Coincheck (コインチェック) 信用取引・レバレッジ取引は停止中? 特徴や再開の目処について解説

1分で理解する要約
  • Coincheckは現在、信用取引の新規受付が行われていない
  • 再開に備え、Coincheckでの信用取引の手順を伝える
  • 信用取引に基づいた買い、売り、決済注文の各方法

Coincheckにおける信用取引 (レバレッジ取引)について解説します。Coincheckに限らず、仮想通貨に参入する人のなかには、信用取引に興味を持つ人が多いでしょう。しかし、それが何を意味するのか分からなかったり、信用取引は大損をしそうで不安だから挑戦しづらいとためらう人も中にはいます。

Coincheckに限らず、仮想通貨を扱うなら、信用取引について知っておくことは重要です。それにより、正しい知識を得て、賢明な取引の仕方を心得ることができます。本記事では、信用取引の手順や、それを行ううえで大切なロングポジション、ショートポジションなどの専門用語の解説など、重要な情報を多角的に述べます。

Coincheck (コインチェック) の信用取引は現在停止中

2019年4月現在、Coincheckでは信用取引の新規借入を中止しており、サービスの再開の目処は立っておりません

信用取引の中止自体は2017年5月1日から始まっており、もう1年半ほどにわたり中止期間が続いています。停止日以前に借り入れた日本円の返済や、現金ではなく仮想通貨による新規借入および返済、ロングポジション、ショートポジションを用いての取引は続けられています。

Coincheckでは2018年1月にも取り扱う仮想通貨の1つであるNEMの流出事件を起こし金融庁から業務改善命令が下されています。今後、Coincheckに限らず、どの取引所でどのようなトラブルが起きるかは分かりません。そのため、仮想通貨に関わる場合は取引所および通貨のセキュリティ体制や自己管理などの面で厳重に注意しましょう。

本記事は、Coincheckが信用取引の新規借入を再開したときに備え、ユーザーがいち早く対応できるように、手順や詳細情報の解説などを読者に覚えていただくために書かれたものです。

Coincheck (コインチェック) での信用取引について

Coincheckで信用取引を行うには、その意味ややり方について知る必要があります。また、信用取引に関わる専門用語もありますので、その定義についても解説します。

信用取引とは

信用取引は、レバレッジ取引とも言われ、自身が差し出した日本円を証拠金に、特定の倍数分の金額まで使える取引を意味します。Coincheckでは5倍固定のレバレッジを行うことができます。

例えば、ユーザーが信用取引を行うために、証拠金としてCoincheck側に5万円を提供したとします。Coincheckではレバレッジが5倍ですので、5万円を証拠金に、25万円分の仮想通貨を買うことができます。

ただし、25万円をかけ、証拠金以上の損をした場合、あなたはCoincheckに借金をしたことになり、返済の義務を負います。そのため、間違っても自身の経済事情に無理のあるレバレッジのかけ方は控えるべきです。

ロングポジションとは

レバレッジ取引の際に必ず見る表現に「ロング」「ショート」があります。そのうち、「ロング」は「買い注文」を意味します。レバレッジ取引で許された予算の範囲内で、レートと注文量をかけた金額分の仮想通貨を買えることを意味します。

ここから派生したロングポジションとは、「安く買って高く売る」戦略を意味します。つまり、先に買う (ロング)ことから入り、高く売ることを狙うのです。
例えば、1BTCを買ったときの値段が430,000円で、後に550,000円まで上がった時に売った場合、その差額の120,000円の利益が得られます。

ショートポジションとは

「ショート」は「売り注文」を意味します。レバレッジ取引で許された予算の範囲内で購入した仮想通貨を売るときは、「ショート」に設定して売り注文を行います。

ここから派生したショートポジションとは、「高く売って安く買う」戦略を意味します。先に売る (ショート)ことから入る点でロングポジションとは違います。

実は仮想通貨の信用取引の際は、仮想通貨を全く持っていないのにいきなり売り注文を出すことができ、これを「空売り」と言います。もちろん空売りした分は必ず買い戻さなければなりません。空売りした分は、事実上取引所からの借金と考えるべきです。

手数料

仮想通貨の取引所では、仮想通貨の取引の際に手数料を設けているところがあります。Coincheckにおける手数料は以下のとおりです。

手数料
通常取引・買い無料
通常取引・売り無料
信用取引・ロング0.04%/日
信用取引・ショート0.05%/日

Coincheckにおける通常取引にかかる手数料は現在、無料キャンペーン中であり、それも延長を重ね、終了予定がありません。

ただし、信用取引に関しては、ロングポジションの場合、買った仮想通貨のその日の価値分に対する0.04%が、ショートポジションの場合、空売りした仮想通貨のその日の価値分に対する0.05%が毎日かかるので注意しましょう。

手数料の発生は取引したときから24時間ごとですので、次の手数料が発生する前にロングポジションにある仮想通貨を売ったり、ショートポジションにある仮想通貨を買い戻したりした場合は、その地点から手数料はかからなくなります。

Coincheck (コインチェック) で信用取引するときに押さえたいポイント

Coincheckの信用取引で注意したい点は、次の2つです。

証拠金維持率
ロスカット

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

証拠金維持率

証拠金維持率とは、ロスカットのリスク状況を示す指標です。

証拠金維持率は高ければ高いほど健全です。逆に低いとロスカットのリスクが高まり、不健全な状況であると言えます。

なおCoincheckでは、証拠金維持率が100%を下回るとアラートが出て、50%を切るとロスカットされます。

計算方法

証拠金維持率は時価で計算した資産の総額に対する、必要証拠金の割合のことです。

計算方法は次のとおりです。

証拠金維持率 = (証拠金 + ポジションの含み益) / ((ポジション相当額 + 未約定の注文金額) / レバレッジ倍率)

なおわざわざ計算しなくてもCoincheckの取引画面に表示されるので、それをチェックすればOKです。取引中はよく確認し、資金に余裕をもって取引を行いましょう。

ロスカット

ロスカットとは、利用者の損失拡大を防ぐために行われる強制決済のことです。Coincheckでは、証拠金維持率が50%を下回ったときにロスカットが発動します。

ロスカットが発動すると、約定していない注文は取り消され、保有しているポジションは強制的に決済されます。そして損益が確定します。

ポジションを持った状態で急激に相場が逆方向に動いたときに発生しやすいです。

Coincheck (コインチェック) で信用取引する手順

現在、Coincheckにおける信用取引では、新規参入ができない状態になっていますが、再開に備えて、すぐに参入できるように、画像を交えて手順を解説します。

残高を移動

信用取引に参入するには、まずは取引所に入金した日本円をレバレッジアカウントに移す必要があります。信用取引は、混乱を避けるためそれ以外の資産とは別に管理されなければならないからです。

「取引」とは通常の取引用のアカウント、「レバレッジ」とは信用取引用のアカウントを意味します。通常取引用アカウントの口座にあるお金のうち、レバレッジ用に移す金額を入力し、「残高を移動する」をクリックしましょう。

トレードビューのページに移動して取引

レバレッジ取引は、スマートフォンの通常取引所とPCのトレードビュー両方から可能です。トレードビューはPCにある画面のうち右下にあります。

注文の種類を「レバレッジ取引」に設定し、1枚あたり (ビットコインなら1BTC)あたりのレートと、注文量を設定します。

このとき、「10%」「20%」「50%」「100%」の表示を見ますが、これはレバレッジ取引の対象となった予算のうちの残り所持金に対し、決めた割合分の仮想通貨の量を決めるための項目です。

「ロング」(買い)か「ショート」(売り)かの項目を選択し、「注文する」をクリックすれば注文が成立します。

指値注文

先ほど示された画像のなかで、レート欄の下に成行注文のチェック欄があります。これにチェックをしない場合、指値注文となり、レートに好きな数字を打ち込むことができます。

買い注文や売り注文に出された希望レートとそれに対する数量を参考に、その通りの組み合わせか、または少しずらしたレートと注文量を入力することで、指値注文を行うことができます。

逆指値注文

逆指値注文は、PCのトレードビューでのみ行えます。

レバレッジ取引を行っている場合、トレードビューの画面上部に「ポジション」があるので、そのボタンをクリックすると、現在のロングかショートにおける損益を見れます。

注文の損益欄の右側にある「詳細を表示」をクリックし、決済注文の必要事項欄を引き出すことができます。ここで「逆指値を有効にする」にチェックしてください。

「レート」、「注文量」、「逆指値」に数字を入力します。「レート」と「逆指値」はともに希望するレートを入力することになります。

成行注文

レバレッジ取引のレート欄に数字は入力せず、成行注文にチェックをつけましょう。現在coincheckで売られている仮想通貨の公式レートに基づいて取引が行われます。あなたは注文量を設定するだけでいいのです。

保有ポジションを確認

「逆指値注文」で述べた通り、レバレッジ取引による注文履歴を知るには、PCのトレードビューの画面上部にある「ポジション」を選択し、現在のレバレッジ取引における注文や損益の状況を知ることができます。

スマートフォンの取引所では、チャット欄下部の「User●●●●●●変更」をクリックした後の注文欄の下に表示されています。

注文をキャンセルする

逆指値注文の場合のみ、注文から取引の成立までにタイムラグができるため、注文のキャンセルが可能です。

トレードビューの左下にある「未約定の注文」を選び、注文したものの右側にある「Cancel」ボタンをクリックしましょう。

スマホの場合は、注文欄の下にあるメニューに「未約定の注文」があるので、そこからキャンセル可能です。

Coincheckは現在、信用取引 (レバレッジ取引)の新規参入ができない状態にあります。2018年1月のNEM流出事件でも打撃を受けましたが、それでも4月にはマネックスグループの傘下として生まれ変わるなど、取引所としての存在を絶やすことはありませんでした。

2018年11月にはリップル (XRP) とファクトム (FCT) の取引が可能になり、取り扱う全ての仮想通貨での取引が可能になるなど、順調に回復を見せています。

現在停止状態にある信用取引の新規受け入れの再開も、そう遠くはないでしょう。それを見越し、Coincheckに登録中の皆さんが信用取引の再開にいち早く対応できるよう、本記事はCoincheckにおける信用取引の方法を示しました。

注文形式やPCかスマホかなど状況によりやり方は異なる部分もありますが、どれもシンプルなものであり、これから信用取引を始める人に優しいと言えます。

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