- MyceliumはiOS版とAndroid版がリリースされているモバイルウォレット
- コールドストレージ機能によって安全に仮想通貨を守れる
- 現在IOS版がインストールできないため、Android版のみ利用可能
仮想通貨を管理するウォレットは現在までにたくさんの種類が登場しています。ウォレットによって様々な機能を実装することで差別化が図られています。
モバイルウォレットのMyceliumはオフライン環境での管理を可能にすることで、セキュリティ性能を高める工夫を施しており、おすすめできるウォレットの1つです。
本記事ではMyceliumの特徴と使い方を紹介します。
Mycelium (マイセリアム) とは?
Myceliumはビットコインを保管するモバイルウォレットです。モバイルウォレットの特徴として、仮想通貨の秘密鍵を利用端末内に置きます。
そのため端末のハッキングなどを避けることで安全な管理が可能です。種類にはiOS版とAndroid版がリリースされています。それぞれの対応バージョンによって開発チームが異なり、仕様にも大きな違いがあります。
Myceliumではコールドストレージ機能が備わっており、オフライン環境で安全なビットコインの活用が可能です。
Mycelium (マイセリアム) の特徴
ビットコインを保管できる
Myceliumではビットコインの保管が可能です。他の仮想通貨についてはイーサリアムと3種類のトークンに対応しています。ビットコインやイーサリアムの保管先を考えているなら選択肢の1つになるでしょう。
さらにMyceliumにもハッキングのリスクが完全にないとは言えません。普段から持ち運べるモバイルウォレットとして、大金は入れないようにするのがおすすめです。またアプリの特徴として気軽な入出金を、QRコードを表示させておこなえます。
オフラインで資産管理できる
Myceliumでは、オフライン環境でビットコインを管理する「コールドストレージ機能」を実装しています。
仮想通貨ウォレットにはホットウォレットという、常にオンラインに繋がっている状態があります。そのホットウォレットはオンラインからのハッキングによって仮想通貨を流出させてしまう危険性があり、セキュリティも弱いです。
しかしMyceliumのコールドストレージ機能は、オンラインから切り離したオフライン環境で仮想通貨を管理します。
コールドストレージとは
コールドストレージではインターネットがつながらない環境で仮想通貨を管理します。端末の管理を万全にこなすことで、ウォレットのハッキングをほぼ100%防げます。
日本語に対応していない
MyceliumウォレットにはiOS版とAndroid版がリリースされていますが、現在のところiOS版では日本語に対応していません。Android版では日本語表示が可能になっています。
Myceliumは内容がそこまで難しくないので、慣れてしまえば英語表記でも問題なく使用できます。Myceliumを使用したいと思っているなら、ぜひ触ってみることをおすすめします。
なおiOS版は非公開になっているため、ダウンロード不可能な状況です。
中央集権型サービスを採用
Myceliumでは中央集権型サービスが採用されており、特定の運営団体によってMyceliumのサービスが管理されています。
中央集権型サービスの特徴として、第三者がサービス利用者の資産に介入することが可能なため、運営団体が不正を働くとあなたの資産が流出してしまうかもしれません。
Myceliumを利用するなら、運営団体に一定の信頼を置くか、流出してもダメージの少ない金額を入れておくことです。
完全な透明性・安全性
Myceliumはオープンソースによってソースコードが公開されています。オープンソース環境下では、Myceliumの詳しい内容や仕様変更などを見張ることができます。
つまり世界中のMyceliumに関心を持つ開発者すべてが、Myceliumの状況を把握することが可能です。仮に運営団体に怪しい動きをされても、発見することが容易になります。
基本的プライバシー完備
Myceliumでは基本的な以下のプライバシーが完備されています。
- 支払い追跡防止
- 第三者への情報開示
- Torが使用可能
支払追跡防止
Myceliumではアドレスの循環でユーザーの保有資産残高の把握や、支払いの追跡が困難です。しかし支払いのたびに、新しいビットコインアドレスの使用が推奨されます。
第三者への情報開示
Myceliumに設定された中央サービスにより、ユーザーの支払いが関連付けられ、IPアドレスも紐づけられます。
Torが使用可能
MyceliumでTorというプロキシを設定することで、第三者による各ユーザーのIPアドレスを使用した支払いの関連付けを阻止することが可能になっています。
Mycelium (マイセリアム) のインストール・初期設定方法
インストール方法
Myceliumをインストールするには、AndroidのGoogleplaystoreからMyceliumを検索します。
表示されたMyceliumの欄から「インストール」クリックします。
インストール完了後アプリを起動します。「新規作成」を選びましょう。
新しいウォレットが作成されました。
Mycelium (マイセリアム) のバックアップと初期設定方法
バックアップ設定方法
Myceliumメニューの上にあるチェックボックスにチェックを入れます。そして「BACKUP NOW」を選択します。
マスターシード(バックアップフレーズ)の設定の確認がとられるので、「はい」を押します。
その後は英単語が1つづつ表示されます。紙などにメモして12個メモし終わったら、入力画面になります。メモした順番で記入していきましょう。
その後マスターシードの設定が完了します。マスターシードはウォレットの復元時に必要になります。必ず他人に見られないように保管しましょう。
ピンコードの設定
バックアップの設定後、そのままピンコードの設定が可能です。6桁の数字を決めて入力します。この際に「Resettable PIN」にチェックを入れると、ピンコードを忘れた時にリセットできるようになります。
チェックを入れなくてもバックアップフレーズから復元が可能なので、どちらでも構いません。
Mycelium (マイセリアム) の入金・送金方法
入金方法
Myceliumの「残高」メニューから「受信」を選択します。ビットコインアドレスとQRコードが表示されるので、出金先ウォレットにアドレスを貼り付けて送信しましょう。
この際にビットコイン以外の仮想通貨を送金してしまうと、紛失する恐れがあります。
送金方法
同じく「残高」メニューから「送金」を選択します。送金先のビットコインアドレスを入力か、QRコードをスキャンして金額を入力します。
採掘者(マイナー)への手数料も設定しましょう。時間が短いほど送金手数料も多くかかります。最後に送金を押すことで、ビットコインの出金処理が始まります。
Mycelium (マイセリアム) の使い方
保管する仮想通貨の残高を確認する
保有資産の残高確認はアカウントメニューからおこないます。アカウントメニューでは、Myceliumで作成したウォレットの一覧が表示されます。
アカウントを追加してウォレットを分ける
アカウントメニューから上に出てきた鍵のマークを選択します。Trezorなどのハードウォレットからアカウントをインポートできます。
また新しくビットコインのアドレス作成も可能で、イーサリアムのウォレットも追加できます。
人気ウォレットアプリMycelium (マイセリアム) まとめ
Myceliumはモバイルウォレットとしてもともとセキュリティが高めです。さらにコールドストレージ機能によってオフライン環境で仮想通貨を保管できるようになっています。
スマホが直接操作されない限り万全のセキュリティ体制が整うので、普段から身の回りの物の管理が行き届いているユーザーにおすすめでしょう。