- 資金調達率はビットコインの現物とFXによる価格の開きからできる手数料の割合
- 日本時間の5、13、21時に確定し、それまでに決済すれば余分な手数料を免れる
- 資金調達率はマイナスになることもあり、ロングとショートで手数料の扱いが異なる
ビットコインFXをBitMEXでやってみたいが、資金調達率という言葉が理解できないという人もいるでしょう。本記事ではそうした人のために、メカニズムや対応法を解説します。
この記事を読み、今後ビットコインFXに参入するときに備えましょう。
BitMEX (ビットメックス) の資金調達率とは
資金調達率に対する理解が乏しいと、BitMEXでのビットコインFXにおいて知らず知らずに損を強いられてしまいます。これは現物価格と無期限契約価格の差に応じた手数料で、開けば開くほど資金調達率のパーセンテージも上がります。
現物価格は現実の市場に流れているビットコインの価格であり、無期限契約価格はレバレッジ取引の一種であるビットコインFXで使われる、ビットコイン相当の独自通貨「XBT」で示された価格です。
資金調達率が発生するタイミング
資金調達率が決まるタイミングは毎日固定です。日本時間の午前5時、午後1時、午後9時の3度です。それぞれに到達したら確定済みの注文に対する手数料が追加されるのです。
これで余計な損失をしたくない場合は、新しい手数料が決まる前にロングポジションは売りに出し、ショートポジションは買い戻す決済注文を完了させてください。そうすれば、余計な出費に見舞われずに済みます。
Funding手数料は馬鹿にならない
ビットコインFXでは、通常の取引手数料に加え、取引に使っているお金の合計にFunding手数料がのしかかります。これはスワップポイントとも呼ばれ、注文を長く持ち続けているほど手数料もどんどんかさんでいきます。
証拠金として2万円を取引所に出し、5倍のレバレッジを許された場合は10万円分を取引に使えますが、Funding手数料のターゲットは10万円分です。ここでは証拠金のおかげで余分に使える8万円に対しても手数料がかけられます。これを把握していないと、大きな損失につながりますので注意しましょう。
レバレッジでは少ない証拠金で高い予算を取引に使えますが、その分手数料がかさんだせいで大損することもあります。
BitMEX (ビットメックス) の資金調達率確認方法
その上から5番目に記されているのが資金調達率です。例えば、0.001%の手数料が有効になるまであと5時間と表示されているとします。
買い注文から入るロングポジションなら0.001%かかります。一方で売りから入るショートなら逆にパーセント分もらえます。マイナスならこの関係は逆転です。
知らず知らずに損をしないためにも、定期的な資金調達履歴のチェックは重要です。レバレッジ取引画面上部の①「契約」から②「資金調達履歴」につなげます。
手数料の節約にこだわる場合はこまめなチェックが考えられます。
資金調達額の計算方法
資金調達額はXBTに資金調達率を掛け算するだけで手数料としてわかります。
ロングポジションなら手数料の支払い義務が生じますが、ショートポジションなら売値に手数料が追加されて多少の得になっています。この関係性はマイナスの資金調達率になると逆転します。
指標としての資金調達率
資金調達率は現物とXBTでの差に比例します。ほかにもレバレッジに使っている金額が高くても、手数料がかさみます。
ビットコインに限らず仮想通貨は高騰や暴落をするケースもあり、そうした事象により現物とXBTも開いて資金調達率に響きます。しかし差が広がりすぎた場合は0%に近づくように調整されるケースも見られます。
資金調達率は仕組みが複雑なまま相場に左右されるので、知らず知らずに手数料で損をしないために常時チェックしておきましょう。
BitMEX (ビットメックス) の資金調達率発生時間がポイント
BitMEXで資金調達率に惑わされず得をするためには、発生時間に注目しましょう。
エントリーするタイミングと条件
理想のエントリータイミングは、新たな手数料が有効になる日本時間の5、13、21時の直前か直後です。加えて、資金調達率が±0.1%以上のときもエントリーに有利とされています。基準として新手数料確定時間の2分前後が理想でしょう。
トレンドに対して受け取り側が順張りなら資金調達前、逆張りが強い場合は直後にエントリーするのがおすすめです。
エントリーする方向
資金調達率がプラスならば売りから入るショートポジション、マイナスなら買いから入るロングポジションでエントリーした方が得をしやすいです。
ただしトレンドに対する受け取り側の動きによって、取るべきポジションが変化します。仮想通貨相場のトレンドを見極めて柔軟な戦略を実践しましょう。
成行注文か指値注文か
BitMEXでは指値注文がお得と考えられます。こちらでは指値注文での取引にはメイカー手数料が課せられ、-0.025%と逆にもらえるからです。成行注文はテイカー手数料として0.075%と有料です。
しかし指値注文はユーザーが希望した1枚あたりの価格に同意する人が現れて初めて成立するものです。指値注文がなかなか決まらないときはキャンセルし、成行注文に切り替えることも考えられます。
新しい資金調達率が決まる時刻までに注文を決めるため、手数料承知で成行を選ぶやり方もあります。
BitMEX (ビットメックス) の資金調達率の注意点
資金調達率を意識したレバレッジ投資には、ユーザーが気を付けなければいけないポイントが2つあります。
逆張りの場合、手仕舞いタイミングは素早く
トレンドと真逆の戦略を取る逆張りするなら、手仕舞いに素早い決断が必要です。たとえば多くの人が「ここはロングポジションで儲けよう」と実践したら、あるユーザーが「あえてショートポジションでいこう」と勝負に出るのが逆張りです。
少数派としてほかのユーザーを出し抜き利益を出せるメリットもありますが、トレンドに従う多数のユーザーが一斉に同じ行動を取れば、逆張り中のユーザーの戦略が崩されることがあります。
価格下落中にショートポジションが多いなか、逆張りでロングポジションで価格上昇を待っても、買い戻したショート勢が再び売り叩くことで逆張り側が損を強いられます。トレンドに従う人が一斉に行動し始める前に、利益確定することが大切です。
大口に狩られるリスク
BitMEXで資金調達率を当てにして利益を得ようとしても、大口のユーザーに敵わないケースもあります。たとえば資金調達率がプラスなのを見てショートポジションを取っても、資金に恵まれた投資家が爆買いをしてしまうと、値下がりを狙っていたショートポジションのユーザーは、ロスカットで損失を確定されてしまいます。
想定外の損失を避けるためには、レバレッジの倍率を下げ、最初から予算を限定するなどの対策が考えられます。
BitMEX (ビットメックス) の資金調達率 まとめ
BitMEXのビットコインFXに臨むなら、資金調達率への気配りが重要です。これはビットコインの現物取引と無期限契約であるビットコインFXによる独自通貨「XBT」の価格の違いに応じ、パーセンテージで表示されます。これはレバレッジ取引に使っている総額にかけられるので、積み重なると高い金額になります。
資金調達率はロングとショートで手数料を支払うかもらえるかにわかれます。これを当てにしてポジションを取ることで手数料を抑えつつ利益を上げる動きもありますが、トレンドに従うユーザーたちや大口の投資家の動向で思わぬ損失を強いられることもあります。
資金調達率だけでなく、仮想通貨本来のトレンドなども見極めながらレバレッジ取引を進めましょう。
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