- 指値注文には一定の制限があるので注意が必要
- ビットコインFXがあり、最大レバレッジは4倍
- 複数の注文方法があり、自分の投資スタイルに合ったものが選べる
GMOコインでビットコインFXをやってみたいが、やり方が分からないと悩んでいませんか?
本記事では、GMOコインでビットコインFXを行う方法を解説します。GMOコインは約定する注文に一定の条件がついていますので、こちらに関しても詳しく述べます。
GMOコインのビットコインFXとは

- 取扱通貨
- 26銘柄
- 取引手数料
- 販売所:無料 取引所:Maker -0.01% / Taker 0.05%
- 最大レバレッジ
- 2倍
- 日本語対応
- ◯
- スマホアプリ
- 〇
- 法人口座
- 〇
GMOコインは、東証一部上場のGMOインターネットグループの子会社であるGMOコイン株式会社が運営する仮想通貨取引所です。GMOインターネットグループが培ってきたIT・金融関連事業でのノウハウを活かし、安心のセキュリティ体制と取引環境を提供しています。
GMOコインではビットコインFXという取引方法を扱っています。
ビットコインFXとはレバレッジ取引ともいい、 証拠金を預けて取引所で決められた倍数の金額分まで仮想通貨の取引に利用できます。
例えば2万円の証拠金をGMOコインに出したとします。GMOコインでは最大レバレッジは4倍であるため、8万円分を仮想通貨の取引に利用できます。
ビットコインFX特有の注文方法に「空売り」があります。これは先に持っていない仮想通貨を売り、後で買い戻すことです。高く売った仮想通貨を後で安く買うことでその差額分の利益を得られます。
GMOコインではビットコインFXの取引手数料は無料です。レバレッジをかける際の手数料はかかりますが、GMOコイン本来のメリットである初心者でも操作がしやすいことと相まって、同取引所のお得感を出しています。
GMOコインのビットコインFXの注文方法
GMOコインのビットコインFXで仮想通貨を取引する方法を画像付きで解説します。
指値注文
指値注文は取引時の仮想通貨1枚あたりのレート (価格) をユーザー自身が指定して注文することです。「値段を指定した注文」から指値注文といいます。
しかしGMOコインでは指値注文のリストである注文板がなく、自身が指定したレートに仮想通貨が到達するまでは約定しませんので注意してください。
注文スペース上部にある売値と買値を参考に、タイプを「指値」に指定、売買の項目を選び、数量を入力します。執行条件を指値か逆指値かを選び、希望レートを入力し確認画面から注文を成立させましょう。
成行注文
成行注文とは、GMOコインが定めたレートに基づいて注文することです。「成り行き任せの注文」から成行注文といいます。他の取引所では、注文板に並べられた指値注文のリストのうち、買い注文は希望された売り注文の安い順に、売り注文は希望された買い注文の安い順に、こちらが指定した数量分まで取引を成立させます。
しかしGMOコインでは注文板がありません。そのため、GMOコインが定めたレートで取引を成立させます。
注文スペース上部の買値と売値を参考に、注文タイプを「成行」に指定し、売買意思を決定します。数量と許容スリッページを設定しましょう。
許容スリッページとは、注文を出してから約定までの価格差の許容範囲を示し、999円まで指定できます。成行注文でも注文を出してから約定まで時間差があり、その間も仮想通貨の価格は変動するためです。
約定までに許容スリッページを超えた価格の変動があると取引が成立しない場合もあります。
逆指値注文
逆指値注文は、注文時に不利なレートを指定して注文を出すことです。例えば売り注文の場合、通常の指値注文は実際のレートよりも高い金額を希望します。逆指値の場合は実際よりも安いレートを指定します。
買い注文を出したときの急な価格高騰や、売り注文を出したときの暴落による損害を最小限に抑える方法です。ただし、逆指値は買い注文の場合は実際の買値以下、売り注文の場合は実際の売値以上を逆指値注文のレートとして指定できないので注意しましょう。
執行条件を「逆指値」に指定する以外、手順自体は通常の指値注文と変わりません。
IFD注文
IFD注文 (If Done注文) とは、新規と決済の二通りの注文を同時に出すことです。新規注文が成立したとき、決済注文ができます。
新規注文が買いなら決済は自動的に売り注文になり、空売りとして逆をやることもあります。新規注文の手順は指値注文と同じです。レートを指定して、GMOコインでのレートが希望に到達したら自動的に約定です。その後、決済の売り注文で指定したレートに到達したら自動的に売り注文も約定です。
仮想通貨がこれから値上がりすると踏んで、新規注文で実際よりわずかに高いレートでの逆指値注文を出し、決済注文でさらに高いレートを指定した指値注文を出し、新規と決済の両注文の約定を狙う戦略が考えられます。うまくいけば、購入時よりも高い売却額を得て利益をもらえます。
OCO注文
OCO注文 (One Cancels the Other注文) は、2通りの注文を出し、どちらかの取引が成立した時点でもう一方は自動的にキャンセルされる注文形式です。
指値と逆指値のレートを同時に指定することになります。実際の仮想通貨のレートがどちらかに触れた地点で注文が約定し、もう一方の希望レートによる注文は即破棄されます。狙った価格での注文を出しながら、急な価格変動の対策もできるので、損失を抑えながら確実に利益を狙えます。
IFD-OCO注文
IFDとOCOの二つの要素を組み合わせた注文方法です。新規注文と決済注文を同時に行いますが新規注文の手順は通常のIFD注文と同じです。決済注文にOCOが取り入れられています。
新規注文は通常の (逆) 指値注文と同じ手順ですが、決済注文は指値と逆指値両方のレートを指定します。新規注文約定後に決済注文がOCO形式で発注されます。到達した方のレートによる注文が約定になり、もう一方は即キャンセルとなります。
GMOコインの指値注文の時の注意点
GMOコインは指値注文の仕組みに特殊な部分があります。以下に注意事項を示します。GMOコインでは、誤発注や法外な値段での注文などの市場への悪影響対策として、価格制限というガイドラインを定めています。
注文時の価格制限
GMOコインは公式サイトにて、注文レートが「発注地点での現在値±50%」を超える注文は不可能であると定めています。
例えばビットコインの1BTCが420,000円のとき、 210,000円~630,000円の範囲外の指値注文はできません。
約定時の価格制限
Taker注文 (成行注文) でも、失効になるケースがあります。
想定される約定時のレートが、「一定の有効期間内における最初の約定価格±20%」を超えた場合、相場急変時を除き失効になります。範囲内で約定可能な注文はそのまま有効になります。
例えば、 GMOコインが定めた一定期間ごとの最初の約定価格がビットコインにおいて1BTC420,000円の場合、336,000~504,000円を超えるレートでの成行注文は無効になります。
指値変更
GMOコインでは約定されていなくて有効である指値注文の内容を変更することができます。
指値注文はユーザー自身の希望価格に実際の仮想通貨のレートが到達しない限り約定しないため、それまでの間に希望レートなど、指値注文の内容を変えられます。
公式サイトでも以下のように示されています。
参照:指値の変更はできますか
GMOコインのFX まとめ
GMOコインは初心者でも使いやすい取引所として人気があり、ビットコインFXもレバレッジ5倍までと低い倍率なので、初心者でも安心して取り組めます。
ビットコインFXでは通常の成行・指値・逆指値から、IFD、OCOまで様々な注文パターンが選べます。
GMOコインでは指値で指定できるレートや成行注文の約定に一定範囲の価格を対象とした条件がついていますので注意しましょう。