エリオット波動の基本的な特徴を押さえる
エリオット波動のパターンについて押さえる
Tradeing viewでエリオット波動を使う手順を押さえる
この記事では、エリオット波動の特徴から使い方までを解説します。エリオット波動にはチャート分析の基礎となる要素が詰まっているので、これを押さえればほぼ全てのテクニカル分析手法をスムーズに習得できます。
実際にエリオット波動を使った画像を用いて解説するので、特徴を押さえてから画像を参考にしてみましょう。
エリオット波動の基本情報
ひとこと特徴,相場は5つの上昇波と3つの下降波で1つの周期を形成するという考え方
ジャンル,トレンド系
難易度,中級テクニカル分析
使うタイミング,主にトレンド相場
主な使い方,推進5波、修正3波
エリオット波動とは、相場は5つの上昇波と3つの下降波で1つの周期を形成するという考え方です。画像のように上と下を交互に繰り返すという特徴があります。5つの上昇波を推進5波と呼び、3つの下降波を修正3波と呼びます。
エリオット波動理論には三原則があり、以下のような決まりがあります。
**原則①**:波動3が波動1・波動3・波動5の上昇の中で一番短くならない
**原則②**:波動2が波動1のスタート地点を下回らない
**原則③**:波動4が波動1の高値を割り込まない
エリオット波動理論の3原則は、エリオット波動が成立するための条件です。そのためエリオット波動の3原則がチャートで確認できた場合、その後の修正3波の動きが予想しやすくなります。しかしエリオット波動は結果論でしかないため、必ずしもエリオット波動理論が当てはまるとは限らないので注意しましょう。
勝率を上げるための+α
エリオット波動理論はフィボナッチと組み合わせることで、波動の転換点を予測できます。たとえば第2波の下がりから転換後の第3波の上り坂の長さは、第2波の1.618倍になることが多いといわれています。

Trading View では100種類以上のインジケーターや50種類以上の描画ツールを自在に駆使し、相場の動向を把握できます。
また、ユーザー同士のコミュニケーションの場としての役割も兼ね備えています。自分のチャート分析やトレードの案を公開したり、他の人が公開した指標を見てトレードの参考にしたりできます。
さらに、ユーザー間のチャットやチャットルームの作成も可能で、全世界で数多くのトレーダーに愛用されています。
他にも公式に発表されたニュースや指標も見ることができます。トレードに必要な情報はこれ1つですべて手に入るといっても過言ではありません。
TradingViewは無料でも十分強力なツールですが、「PRO」「PRO+」「PREMIUM」といった3つの有料プランが用意されています。
一番手軽に始められる「PRO」でも「ボリュームプロファイル (価格帯別出来高)」という非常に強力なツールが使えるようになるので、本気でトレードに取り組みたい方にはとてもオススメです。
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エリオット波動とは
エリオット波動の概要
エリオット波動とは、相場は5つの上昇波と3つの下降波で1つの周期を形成するという考え方です。 画像のように上と下を交互に繰り返す特徴があります。
5つの上昇波を推進5波と呼び、3つの下降波を修正3波と呼びます。
エリオット波動の特徴
エリオット波動理論の三原則
エリオット波動理論には三原則があり、以下のような決まりがあります。
原則①,波動3が波動1・波動3・波動5の上昇の中で一番短くならない
原則②,波動2が波動1のスタート地点を下回らない
原則③,波動4が波動1の高値を割り込まない
エリオット波動理論の3原則は、エリオット波動が成立するための条件です。そのためエリオット波動の3原則がチャートで確認できた場合、その後の修正3波の動きが予想しやすくなります。
しかしエリオット波動は結果論でしかないため、必ずしもエリオット波動理論が当てはまるとは限らないので注意しましょう。
相場がN字に動く
エリオット波動理論でテクニカル分析をするときは、相場が斜めのN時に動いていることを意識しましょう。相場の形大小に関係なく、必ずN字で動いています。
エリオット波動を利用するメリット
メリット1 N字分析によりチャートが理解できる
エリオット波動の基本形は、I波動とV波動が合体したN波動です。このN波動のN字が比較的大きければ、大きなトレンドになりやすいです。上昇相場と下降相場のどちらかなのかは、チャートを見ると大局をつかめるでしょう。
またよくあるチャートのパターンを覚えておくことで、トレンドの転換点を予測することが可能です。さらに値幅観測することで今後どのくらいの価格まで上昇するか、または下落するかを予測できるため、注文を出す価格を決めるのに役に立ちます。
メリット2 利益確定や損切りのタイミングの参考となる
値幅観測で長さや高さを計測することで、利益確定や損切りのタイミングの参考となります。他の指標と同様に、絶対に当たるものではありませんが、当たらなかったパターンを振り返ることで新たな学びとなるでしょう。
仮説をたてずに闇雲にトレードするよりも役に立つはずです。
エリオット波動のパターン
エリオット波動のパターンについて解説します。パターンを押さえてエリオット波動理論の特徴を押さえましょう。解説するエリオット波動のパターンは「トレンド回帰型」と「トレンド転換型」の2つに分けることができます。
エリオット波動の6つの波動
エリオット波動の波は、その形状から次の6つに分類されます。
**I波動**,上昇と下降を1本の線で表したもの。
**V波動**,上昇して下降、または下降して上昇したもの。I波動が2本続いたらV波動となる。
**Y波動**,上昇と下降を繰り返し、その差がだんだん大きくなるもの。
**P波動**,上昇と下降を繰り返し、その差がだんだん小さくなるもの。
**N波動**,I波動とV波動が合体したもので形がN字となったもの。Y波動とP波動はN波動で構成されている。
**S波動**,価格がサポートラインまたはレジスタンスラインを突き抜けて、それぞれのラインの役割が逆転するときに現れる波動。
トレンド転換型の4パターン
トレンド転換型のパターンは以下の4つになります。こちらもそれぞれについて詳しく見ていきましょう。
ヘッドアンドショルダー
ダブル
ソーサー
ライン
ヘッドアンドショルダーは**三尊・逆三尊**とも呼ばれており、2つの肩と1つの頭で長時間かけて形成されます。長時間かけて形成されることから、ヘッドアンドショルダーは**効力の強いチャートパターン**として知られています。
ヘッドアンドショルダーには**3種類のダブルトップ**があり、ダブルトップは上昇トレンドの終わりを表すチャートパターンです。いずれもネックラインは変わりませんが、高値の位置が少し変わります。
そして**ダブルボトムにも3種類**あり、ダブルボトムは下降トレンドの終わりを表すチャートパターンです。いずれもネックラインは変わりませんが、安値の位置が少し変わります。ダブルボトムもダブルトップとヘッドアンドショルダーと同じ原理です。
画像のソーサーは**下降トレンドの終わり**を表します。ネックラインを意識してポジションを保有するようにしましょう。
画像のラインもソーサーと同じく**下降トレンドの終わり**を表しています。ネックラインを意識してポジションを保有するようにしましょう。ソーサー・ラインともに上下が逆のパターンもあります。
エリオット波動の値幅観測
エリオット波動では値幅を観測することができます。エリオット波動で値幅を観測する手法について解説します。主な手法は以下の4つになります。
N計算
NT計算
V計算
E計算
N計算
NT計算はN計算を応用した計測方法です。値幅の最高値と最安値の中心地点には、2回目の修正波が行き着きます。2回目の修正波が行き着く先が、ちょうど値幅の2等分地点です。
2等分を表す線を引いたとき、「干」という漢字に似ていることからTという文字が入っています。
V計算
V計算では1本目の斜線を計測します。次に3本目の斜線ですが、長さは2本目の終着点から1本目と同じ長さを上昇します。
E計算
E計算ではEの横文字3本が上から順に、高値・中値・安値となります。そして横線3本の感覚はそれぞれ等間隔です。
エリオット波動の使い方
エリオット波動の実際の使い方について解説します。今回は無料で使える高機能取引ツール「Tradingview (トレーディングビュー) 」でのエリオット波動の使い方を取り上げます。
Tradingview (トレーディングビュー) とは
TradingViewとは、世界で最大かつ最もアクティブなソーシャル・トレーディング・プラットフォームです。多くの高性能な分析ツールを使うことができます。
さらにユーザー同士での意見交換のプラットフォームも開かれており、チャート分析に関する意見交換や有名トレーダーのトレード案の閲覧を無料で行うことができます。無料でも十分利用することができるのでぜひ一度試してみることをおすすめします。
設定方法
TradingViewにアクセスしたら、①左のメニューから選択してクリックします。
②開いたメニューから「エリオット」を選択しましょう。あとはチャート上でクリックすれば、エリオット波動を使用することができます。
トレンドのチャートパターンを見る
実際のチャート上でエリオット波動を使ってみました。チャート上の最安値から始まり、推進5波と修正3波と伴っています。画面上でクリックするだけなので、かんたんにエリオット波動を利用することができます。
トレンドの発生をN字から発見する
実際にエリオット波動を使用してみると、画像上のチャートではN波を形成していることがわかります。N波はエリオット波動の基本波動パターンです。
高値と安値を少しずつ上げていきながら、綺麗な上昇トレンドを形成しています。
エリオット波動を使ったトレードの実践例
第3波の波に乗る
エリオット波動を使ってトレードを行う場合、初心者の方は第3波に乗るようにしましょう。第3波は最も上昇 (または下降) する力が大きく、利益を狙いやすいからです。
エントリーするタイミングは、第1波の「高値」を超えた時点です。第1波と第2波の組み合わせをチャートで見つけたら、第1波の「高値」を超えるかどうか観察しましょう。
第1波と第2派の組み合わせを見つける際は、第2波の安値が第1波の安値を下回らない点に注意してください。
そしてエントリーする際に決済注文として、トレール注文で逆指値しておきましょう。買いでエントリーした場合は、トレール注文を出しておけば、価格が上昇 (売りでエントリーした場合は価格が下落) する限り、決済する価格が自動的に上昇 (または下降) します。
うまく第3波をとらえられれば、第3波の高値付近で決済できるでしょう。
第4波で反落を狙う
エリオット波動を利用したもうひとつのトレード手法は、第4波をとらえて空売りすることです。ただし第4波は値幅が小さいため、反落してすぐにエントリーしないと利益をだすことは難しいでしょう。
また第4波が終わると第5波で上昇に転じるため、決済のタイミングを逃さないように注意が必要です。
エリオット波動との組み合わせが有効なテクニカル分析
フィボナッチ
ひとこと特徴,サポートとレジスタンスの地点を判断する指標
ジャンル,トレンド系
難易度,中級テクニカル分析
使うタイミング,主にトレンド相場
主な使い方,「**23.6%、38.2%、61.8%、76.4%**」で反転
フィボナッチ分析とは、「フィボナッチ比率」をトレードの世界にも応用した分析方法のことです。フィボナッチ比率は、1つのツールというわけではなく、いろいろな使い方がありますが、絶対覚えておきたいのが、「フィボナッチ・リトレースメント」です。
フィボナッチ・リトレースメントとは、高値と安値の値幅にフィボナッチ比率をかけて、**どこがサポート・レジスタンスになるか判断するもの**です。相場は一方的に進むことはなく、必ず「押し目」や「戻り」を作る習性があるため、あらかじめフィボナッチ・リトレースメントを引くことで、反転する可能性を予測します。これによって、トレードの戦略がより一層立てやすくなります。
勝率を上げるための+α
市場では、トレンドが発生した時「半値押し」「3分の1戻し」という言葉が用いられます。それと同じように、フィボナッチでは「23.6%」、「38.2%」、「61.8%」、「76.4%」の比率が重要視されることが多いです。
エリオット波動理論はフィボナッチと組み合わせて、波動の転換点を予測できます。画像のようなチャートが成立すれば、上昇5波・下降3波が発生します。
ただしこれだけで、波動の転換点を予測することはできません。転換点を予測するには、画像のようにフィボナッチ比率を利用します。第2波の下がりから転換後の第3波の上り坂の長さは、第2波の1.618倍になる傾向が多くなっています。
エリオット波動のまとめ
エリオット波動の種類は多いですが、それぞれの波動パターンは単純な特徴をしています。投資をこれから始める初心者の方は、エリオット波動のパターンを押さえておきましょう。
エリオット波動を使用してチャートパターンに慣れておくと、次第にチャートの動きを読み取れるようになってきます。過去のチャートなどでもエリオット波動を使用・分析し、今後の取引で参考にしてみましょう。

Trading View では100種類以上のインジケーターや50種類以上の描画ツールを自在に駆使し、相場の動向を把握できます。
また、ユーザー同士のコミュニケーションの場としての役割も兼ね備えています。自分のチャート分析やトレードの案を公開したり、他の人が公開した指標を見てトレードの参考にしたりできます。
さらに、ユーザー間のチャットやチャットルームの作成も可能で、全世界で数多くのトレーダーに愛用されています。
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こちらは編集部おすすめの、本当にトレードで役立つテクニカル分析まとめです。トレードでの勝率をさらに高めたいという方は気になったものから1つずつ覚えていきましょう!
ボリンジャーバンド,勢いの変化や反転の目安、方向を見るテクニカル指標
MACD,移動平均線を元にしたテクニカル指標
ローソク足,価格を4つの値段で表し、価格推移を表示したもの
移動平均線,相場の方向性を見るテクニカル指標
ゴールデンクロス,価格の上昇を判断するテクニカル分析手法
出来高,売買の数量を確認できる指標
ダウ理論,全てのテクニカル分析の基礎として現在も多くの投資家に支持されている
支持線,過去の価格推移から反発を予想
新値足,トレンドを把握するためのテクニカル分析
サヤ,価格変動において生じる値幅のこと
ストキャスティクス,買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標
一目均衡表,相場の動向を見るためのテクニカル指標
RSI,買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標
ダイバージェンス,様々なオシレータ系指標に見られる現象
逆ウォッチ曲線,価格と出来高から相場を分析する手法
コマ足,売買シグナルをわかりやすく出してくれる
VWAP,大口取引を行う、機関投資家などを中心に目標値とされている
モメンタム,トレンドの転換や強弱を表す指標
逆三尊,トレンドが転換するときに形成されるチャートパターン
ソーサー,頻繁に出現するチャートパターン
エリオット波動,相場は5つの上昇波と3つの下降波で1つの周期を形成するという考え方
パラボリック,トレンド追随型のテクニカル分析
三段高下,上昇・下降相場の波動理論
グランビルの法則,移動平均線とレートの関係性から売買タイミングを判断する
ダブルトップ,上昇トレンドが終了する際に現れるチャートパターン
DMI,市場の状態を見極めるための順張り指標
ポイントアンドフィギュア,○と×だけで値動きを表現して相場のトレンドを把握し予測する
アームズボックス,その日の高値と安値を示し、取引量を把握可能
練行足,一定の値幅を決めて、その値幅以上の値動きがあったときに足を記入する
リスクリワードレシオ,利益確定と損切りのバランスを表す指標
%Rオシレーター計算式,買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標
フィボナッチ,サポートとレジスタンスの地点を判断する指標
RCI,買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標
サイコロジカルライン,市場参加者の心理を数値化した指標
酒田五法,日本の江戸時代に開発され、現在も使われる相場分析方法