- ビットコイン (Bitcoin/BTC) は約10分で送金が可能
- マイニングによって取引や送金情報の正当性が証明される
- 取引量が増えることで処理が間に合わず送金時間が大幅に増加する
ビットコイン (Bitcoin/BTC) は国や居場所にかかわらず、24時間いつでも送金できる通貨として世界中の人に知られています。しかし近年の仮想通貨市場の盛り上がりに乗じてビットコインを利用する人が増え、送金時間と手数料が増加するケースが多くなっています。
本記事ではビットコインの送金にまつわる事柄や送金が遅延する理由などを解説しています。
ビットコイン (Bitcoin/BTC) の送金方法
ウォレットから送金する
これは自分のパソコンのウォレットでビットコインを保管している場合に使える方法です。
送金する際に必要なのはビットコインの送金量と送金先のアドレスですが、アドレスを間違えてしまうことが多いので、QRコードを読み取って入力する方法がおすすめです。
暗号資産(仮想通貨)の取引所から送金する
次は取引所に保管しているビットコインを送金する際に使える方法です。ウォレットを使用するときと同様、送金量とアドレスを打ち込むことで送金できます。
ウォレットとの違いは取引所で送金処理が行える点と取引所に対して手数料が発生する点です。
ビットコイン (Bitcoin/BTC) は送金に時間を要するのか?
ビットコインの送金には一定の時間がかかります。送金取引はマイニングにより検証され、またマイニングが正しいかどうかも確認されます。
この過程に要する時間はビットコインの場合約10分となっています。
しかし、取引量が増えるとマイニングに時間がかかるため10分以上となってしまいます。
また送金額・時間・取引所・手数料により送金時間が変化するため、10分以上のタイムラグが発生する可能性があることに注意しましょう。
銀行の海外送金とビットコイン (Bitcoin/BTC) の送金時間はどのくらい異なるのか
銀行から海外送金を行う場合、SWIFT (国際銀行間金融通信協会) のシステムが利用されています。SWIFTは世界中の金融機関をつながぐネットワークの役割を果たしているシステムです。SWIFTによる国際送金では、送金元から送金先に入金されるまでに1つから3つの銀行が経由されます。
中継銀行を通すたびに手続きが必要になり、送金時間も延長してしまいます。結果として海外送金には1週間かかる場合も珍しくありません。
ビットコインは送金時間として10分ほど、長いと1時間以上待たされることもありますが、海外送金よりは圧倒的に速いです。
他の仮想通貨との送金時間はどのくらい異なるのか
リップル (XRP)
リップルの送金時間は10秒以内といわれています。そのためビットコインよりも短い時間で送金ができます。リップルではPoCという承認方法を採用したため取引時間が大幅に短縮されました。
ビットコインキャッシュ (BCH)
ビットコインキャッシュはビットコインから分裂した暗号資産(仮想通貨)です。
取引データが保管されるブロックチェーンのブロックサイズはビットコインの32倍の32MBとなりました。よってビットコインよりも取引処理が遅れる可能性が低くなっています。しかしブロックが作られるのに要する時間は10分となっているので注意が必要です。
取引と送金時間にタイムラグが生じる理由
仮想通貨の送金ではマイニングによる検証作業が実施され、取引の正当性が確かめられます。そのためどれだけ送金時間が早くても、ラグが発生してしまいます。
また仮想通貨ごとに一定期間で検証できる取引量には上限があるため、取引量が増加してしまうことで送金までに長い時間がかかります。
送金が遅くなる理由
手数料が安い
ビットコインの送金には送金手数料が必要になります。金額は送金者が設定可能です。しかし手数料が低くなるほどマイニングの優先度が下がってしまい、送金時間も延長してしまう傾向があります。
ネットワークの混雑
ビットコインでは一定時間ごとにまとまった取引を処理しますが、承認待ちの取引データが増えることでネットワークが混雑します。一度に処理できる取引数には限りがあるため、送金時間も伸びてしまいます。
スケーラビリティの問題
スケーラビリティ問題とはブロックチェーンで1度に記録できる容量に対して取引データ数が上回り、送金詰まりしてしまうことです。
ビットコインでは1ブロックに対して、1MBまでしかデータが保存できません。このようにスケーラビリティ問題は送金時間遅延の原因となっています。
ビットコイン (Bitcoin/BTC) の送金時間は長くなってしまうのか?
ビットコインは仮想通貨の中でも最も取引量が多い通貨です。そのためビットコインを送金するユーザーも多く存在しており、その分だけ取引量は増加します。
ブロックチェーンでは取引を処理するためにマイニングが実行されており、仮想通貨の正当性を担保するために必要不可欠な仕組みです。ビットコインの取引処理は通常の場合10分で完了します。
しかし取引量が増えることで取引処理が追い付かず、送金時間は10分以上になってしまいます。
送金時間は早い方がいい?
仮想通貨の送金時間はマイニングの処理速度によって変動します。一般的に送金速度が速いことで送金や受け取りをスムーズに行えます。
ただ送金時間が早いだけの仮想通貨や取引所には注意が必要です。マイニングによる取引検証は仮想通貨を正しく機能させるうえで必要不可欠のため、素早い送金時間を売りにしている取引所は安全性を確かめてから利用しましょう。
ビットコイン (Bitcoin/BTC) の遅すぎる際の対処法
送金手数料を高くする
ビットコインを送金する際、送金手数料を支払います。
支払う手数料が少ないほどマイニングによる検証の順番が後回しにされます。コストを抑えても送金時間の遅延で送金が実行できなければ意味がありません。
素早く送金したい場合は送金手数料を高く設定するといいでしょう。
送金時間が短い暗号資産で送金する
ビットコインは取引量が多く遅延の可能性が高い仮想通貨ですが、他のコインには素早い送金時間を実現しているものもあります。例としてリップルの場合は数秒で送金が可能です。送金通貨を選べるならリップルのような仮想通貨を選ぶのも1つの方法です。
送金時間・日を選ぶ
ビットコインの送金は時間帯や日によって違いがあります。取引量が落ち着いている時間帯を狙って送金を実施することで、比較的迅速に送金を行うことも可能でしょう。
ビットコイン (Bitcoin/BTC) の送金時間の確認方法
blockchain
blockchainはサイトの検索欄にビットコインの送金アドレスやトランザクションIDを入力すると、その時点での送金状態が確認可能です。
chainFlyer
chainFlyerでは画面中央に表示された検索欄で送金状況を確認できます。送金先アドレスやトランザクションIDを入力しましょう。
ビットコイン (Bitcoin/BTC) の送金時間に関するQ&A
ビットコイン (Bitcoin/BTC) の送金時間はどのくらいですか?
一般的に10分程度といわれています。実際には総金額や時間帯・取引所・手数料により送金時間に違いがでるので送金が数分でできる場合もあれば、20時間かかるときもあります。
ビットコイン (Bitcoin/BTC) の送金時間を確認する方法はありますか?
2つの確認方法がありま。1つ目はBLOCKCHAINです。サイトのサーチという場所で送金アドレスやトランザクションIDを検索すると送金状況が確認できます。
また、chainFlyerというサイトもおすすめです。こちらも検索窓でビットコインの送金アドレスやトランザクションIDを入力すると送金状況がみれます。
ビットコイン (Bitcoin/BTC) の送金時間のまとめ
ビットコインのブロックチェーンが1ブロックに収納できるデータ量は1MBです。年々増え続ける取引量をカバーしきれないことから送金時間はどうしても長くなりがちです。
今後ビットコインのアップデートが実施されスケーラビリティ問題が解決することで、ビットコインはより実用性の高い通貨として重宝されるでしょう。