- リップルの発行枚数は、開発当初から上限に達しており徐々に総XRP数は減少していく
- リップル社が保有しているXRPは全体の半分以上
- リップル社が保有しているXRPはロックアップされていて、徐々に解放されていく
リップル (Ripple/XRP) の発行枚数と発行上限
リップルの発行上限枚数は1,000億枚で、ビットコインやイーサリアムのように、徐々に採掘 (マイニング)されることによって発行枚数が増えるタイプの仮想通貨ではなく、最初から発行上限枚数が市場に流通しており、その上限発行枚数から徐々に減少するタイプの仮想通貨であることが特徴的です。
リップル (Ripple/XRP) はもう新規発行されない
ビットコインの場合は発行枚数の上限が2,100万枚となっていて、2018年8月現在でも毎日のようにコインが新規発行されています。しかし、リップルの場合は開発が完了した時点でコインの発行枚数の上限に達しているために、将来的コインが新規発行されるという可能性はゼロです。
そのため、マイニングによって無料でコインを手に入れるということは出来ませんが、リップルが提携しているプロジェクトに参加することによって報酬としてコインを手に入れることが出来ます。ただし、報酬として支払われるコインについても新規発行されたコインではなく、プロジェクトの運営者が既に保有しているコインが支払われる形になります。
1,000億枚すべて市場に流通しているわけではない
リップルは1,000億枚のコインが全て発行されている仮想通貨となりますが、発行された全てのコインが市場に流通しているということではありません。
発行されたコインの大半がリップルを開発したリップル社と創業者が保有していて、市場に流通しているのは全体の50%にも満たないのが特徴的です。
リップル (Ripple/XRP) の価値は暴落するの?
そしてリップルが流通し始めた当初から懸念されていたのが、大量にリップルを保有している両者が市場にリップルを流した際にリップルの価格が暴落するのではないかという点です。
しかし、リップル社がコインの放出をロックアップして制限を掛けることを決定したことによってリップルの市場価格が落ち着きました。
リップルにおけるロックアップとは
ある一定期間、リップル社が保有しているXRPを市場に売りに出さないこと。このロックアップされたXRPは2018年1月から55ヶ月間かけて毎月10億枚ずつを市場に流すことが決められています。
市場への流し方は、ビットコインのマイニングに相当するプロジェクトに参加したユーザーやマーケットメーカーにインセンティブとして活用するというように公式ページで発表していることが決定されています。
今後は発行枚数が減少していく
リップルは決済の際に手数料としてXRPがかかります。ビットコインなどではこの手数料はマイナーに報酬として支払われますが、リップルでは破棄されます。
つまり、取引が活発になればなるほど市場に流通しているリップルの枚数は減少するということになりますので、相対的にリップルの価値は高くなるということに繋がります。
今後発行枚数が増える可能性はあるの?
前述したようにリップルは既に発行枚数が上限となっており、公式発表でも追加で発行枚数が増えるということは否定されています。
ただし、2019年7月時点でのニュースではリップルのシステムを使ってトークンを発行することに関しては明示されていますので、XRPではありませんが、リップルの新たなトークンが発行される可能性については十分にあり得ます。
リップル (Ripple/XRP) 以外の主要仮想通貨 発行枚数・発行上限
こちらでは、リップルの他にもある主要な10種類の仮想通貨に関する現時点での発行枚数や発行上限について簡単に紹介していきます。
下記の10種類について紹介します。
- ビットコイン (Bitcoin/BTC)
- イーサリアム (Ethereum/ETH)
- ビットコインキャッシュ (BitcoinCASH/BCH)
- ライトコイン (Litecoin/LTC)
- モナコイン (Monacoin/MONA)
- ネム (NEM/XEM)
- リスク (Lisk/LSK)
- ダッシュ (DASH)
- トロン (TRON/TRX)
- ジーキャッシュ (Zcash/ZEC)
ビットコイン (Bitcoin/BTC)
ビットコインの発行上限は2,100万枚となっていて、2019年7月現在で約1,781万BTCが発行されています。ビットコインは、4年毎に新規発行量が半減するという仕組みになっていて、2,100万BTCのコインが全て発行されるのは2140年頃という試算が出ています。
イーサリアム (Ethereum/ETH)
イーサリアムは開発当初、発行枚数の上限が無い仮想通貨となっていましたが、2018年4月にイーサリアムの開発者ヴィタリック・ブリテン氏はイーサリアムの発行枚数に上限をつけるということを提案しました。2018年5月現在では可決されていない提案となりますが、もしも可決されたのなら1億2,000万枚がイーサリアムの発行上限となります。2019年7月の時点でのイーサリアムの発行枚数は約1億600万ETHとなっています。
ビットコインキャッシュ (BitcoinCash/BCH)
ビットコインがハードウォーク(分裂)したことによって誕生した仮想通貨となっていて、発行枚数の上限についてはビットコインと同様に2,100万枚です。2019年7月時点での発行枚数もビットコインと同じように約1,789万BCHとなっていて、発行上限に達する予定日についても2140年頃と予測されています。
ライトコイン (Litecoin/LTC)
ライトコインの発行枚数の上限は8,400万LTCとなっていて、ビットコインの4倍です。新規発行量については4年に1度半減するという仕組みになっていますが、新規発行されるスピードがビットコインの4倍となっているために、発行上限に達するのはビットコインと同じく2140年頃となっています。2019年7月での発行枚数は約6,200万LTCとなっていますので、主要な仮想通貨の中では多いのが特徴的です。
モナコイン (Monacoin/MONA)
モナコインの発行枚数の上限は1億512万枚となっていて、2019年7月の時点で約6,570万MONAが市場に流通しています。
ネム (NEM/XEM)
ネムの発行枚数の上限は90億XEMとなっていて、ネムもリップルと同じく既に発行枚数が上限に至っている仮想通貨です。将来的に新規発行されないのもリップルと同じ仕様になっていますが、ネムの場合は一定量のコインを保有している状態で作業をすることで報酬としてネムを受け取ることが出来る仕組みになっています。
リスク (Lisk/LSK)
リスクはイーサリアムと同じように、発行枚数の上限が定められていない仮想通貨です。2019年7月の時点での発行枚数は、約1億1850万LSKとなっていて、半減期が来る度に新規の発行枚数が減る仕組みになっていますが、リスクの場合は半減期の仕組みが少し特殊になっています。発行開始後の1年間のマイニング報酬は1ブロックあたり5LSKが発行されましたが、半減期が1回来ると1LSK減って、1ブロックあたり4LSKとなりました。同じように2回目の半減期が来ると3LSKになるとされていますので、単純に1LSKずつ減っていくという仕組みになっていることが特徴的です。
ダッシュ (DASH)
ダッシュは、発行枚数の上限が2,200万DASHとなっていて、2019年7月の時点で約892万DASHが発行されています。ダッシュは2017年頃から急激に伸びたアルトコインとなっていて、特徴として値動きが激しくなっていることが挙げられます。
トロン (TRON/TRX)
トロンは2017年の8月に公開された新しい仮想通貨です。発行枚数の上限はリップルと同じく1,000億TRXとなっていて、2019年7月時点での発行枚数は約66億枚となっています。トロンは、仮想通貨バブルと呼ばれた2017年末を過ぎて一時的に価格が下落しましたが、そこから徐々に盛り返している仮想通貨となっていますので、他の主要通貨と比較しても将来性に期待できることが特徴的です。
ジーキャッシュ (Zcash/ZEC)
ジーキャッシュの発行枚数の上限は2,100万ZECとなっていて、ビットコインと同じ枚数になっています。マイニング報酬についてもビットコインと同じように4年毎に半減するという仕組みを採用していることから、ビットコインと似ていますが、大きく異なる点はジーキャッシュの匿名性に優れているという点です。
リップル (Ripple/XRP) の発行枚数 まとめ
リップルの発行枚数は1,000億枚となっていて、主要な仮想通貨の中では最も多い発行枚数を誇るのが特徴的です。
市場に登場した時から発行上限枚数に達しており、総XRP数の半分以上を所有するリップル社が保有XRPにロックアップをかけて決められた時期に決められた量のXRPが市場に解放される仕組みが取られています。
他の仮想通貨とは異なる特徴的な仕組みを持つリップルですが、その機能性や多数の有名企業と提携している実績があることから将来性が期待されている仮想通貨となっています。
実際にリップルで取引してみたい人は以下の記事参考にしてみてください!