ネム (NEM/XEM) の取引にかかる手数料とは
日本円の入金手数料
ネムを取引するには、取引所の口座に日本円を入金する必要がありますが、その際に入金手数料がかかります。
入金手数料は各取引所ごとで異なります。例えば国内の仮想通貨取引所であるConicheckの場合、銀行振込であれば入金手数料は無料です。ただし銀行に支払う振込手数料は、自分で負担する必要があります。また、ネットバンキングなどから入金できる「クイック入金」やコンビニから入金できる「コンビニ入金」の場合、多くの取引所で手数料がかかります。
取引所を利用する際には、自分にとって使い勝手の良い入金方法とその入金手数料を調べておくと安心です。
日本円の出金手数料
仮想通貨の取引を終え、取引所の口座から日本円を出金するときにも、出金手数料がかかります。出金手数料の金額も入金手数料と同様、各取引所で異なるのでよく確認しておきましょう。
例えばConicheckの場合、出金手数料は一律470円となっています。出金金額によって手数料が変動しないので、少額の出金を繰り返すと手数料の負担が増えてしまいます。
- まとめて出金を行う
- 出金をできるだけ行わず再び仮想通貨を購入する資金にする
上記の方法で、できるだけ出金手数料を抑えるのがポイントです。頻繁に出金をしたい場合には、出金手数料が無料の取引所を探してみましょう。
ネム (NEM/XEM) の取引手数料
実際にネムを売買するときには、取引手数料がかかります。取引手数料の金額も取引所ごとに異なるので、利用する取引所の手数料を確認しておくのが大切です。また、ネムの取引方法として、販売所と取引所がありますが、販売所でネムを売買すると「スプレッド」と呼ばれる手数料がかかります。
スプレッドとは販売所が提示する売値と買値の差額のことで、このスプレッドの幅が広いほどユーザーは仮想通貨の売買で利益を出すのが難しくなります。取引所でも取引手数料はかかりますが、スプレッドと比較すると低めの額に設定されています。
取引手数料を確認するときには、単純に取引手数料のみを比較するのではなく、スプレッドも合わせて確認するようにしてください。
ネム (NEM/XEM) の送金手数料
ネムを購入した取引所の口座から別の口座に送金する際には、送金手数料がかかります。
取引所の口座に購入したネムを保管しておくと、万が一取引所がハッキングなどにあった場合に資産を失うリスクがあります。そのため、ネムを長期にわたって保管する際には、個人でウォレットを用意して、そちらに送金するのが一般的です。
ネムをウォレットに送金するときには、送金手数料がかかります。Conicheckの場合は、送金時にかかる手数料は0.5XEMです。ネムの価格は常に変動しているので、実際に日本円でいくら送金手数料がかかるかは、送金時のレートをもとに自分で計算する必要があります。
ネム (NEM/XEM) のレバレッジ手数料
ネムのレバレッジ取引を行う場合には、レバレッジ手数料を支払う場合があります。レバレッジ手数料はスワップ手数料とも呼ばます。
レバレッジ取引は、証拠金を預け入れてレバレッジをかけることで自己資金以上の大きな金額を動かして取引を行う方法です。このとき実際に投資の際に動かす金額は、取引所から借りている扱いとなります。レバレッジ取引で決済せずに、一定期間注文を出し続けている (ポジションを保有している) とレバレッジ手数料がかかります。つまり、レバレッジ手数料は、レバレッジ取引を行うときの借入手数料の役割を果たしているのです。
レバレッジ手数料も各取引所ごとによって異なります。また、レバレッジ取引自体も取引所ごとに仕様が大きく異なるので、手数料以外の部分も確認しておくようにしましょう。
ネム (NEM/XEM) の手数料が安い取引所4選
GMOコイン
- 取扱通貨
- 26銘柄
- 取引手数料
- 販売所:無料 取引所:Maker -0.01% / Taker 0.05%
- 最大レバレッジ
- 2倍
- 日本語対応
- ◯
- スマホアプリ
- 〇
- 法人口座
- 〇
GMOコインは、東証一部上場のGMOインターネットグループの子会社であるGMOコイン株式会社が運営する仮想通貨取引所です。GMOインターネットグループが培ってきたIT・金融関連事業でのノウハウを活かし、安心のセキュリティ体制と取引環境を提供しています。
ネムの手数料が安い取引所を探しているのであれば、GMOコインがおすすめです。GMOコインの主な特徴は以下の3点です。
- 各種手数料が無料
- Maker手数料がマイナス
- 12種類の仮想通貨を取り扱いしている
GMOコインでは、入出金手数料や取引手数料、送金手数料、レバレッジ手数料と各種手数料が無料です。また、取引所で指値注文に対してかかるMaker手数料はマイナスです。つまり、注文が約定するごとに手数料分の金額を受け取れます。
最初は販売所で取引を始めて、慣れてきたら取引所を利用するのもいいでしょう。ただし、取引所での現物取引にネムは対応していません。
2021年6月時点で12種類の仮想通貨を扱っているので、ネム以外の仮想通貨も手数料をかけずに取引したい方におすすめです。
Coincheck (コインチェック)
- 取扱通貨
- 29銘柄
- 取引手数料
- 販売所:無料 取引所:無料
- 最大レバレッジ
- -
- 日本語対応
- ◯
- スマホアプリ
- 〇
- 法人口座
- 〇
Coincheck (コインチェック) は、2012年8月設立の日本の老舗暗号資産(仮想通貨)取引所です。東証プライム上場企業であるマネックスグループが主要株主になっており、セキュリティがしっかりとしています。また、スマホアプリが使いやすいと評判で、初心者にたいして門戸が広い取引所です。
Coincheckは国内大手の仮想通貨取引所です。Coincheckの主な特徴は以下の通りです。
- 取引手数料が無料
- ネムのスプレッドが狭い
- サービスの画面がシンプルで見やすい
Coincheckでは取引手数料がかかりません。取引手数料を気にせず、ネムの売買ができるのは魅力的です。また、ネムの取引は販売所のみ対応していますが。Coincheckはネムのスプレッドが狭いのも特徴です。
サービスの画面がシンプルで見やすいことに定評があり、初めて仮想通貨取引所を利用する人に特におすすめです。また、専用のスマホアプリも提供しています。
DMM Bitcoin (DMM ビットコイン)
- 取扱通貨
- 38銘柄
- 取引手数料
- 販売所:無料 取引所:-
- 最大レバレッジ
- 2倍
- 日本語対応
- ◯
- スマホアプリ
- 〇
- 法人口座
- 〇
DMM Bitcoinは、DMMグループの子会社である株式会社DMM Bitcoinが運営する仮想通貨取引所です。豊富な種類のアルトコインでレバレッジ取引ができる点が大きな魅力となっています。さらに、DMMグループで培われたセキュリティ体制や使いやすさと高機能を追求した取引ツールなども魅力です。
DMM Bitcoinもネムの手数料が安い取引所のひとつです。DMM Bitcoinの主な特徴は以下の通りです。
- ネムはレバレッジ取引にのみ対応
- レバレッジ取引に注力している取引所
- 入出金手数料とレバレッジ取引の取引手数料が無料
DMM Bitcoinでは、ネムはレバレッジ取引にのみ対応しています。国内の取引所の中でもDMM Bitcoinは仮想通貨のレバレッジ取引に注力しているので、ネムのレバレッジ取引を行いたい人におすすめです。
また入出金手数料とレバレッジ取引の取引手数料が無料なため、コストを抑えてネムのレバレッジ取引を行えます。ポジションの保有を翌日に持ち越すとレバレッジ手数料がかかってしまうため、なるべく短期の取引を行うようにしましょう。
Zaif (ザイフ)
- 取扱通貨
- 取引手数料
- 最大レバレッジ
- 日本語対応
- スマホアプリ
- 法人口座
Zaifは2014年にサービスを開始した日本国内の主要な仮想通貨取引所です。日本円をはじめとする多様な仮想通貨ペアの取引を提供し、特にメジャーな通貨に強みを持っています。また、独自のトークン発行システムやICO市場への対応など、革新的なサービスも展開し、日本国内だけでなく、グローバルな視点での取引もサポートしています。セキュリティ面では二段階認証やコールドウォレットによる保管など、ユーザーの資産保護に注力しており、信頼性の高い取引所としての評価を得ています。
各種手数料はそれほど安くないですが、ネムの取引手数料を考えるのであれば、Zaifもおすすめの取引所です。
Zaifの主な特徴は以下の3点です。
- 取引手数料と銀行振込時の入金手数料が無料
- 国内で唯一ネムの取引所での取引 (現物取引) に対応
- 取り扱いトークンの種類が豊富
Zaifは取引手数料自体は無料ですが、銀行振込以外の入出金時に手数料がかかります。なので手数料のみで比較すると、残念ながら今回紹介する取引所の中では安い方ではありません。
しかし、Zaifは2021年6月時点では唯一、日本国内でネムの取引所 (現物取引) における取引に対応しています。販売所と比較して取引所はスプレッドがほとんどかからないため、結果的にネムを安く取引することができるのです。
また、Zaifは取り扱っているトークンの種類が豊富です。他の取引所では取り扱いのない種類もありますので、興味がある方はZaifの口座を開設してみてください。
ネム (NEM/XEM) の手数料を取引所ごとに比較
本記事で紹介したネムの手数料が安い取引所について、それぞれの手数料を比較していきます。
GMOコインは各種手数料が無料なので、販売所でネムを購入したい場合は最も手数料を安くすることができるでしょう。
Conicheckは取引手数料は無料ですが、入出金手数料がかかります。その代わりネムのスプレッドが狭いのと、初心者でも直感的に扱えるデザインが特徴で、仮想通貨を初めて購入する人におすすめです。入出金手数料を節約するために、できるだけ入金と出金の頻度を抑えるといいでしょう。
DMM Bitcoinは、今回紹介した取引所の中でもレバレッジ取引に注力している取引所で、ネムのレバレッジ取引を行いたい人に適しています。Zaifは手数料自体はあまり安くないですが、日本国内で唯一、ネムを取引所で取引 (現物取引) できます。スプレッドがかからないため、手数料全体で考えたときに最も安く済ませられる可能性があります。
上記の比較も参考に、自分の取引スタイルや投資の目的に合った取引所を選ぶのがおすすめです。
ネム (NEM/XEM) の手数料を抑えるには
販売所よりも取引所を利用する
ネムの手数料を抑えたいのであれば、販売所ではなく取引所を活用しましょう。上記でも説明したように、販売所でネムを取引するとスプレッドがかかります。取引所の取引手数料と比較してもスプレッドの方が高い場合が多いので、取引に慣れてきたらなるべく取引所を利用することをおすすめします。
ただし、2021年6月時点では、日本国内でネムを取引所で売買できるのはZaifのみです。Zaif以外の取引所を利用したい場合は、下記で説明するようになるべくスプレッドの狭い取引所を選ぶといいでしょう。
スプレッドの狭い取引所を選ぶ
取引所を選ぶときには、手数料の金額だけでなく、スプレッドの狭さについても確認しておきましょう。他の手数料と同様に、スプレッドも取引所ごとに異なります。取引所をスプレッドで比較してみるのもおすすめです。
なお、スプレッドは時間帯によって変動するため。取引所同士を比較するときには、同じ時間帯で比較するようにしましょう。また、スプレッドは仮想通貨の種類によっても異なるので、ネムのスプレッドが狭い取引所を探すのも重要です。
ネム (NEM/XEM) の手数料が安い取引所まとめ
ネムの取引をこれから始めるのであれば、できるだけ手数料を抑えられる取引所を選びましょう。ネムの売買には、以下の手数料がかかります。
- 入出金手数料
- 取引手数料
- 送金手数料
- レバレッジ手数料
- スプレッド
各取引所ごとに手数料の金額が異なるので、取引前に最新の情報をチェックしておくのが大切です。
また、手数料として記載されることは少ないですが、スプレッドは実質的な手数料です。スプレッドが狭い取引所を選ぶことによって、手数料を大幅に抑えることができます。スプレッドは時間ごとに変化するので、取引時にスプレッドを確認する習慣をつけましょう。