかし便利な機能は使い方によっては、悪い結果をもたらします。Braveのハッキングで不正にベーシックアテンショントークンが消費されるようになれば、Braveにかかわる人全てに利益をもたらす仕組みが無駄になります。運営側の対策を万全にすることで、Braveが正しく利用されることが求められます。
ベーシックアテンショントークン (Basic Attention Token/BAT) の買い方・購入方法
ベーシックアテンショントークン (Basic Attention Token/BAT) は海外取引所でしか購入できない
ベーシックアテンショントークンは日本の取引所では取り扱っていません。ベーシックアテンショントークンを購入するためには、海外の取引所を利用する必要があります。BINANCE、BITTREX、Huobiの3つの取引所でベーシックアテンショントークンを取引可能です。
海外の取引所では日本の銀行から振り込みはできないため、購入する場合には日本の取引所でビットコインやイーサリアムを購入して海外の取引所に送金しましょう。
ベーシックアテンショントークン (Basic Attention Token/BAT) を購入する手順
ベーシックアテンショントークンの購入手順は以下の通りです。
STEP1 | 日本の銀行から国内取引所に日本円を振り込む |
STEP2 | 国内取引所でビットコインを購入する |
STEP3 | ベーシックアテンショントークンを取り扱う取引所に送金する |
STEP4 | 送金先の取引所でベーシックアテンショントークンを購入する |
ベーシックアテンショントークンを購入するまでに国内取引所と海外取引所を利用しますが、口座を開設していない場合でも短い時間で口座開設は完了します。国内取引所の場合は仮想通貨の取引までに本人確認などが必要になるので、早い目に完了させておきましょう。
海外取引所ではベーシックアテンショントークンを扱う所は3つありますが、よくわからなければBINANCEがおすすめです。
ベーシックアテンショントークン (Basic Attention Token/BAT) のウォレット
Ledger Nano S (レジャーナノS)
Ledger Nano Sはハードウェアウォレットの1つです。秘密鍵を専用の端末に保存するため、数あるウォレットの種類の中でトップクラスのセキュリティ体制を整えています。Ledger Nano Sにベーシックアテンショントークンを保管する場合は、ERC20トークンとしてMyEtherWalletと連携します。
MyEtherWalletだけの場合は秘密鍵をパソコンで管理しますが、Ledger Nano Sと連携することでより安全な保存が実現します。端末の紛失や破損によって保存された秘密鍵は取り出せなくなるので、予備の端末を用意しておいて復元コードを控えておきましょう。
MyEtherWallet (マイイーサウォレット)
MyEtherWalletはデスクトップウォレットの1つです。イーサリアムやイーサリアムクラシック、さらにERC20トークンを保管するために使用します。デスクトップウォレットは仮想通貨の秘密鍵をパソコン上で管理するウォレットです。
秘密鍵をネット上で管理するホットウォレットよりもセキュリティ体制はしっかりしており、パソコンがハッキングされない限りは安全に管理可能です。MyEtherWalletがインストールされたパソコンは厳重に管理して、怪しいサイトの閲覧やソフトのインストールをおこなわないようにしましょう。
TREZOR (トレザー)
TREZORもLedger Nano Sと同じハードウェアウォレットです。TREZORでベーシックアテンショントークンを保管する場合も、MyEtherWalletと連携して管理します。TREZORとLedger Nano Sの相違点としては、取り扱い通貨の種類と価格の違いになります。デザインや形も異なるので、気に入った端末を選択するといいでしょう。
TREZORを選択する場合も予備の端末と復元コードを控えておき、TREZORを安全な場所に保管しましょう。
ベーシックアテンショントークン (Basic Attention Token/BAT) の今後・将来性
広告費増加の可能性
Brave使用における問題点として、広告料が増加する点があります。広告主がサイト管理者に対して広告料を支払うのが従来の広告システムでした。Braveでは分散型広告システムを採用しており、広告主の支払い対象がサイト管理者と利用者に増えます。Braveを利用することで従来よりも広告費がかさむ可能性があり、結果としてBraveに出回る広告量が減る懸念があります。
広告が少ないとサイト管理者のマネタイズの可能性も狭まり、Braveの衰退にもつながります。広告主の数をどれだけ増やせるかが、Braveの今後の発展のために必要な要素になります。
知名度の低さが一番の問題か
Braveは新しい可能性を示すWebブラウザですが、現状ではGoogle chromeという巨大な検索ブラウザが確立しています。強豪となるWebブラウザの立場は強く知名度の低いBraveでは今のところ太刀打ちできません。
Braveには分散型広告システムという独自の仕組みがあります。Googleに依存せずに利用者とサイト管理者、広告主それぞれが最大限に利益を得る仕組みを持つBraveの認知が広がることで、シェアは広がり発展を続けるでしょう。
トークンの使い道がいまいちはっきりしない
Braveでは広告主がサイト管理者と利用者に広告費を支払う仕組みがありますが、発表の段階にとどまっておりまだ実装はされていません。まずは分散型広告システムを実装させることで、多くの人を巻き込む土壌を完成させないといけません。
他にもベーシックアテンショントークンを投げ銭として使用する用途はあるものの、使い道がはっきりしていない点も見られます。Brave内にとどまらず活躍の幅を広げていくことで、ベーシックアテンショントークンの価値は向上していくでしょう。
CEOにMozillaとFirefoxの元共同設立者を擁する
Braveの開発チームには、MozillaとFirefoxの元共同設立者であるBrendan Eich氏が参加しています。世界で3位のシェアを誇るFirefoxの開発者であるBrendan氏が参加することで、Braveの信頼性向上と期待値の高まりは大きなものになっています。さらにBraveの開発チームには元MozillaのBrian Bondy氏も開発に携わっています。
ベーシックアテンショントークン (Basic Attention Token/BAT) まとめ
ベーシックアテンショントークンは用者とサイト管理者、広告主が最大限に利益を享受できるシステムとして確立することで、新時代の検索エンジンとしてGoogleに成り替わることを狙っています。
しかしGoogleをはじめとして各Webブラウザはすでに立場を確立しており、Braveがシステムを回すだけでも一定数の人数が必要です。
今後Braveがシェアを拡大して検索エンジンの中心になるためには、Braveの分散型広告システムを完成させユーザー数を増やすなど、ベーシックアテンショントークンの活躍の場を広げていく必要があります。
今後の発展が期待されるBraveでエンジンとなるベーシックアテンショントークンを保有することで、将来的に大きな利益を得られるかもしれません。