暗号資産 (仮想通貨) におけるホワイトリストとは、数多くの種類がある暗号資産 (仮想通貨) の中で、金融庁に認可された通貨を指します。
2017年4月に施行された改正資金決済法で、暗号資産 (仮想通貨) を取り扱う事業者が登録制となりました。そして、登録を受けた取引所が取り扱っている暗号資産 (仮想通貨) が、国内で取り扱うことのできる「ホワイトリスト」として知られるようになったのです。なお、ホワイトリストという用語を金融庁が使用しているわけではありません。
取引所が登録制になったりホワイトリストが定められるようになったりした目的は、主に投資家保護にあります。暗号資産 (仮想通貨) は新しい技術のため、上記の改正資金決済法が制定されるまでは、関連する法律が存在しませんでした。そこで、投資家が詐欺を目的にした暗号資産 (仮想通貨) に投資して資金を奪われないように、金融庁が取引所を監督するしくみがつくられたのです。
また、暗号資産 (仮想通貨) はその匿名性からマネーロンダリングに利用される危険性がたびたび指摘されていました。改正資金決済法は、そうしたことへの対応策でもあります。実際に、モネロ (XMR) やダッシュ (DASH) といった匿名性の高い通貨は、2021年現在、国内の取引所での取り扱いがなく、ホワイトリストに入っていないと言えるでしょう。
2021年7月の時点で、ホワイトリストに該当する通貨は30種類です。