- マイニングの方法はソロマイニング・プールマイニング・クラウドマイニングの3種類
- アルトコインは競争が少なく利益を上げやすい
- 将来性が見込めるアルトコインを選ぶことが大切
「マイニングを始めたいけど、何を用意すればいいかわからない...」
「マイニングの初期費用はいくらかかるの?」
など、気になっていませんでしょうか。
今回の記事では、マイニングの概要と、必要なものは何か、今から始めて利益を上げられるのかを中心に解説します。
アルトコインマイニングは儲かるの?
競争が少ない
ビットコインは人気の通貨のためマイナー同士の競争が激しく、期待値は非常に小さいのが実情です。
一方マイナーなアルトコインは、ビットコインに比べてマイニング競争の相手が少ないです。高性能なマシンを用意できなくても、効率よく利益を獲得できるといえます。
参入障壁が低い
ビットコインマイニングが儲からないのは、マイニング処理に特化した集積回路であるASICが搭載されたマイニングマシンが覇権を握っているためです。
ASICは極めて高価ですが、その性能は凄まじいです。通常のパソコンやマシンに搭載されている集積回路にはCPUやGPUがありますが、これらの回路ではASICに太刀打ちできません。
そのため、ASICを持っているか、持っていないかで勝てるかが決まるといっても過言ではないのです。
しかし、多くのアルトコインは、こういった状況を解決し公平なマイニングを推進するため、ASICに対して耐性をつけ、一般的なCPUやGPUでも収益化できるように設計されています。
つまり、ビットコインに比べると個人でも勝てる確率が高いのです。
将来的な価格の上昇が見込める
マイナーなアルトコインは、ビットコインに比べて価格変動性が高い傾向にあります。
例えば、草コインの一つであるバージ (XVG) は、過去に一時7,500倍の高騰を記録しました。
このように、アルトコインは認知度が高まり、需要が広がることで、爆発的な高騰を見せる余地があります。
もちろん、価格変動性が大きいということは、逆に下がるリスクもあり、ハイリスクハイリターンであるのは間違いありません。
しかし、マイニングは通貨を購入して価格上昇を待つ通常の取引とは本質的に異なり、0から利益を作り出す作業なので、このような価格変動性と相性が良いのです。
アルトコインマイニングの方法は3つ
ソロマイニング
ソロマイニングとは、自分でマイニングマシンと環境を用意して、1人でマイニングを行うことです。
ソロマイニングでは、他者の力を借りないため、獲得した報酬を独占できるメリットがあります。
しかし、1人でマイニングを成功させるには、高性能のマシン、そしてそれを起動させる電気代など、多額の費用が必要です。
加えて、最近は企業や団体が大規模なマシン工場を設立し、マイニングの権利獲得を目指して熾烈な競争を繰り広げています。
そのため、2022年現在、ソロマイニングで利益を上げるのは非常に難しいと言わざるを得ません。
ソロマイニングのメリット
ソロマイニングのメリットは主に2つです。
- 獲得した利益を独占できる
- 戦略を自分で決められる
ソロマイニングは、他のマイニング方法のように他者との協力はしません。
そのため、得た利益は全て自分のものにできます。
また、自分の知見を生かして、マシンを設定したり、稼働時間を調節したりなど、自由度の高い戦略を組めるのも魅力です。
デメリット
ソロマイニングのデメリットは以下2つです。
- 報酬を安定して獲得できる保証はない
- 初期費用がかかる
マイニングは、コンピューターでランダムに値を生成し、その値がハッシュ値と一致することによって成功します。
この成功確率は非常に低く、コンピューターは何度も値を生成してはハッシュ値と照らし合わせる必要があります。
そのため、安定してマイニングを成功させるには、計算速度に優れた高精度のコンピューターが必要不可欠です。
たとえ環境が整ったとしても、企業や団体が大規模なマイニング工場を作りマイニング権を争っている現状を考えると、これに個人で立ち向かっていくのは非常に難しいでしょう。
プールマイニング
プールマイニングとは、複数人がそれぞれマイニングマシンを稼働させ、マシンパワーを共有することによってマイニング権を獲得しようとする方法です。
獲得するマイニング報酬は、プールマイニングに参加したマイナーで分配するため、一気に大きな利益を得ることは難しいです。
しかし、マシンパワーを共有することでマイニングの成功確率が高まるので、個人で行うソロマイニングよりも安定した利益を得やすいのがメリットです。
メリット
マイニングの環境を整えることは、マイニングの成功確率に直結します。
しかし、近年は高性能なマイニングマシンを使用するマイナーの増加により、競争はさらに熾烈化しています。
プールマイニングは、複数人のマシンパワーを結集してマイニングを行うため、当然個人よりもマイニングの成功確率が高くなり、安定して利益をあげられます。
デメリット
マイニングマシンの計算速度をハッシュレートと呼びます。
プールマイニングでは、団体で獲得した報酬を個人個人のハッシュレートに応じて分配します。
つまり、用意するマシンの性能が高いほど、貢献度も高いとされ報酬が上がる一方、マシンの性能が低いと、貢献度が低いとされ報酬は下がります。
自分への分配量を増やしたければ、団体の合計ハッシュレートが低いプールマイニングを選ぶのも手ですが、そうなるとそもそものマイニング成功確率も低いので、ジレンマに陥ります。
やはりプールマイニングにおいても、高性能のマシンを用意するに越したことはありません。
クラウドマイニング
クラウドマイニングとは、マイニングを事業にしている企業や団体に投資をすることで、金額に応じた報酬を獲得する方法です。
これまで紹介したマイニング方法とは異なり、自前でマイニング設備を用意する必要がありません。
メリット
クラウドマイニングのメリットは以下の通りです。
- マイニング環境や維持コストを支払う必要がない
- 専門知識なしで始められる
- 難しい作業は必要なくすべて企業に任せられる
すでに紹介したソロマイニングやプールマイニングでは、自分でマイニング環境を整える必要がありました。
しかし、クラウドマイニングはマイニングを行う企業や団体に投資するだけではじめられます。
つまり、初期投資費用以外に発生するコストがないので、少ない金額からでもマイニングに参加できます。
また、マイニング環境の構築に要する専門的な知識も必要ありません。
デメリット
クラウドマイニングのデメリットは以下の通りです。
- 通貨の価格下落により、始めた時点で想定していた利益が得られない可能性がある
- 悪徳業者が存在する
マイニングの報酬は、通貨のその時点での価格に依存します。
よって、クラウドマイニングに参加して初期費用を払った後、もし通貨が暴落した場合、想定した利益が得られず、赤字になってしまうケースがあります。原則どんなことがあっても一度払った初期費用は返ってこないので、注意しましょう。
また、クラウドマイニングを行う業者の中には、マイニングを行わず資金だけを奪い取るような、詐欺集団も存在します。
そのため、信頼できる業者か必ずよく調べましょう。
アルトコインマイニングに関するQ&A
マイニングに必要な費用は?
マイニングの手段としては以下の3種類が用意されています。
- ソロマイニング
- プールマイニング
- クラウドマイニング
上記のマイニング方法のうち、ソロマイニングとプールマイニングについては、マイニングをはじめるためにマイニングマシンが必要です。また、マシンを稼働するための電気代や、維持費も発生します。
クラウドマイニングは、マシンを用意する必要はありませんが、マイニングに参加するための契約料が必要です。
マイニングで得た利益に税金はかかる?
マイニングで得た利益についても、通常の取引と同じく、雑所得として税金が発生します。
雑所得の対象額は、「マイニングで得た収入金額から、マイニングに要した必要経費を差し引いた額」です。
アルトコインとは
アルトコインは、ビットコイン以外の全ての通貨の総称です。
アルトコインには、イーサリアムやリップルのように有名な通貨から、時価総額が小さくほとんど知られていないマイナーなものまで、多くの種類が存在しています。
アルトコイン誕生の背景
仮想通貨のはじまりであるビットコインは、「サトシナカモト」と呼ばれるプログラマーによって、2008年に誕生しました。
ビットコインは根幹技術に「ブロックチェーン」が利用されていて、これにより非中央集権の分散管理システムを目指しています。
しかし、現状のビットコインのブロックチェーンは、取引の遅延やセキュリティの脆弱性といった問題を抱えています。
そのため、これらを解決すべく、数多くのアルトコインが開発されてきました。
加えて、現在はビットコインの問題を解決するものにとどまらず、分散型アプリケーション (DApps) の開発を実現するイーサリアムなど、独自の特徴を持ったアルトコインも多くあります。
アルトコインマイニングのまとめ
アルトコインのマイニングは、ビットコインのマイニングと比べて競争が少なく、個人でも利益を狙いやすくなっています。
マイニングの方法は、ソロマイニング、プールマイニング、クラウドマイニングの3つです。
マイニングを始める時は、自分の資金余裕と知識、そして通貨の特徴・将来性を考え、最適な方法を選択しましょう。