- ステラルーメンは利益を追求するための仮想通貨ではない
- 素早い送金と安いコスト
- ステラルーメンを購入するには?
- ステラルーメンとリップルの関係性
ステラルーメンとは
2014年に設立されて以降、仮想通貨として取引され続けてきたステラルーメン。ビットコインやリップル・イーサリアムといった有名かつ時価総額の大きな仮想通貨に隠れていますが時価総額は約112億ドルもの規模をもちます。
ステラルーメンは発行の仕組みがほかの仮想通貨とは異なり円やドルのような従来の通貨に近い方法で発行されます。
たとえば円を発行できるのは日本銀行。ドルであれば連邦準備制度に基づいて発行されると法律で決まっています。これと同じくステラルーメンはステラ財団が中央集権的に発行する仕組みになっています。
マイニングを介して発行されるビットコインやプログラムが自動発行をするイーサリアムとは別の方法になるのです。
今回はそんな特長を持つ仮想通貨ステラルーメンについて解説します。
仮想通貨ステラルーメンの目的
ステラルーメンの大きな特徴に非営利があげられます。ステラルーメンを運用するステラ財団は非営利団体なので利益をあげるための活動が認められていないのです。
ステラルーメンがつくられた目的は新興国の金融市場をつなぐためです。ステラルーメンがブリッジ通貨となることで新興国が金融取引を行うことができるようになります。
先進国では自国の通貨が安定して供給されています。また銀行口座を持っていないという人はほとんどいないでしょう。
しかし新興国になると状況は違います。国内の情勢が不安定だったりソフトインフラが未整備であるがために銀行口座を持たない人も大勢いるのです。そういった人たちに電子決済をできるようにするという目的のためにステラルーメンは発行されることになりました。
ステラルーメンは即時性と安価なコストで送金できる
ステラルーメンで送金・決済を行うとすぐに取引を完了させることができます。たとえばビットコインの場合だと取引の完了までに最短でも10分ほどかかります。これに対してステラルーメンであれば数秒で取引が完了するのです。
また送金にかかる手数料も0.00001XLMと安価です。2021年6月時点のステラルーメンの価格は約46円となっているので実質無料に等しい手数料となっています。新興国の人にも使える仮想通貨を目的としているだけのことはありますね。
仮想通貨の代表格であるビットコインにはない即時性と安価な送金手数料こそがステラルーメンの大きな強みです。
ステラルーメンを取引する方法
ステラルーメンはほかの仮想通貨と同じく仮想通貨取引所で売買することができます。購入可能な取引所はコインチェック・GMOコイン・DMMビットコインです。
仮想通貨は1単位ずつ購入しなければいけないと思っている人もいるかもしれません。そうなると1ステラルーメンの場合は現在40円程度なので気にならないかもしれませんがビットコインなどは数百万円必要です。
しかし実際は取引所によって違いますが最低購入価格はもっと低いです。たとえばコインチェックであれば500円相当から取引することが可能となっています。また他の取引所もビットコイン単位で0.001BTCもあれば取引できます。この場合に必要なのは数千円程度ということになります。
ステラルーメンは40~50円程度で取引できるのでそれほど大きなリスクを抱えることはありません。価格が低く大きな値動きがあっても損失が小さくすることが容易なので初心者におすすめの仮想通貨の1つといえます。
ステラルーメンとリップルの関係性
ステラルーメンはリップルの値動きの影響を受けることがあります。その理由はいくつかありますが、まずこの2つの仮想通貨はいずれもジェド・マケーレブ氏が中心人物となってつくった仮想通貨です。
また発行方法も中央集権で行われます。このようにステラルーメンとリップルは共通点があるのです。
違いは投資対象です。リップルは大手法人を中心に投資を行う営利を目的とした仮想通貨です。それに対しステラルーメンは前述したように新興国のブリッジ通貨となることを目的とした非営利の仮想通貨です。
このように共通点を持ちながら投資対象が違い、相互に補完しあうような関係のため資金が流入したり流出することがあります。これがステラルーメンとリップルの関係性です。
ステラルーメンのまとめ
ここまで仮想通貨のステラルーメンについて解説してきました。ステラルーメンは新興国のブリッジ通貨となることを目的とした非営利の仮想通貨です。
1ステラルーメンが40~50円と安価で購入できる仮想通貨であり、初心者が経験を積むためにお試しで買うのに適したものの1つといえます。ステラルーメンはコインチェックはじめ複数の取引所で購入可能です。
またリップルと中心メンバーが同じのため性質が似通っています。中央集権的で相互に補完性があり、価値の連動がみられます。チャートの動きを確認するときはリップルと併せて見てみると発見があるでしょう。