【仮想通貨FX】テクニカル分析 | 初心者にもおすすめのチャート分析・価格予想手法まとめ


テクニカル分析は過去の値動きから未来の価格を分析する手法
テクニカル分析はトレンド系とオシレーター系の2種類がある
テクニカル分析で相場のトレンドと売買タイミングが分かる

テクニカル分析はチャートから次の値動きの方向を推測する技術で、投資をするほとんどの方はテクニカル分析に基づいて売買をしています

テクニカル分析は株やFX・仮想通貨など全ての投資商品に役立つものです。投資を1つの副業として成立させたい方も、資産運用をして将来的な貯蓄を増やしたい方もテクニカル分析は大きな武器になるので、この機会に1つずつ学ぶことをおすすめします。

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そもそもテクニカル分析とは

テクニカル分析は投資をする上で必須の技術なのできちんと覚えておきましょう。

テクニカル分析の概要

テクニカル分析とは過去の価格や出来高などの要素から未来の価格を予測する分析手法です。取り扱っている銘柄や通貨などの要素を排除して、チャートの動きから将来の価格を推測します。

一見すると数字に基づいた理論的な計算のように思えますが、テクニカル分析には相場に参加する人々の心理状態が凝縮されています。特に相場の均衡が崩れて大きな値動きを起こすタイミングでの人間の行動には強い一貫性が見られます。

ファンダメンタルズ分析とは

ファンダメンタルズ分析とは仮想通貨に関連するニュースや情報から値動きを予測するものです。

仮想通貨に関するポジティブなニュースがあれば値上がり、ネガティブなニュースがあれば値下がりしそうという風に、特定の銘柄が関係するニュースや政策・景気動向などの情報をピックアップし分析します。

テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の違い

テクニカル分析はチャートを見て次の値動きを予測するのに対し、ファンダメンタルズ分析は仮想通貨の銘柄に関連した情報から次の値動きを予測します

テクニカル分析はチャートから投資家の行動パターンを想定します。値上がりや値下がり前後に投資家がやりがちな行動を想定し、今後の値動きを予測します。ファンダメンタルズ分析はチャートではなく仮想通貨に関連する情報からその銘柄の景気を予測し投資に役立てる方法です。

テクニカル分析の種類

テクニカル分析にも様々な種類がありますので知っておくと得です。主にトレンド系、オシレーター系、フォーメーション分析という指標にわかれますので、系統別に基本的な情報を述べます。

トレンド系

トレンド」とは相場に発生している値動きの傾向のことを指します。このトレンド分析のための指標を大きくトレンド系と呼びます。ある期間に価格が上昇を続けてチャートの形が右肩上がりになっていることを上昇トレンド、価格が下落を続けてチャートの形が右肩下がりになっていることを下落トレンドと言います。

また、価格が一定の値の範囲で上下を繰り返している相場の状態のことをレンジ相場と呼びます。相場はこのトレンド相場とレンジ相場のどちらかに分類されます

そのためトレードをする際には現在の相場がトレンド相場かレンジ相場かを見分ける必要があり、この見極めにトレンド指標は主に使われます。また、そのトレンドが勢いのある強いトレンドか値動き幅の小さい弱いトレンドかを判断するのにもトレンド系指標は役立ちます。

相場にトレンドが発生しているときの方が値動きが読めるので初心者でも利益を出しやすくなります。そのため初めのうちはトレンド系指標を用いて取引することをおすすめします。

  • 移動平均線
  • 一目均衡表
  • ボリンジャーバンド
  • パラボリック

オシレーター系

仮想通貨市場の方向性を推測するだけでなく、特定の銘柄に買いか売り注文が殺到しすぎていないか判断する指標です。

ただトレンドを鵜呑みにするだけでなく、投資家心理を重視した分析を行います。上昇や下降のトレンドが決まっているときより、価格が一定の範囲内で推移しているときにオシレーター系指標が機能しやすいです。

  • ストキャスティクス
  • RSI
  • MACD
  • DMI

フォーメーション分析

チャートに現れた特定の形状から今後の値動きを予測する指標です。仮想通貨は値動きしやすい投資分野なので、日ごとの価格などをグラフ線で結ぶとき様々な形を描きます。

過去に見たことのある形を見つけて、当時の事例と照らし合わせながら取引に役立てるのがフォーメーション分析です。

  • ダイバージェンス
  • エリオット波動
  • ダウ理論

仮想通貨FXに役立つテクニカル分析の基礎知識

テクニカル分析を実践するうえで必要な基本的要素を解説します。

ローソク足

ローソク足とは、相場の値動きを時系列に沿ってチャートに示す指標の一つです。形状がローソクに似ているため、「ローソク足」と呼ばれています。

ローソク足は1日、1週間、1か月、1年間という期間で分けられており、これらは始値・高値・安値・終値という4本値の形で表されています。


始値,相場が始まった時の価格
高値,期間中の相場の高値
安値,期間中の相場の安値
終値,相場が終わったときの価格

陽線

ローソク足は始値から価格推移を開始します。終値の段階で始値よりも価格が高かった場合、そのローソク足は「陽線」となります。

ローソク足が陽線だった場合、売る人よりも買う人の方が多かったことがわかります。特に実態部が長ければ長いほど、買いの勢いが強いと判断できます。

陰線

ローソク足は始値から価格推移を開始します。終値の段階で始値よりも価格が低かった場合、そのローソク足は「陰線」となります。

ローソク足が陰線だった場合、買う人よりも売る人の方が多かったことがわかります。特に実態部が長ければ長いほど、売りの勢いが強い判断できます。

ヒゲ

「ヒゲ」を見ることで、高値圏での売り圧力や買い圧力の強弱を把握出来ます。例えば上ヒゲが長ければ、上昇の勢いが弱まってきており、売り圧力が強くなっているということを示しています。この場合はそろそろ天井圏に近いと判断することが出来ます。

一方で下ヒゲが長い場合は下落の勢いが弱まってきており、買い圧力が強くなっているということを示しています。この場合はそろそろ底値圏に近いと判断することが出来ます。

支持線と抵抗線

支持線と抵抗線とは、ある一定の値動きの昇降を防ぐ指標です。支持線や抵抗線は値動きの節目になりやすい一方で、線を超えて大きく価格変動する場合もありますので注意が必要です。

支持線

支持線

支持線の上を価格が変動していく様子が、坂道をボールがバウンドして登っていくようなイメージがつきやすいと思います。

この坂道を伸ばしていくとなんとなく次のバウンド地点、すなわち安値の部分が予測できるはずです。その要領で値動きを予測していくことが、支持線の活用です。

抵抗線

抵抗線

反対に抵抗線とは価格上昇を上から抑えていくような線のことです。

支持線と同じ要領で局所的な価格上昇の中でも、ある程度高値の予測をつけることが可能となります。

仮想通貨FXのテクニカル分析 【初級編】 (※超頻出)

それでは実際のテクニカル分析について紹介します。初級編のものはわかりやすいうえに、実戦で使えるタイミングが多いため興味を持ったものから1つずつ覚えて使っていきましょう!

テクニカル分析 【初級編】 一覧

こちらがテクニカル分析 【初級編】 の一覧です。これらを全てマスターすれば、トレードでマイナスになる確率は相当低くなるはずです。まずは安定的な収益を目指して、初級編のテクニカル分析を覚えましょう!


ボリンジャーバンド,勢いの変化や反転の目安、方向を見るテクニカル指標
MACD,移動平均線を元にしたテクニカル指標
ローソク足,価格を4つの値段で表し、価格推移を表示したもの
移動平均線,相場の方向性を見るテクニカル指標
ゴールデンクロス,価格の上昇を判断するテクニカル分析手法
出来高,売買の数量を確認できる指標
ダウ理論,全てのテクニカル分析の基礎として現在も多くの投資家に支持されている
支持線,過去の価格推移から反発を予想
新値足,トレンドを把握するためのテクニカル分析
サヤ,価格変動において生じる値幅のこと
ストキャスティクス,買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標
一目均衡表,相場の動向を見るためのテクニカル指標
RSI,買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標
ダイバージェンス,様々なオシレータ系指標に見られる現象
逆ウォッチ曲線,価格と出来高から相場を分析する手法
コマ足,売買シグナルをわかりやすく出してくれる

これらの中でも、相場のトレンドの方向性や勢いが分かるボリンジャーバンド一目均衡表は特に重要で、世界中のトレーダーが利用しています。また、加えてRSIMACDを使えば売買のタイミングを具体的に示してくれるためかなりトレードがしやすくなります。

代表的なテクニカル分析 【初級編】

それでは代表的な初級テクニカル分析をいくつか紹介します。ここで紹介するものは数あるテクニカル分析の中でも使用頻度の多いものばかりなので、覚えればすぐにトレードで活用することができます。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

ボリンジャーバンド



ひとこと特徴,勢いの変化や反転の目安、方向を見るテクニカル指標
ジャンル,オシレーター系
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,主にレンジ相場
主な使い方,**+2σ以上**で売り、**-2σ以下**で買い

移動平均線



ひとこと特徴,相場の方向性を見るテクニカル指標
ジャンル,トレンド系
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,主にトレンド相場
主な使い方,価格の傾向を読む、他の指標と組み合わせる

RSI


ひとこと特徴,買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標
ジャンル,オシレーター系
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,主にレンジ相場
主な使い方,**20%以下**で買い、**80%以上**で売り

MACD



ひとこと特徴,移動平均線を元にしたテクニカル指標
ジャンル,オシレーター系
難易度,初級テクニカル分析
使うタイミング,主にレンジ相場
主な使い方,**ゴールデンクロス**で買い、**デッドクロス**で売り

テクニカル分析 【中級編】

トレードに少し慣れてきて収益を出せるようになってきた」という方はこちらの中級テクニカル分析まで手を広げてみましょう!

テクニカル分析 【中級編】 一覧

こちらが中級テクニカル分析の一覧です。中級テクニカル分析は使用タイミングの見極めが難しいものの、適切な場面で用いればかなり精度の高いシグナルを示してくれます。さらなるステップアップを目指す方は、ぜひこれらの手法をマスターしましょう!


VWAP,大口取引を行う、機関投資家などを中心に目標値とされている
モメンタム,トレンドの転換や強弱を表す指標
逆三尊,トレンドが転換するときに形成されるチャートパターン
ソーサー,頻繁に出現するチャートパターン
エリオット波動,相場は5つの上昇波と3つの下降波で1つの周期を形成するという考え方
パラボリック,トレンド追随型のテクニカル分析
三段高下,上昇・下降相場の波動理論
グランビルの法則,移動平均線とレートの関係性から売買タイミングを判断する
ダブルトップ,上昇トレンドが終了する際に現れるチャートパターン
DMI,市場の状態を見極めるための順張り指標
ポイントアンドフィギュア,○と×だけで値動きを表現して相場のトレンドを把握し予測する
アームズボックス,その日の高値と安値を示し、取引量を把握可能
練行足,一定の値幅を決めて、その値幅以上の値動きがあったときに足を記入する
リスクリワードレシオ,利益確定と損切りのバランスを表す指標
%Rオシレーター計算式,買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標
フィボナッチ,サポートとレジスタンスの地点を判断する指標
RCI,買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標
サイコロジカルライン,市場参加者の心理を数値化した指標
酒田五法,日本の江戸時代に開発され、現在も使われる相場分析方法

これらの中でもソーサーダブルトップはチャートに頻繁に出現する典型的なパターンで、これらを覚えておくだけでその後の値動きをかんたんに予測することができます。さらにRCIサイコロジカルラインを使えば取引のタイミングを明確に示してくれます。

代表的な中級テクニカル分析

それでは代表的な中級テクニカル分析をいくつか紹介します。これらをマスターすればトレードの精度が格段に上がり、安定した大きな利益を十分に目指すことができます。覚えたものを1つずつトレードに取り入れていきましょう!

ソーサー



ひとこと特徴,頻繁に出現するチャートパターン
ジャンル,チャートパターン
難易度,中級テクニカル分析
使うタイミング,-
主な使い方,ソーサ―が現れたらエントリー

ダブルトップ



ひとこと特徴,上昇トレンドが終了する際に現れるチャートパターン
ジャンル,チャートパターン
難易度,中級テクニカル分析
使うタイミング,主にトレンド相場
主な使い方,ダブルトップを形成したら売り

RCI



ひとこと特徴,買われすぎ・売られすぎを判断するテクニカル指標
ジャンル,オシレーター系
難易度,中級テクニカル分析
使うタイミング,主にレンジ相場
主な使い方,**80%以上**で売り、**-80%以下**で買い

サイコロジカルライン



ひとこと特徴,市場参加者の心理を数値化した指標
ジャンル,オシレーター系
難易度,中級テクニカル分析
使うタイミング,主にトレンド相場
主な使い方,期間を12日に設定する

テクニカル分析を仮想通貨FXの実戦で使う

それではテクニカル分析を実際のチャートで使う具体例について紹介します。テクニカル分析にはそれぞれ効果的に使えるタイミングがあるので、これから紹介する例のように使いどころのパターンをいくつか覚えましょう!

テクニカル分析が有効なタイミングとは

テクニカル分析は、一般的に極端な底値か高値に入っているときに行いましょう。チャート全体のなかで、現在の価格が最底辺か頂上に近い位置で推移しているときにテクニカル分析を使うのがおすすめです。

テクニカル分析はチャートから投資家の行動を予測するものです。最底辺のときは売り注文が殺到した証拠なので、次にいつ買い注文が増えるかを占ううえでテクニカル分析が効果的です。高値に入っているときは価格上昇の限界や下落の始まりを見極めるためにテクニカル分析をしましょう。

仮想通貨の価格がチャート全体の中で中央に近い位置のときは、需要と供給のバランスが取れている証拠です。そのときはファンダメンタルズ分析を使い、仮想通貨周辺の情報から価格変動を予測しましょう。

例1 RSIで相場の転換サインを見る

RSIは相場の買われすぎ・売られすぎを見るための指標として有名ですが、具体的には相場の転換サインを捉えるために使うことができます。

テクニカル分析 RSI

上のチャートは実際にRSIが相場の転換サインを示している場面です。チャートには直近の高値を更新し続けて上昇トレンドが発生していますが、RSIは高値を切り下げて下落を続けています。このような逆行現象は「ダイバージェンス」と呼ばれ、現行の相場のトレンドが終了する可能性が高いことを示します。

つまりこのような状況では、転換後の下落を見込んだ売りポジションの保有が最適な選択だと考えられます。そして実際に相場はすぐ下落し始めるので、これを買い戻すことで利益を出すことができます。

このような、ダイバージェンスを利用したトレンドへの逆張りはトレードの王道のパターンの1つです。

例2 ボリンジャーバンドでトレンドの継続を見る

ボリンジャーバンドは、将来の価格推移の方向を推測するためのテクニカル分析手法です。ボリンジャーバンドは移動平均線を含む7本の線から成り、それぞれの線の間の範囲にチャートが収束する可能性を示してくれます。

テクニカル分析 ボリンジャーバンド

上のチャートは、相場にトレンドが発生している状況でボリンジャーバンドを表示したものです。トレンドが継続している範囲に注目してみると、ボリンジャーバンドの+2σに沿って価格が上昇していることがわかります。

ボリンジャーバンドでは、±2σのライン範囲内に価格が収まる確率が約95.4%とされています。つまり±2σのラインに沿って価格が動いている場合には、相当強いトレンドが発生していると判断できます

このようにボリンジャーバンドの±2σのラインに沿ってトレンドが発生している現象を「バンドウォーク」といい、強力なトレンドが発生している指標と鳴ります。そのためバンドウォークが発生しているのを発見できたら、トレンドの方向にポジションを保有して順張りのトレードをする大きなチャンスとされています。

編集部おすすめの必勝テクニカル分析パターン!

パターン1 ストキャスティクスと移動平均線

ストキャスティクスと移動平均線を組み合わせたトレード手法は、逆張りで特に効果を発揮します

ストキャスティクスは「相場の買われすぎ・売られすぎ」を判断するためのテクニカル分析です。具体的な使い方としては、ストキャスティクスの値が20%を下回っていれば売られすぎのため買いタイミング、80%を上回っていれば買われすぎのため売りタイミングと判断することができます。

テクニカル分析 ストキャスティクス

しかしストキャスティクスの弱点として、「レンジ相場でしか正しいシグナルを表示しない」点があります。そのため現状の相場がトレンド相場かレンジ相場か判断するためのテクニカル分析と組み合わせて使うことが必須となります。

そこで移動平均線を用います。複数の移動平均線が裂けるように開いていればトレンド相場、複数の移動平均線がすべて横ばいに推移していればレンジ相場と判断することができるのです。

テクニカル分析 移動平均線

まとめると、移動平均線でレンジ相場であることを確認し、ストキャスティクスで売買タイミングを探るという手法です。ストキャスティクスの弱点を補って、効果的な場面でシグナルを採用することができるため、たいへん優秀な手法と言うことができます。

パターン2 ボリンジャーバンドとMACD

ボリンジャーバンドとMACDの組み合わせも逆張りに有効に活用することができます。

ボリンジャーバンドは7本の線から成りますが、そのうちの±3σの線に触れたら99%の確率で反転するとされています。そのため逆張りのエントリーポイントとして多くのトレーダーが利用しています。

テクニカル分析 ボリンジャーバンド

しかし±3σの線に触れたとしても、結局ボリンジャーバンド自体が移動してしまいダマシになるケースも珍しくありません。そこでボリンジャーバンドが示すシグナルの精度を高めるためにMACDを併用するのです。

テクニカル分析 ボリンジャーバンド2

MACDはMACD線とシグナル線が交差した地点が売買シグナルになります。具体的にはMACD線がシグナル線を上回れば買いのシグナル、MACD線がシグナル線を下回れば売りのシグナルとなります。

テクニカル分析 MACD

この2つの逆張りのシグナルを併用することで、お互いの正確性を高めた精度の高いトレードを実現することができます

テクニカル分析を使う際の投資手法知識

これまでテクニカル分析手法について解説してきましたが、実際のトレードでこれらのテクニカル分析を使う際の投資手法知識についても解説します。

短期トレードと長期トレード

取引スタイルには短期トレードと長期トレードがあります。どちらを取るかで分析内容も変わります。

短期トレードとは

短期トレードとは1時間、1日というように買った仮想通貨を短期で売って利益を上げるスタイルです。チャートの時間軸は主に5分足~日足をチェックします。

その日のうちに利益を上げたいという人は、短期トレードを行います。また、多額の投資利益を狙っている人は「デイトレーダー」として、毎日仮想通貨の売買を繰り返していることも多いです。

短期トレードのメリット・デメリット

短期トレードのメリットは保有している仮想通貨の価格を把握しやすいことです。寝ていたり長時間移動していたりの間に価格が下落してしまったという事態を防げます。仮想通貨は値動きが激しい投資分野なので、すぐに価格を見直せるのは大きいでしょう。

デメリットは、1回あたりの売買で狙える利益が少ないことです。仮想通貨といっても1日だけなら値動きは限られている場合が多いです。まとまった利益を上げるには投資金額や取引量を増やす必要がありますが、そうするほど損失のリスクも高くなっていきます。

長期トレードとは

長期トレードとは、数ヵ月から数年以上のスパンで仮想通貨を保持し続ける投資戦略です。逐一の価格変動に一喜一憂する必要もないので、初心者に推奨されるケースも多いです。

目先の値上がりをチャートから読むのではなく、仮想通貨の情報やニュースをもとに将来的な価値上昇を見据えて保有することが多いです。長く仮想通貨を持ち続ける関係から、積立投資などの応用パターンも使えます。

長期トレードのメリット・デメリット

長期トレードのメリットは、大幅な利益を狙える可能性が高いことです。1日単位なら限られている仮想通貨の値動きも、数ヵ月、数年かかれば、最終的な伸び幅が大きくなっていることがあります。

デメリットは長く保有する分、価格変動や経済情勢に何度も左右されることです。価格の上げ下げが何度も起きるのはもちろんのこと、スキャンダルで無価値にまで至る可能性もあります。短期トレード以上に信頼できるソースから情報を吟味して臨むことが大切です。

順張りと逆張り

仮想通貨の上昇・下降トレンドを参考にした投資行動には順張りと逆張りがあります。

順張りとは上昇トレンドのときは利益にあやかろうと買いに出て、下落トレンドなら売り注文から入り安く買い戻して利益を得るスタイルです。多くの投資家の行動に乗ることで、確実にプラスを確保する戦略です。

逆張りとは仮想通貨が上昇トレンドのときにかえって下落が近いと予想して売りに入ったり、 下落トレンドのときに上昇が近いと呼んであえて買いから入る戦略を意味します。多くの投資家を出し抜いて利益を狙うスタイルです。

目の前で起きているトレンドを見るだけではなく、その後の値動きを予測して順張りと逆張りを決めます。

トレンド相場とレンジ相場

仮想通貨、株、FXの相場局面には2種類あります。トレンド相場とレンジ相場です。画像を交えてそれぞれを解説します。

トレンド相場とは

トレンド相場とは仮想通貨の一定期間の値動きが総合的に同じ方向を向いている相場で、上昇トレンドと下降トレンドの2種類にわかれます。

こちらが上昇トレンドです。全体的に相場が上り坂になっていて、総合的に価格が上昇しています。

こちらが下降トレンドです。全体的に相場が下り坂になっており、価格が下落の一途をたどっています。

以上のようにチャートを全体を見渡したとき、グラフが一つの坂のようになっているときは、トレンドが発生している証拠です。

レンジ相場とは

レンジ相場とは、仮想通貨の値動きが一定期間上下していて、トレンドがつかめない状態を意味します。

こちらがレンジ相場のモデルチャートです。チャート全体を通してみると、価格が上がったり下がったりを繰り返し、いくつもの山や谷のような形が見えます。

相場が一定の範囲内で行ったり来たりを繰り返しているので、トレンドが決まらず、一定のバランスを保っています。

トレンド相場とレンジ相場の見分け方

トレンド相場とレンジ相場は、チャート全体の値動きの形から読み取れます。値動きが一方向をたどっているならトレンド相場、行ったり来たりでギザギザのグラフができていればレンジ相場と覚えましょう。

仮想通貨に限らず投資分野のほとんどはレンジ相場で推移する方が多いです。世界中の投資家が売買に携わる関係上、金融商品の価値が上昇と下落を繰り返し、需要と供給のバランスが保たれているからです。

現在の相場がトレンドかレンジか知りたいなら、チャートに示された値動きだけでなく移動平均線もチェックしてみましょう。これは一定の期間内の平均値を結んだ線グラフで、相場の総合的な値動きを示します。

移動平均線が坂のように一方向を向いていればトレンド相場、ギザギザを描いていればレンジ相場の証拠です。

仮想通貨FXでテクニカル分析をするメリット

テクニカル分析のメリットは以下の7つです。それぞれを詳細に解説します。

  • 短期的な価格変動の予測に役立つ
  • 機関投資家と同じ立場で戦える
  • 情報の信頼性が高い
  • 相場の動きを視覚的に掴める
  • 全ての情報が織り込まれる
  • 売買のタイミングが分かる
  • 相場のトレンド (方向性) がわかる

メリット1 短期的な価格変動の予測に役立つ

テクニカル分析を使いこなせれば、短期的な予測を深く行いやすくなります。特に1日~1週間単位で買った仮想通貨を売ろうと考えている人は、テクニカル分析が役に立ちやすいでしょう。

分析方法を自分の中にマニュアル化することで、価格変動に慌てて売買をするリスクも抑えられます。テクニカル分析のおかげで冷静な判断をしやすくなるのです。

メリット2 機関投資家と同じ立場で戦える

テクニカル分析をものにすれば、機関投資家と同じ立場で戦えます。機関投資家は個人にはない機会や投資術を持っているうえ、速報にも素早く反応します。この点で個人投資家はどうしても出し抜かれがちです。

しかしテクニカル分析という技を使えば、ネット検索で速報を調べなくても、チャートから次の値動きを予測できるようになるので、機関投資家並の素早い行動が可能です。

メリット3 情報の信頼性が高い

テクニカル分析で使う情報は、過去のデータが基本です。仮想通貨に関するネット情報は不確かなものも多く、それを鵜呑みにして投資した結果、思わぬ損失を強いられるケースも多いです。

しかし仮想通貨ユーザーに示された過去のチャートに関するデータは、変えようがない事実なので信頼性が高いです。これを分析して予測に役立てれば、自分を持ちながら納得のいく投資ができます。

メリット4 相場の動きを視覚的に掴める

仮想通貨のチャートを視覚的に掴めれば、次の投資行動に迷う可能性も低くなるでしょう。前述の通りチャートなど過去のデータは常に正直なので、そこにテクニカル分析を当てはめれば、1日後や1週間後の値動きを想定しやすくなります。

仮想通貨は値動きが激しいカテゴリーなので、少しの判断が遅れるだけで利益を取り逃がすケースもあります。それを防ぐためにテクニカル分析を頭になじませ、投資勘を養いましょう。

メリット5 全ての情報が織り込まれる

仮想通貨のチャートには世界中の投資家がどのタイミングで買い、または売ったかが正確に示されます。テクニカル分析を身につければ、チャートから個人・機関投資家の動向や心理、経済指標などの見えない情報を読み取れます

たとえ特定の仮想通貨が取引所から流出したスキャンダルを知るタイミングが遅れても、その銘柄が暴落したことで何かトラブルがあったことは感じ取れます。

メリット6 売買タイミングが分かる

仮想通貨はほかの投資分野同様「安く買って高く売る」が基本です。テクニカル分析をマニュアル化すれば、安く買ったり高く売ったりできる理想のタイミングが分かります。

仮想通貨に関するニュースや情報を検索やTwitterなどでわざわざ調べなくても、動向を分析する技を身につけるだけで、理想の売買タイミングが大体分かるのです。 何となく取引していた人も、分析のコツを得るだけで正しい売買のタイミングをキャッチできます。

メリット7 相場のトレンド (方向性) がわかる

相場が次に上がるのか下がるのか、つまり相場のトレンド (方向性)が分かればトレードで利益を出しやすくなります。そのようなトレンドに乗ってトレードを行うことを「順張り投資」や「トレンドフォロー」と言います。

相場に上昇トレンドが発生していて今後もさらなる上昇が期待できるときは買い、相場に下落トレンドが発生していて今後もさらなる下落が期待できるときは売る、といった手法です。

順張り投資は相場の上昇や下落を確認してから買いや売りを入れるためその分出遅れてしまいますが、トレンドさえきちんと把握していれば高い確率で利益を出すことができるため初心者でも取り組みやすいと言われています。

トレンド系指標はこのトレンドを読むために使われます。上手に使えばトレンドに乗って大きな値幅の利益を出すことができます。

仮想通貨FXでテクニカル分析をするデメリット

テクニカル分析には注意すべき3つのデメリットもありますので、よく読んでから実践しましょう。

  • 情報量が多いためダマシが多い
  • 手法が多く使いこなすのが難しい
  • 期待値を含めたトレードができない

デメリット1 情報量が多いためダマシが多い

テクニカル分析で利用する仮想通貨チャートは世界中の投資家の行動を偽りなく映し出します。しかしその結果、反映される情報もシンプルなようで実は多くなり、ダマシの要素も多分に含んでいます。情報量が多いあまり人によって見方が異なるのが理由です。

チャートを区切る時期でも見方が変わります。1時間足で見たら上昇トレンドだが、月足で見たら下降トレンドになっているなどのことはざらです。その結果、自身が正しいと思っていた味方が実は間違っていることもあります。

デメリット2 手法が多く使いこなすのが難しい

テクニカル分析には数多くの種類があり、全てをまとめると学校の教科書レベルの分量になるでしょう。そのためトレードへの知識があまりないと使いこなすのが最初は難しいです。

一度に全てを覚えようとしても、情報量が多すぎて面倒に感じてしまうでしょう。投資スタイルによって最適な分析方法も異なるため、1つずつ覚えて実践しようとしてもそれが正しいかどうかわからないこともあります。

デメリット3 期待値を含めたトレードができない

テクニカル分析では期待値を想定した取引ができないという欠点があります。期待値は基本的な投資基準のひとつとされますが、テクニカル分析はチャートから判断するものが多く、期待値の要素が絡みづらいです。

ファンダメンタルズ分析であれば、仮想通貨に関連したニュースやイベントから価格変動を予測できるので、期待値込みの投資ができます。しかし、テクニカル分析はあくまでもチャートという機械的要素から判断を求められるため、ファンダメンタルズ分析のようなスタイルはやりづらいです。

仮想通貨でテクニカル分析

仮想通貨取引でもテクニカル分析が重要

仮想通貨の取引高は年々大きくなり、市場に参加する人数も多くなっています。そのため特にビットコインのような代表的な通貨のチャートは成熟し、規則的な動きを見せるようになってきました。最近では投機機関も参入する動きを見せ始めていて、仮想通貨の市場はさらなる盛り上がりが期待できます

ここで重要になるのがテクニカル分析です。

市場に参入する人が多くなりさらにトレードのプロも入ってくるとなると、株や為替の相場のように規則的な動きが増えるためテクニカル分析が有効になる場面も出てくるのです。それではどのような場面でテクニカル分析が有効なのか見ていきましょう。

仮想通貨取引でテクニカル分析が有効な場合

ビットコインイーサリアムのようなある程度成長している通貨ではテクニカル分析が有効です。

さらにデイトレードやスイングトレードのような中期的なスパンでの取引だとよりテクニカル分析が役立ちます。相場の参加者が多い通貨ほどテクニカル分析の精度は上がる傾向があることを覚えておくと良いでしょう。

仮想通貨取引でテクニカル分析が有効でない場合

仮想通貨を長期にわたって保有して急騰を待つようなスタイルでは、テクニカル分析をあまり気にしない方が良いです。将来的な大きな値上がりのために保有しているのに、短期間でも値下がりが目に入ると狼狽売りにつながってしまう可能性があります。

また、まだ価格の低い草コインも規則に合わない例外的な動き方をしやすいので指標やテクニカル分析があまり役に立ちません。そのため投機目的の方や仮想通貨を長期保有することが目的の方は、あまりテクニカル分析を使わない方が良いかもしれません。

仮想通貨FXでテクニカル分析する注意点

テクニカル分析の注意点について3つ紹介します。

注意点1 100%確実な手法はない

テクニカル分析も含め、投資戦略に100%的中する保証はありません。むしろ百発百中決まる手法がないからこそ、投資家が様々な儲け方を求め、テクニカル分析の方法も多様化しているのでしょう。

しかしテクニカル分析を諦める必要はありません。適切な投資行動を考えるための基準になるからです。テクニカル分析は勝率を上げるための手段であり、仮想通貨投資を冷静に考えるお守りになります。

注意点2 トレンド系指標とオシレーター系指標の組み合わせが必要

テクニカル分析にはトレンド系とオシレーター系の2つの指標がありますが、どちらかに偏るのではなく、組み合わせて利用する必要があります。

トレンド系の指標がなければ仮想通貨のチャートから何が起きているかが分かりませんし、オシレーター系の指標がなければチャートから投資家の多くが何を考えているか分かりません。少なくとも両方から1つずつの方法を取り入れ、組み合わせた分析をすることが重要です

注意点3 市場全体の環境の変化に注意

仮想通貨の価格は市場全体の環境変化にも左右されます。そのためテクニカル分析に頼りすぎると、市場の動向がガラリと変わったことについていけず、思わぬ損失を強いられる可能性があります。

テクニカル分析は過去のデータに基づいていますが、そのために仮想通貨業界や社会情勢などに起きた急な変化には対応できない欠点があります。 チャートだけを見続けるのではなく、仮想通貨に関係のあるニュースなどの情報を定期的にチェックし、投資に役立てましょう。

テクニカル分析のまとめ

テクニカル分析は投資をする全ての方が学んでおくべき技術です。現代はテクニカル分析の手法が発達し、個人トレーダーでも十分な分析ができるようになっています。ぜひ多くの指標を身に付けて投資で利益を出せるようにしましょう。

トレードを始めたばかりの初心者の方は、初級編のテクニカル分析まとめからチャート分析を学ぶことをおすすめします。

トレードで副収入を得たり、本格的にトレードで稼ぎたいという方には、中級編のテクニカル分析まとめから高度な分析手法を学ぶことをおすすめします。

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