- 草コインは時価総額が低く価格の変動が大きい
- 草コインの中には詐欺や消滅してしまうものもある
- 詐欺や消滅に気を付けてお気に入りの草コインを見つけよう
草コインとはアルトコインの中でも時価総額と流動性が低いコインのことを指します。大きな変動幅と投機的な性質があるため、利益も損失も大きくなりがちです。また草コインを利用した詐欺や草コイン自体の消滅のリスクもあるため十分に注意して取引しましょう。
本記事では詐欺や消滅にあわないための草コインの見極め方をご紹介します。
そもそも草コインとは
草コインとはアルトコインの中でも時価総額が低くユーザーが少ないコインのことです。
ビットコイン以外の仮想通貨を指すアルトコインは世界に数千種類あるといわれ、その数は今も増え続けています。その中でもユーザーが少なく、流通量の少ない草コインは値動きの幅が大きく投機性の高い仮想通貨といえます。
アルトコインが草コインになることも
代表的なアルトコインには、イーサリアムやリップル、ビットコインキャッシュなどがあります。仮想通貨にくわしくなくても聞いたことのありそうな名前ですが、こういったアルトコインも草コインとなってしまう可能性がないとはいえません。
そもそも開発されるアルトコインは世界中で立ち上げられているプロジェクトであり、そのプロジェクトが多くの人や企業に認知され将来性や実用性を認められることで価値が上がります。逆に価値が認められなければ、ほぼ無価値の草コインとなるのです。
現状アルトコインとして認識されている仮想通貨も市場から使えない・価値がないと思われたり、何か致命的な欠陥が認められたりすれば大きく価値が下がり草コインとなってしまいます。
コインが開発された当初は期待が集まり盛り上がって取引されるため、値動きも激しくなります。しかしプロジェクトとしての進展がなければ興味を持たれなくなり、次々と新しいコインが開発されるうちに忘れられ消滅してしまうコインも少なくはありません。
草コインが消滅する要因
価格が暴落
草コインへの投資、投機は価格が急騰して利益のでる可能性がある反面、急落して大きな損失となる可能性もあります。そもそも流動性が低いため、大きく価値が下がってしまえば買い手がなくなり持っているコインを処分できなくなってしまうことも考えられます。
価格の急落によりほとんど価値がなくなってしまえば消滅したも同然です。
取引所での取扱いが廃止される
仮想通貨は取引所で取扱われているからこそ売買できます。取引所での取扱いが廃止されれば売買できません。また商品やサービスの決済で利用できなければ草コインを持っている意味はありません。
詐欺コイン
仮想通貨の中には実態のない詐欺コインがあります。
開発・改良されなかったり、永続性のないビジネスモデルであるコインは投資家からお金を集めるために使われます。
詐欺コインであっても規制を受けるまで取引が行われていることもありますが、取引が停止されればコインは無価値となってしまう可能性もあるため購入前に十分気を付けましょう。
詐欺的な草コインもある
価格が低い草コインの中にまぎれていることが多いですが、詐欺の意図がないとしても実際にプロジェクトが進んでいないコインもあります。
マーケティングなどがうまくいって期待が高まり取引が行われているものの一向に進展しないコインの場合、いずれは市場参加者に見限られ価格が急落する可能性も考えられます。詐欺的な意図があるかどうかにかかわらず、一向に進まないプロジェクトには十分注意しましょう。
よくある詐欺方法
よくある話ですが、絶対に儲かるという謳い文句で購入を迫るような草コインは詐欺の可能性が非常に高いです。どのような投資でも絶対に儲かるという保証はありません。
また返金保証、買い取り保証、元本保証といった一見安全に思えるようなセールストークにも警戒した方が良いでしょう。お金を集めるだけ集めて行方をくらます可能性もあります。
高額な配当の設定も要注意です。草コインに限らずよくある詐欺ですが、こういった投資話では順調に儲けがでているように思わせるため、最初はしっかりと配当金を支払います。購入者が安心したころ運用がうまくいかず配当金が支払えないといって運営側が雲隠れしてしまいます。これはポンジスキームと呼ばれる詐欺で、仮想通貨のみならずあらゆる投資話で行われていますので十分に注意しましょう。
詐欺の際の対処方法
詐欺にあってしまった場合や詐欺にあいそうになった場合は1人で悩まず専門家に相談しましょう。相談先と電話番号を以下にまとめましたので確認してください。
相談内容 | 相談先 | 電話番号 |
詐欺にあった | 警察相談窓口 | #9110 |
不審な勧誘を受けた | 消費者ホットライン | 188 |
仮想通貨の一般的な相談 | 金融庁 金融サービス利用者相談室 | 0570-016811 (平日10時~17時) |
消滅せず価格上昇が見込まれる草コインを判断する際のポイント
時価総額
時価総額の低いコインに注目しましょう。既に時価総額が上昇し高くなっているコインよりもまだ時価総額の低いコインの方が上昇の可能性があります。
大幅な価格変動がない
大幅な価格変動があるコインよりも価格が低いながらも安定しているコインを選びましょう。大きな価格変動はコインを保有する際のリスクになります。
草コインのしくみを学ぶ
草コインはそれぞれしくみが異なりそのしくみによって特徴があります。処理速度が速いとか決済手段として広まりやすいなどの得意とする分野を持っていれば、価格は上昇しやすくなります。
運営元が明確
コインの運営元は必ず確かめましょう。公式サイトやSNSで運営者情報を把握するのは当然ですが、場合によっては金融庁などの官公庁の情報も確認しておくと良いです。
運営元の情報が確認できない場合はそのコインは避けた方が良いでしょう。
ICO後の開発が円滑に進んでいる
ICOで資金調達したあと開発が円滑に進んでいるかどうかも大切なポイントです。ICO詐欺という言葉があるようにICOで資金を集めるだけ集めて、全く開発せずに運営元が行方しれずになってしまう事件もあります。
ICO後の開発にも注目しましょう。
草コインが売れない時の対処方法
草コインには価格が上昇して利益が乗っていても売れないというケースがあります。売れなければ日本円に換金できないので、利益が乗っていても意味がありません。
そうならないためにも取引量のある取引所で流動性のあるコインを購入するよう気を付けましょう。
消滅する可能性がある草コインに関するQ&A
草コインが消滅する要因は何ですか?
草コインは時価総額が低く流動性の低いものが多いです。もし価値が認められず実用性もなければ草コインの価格は大きく下がり0になってしまうケースもあります。
また草コインの取引量が著しく低ければ、取引所がその草コインを取扱う意味がなくなってしまいます。最終的に取引所での取扱いが停止されれば、その草コインを売買することはできなくなり消滅してしまいます。
草コインの消滅可能性を見極めるポイントは何ですか?
時価総額がある程度あることや流動性があり取引が行われていることが重要です。価値が認められ取引が行われる限りは他通貨との換金ができます。
またコインのしくみを知り実用性など今後の社会で活用される特徴があるかどうかも調べておきましょう。そもそも仮想通貨に利用されているブロックチェーンというしくみは仮想通貨のみに活用されているわけではありません。このしくみを利用してより良い社会となることを目的として開発されています。
そういったコインを見つけ出すのも草コイン投資の醍醐味です。
草コインの消滅に関するまとめ
草コインは時価総額が低いため多くのコインに分散投資できるうえ、価格の変動幅が非常に大きくうまくいけばかなりの儲けを期待できます。一方まだ社会的に価値を認められていないコインなので価格の大幅な急落や消滅といったリスクがあることも忘れてはいけません。
詐欺や消滅に気を付け見極めるポイントを把握したうえで、自分だけのお気に入りの草コインを見つけてみましょう。