ビットコイン (BTC) FXとは
ビットコインFXとは元手資金で「ビットコインを売買した」と仮定して「買い」か「売り」、どちらかのポジションを保持し、買いポジションなら「売り」、売りポジションなら「買い」のときの差額が利益になる取引のことです。
例えば1BTC = 500万円のときに1BTCを売ったと仮定して (売りポディション) 、その後1BTC = 450万円になった後に買い戻せば、50万円の利益を得ることができます。これがビットコインFXです。
ビットコインの現物取引では実際にビットコインを保有し、売買を行います。一方ビットコインFXは実際にビットコインの売買を行うわけではなく、元手を担保にポジションを構築し差益で利益を得ます。ビットコインFXはレバレッジをかけ、元手資金以上のビットコインを売買可能です。現物取引では難しいような、ハイリスク・ハイリターンの取引を行え、元手が少なくても大きな利益を狙えます。
ビットコイン (BTC) FXのメリット
ビットコインFXには現物取引にないような、メリットがいくつかあります。ビットコインFXをはじめて行う方や検討している方に向けて、メリットをまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
少額から取引できる
ビットコインは2021年5月28日時点で、1BTCあたり400万円前後です。「高額だからビットコインは購入できない」と思う方もいるでしょう。しかしビットコインFXを利用すれば、小数点以下のビットコインでも取引できます。
たとえばDMMビットコインでは最低取引数量が0.01BTCです。1BTCが400万円、レバレッジ2倍で取引する場合、2万円から取引できます。
400万円×0.01÷2=2万円
もし現物取引で0.01BTCを購入したいなら、4万円が必要です。一方ビットコインFXはレバレッジをかけた分、少額での取引を行えます。
取引を「売り」から始められる
現物取引を行う場合はビットコインを実際に購入し、価格が上がったときだけ利益を得られます。しかしビットコインFXは実際にビットコインを売ったり買ったりせず、元手資金で「ビットコインを売買した」と仮定しているため、取引を売りからはじめられます。
価格が高いときに売り、安くなったときに買い戻せば、その差額で利益を得られます。価格が下落していても利益を狙えるので、はじめての方にもおすすめです。
24時間1年中取引ができる
一般的なFX (外国為替証拠金取引) や株式取引では、市場がクローズしているときに取引はできません。たとえば株式市場は基本的に平日の9時から17時までオープンしています。原則として、オープンしていない時間にトレードは行えません。
しかしビットコインFXは24時間いつでも取引できます。株式市場のオープンやクローズの時間は一切関係なく、1年中取引ができるのです。日中に仕事をしていて、夜または土日しか空き時間がない方がFXや株式取引を行うのはむずかしいでしょう。ビットコインFXなら、自分の好きな時間にいつでも取引ができます。
ビットコイン (BTC) FXのリスク・デメリット
長期保有にコストが掛かる
ビットコインFXでは主に、スプレッドとレバレッジ手数料の2つのコストがかかります。
スプレッドとは買値と売値の差額を指し、レバレッジ手数料はポジションを日をまたいで保有するとかかる手数料のことです。
現物取引では、ポジションの保有だけならコストはかかりません。長期投資を目的として積み立てることも可能です。しかしビットコインFXは、ポジションを保有するだけでもレバレッジ手数料が発生します。長期保有するほどコストがかかるため、なるべく日をまたがずに決済することが大切です。
損失リスクが大きくなる
ビットコインFXはレバレッジをかけるほど、損失リスクが大きくなります。もし予想したとおりにビットコインの価格が変われば、レバレッジをかけたぶん利益を得られます。
しかし反対方向にビットコインの価格が動けば、レバレッジの分だけ損失が大きくなってしまうため、注意しなければなりません。
税制上不利になる可能性がある
FXや株式取引で得た利益は「申告分離課税」として扱われます。給与所得とは別にして計算が可能です。利益額にかかわらず、基本的には税率およそ20%で課税されます。しかしビットコインFXで得た利益は「雑所得」として給与所得等の他の所得と合算し、税計算を行います。これにより仮想通貨取引の収入は「累進課税」が適用され、最大55%が税金として徴収されてしまいます。
ビットコイン (BTC) FXの取引所を選ぶポイント
手数料で選ぶ
コストを抑えながらビットコインFXで利益を狙うなら、手数料の安い取引所を選びましょう。
取引手数料は0.1%ほどが相場です。なかには無料に設定している取引所、0%以下の取引所もあります。
入出金手数料は400円以下、送金手数料は500円以下の取引所が理想です。ビットコインFXで利益が出ても、入金時や送金時の手数料が高ければ、そのぶん利益が減ってしまいます。ウォレットにビットコインを送金するときにも手数料は発生するため、特に送金手数料には注意が必要です。
またビットコインFXの取引所を選ぶ際は、スプレッドにも注意してください。取引所によってスプレッドの幅は異なり、広ければ手数料が高くなってしまいます。スプレッドが狭い取引所を選びましょう。
機能性で選ぶ
ビットコインFXに対応している取引所を選ぶときは、注文方法やツールの操作方法も確認しましょう。特に確認しておきたいのは「金額指定注文」が可能かどうかです。金額指定注文は指定した金額でどのぐらいの仮想通貨を購入できるのか、自動で計算します。
たとえば1BTC=400万円のときに10万円の買い注文を出しておくと、0.025BTCを自動購入してくれます。ビットコインのレートは随時変わるため、金額指定注文ができる取引所を選ぶと大変便利です。
またスマホアプリの使いやすさも確認しましょう。スマホアプリは頻繁に使うケースも多いため、注文やレートの確認を行いやすいほうが効率よくビットコインFXの利益を狙えます。
セキュリティで選ぶ
ビットコインFXの取引所を選ぶ場合、セキュリティ対策で「コールドウォレット」を提供しているか必ず確認してください。コールドウォレットはインターネットを使わずに仮想通貨を保管できるため、もし取引所がハッキング攻撃にあった場合でも被害を抑えられます。
さらにマルチシグや二段階認証といったセキュリティ対策がとられているか、確認しましょう。マルチシグは秘密鍵を複数発行できるシステム、二段階認証はパスワードの他にSMSなどを使って認証する機能です。
ビットコイン (BTC) FXのおすすめ人気取引所3選
ビットコインFXの取引所を選ぶポイントをお伝えしましたが、多すぎて選べない方もいるでしょう。ここではおすすめの取引所を3つ、理由を交えながらお伝えします。ぜひ参考にしてみてください。
DMM Bitcoin (DMM ビットコイン)
- 取扱通貨
- 38銘柄
- 取引手数料
- 販売所:無料 取引所:-
- 最大レバレッジ
- 2倍
- 日本語対応
- ◯
- スマホアプリ
- 〇
- 法人口座
- 〇
DMM Bitcoinは、DMMグループの子会社である株式会社DMM Bitcoinが運営する仮想通貨取引所です。豊富な種類のアルトコインでレバレッジ取引ができる点が大きな魅力となっています。さらに、DMMグループで培われたセキュリティ体制や使いやすさと高機能を追求した取引ツールなども魅力です。
DMM Bitcoinは合同会社DMM.comのグループ会社である、株式会社DMM Bitcoinが運営しています。DMM.com証券の運営で培ったノウハウが豊富で、サーバーの強さは高い水準を誇ります。
レバレッジ取引の種類が多く、手数料の安さも魅力です。スマホアプリでもさまざまな注文方法で取引できます。ただし現物取引はビットコインとイーサリアム、リップルだけしか対応していないため、ビットコインFX以外の取引も検討している方は注意しましょう。
セキュリティ万全な国内取引所
DMM Bitcoinはセキュリティレベルがとても高く、安全性の高い取引所です。
DMM Bitcoinは「生体認証」という独自のセキュリティ対策を行っています。指紋認証と顔認証、声認証の3種類の方法を用いてログインするため、不正アクセスのリスクを大幅に抑えられます。
自分のビットコインや資産を守るためには、セキュリティ対策が欠かせません。DMM Bitcoinはコールドウォレットや二段階認証も行っており、安心してビットコインFXの取引ができます。
サポートが充実している
DMM Bitcoinでは専用フォーム、LINEでの問い合わせに対応しています。365日対応し、土日祝でも問い合わせ可能です。スマホアプリの操作など、困ったことがあればLINEでも問い合わせられるので、スムーズにトラブルが解決します。
メールや電話だと、連絡が面倒に感じる方もいるでしょう。LINEなら気軽に問い合わせできます。なお専用フォームでファイルを添付して問い合わせることも可能です。
Bybit (バイビット)
- 取扱通貨
- 300銘柄以上
- 取引手数料
- 現物取引:Maker 0.1% / Taker 0.1% デリバティブ取引:Maker 0.01% / Taker 0.06%
- 最大レバレッジ
- 100倍
- 日本語対応
- ◯
- スマホアプリ
- 〇
- 法人口座
- 〇
Bybitは、シンガポールに拠点を置く仮想通貨取引所です。海外取引所でありながら、日本語に完全対応しているうえ、クレジットカードでの入金も可能です。デリバティブに注力している点が特徴で、最大100倍のレバレッジ取引を行えます。
Bybitはシンガポールに本社を置く仮想通貨取引所で、ビットコインFXに特化したサービスを提供しています。高レバレッジにも関わらず、「追証」と呼ばれる、証拠金が一定以下の金額になった際に追加で証拠金を差し入れなければならない制度がありません。そのため、自分の投じた資本よりも損をすることが無く、FXの中では比較的リスクを抑えて投資ができます。
ただし、金融庁の認可を受けていない海外取引所ですので、ハッキング被害にあった場合などは自己責任になります。注意して取引に望みましょう。
最大100倍のレバレッジ・追証なし
国内取引所では、レバレッジを最大2倍までしかかけられません。一方Bybitでは最大100倍のレバレッジをかけられます。資金が少なくても大きな取引ができるので、効率よく利益を得られます。レバレッジは1〜100倍まで自分で設定でき、目標金額や取引レベルに応じた設定が可能です。
ハイレバレッジの取引は、追証による損失が不安な方もいるでしょう。追証がある取引所の場合、証拠金維持率を下回った際に追加で証拠金を入金しなければなりません。しかしBybitには追証がありません。追証で証拠金を入金する必要はなく、はじめに預ける証拠金だけでビットコインFXを行えます。損失を極力抑えて取引したい方におすすめです。
セキュリティが万全
Bybitでは資産の安全保証を重視し、さまざまなセキュリティ対策を取り入れています。マルチシグや二段階認証の採用はもちろん、コールドウォレットは暗号化技術や操作認証などの安全を確保した上で提供しています。
「ハッカー潜入検査セキュリティシステム」も大きな特徴です。幅広い角度から脆弱性を見つけ、セキュリティをさらに高めています。
仮想通貨の業界では安全への投資比率が平均15%ですが、Bybitは約20%と高い水準です。他の取引所よりも安心といわれています。
bitFlyer (ビットフライヤー)
- 取扱通貨
- 21銘柄
- 取引手数料
- 販売所:無料 取引所:0.01~0.15%
- 最大レバレッジ
- 2倍
- 日本語対応
- ◯
- スマホアプリ
- 〇
- 法人口座
- 〇
bitFlyer (ビットフライヤー) は2014年に設立された、日本の仮想通貨取引所です。取引量、ユーザー数、資本金と、いずれの点でも国内では最大級の規模を誇っています。アルトコインも取引所形式で購入でき、様々な投資戦略に対応できます。
bitFlyerは、東京に本社を構える国内取引所です。基本的には仮想通貨を販売所で販売しており、取引所が使用できるのはビットコインのみになります。また、bitFlyer lightningというFXが可能な取引所でビットコインを取引することができます。
同社はJBA (日本ブロックチェーン協会) のプラチナメンバーであり、JBAの定めるセキュリティ対策水準をクリアしています。これまでにハッキング被害にあったことも無く、安心・安全な取引を行える取引所です。
国内トップの取引量で、流動性が高い
bitFlyerは国内最大級の仮想通貨取引量を誇る取引所です。2016年から2020年の間、5年連続で国内最大の取引高を達成しています。
ビットコインの取引量も国内トップクラスです。取引量が多ければ流動性が高く、ビットコインFXの取引をスムーズに行えます。
ただし仮想通貨FXに対応しているのはビットコインとイーサリアムだけなので、ビットコインFX以外の利用も考えている方は注意しましょう。
ネットショッピングなどでビットコインがもらえる
bitFlyerではネットショッピングやふるさと納税、旅行予約などでビットコインがもらえます。サービスを利用すると、金額に応じてビットコインが付与されます。またTポイントとビットコインを交換できる、日本初のサービスも展開中です。100ポイントからビットコインに交換できます。
元手となる資金がなくてもビットコインを所有できるため、少ない投資でビットコインFXをはじめたい方にもおすすめの取引所です。
ビットコイン (BTC) FXにおすすめな取引所まとめ
ビットコインFXはレバレッジをかけて取引できるので、現物取引よりも少ない資金ではじめられます。
多くの利益を得るために、取引所を選ぶ際は手数料や機能性をしっかり確認しましょう。資産を守るため、セキュリティ対策を確認することも大切です。