- 意外なところでビットコインで買い物ができる
- ビットコインで買い物をすると税金がかかる
ビットコインは投機(儲けを出す)目的で保有している方が大半かもしれません。しかし、意外にも多くのお店やサイトで決済手段の一つとして使うことができます。今回はビットコインが使えるお店の紹介、支払方法として使うメリットや気になる税金や手数料に関してわかりやすく解説します。
ビットコインで買い物できる場所
ビットコインを購入することはありますが、「使う場面」は少ないものです。意外と知らない場面でビットコインで買い物ができます。
通販サイト
私たちが日常的に利用する通販サイトでもいくつかビットコインで支払いのできるサイトがあります。例えば、「DMM.com」ではDVDのレンタルから動画配信、もちろん、物品の通販までビットコイン決済に対応しています。「Bitcoinmall」という通販サイトはビットコイン(厳密にはモナコインも可能)しか支払いに使えません。
家電量販店
ビットコイン決済ができる家電量販店で有名なのはビックカメラです。実店舗で決済ができますので通販サイトよりもビットコインが身近な存在として感じます。ちなみにビットコイン決済でも現金払いと同様のポイント付与があります。
エンタメ系サイト
同人コンテンツや動画の販売サイト、漫画家アート作品の通販ギャラリーなどエンタメ分野でもビットコイン決済ができます。中にはオリジナルジグソーパズルを販売する「元祖ぱずる屋さん」という珍しいお店でもビットコインが使えます。
車・バイク
車やバイク関係では静岡県のカー用品販売店の「スポーツサービスジム」、テニスラケットのガット張りやチューンナップを行う「テニス専門店テニストピア」などでビットコイン決済ができます。
ギフト券・チケット
アマゾンギフト券、Googleplay、iTunesなど様々なギフト券をサイトがビットコインでの決済に対応しています。「amaten」というサイトでは実に20種類ものギフト券がビットコインで買うことができます。
ヘルス・ビューティー
特に女性には嬉しい情報かもしれません。お化粧品や健康商品の購入もビットコインが使えるようになりました。
その他
ビットコインで買い物ができるお店はまだまだあります。食品、ファッションやアクセサリー、インテリアや雑貨、特許事務所、通信講座など。
ビットコインが法定通貨並みの価値があると認められていないので日常的に使えないイメージですが、実に多くのお店で使えることが判明しています。
ビットコインで買い物できるお店の探し方
先の内容で多くのお店やサイトでビットコインが使えるのが分かったと思います。ですが実際どこで使えるのか分からないと使えません。具体的にどんなお店で、どんなサイトで使えるか一覧でわかるサイトがありますので紹介します。
Bitcoin日本語情報サイト
「Bitcoin日本語情報サイト」では通販サイト、食品、インテリア・雑貨などカテゴリ別にビットコインが使えるお店、サイトを一覧にしています。
さらに、都道府県別でも紹介しています。紹介ページではずらりとビットコイン決済ができるお店が並んでいますので、その多さに驚くかもしれません。
bitpress
「bitpress」はシンプルなページになっていてお店探しが非常に楽にできます。関東、中部、近畿など地域別に検索できる他、オンラインショップもカテゴリから簡単にお店を探せます。
coinmap
「coinmap」はマップからビットコイン決済が可能なお店を探すことができます。住所や地名、駅名を入力すれば周辺のお店がわかるようになっています。旅先でビットコイン決済ができるお店を探すときなどに重宝するサイトではないでしょうか。
ビットコインで買い物をするメリット
ビットコインで買い物できるお店は増えてきていますが、いろんなメリットがあります。
世界中で使える
ビットコインは法定通貨と違って両替の必要がなく世界中で使えます。旅行などで海外に出かけたときには便利です。仮に海外の通販サイトでも日本にいながらビットコインで買い物ができます。
支払いが簡単
ビットコインは実体がなくデータで存在しますのでお財布を取り出す手間もお釣りを管理する手間も省けます。電子マネーと同様でスムーズな買い物ができます。
安全性が高い
ビットコインはブロックチェーン技術で成り立っています。ブロックチェーンは改ざんがほぼできませんので高い安全性があります。よって、決済も安全にスピーディーに行えます。
ビットコインで買い物をすると税金がかかる?
国内のお店やサイトでビットコインを使って買い物をすれば税金がかかってきます。かかる税金は「消費税」と「所得税」、さらに「住民税」です。消費税は簡単にイメージできると思いますが、代金の8%分をビットコインで支払います。1000円分の買い物をしたら80円分をビットコインで支払うことになります。
また、イメージしにくいかもしれませんが所得税もかかってきます。具体例を出しながら説明していきます。例えば、1BTC=1万円で購入したビットコインが1BTC=5万円まで価格が上昇したときに1万円で何か商品を購入したとします。1万円で購入したビットコインを使って1万円の買い物をしたようになりますが、実際は価格の上昇に伴い0.2BTC分で購入している計算になります。
もともと購入した1万円の0.2BTC分円を計算すれば2000円ですから、1万円の商品を2000円で購入できたことになるのです。差し引くと8000円の利益を出していますので、この8000円が雑所得として扱われます。雑所得は年間合計で20万円以上になると確定申告が必要です。
その後は課税所得に応じて課税されます。195万円以下ならば税率は5%、195万円超から330万円以下は10%と段階的に税率は上がっていき、4000万円超は最大税率45%となっています(課税所得により控除額が設定されています)。所得税の他に、一律10%の住民税も課税されます。195万円以下の雑所得の場合であれば所得税5%と住民税10%の合計15%が税率となります。
ビットコインの相場が購入時より上がっていた場合は以上のように利益を得るわけです。商品によっては何回かの購入で課税対象になる可能性もあります。購入前には相場を確認し、決済することを取引します。「ビットコインの価格上昇で儲けがたくさん出たから、何か買ってみよう!」と軽く考えて色々と購入すると想定外の税金を支払うことになります。ビットコインは価格の下落もありますがその場合は損失になりますので課税対象にはなりません。
ビットコインで買い物をすると手数料がかかる?
日本円でモノやサービスの決済を行うときには消費税しかかかりません。ところがクレジットカード決済をすれば手数料をクレジット会社に支払っています。では、ビットコインの決済で手数料がかかるかも気になるところです。結論から言うと手数料はかかります。ですが一部のお店やサイトでは手数料は無料になっています。一例を挙げると、bitflyerのビットコインウォレットから送金して決済をすると手数料は無料になります。
先ほど紹介したビックカメラはbitflyerのビットコインウォレットから送金が可能ですので手数料は無料になります。買い物で手数料がかかっても1%前後でクレジットカード決済時の手数料3%から4%に比べて割安になっています。
まとめ
ビットコインで買い物ができるお店は広がりをみせています。ビットコインの普及でますます便利に買い物ができるようになってくるはずです。ただ、ビットコインで買い物をするときは場合によって課税対象になることや手数料がかかることも忘れてはいけません。知識を身につけて買い物していきましょう。