- 暗号資産(仮想通貨)のスキャルピングとは短期トレードの1種
- 資金を持ち越したり、外的要因に影響されないメリットがある
- 1日に何度もトレードを繰り返すため、手数料を払いすぎないように注意
「暗号資産(仮想通貨)のスキャルピングって何?」「やってみたらどんなメリットがあるの?」などと疑問に思っていませんか。スキャルピングはさまざまな投資分野で実践されている戦略の1つです。
今回はスキャルピングのやり方を知りたい人のために、定義や方法、注意点などを紹介します。
本記事を読めばスキャルピングの意味やメリット、デメリットなどを学べるでしょう。
暗号資産(仮想通貨)のスキャルピングって?
暗号資産(仮想通貨)のスキャルピングとは、投資商品を買ってからわずかな時間に売り払うように、短時間でのトレードを繰り返して利益を重ねていく方法です。暗号資産(仮想通貨)の他に、FXでも多くの人が実践しています。
スキャルピングは暗号資産(仮想通貨)を買ってから数秒~数分で売り払うスタイルです。1度の取引における利益は数分~数時間のデイトレードよりも少なく、1日に何度も取引を重ねます。
スキャルピングは多くの取引で少しずつ利益を重ね、トータルをプラスにしたい人が実践する方法です。
スキャルピングに向いている暗号資産(仮想通貨)とは?
スキャルピングに向いている暗号資産(仮想通貨)は、ビットコインやイーサリアムといった人気暗号資産(仮想通貨)です。1日あたりの取引量が多いうえ、値幅が大きくなることもあるからです。
ビットコインやイーサリアムは、多くの暗号資産(仮想通貨)初心者が注目しやすいものです。よってこれらの暗号資産(仮想通貨)は取引量が多いです。
たくさん取引を受けることで、値幅の上下が大きくなることもあります。特に値上がりの時間が長ければ、スキャルピングを何度も重ねて集中的に利益を重ねられるでしょう。
このように人気のある暗号資産(仮想通貨)は、安定した取引量と動きやすい値幅から、スキャルピングを行う人にとって注目すべきです。
暗号資産(仮想通貨)のスキャルピングのメリット
資金持ち越しリスクがない
資金を持ち越すリスクがないため、寝ていたら価格が暴落していたといったリスクがないことがメリットとして挙げられます。
外部環境に左右されない
外部環境に左右されないという点もメリットとして挙げられます。
相場の変動や海外のニュースが影響しにくい点が特徴です。
資金を効率的に運用可能である
スキャルピングの実践により、資金を効率的に運用できるのもメリットです。
1日に何度も取引を重ねることで、資金が効率よく回転します。手腕次第で短時間に資金を何倍にもできるでしょう。トレードで利益確保に成功し続けると資金も増えていくしくみです。
スキャルピングは通常のトレードよりも、資金を効率的に増やせる可能性を秘めています。
暗号資産(仮想通貨)のスキャルピングのデメリット
何度もトレードを繰り返さないといけない
利益を出すために何度もトレードを繰り返す必要があります。
スキャルピングで成功する人は少なく、多くの人は投資資金を失ってしまいます。
手数料が高くなる可能性がある
暗号資産(仮想通貨)の取引所によっては、取引をするたびに手数料が取られることがあります。
そのためスキャルピングでは、手数料が高くなる傾向にあります。
1回の取引で得られる利益が小さい
スキャルピングは1度の取引でもらえる利益が小さいことも難点です。数秒から数十秒で暗号資産(仮想通貨)を手放すことが多いため、1度にまとまった利益は期待できません。
小さな利益を積み上げていくスタイルなので、トレード回数を重ねなければいけません。長時間にわたり取引所にアクセスすることになり、拘束時間も増えがちです。
暗号資産(仮想通貨)のスキャルピングのときのポイント
手数料
スキャルピングをするなら、手数料の安い取引所を選びましょう。取引の回数が多いと、手数料も高くなるからです。手数料無料かそれに近い取引所が望ましいでしょう。
スキャルピングによる利益確保を目指すうえでも、手数料の安い取引所を選ぶことが重要です。
損切
スキャルピングでは損切りの判断も重要です。
損切りとは投資した対象が予想と反対方向に動き、注文時から損失している状態を指します。暗号資産(仮想通貨)を買ったあとに価格が下がると、売るときは買うときよりも安い価格です。安くなった分を受け入れることを損切りといいます。
自身が買った暗号資産(仮想通貨)が安くなると、売ったときに損失が確定するのです。ここから価格の回復を待ちすぎてなかなか売れないこともあるでしょう。
しかし損切りをしないことで、暗号資産(仮想通貨)の相場がさらに不利な方向に動き、損失が大きくなるケースもあります。このような事態を防ぐためにも損切りする勇気は大切です。
スプレッド
最後のポイントは売値と買値が小さい、つまりスプレッドの小さい取引所を利用することです。スキャルピングは1回と取引で獲得できる利益が少ないトレード手法であるので、スプレッドの大きさに直結してしまいます。
レバレッジ取引
スキャルピングではレバレッジの活用も重要です。
レバレッジ取引では、専用口座に預けている資金に対し、数倍や数十倍分の金額を取引できます。ここでの倍数が「レバレッジ」です。
スキャルピングでレバレッジを活用すれば、自己資金よりも大きな金額の暗号資産(仮想通貨)を取引できます。1度あたりの利益を通常よりも増やせるチャンスです。
レバレッジでは持っていない暗号資産(仮想通貨)を先に売りあとで買い戻すことも可能です。売ったときよりも価格が下がっていれば、安く買い戻し、売り注文時との差額を利益にできます。
レバレッジをかけると取引のパターンが増えて自己資金より多くの金額を売買できます。大きな利益を得るチャンスですが、レバレッジをかけた分、損をするリスクも上がることに気をつけましょう。
売買の活発さ
スキャルピングをするなら、売買の活発とも重視しましょう。
人気のある暗号資産(仮想通貨)ほど売買は活発になりやすいといえます。一方でマイナー通貨は売買を受ける回数が少なく、市場が不安定なので、希望価格どおりに売買しづらいでしょう。
ビットコインのような人気のある暗号資産(仮想通貨)は市場が活発なので、相場も安定しています。多くの人が売買に参加しているからです。相場が安定している銘柄はスプレッドも狭くて注目でしょう。
スキャルピングは売買が活発な種類を暗号資産(仮想通貨)を狙うのがセオリーです。ビットコインのような人気通貨をターゲットにしましょう。
チャート
スキャルピングのような短期売買でも、チャートのチェックは大切です。
チャートは値動きを示すグラフを意味します。価格上昇が続けば買値が高くなりますが、売ったときの利益を得やすいでしょう。一方で価格下落が続くと買値は安くなりますが、売りどきに苦労しがちです。損切りの機会もあるでしょう。
価格が上がったり下がったりを繰り返し傾向が分からないときは「レンジ相場」です。このときは一進一退の価格変化の中でも、安く買って高く売る繰り返しで利益を得やすいでしょう。
チャートをチェックして、レンジ相場のときはスキャルピングのチャンスです。
暗号資産(仮想通貨)のスキャルピングに向いている国内取引所
bitbank

- 取扱通貨
- 30銘柄
- 取引手数料
- 販売所:無料 取引所:無料
- 最大レバレッジ
- -
- 日本語対応
- ◯
- スマホアプリ
- 〇
- 法人口座
- 〇
bitbank (ビットバンク) は、リップル社公式の取引量ランキング「XRP Market」の過去30日間統計において、11,749,018,567.14USD を記録し、XRP (リップル) の取引量世界No.1に選ばれました。
bitbankはスキャルピングをしやすい取引所です。こちらでは指値注文でかかるmaker手数料が-0.02%になります。売買のたびに手数料を払うのではなく、逆に取引所からもらえるのです。
取引所形式なので、スプレッドも狭いといえます。bitbankはお得な条件で売買しやすいことから、スキャルピングをしたい人におすすめです。
GMOコイン

- 取扱通貨
- 26銘柄
- 取引手数料
- 販売所:無料 取引所:Maker -0.01% / Taker 0.05%
- 最大レバレッジ
- 2倍
- 日本語対応
- ◯
- スマホアプリ
- 〇
- 法人口座
- 〇
GMOコインは、東証一部上場のGMOインターネットグループの子会社であるGMOコイン株式会社が運営する仮想通貨取引所です。GMOインターネットグループが培ってきたIT・金融関連事業でのノウハウを活かし、安心のセキュリティ体制と取引環境を提供しています。
GMOコインもスキャルピングにおすすめの取引所です。取引所形式なのでスプレッドが狭いといえます。
レバレッジ取引ができるので、スキャルピングでも利益を重ねやすいでしょう。ビットコインだけでなく、イーサリアムやリップルなどのアルトコインでもレバレッジ取引が可能です。maker手数料が-0.01%なのでお得に取引しやすいといえます。
GMOコインはスキャルピングをしたい人にとって、優れた環境でしょう。
Coincheck

- 取扱通貨
- 27銘柄
- 取引手数料
- 販売所:無料取引所:無料
- 最大レバレッジ
- -
- 日本語対応
- ◯
- スマホアプリ
- 〇
- 法人口座
- 〇
Coincheck (コインチェック) は、2012年8月設立の日本の老舗暗号資産(仮想通貨)取引所です。東証プライム上場企業であるマネックスグループが主要株主になっており、セキュリティがしっかりとしています。また、スマホアプリが使いやすいと評判で、初心者にたいして門戸が広い取引所です。
Coincheckは初心者から上級者まで使いやすい暗号資産(仮想通貨)取引所です。国内でもっとも暗号資産(仮想通貨)の取扱数が多く、好きな種類を選んでスキャルピングができます。
暗号資産(仮想通貨)の知識を得られるコラムもあり、スキャルピングのやり方をはじめ投資に大切な情報を学べるでしょう。
手数料無料ですが販売所形式なので、取引所形式よりもスプレッドが大きいことに注意です。
Coincheckは販売所形式ですが、誰でも使いやすいのでスキャルピングをしたい人でも安心できます。
DMM Bitcoin

- 取扱通貨
- 33銘柄
- 取引手数料
- 販売所:無料 取引所:-
- 最大レバレッジ
- 2倍
- 日本語対応
- ◯
- スマホアプリ
- 〇
- 法人口座
- 〇
DMM Bitcoinは、DMMグループの子会社である株式会社DMM Bitcoinが運営する仮想通貨取引所です。豊富な種類のアルトコインでレバレッジ取引ができる点が大きな魅力となっています。さらに、DMMグループで培われたセキュリティ体制や使いやすさと高機能を追求した取引ツールなども魅力です。
DMM Bitcoinは、ネットサービス大手のDMMグループが展開する暗号資産(仮想通貨)取引所です。
取引だけでなく入出金でも手数料無料で済ませられます。売買以外の余分な出費を抑えられるでしょう。
レバレッジ取引は7種類の通貨で可能で、アルトコインが好きな人でも取り組みやすいでしょう。
レバレッジ取引で大きな損失をすると、本来は「追加証拠金」としてお金を入れなおす必要があります。しかしDMM Bitcoinは追加証拠金を求められないのがメリットです。
レバレッジ取引によるスキャルピングをしやすい環境なので、DMM Bitcoinも選択肢に入ります。
Coincheckでスキャルピングする方法
口座開設を行う
アカウント登録
Coincheckを例に開設方法を紹介します。まずはホーム画面で新規登録ボタンを押してください。
アカウント登録として、公式サイトよりメールアドレスやパスワードを入力しましょう。非ロボット承認にチェックを入れたら、新規登録ボタンを押します。
このあと登録アドレスにCoincheck側からメールが届くので、リンク先をクリックすればアカウント登録成立とともにログインしています。
SMS認証認証を行う
SMS認証は、電話番号による本人確認方法です。
「本人確認書類を提出する」のボタンを押します。
電話番号を入力し、「SMSを送信する」を押しましょう。
携帯電話に届いたショートメールに入っている6ケタの番号を空欄に入力すればSMS認証完了です。
本人確認を行う
本人確認はスマートフォンとパソコンのどちらかから申し込めますが、パソコンを例に解説します。
まずは名前、生年月日、住所などの個人情報を入力していきましょう。
次は「IDセルフィー」です。これは本人確認書類の表面を示した登録者本人が写っている写真です。こちらを自撮りしてアップロードしましょう。
加えて本人確認書類だけが写った写真もアップロードすれば、手続きは完了です。
Coincheckでは登録可能な本人確認書類として以下から1種類使えます。
書類の種類 | アップロードする面 |
運転免許証 | 表裏1枚ずつ |
パスポート | 顔写真と住所記載ページ |
在留カード | 表裏1枚ずつ |
特別永住者証明書 | 表裏1枚ずつ |
運転経歴証明書 | 表裏1枚ずつ |
住民基本台帳カード | 表裏1枚ずつ |
マイナンバーカード | 表面 |
ビットコイン取引所での取引
スキャルピングをするならビットコイン取引所で売買しましょう。販売中よりも取引所の方がスプレッドが狭く、お得に取引しやすいからです。
取引所では買い注文と売り注文の一覧である「板」をチェックできます。板が示すのは、暗号資産(仮想通貨)1枚あたりの希望価格と数量を示した指値注文で、これらはまだ取引が成立していない分です。
板に出ている注文内容を参考に、暗号資産(仮想通貨)1枚あたりの希望価格を決めて指値注文をしましょう。
他の注文希望者の希望価格を参考にしながら取引を進めれば、お得にスキャルピングをしやすくなります。
暗号資産(仮想通貨)のスキャルピングの注意点
スキャルピングで注意すべきなのは、すばやい判断です。
短期トレードなので、数十秒から1分で売買を決めなければいけません。新規注文から暗号資産(仮想通貨)を手放す決済まで、瞬間的にタイミングを判断することが重要です。
手数料やスプレッドにも注意しましょう。1度の売買のたびにかかるからです。余分な出費がかさむと利益を確保できなくなります。
すばやい判断を大切にしながらも、手数料やスプレッドに気をつけながら無理のないトレードを進めましょう。
ポジポジ病にも注意
暗号資産(仮想通貨)のスキャルピングでは、ポジポジ病に気をつけなければなりません。これは冷静に考えないで何となくポジションを持ち続けることを意味します。
運任せのトレードでは狙った利益をつかめません。ポジポジ病にならないためにも投資戦略をしっかりと立てましょう。
暗号資産(仮想通貨)のスキャルピングに関するQ&A
スキャルピングとはなんですか?
スキャルピングとは短時間で多くのトレードを繰り返し、利益の積み重ねを狙う投資方法です。トレーダーをする時間が多い中・上級者に向いています。
注文してから決済するまでの時間が数秒~数十分と短いのが特徴です。1度あたりの利益は小さいといえますが、積み重ねでトータルのプラスを増やせます。
しかし初心者には向いていません。トレードのための時間や戦略性が大事だからです。チャート分析の知識や、時間的な余裕を持つことが重要でしょう。
短時間でトレードを繰り返すうちに損が積み重なる可能性もあるので、体力や精神面での強さが求められる投資方法です。
スキャルピングは短時間でトレードを繰り返すことで利益を積み上げていく手法で、投資に対する知識や体力が重要になります。
スキャルピングで勝てないです。どうしたらいいですか?
スキャルピングで負けが続くときは、以下のような事態になっていないか確かめましょう。
- 感覚で取引している
- 資金管理を間違えている
感覚で取引をしていると、相場の動きから間違った投資を繰り返しがちです。運任せで取引を重ねるのではなく、利益を上げたり損が続いたりする理由を分析し、投資の精度を向上させるように取り組んでください。
資金管理が間違っていてもスキャルピングで儲けられません。細かいトレードを繰り返すので、大きな損失を出すと続けられなくなるでしょう。
損をしても生活に影響しない金額である「余剰資金」だけを用意し、1回あたりの取引額を決めるなどの資金配分が重要です。自身で決めた投資ルールを忠実に守りながらスキャルピングを行いましょう。
暗号資産(仮想通貨)のスキャルピングのまとめ
スキャルピングとは、数秒~数十分のスパンでトレードを繰り返すスタイルです。1度買った暗号資産(仮想通貨)を短時間で手放すことで、利益の積み重ねを狙います。
トレードに多くの時間をとる必要があるうえ、戦略性が重要なので初心者向きではないでしょう。毎日暗号資産(仮想通貨)と向き合う必要があるため、体力や精神的にも強さが求められる方法です。
スキャルピングは投資戦略や取引所の選び方など、さまざまな場面を計画的にこなす必要があります。しかし短時間で少しずつ利益を重ねれば、トータルで大きなプラスを味わえるでしょう。